IS 適当に転生してはいけない   作:マヨラー戦士

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前回のあらすじ

一夏、人間辞めるってよ



PS、お気に入り数150超えました。
危うく作者、脱糞するスレが立ちそうになりました。
これからも頑張ります。


少年少女達の成長、新たな仲間

「…私の負けよ」

 

私は首筋に突きつけられた白光を一瞥し、降参を告げる。

私達は他の生徒達が寝静まっている早朝の無人のアリーナで模擬戦を行っていた。

一夏が私のわがままを受け入れてくれてから一週間ほどがたった今一夏の実力は私と互角にまでなっていた。

私の黒翼は一対多を想定しているが、一夏の白翼はISコアであるあの少女の意向か一対一に向いた機体に仕上がっていた。白光の瞬間火力は私の武装では及ばないし、白光への粒子供給を切った状態での圧倒的な速度と精密な動作を実現する機動力は黒翼では到底出来ないものである。

こまめに使用しない武装への粒子供給を切る事で喰らいつく事はできるが、豊富な射撃武装での波状、飽和攻撃が強みの黒翼では一歩間違えればその強みを消してしまう諸刃の剣だ。それにドラグーンに思考を割かなければならない私ではどう逆立ちしても機体制御で及ばないのである。

一夏は一対一に限ればもはや最強と言っても過言ではないだろう、実際白式を使用しているセシリア、鈴との模擬戦でもはっきり言って欠陥機である白式で絶望的に相性の悪いブルーティアーズ、完成度の高い甲龍相手にヴェーダとゼロシステム無しで勝ち越しているのだ。流石主人公と言った所か

 

「もう、追いつかれるとは思わなかったわ、私も精進あるのみね」

「綾の教えがいいからさ、セシリアもお前のおかげでビットと自分の機動を両立させることが出来てるんだからな、それに鈴も龍砲の癖がなくなった」

「セシリアにしろ鈴ちゃんにしろ一夏にしろ元々あなた達が持ってる才能よ、私はそれを引き出す方法を教えただけで何もしてないわ」

 

一夏には及ばないもののセシリアと鈴ちゃんもこの一週間でかなり強くなった。

私と一夏が付き合っている事が周知の事実になった後、鈴ちゃんはともかく流石に箒とセシリアに会いづらくなった私は放課後訓練に参加しないようにしようと思っていたのだが、なんと他ならぬ箒とセシリアから誘われたのだ。

なんでも鈴ちゃんの仲介で一夏が二人と話をして気持ちに決着をつけたのだという。

 

二人のためにあまり細かくは話さないが

箒は自分が一夏に抱いていた感情が『依存』であったと気づき、これからは一夏のただの幼馴染として接し一夏以外との繋がりも大切にしたいと話してくれた。実際今まであった一夏への執着や理不尽な拘束、暴力は影も形もなくなり、今までどこか浮いていた箒であったがクラスメートとの関係も改善され、休み時間などに談笑している箒の姿が見られるようになった。また、今まで目をそらしていた姉との関係も見直しているらしい。そうした精神面での安定が影響しているのか、剣道の腕が上がり、剣に限れば下手をすれば私よりも強いかもしれない。専用機があればセシリア、鈴ちゃん、一夏(白式)ともいい勝負が出来るだろう。

 

セシリアも自分の感情は『憧れ』であったと話してくれ、一夏とはともに高めあう仲間として訓練に励み実力をめきめき伸ばしている。私にも教えを請い、ビットと自分の機動の両立を果たし、フレキシブルも夢じゃないところまできている。

 

私はそうした彼ら、所謂原作キャラ達の成長を見ていると自分の限界を感じてしまう。

私の実力は神から与えられたものだ、ゆえに既に完成されてしまっているのだ。

まだ一夏にも見せていない流星もあるので負ける事は無いだろうが、実力では抜かされてしまう時が来るかもしれない、特に自らの意思で革新を果たした一夏は既に私と同等なのだ。

 

もっともこれは綾の思い過ごしであり、一夏のために全てを捧げるという答えに至った綾の実力は転生時からかなり伸びているのだが、綾は無意識の内に模擬戦では力を制御している為本人はそれに気づいていないだけである

 

「さて、そろそろ教室にいくわよ、今日はテストがあるけど大丈夫でしょうね」

「ああ、散々皆で勉強したからな、完璧だ」

「一応言っとくけどヴェーダは禁止よ、勉強に使うのはいいけど本番ではだめよ」

「わかってるよ」

 

一夏はそのような不正はしないだろうが、一応釘を刺しておく。私は甘やかさない主義なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはよう~」

 

一旦自室に戻り、朝食を食べた後教室に入り挨拶をする。

 

「おりむ~にくろくろは今日もらぶらぶだね~」

「うむ、仲良き事は美しきかなだ」

「お二人ともおはようございますですわ」

 

3人で談笑していたのほほんさん、箒、セシリアが挨拶をしてくれた。

箒、セシリアとは最悪の形で交流がなくなることも覚悟していたので、今こうして素直に笑いあいながら話せるのは嬉しい。

きちんと二人と向き合った一夏には惚れ直したし、その機会を作ってくれたという鈴ちゃんにも感謝している。

 

3人に目を向けてみるとのほほんさんと箒がISスーツのカタログを見ながらセシリアに質問をしており他のクラスメートもISスーツについて話していた。そういえば今日からISスーツの申し込みが開始されるのだったか、私には関係ないので忘れていた。

 

「そういえばくろくろってISスーツきないの?」

「私の機体は制御方法が違うからISスーツ着なくていいのよ」

「綾のISスーツ姿を見たことが無いとは思っていたが、そういうことだったのか」

「やはり規格外ですわね…」

 

ISスーツは体を動かす際に筋肉から出る電気信号等を増幅してISに伝達する役割を持っているのだがAMSにより神経に直接接続する私には必要が無いのだ。

 

「おりむ~のは?」

「俺のはオーダーメイド品なんだよ、家に直接郵送されてきて性能もぴか一らしいからそれを使ってる」

「それはいささか怪しいのでは…?」

「いや…兎のマークが入ってるんだよ…」

「なるほどな…それなら確かに性能はトップクラス、いや最高だろう」

 

一夏の答えに箒だけが納得していた。

因みに一夏もAMSを使用しているためISスーツは不要なのだが、ばれると面倒なので一応着ている。

 

向こうの方では山田先生が生徒達にからかわれていた。あの人かわいいからなぁ、実力は確かなんだろうけど。

私達1年1組の副担任山田真耶はどうにも生徒に舐められている節がある、元日本の代表候補生であり、お姉ちゃんが右腕として選んでいるので実力は確かにあるのだろう。

本人は所詮候補生どまりと言っているのだが、山田先生はあのお姉ちゃんと"同期"である、そりゃ誰だって候補生どまりになるわ。

 

「諸君、おはよう」

「「「「「おはようございまーす!」」」」」

 

そんな事を思っていたらお姉ちゃんが教室に入り、空気が一気に引き締まった、流石のカリスマである。

 

「今日から訓練機を使用した本格的な実戦訓練が開始される、気を引き締めろ。それからISスーツが届くまでは学校に有るものを使用してもらう、言ってはなんだがあまり性能はよく無いものでな発注は早めに済ませておけ」

 

「「「「はい!」」」」

 

「私からは以上だ、山田先生HRを」

「今日はなんと転校生を紹介します! しかも二名です!」

 

もうそんな時期か、転入生はオスカルことシャルと最初は狂犬だが可愛さに定評のあるラウラだろう。

 

「それでは自己紹介をお願いします」

「はい。こちらに僕と同じ境遇の方々がいると聞いて本国より転入をしたシャルル・デュノアです。」

 

「「「「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」」」」

 

「男子! 二人目の男子!」

「しかもうちのクラス!」

「美形! 守ってあげたくなる系の!」

「地球に生まれて良かった!」

「織斑君はノンケだったけど…天は私達を見捨てていなかった(迫真)」

 

クラスは二人目の登場に驚愕していた。

そして私も驚愕していた。

 

(シャルって男装のオスカルじゃなかったっけ?)

 

私の記憶では彼は本名シャルロット・デュノアという女性で一夏ラヴァーズの一員であったはずなのだが目の前の彼は本当にまじものの男だった。

確かに中性的な顔立ちではあるものの、体付きや骨格が女のそれではなかった。

私はクラスの騒ぎに紛れすぐさまヴェーダとリンクし、デュノア社にハッキングし情報を洗う。

 

(愛人の子ではあるけど、紛れも無く男、シャルル・デュノアね、改竄された形跡も無い)

 

もう間違いなかった、ヴェーダによるハッキングはチートレベルであり私自身もハッキングについて学び、あの篠ノ之束以上の情報戦が可能である。その私から情報を隠すのは不可能であろう。

 

(鈴ちゃんに続いて2つ目のイレギュラーね、まぁいいけど)

 

恐らくシャルが来日してきた目的自体は原作と同じだろう、流石にデータに残る形で命令はされてなかったが。

 

「続いてラウラさんお願いします。」

「ラウラ・ボーデヴィッヒ、以上だ」

 

そういい自己紹介を早々に切り上げたラウラは一夏を睨み付けながら近づき

 

「貴様が…」

 

手を振り上げ一夏にビンタしようとする、彼女は原作通りらしい。

今の一夏なら対処できるだろうし放って置こうとしたのだがラウラの手を止めたのは一夏ではなかった。

 

「ラウちゃん、転校早々問題を起こすのはよくないと思うよ」

 

ビンタしようとしていたラウラの腕を握り、止めていたのはシャルだった。

流石に軍人のラウラであっても正真正銘の男であるシャルの力は振りほどけなかったのかおとなしく腕を下げていた。

 

「織斑一夏、覚えておけ」

 

ラウラちゃんやそれ負け犬のセリフや、しかも若干涙目になってるし、存外彼女も原作とはキャラが違うのかもしれない、いや原作でもこんなんだったっけ?

 

(それにしても…)

 

シャルが一夏や私のISのデータが目的であるのなら、今のシャルの行動は一夏への好感度を上げるためであると納得できるのだが、彼女のからはそういった悪意が感じられなかった、少しズルだが脳量子波でも本当にラウラを心配している事がわかり一夏への感情は感じられなかった。現に今もラウラの後姿を心配そうな優しい目で見つめていた。それに恐らく初対面の相手にラウちゃんとは…彼も一夏と同族なんだろうか

 

(シャルは問題なさそうね、というかラウラの問題も彼に投げちゃおうかしら)

 

そうしてラウラとシャルは共に席についていった、因みに2人は隣同士である。これはもう完全にフラグだろう。

騒動が治まるまでお姉ちゃんがなにやら申し訳なさそうな目で私と一夏を見ていた。

そういえばラウラの教官はお姉ちゃんだったか、なるほど自分は人を導く事には向いていないと言っていたのは彼女の事があったからか。

今回の件、私はそこまで関与するつもりは無いのでそこまで申し訳なさそうにされる理由は無いのだが。

 

「ではHRを終わるすぐに着替えて第二グラウンドに集合。今日は二組と合同訓練を行う。解散!あと織斑、デュノアの面倒を見てやれ。同じ男子だろう」

 

「君が織斑君だよね、僕のな「すまんデュノア!話は後だ、付いて来い!」え?」

「女子達が着替えるんだよ、それに俺達はアリーナで着替えなきゃいけないんだ」

「一夏~?私も付いてった方がいい?」

「頼む綾!多分今日はデュノア狙いで敵も多いはずだ!」

「えっ、なんで黒羽根さんが来るの、敵ってなに???」

 

一夏がシャルの手を引き一気に駆け出す、私はその後ろに付いていった。

 

「ああっ! 転校生発見!」

「しかも織斑君と一緒!」

「げっ!黒羽根さんもいるわ!!」

「臆するな!私達の狙いはあくまでもデュノア君よ!黒羽根さんも分かってくれるはずよ!!」

 

いやあなた達のような獣に一夏はもちろんクラスメートを捧げる訳無いじゃない…

 

「者ども出会え出会えい!」

 

なんてこった!IS学園は武家屋敷だったのか、ほら貝とかどこから持ってきたのよ!

そのほら貝の音を頼りに生徒達がわらわらと集まり人の壁を作る。上級生までいるし…なにやってんだあんたら

 

「私が道を作るわ!一夏はデュノア君を!!」

「頼んだぞ綾!!」

「人の塊が…飛んでる…」

 

私が道を切り開く様はまさに某無双ゲーを思わせる様だった。

最近では一夏に手を出そうとする愚か者は居なかったのだが今日はデュノア君という新たな標的が居るのでここまでの人が集まったのだろう。

 

「くっ!またしても私達の前に立ちふさがるというの黒羽根綾…」

「はい邪魔ー!」

「ぐああああ!!」

「敵将討ち取ったり!!」

 

生徒達に指示を出していた将を討ち取ったのだがその将は知り合いだった。

 

「なにやってるの会長?」

「いやだってこんな楽しい事参加しないわけには行かないじゃない」

 

扇子を開き、どや顔する会長、扇子には祭と書かれていた。いや仕事しろよ、虚さん泣いてたぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いくら男が珍しいからってあんな騒ぎになるなんて…」

「まぁ今回はお祭好きのバ会長が煽動してたからね、いつもはもうちょいましよ」

「すまん、綾助かった」

 

馬鹿を討ち取り虚さんに引き取りを依頼した後私達は更衣室まで辿り着いていた。

 

「ところで黒羽根さんは着替えなくて平気なの?」

「私のISはスーツいらないのよ」

「へー規格外だとは聞いてたけどスーツが要らないなんて羨ましいなー」

「あら、なんでかしら」

 

シャルが着替えながら背を向けている私と世間話をする。これが演技なら大したものである。

 

「ISスーツって引っかかって着づらいんだよ、それに締め付けられて違和感が…」

「わかるぞデュノア、男の悩みだな」

「女性の前でする話じゃないわね」

「「ごめんなさい」」

 

まったくデリカシーの無い連中である。

 

「そういえば挨拶がまだだったね、僕の名前はシャルル・デュノア、シャルって呼んでくれると嬉しい」

「織斑一夏だ、よろしくなシャル」

「黒羽根綾よ、よろしくねシャル君」

「つかぬ事をお伺いするけど、二人はその…」

 

なにやら言いづらそうにしているシャル、聞きたいのは恐らく私達の関係だろう。

 

「恋人同士よ」

「やっぱり!仲よさそうだったし、その左手の指輪もそういう事だったんだね。いいな~一夏こんな美人さんと付き合ってるなんて」

「シャル君ならいい子見つけられるわよ、幸いここには余るほど女子がいるんだし…一部腐ってるけど。そうね、ラウラちゃんなんてどうかしら?」

「綾、流石に初対面の人間にビンタする奴を勧めるのはどうかと思うぞ」

 

確かにあれはよろしくない、被害者である一夏からの評価は低いだろう。

 

「一夏、ラウちゃんもそんなに悪い子じゃないんだよ」

「あら、ボーデヴィッヒさんの事知ってるの?」

「転入時期が一緒だったからね、手続きの間しばらく一緒に居たんだよ」

 

なるほど、確かに手続きの間一緒の場所に放り込まれてても可笑しくは無いかそれならラウちゃん呼ばわりも納得できる、IS学園はつい最近まで女子校だったからかなにも考えずに女子と男子を同じ場所に放り込む傾向がある。

 

「彼女可愛いんだよ!常識知らずで小動物チックで!知らない場所で戸惑いながら僕の後ろに付いてきたり!!」

 

目をきらきらさせながらラウラちゃんの魅力を語るシャル。うん、もういいよラウラちゃんも懐いてるみたいだしラウラちゃんの事は君にまかせた、お姉ちゃんにもそう伝えておくから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し話し込んでしまったが授業には問題なく間に合った。

それにしてもISスーツを来た生徒達が並んでいる光景はいささかシュールだ、企画物のAVの匂いがする。

シャルが女子達のISスーツ姿に動揺し、最後にラウラの姿を見て撃沈した。ラウラちゃんもシャルを意識してるかまでは分からないが少なくとも敵意ではない視線で見てるし…うんもう付き合え

因みに一夏は平然としていた、それでいい一夏はわたしだけを見ていればいい(やんでれ風味)

 

「一夏よく平然としてられるね…」

「綾以外に興味はないからな」

「ご馳走様です」

 

なにやら野郎二人がぼそぼそ話しているが内容は聞こえなかった。

 

そうして授業が始まり、お姉ちゃんによる訓練への心構えについてのありがたい言葉を聞いた後

鈴ちゃんとセシリアが山田先生と模擬戦をする事になったのだが、ラファールを纏い颯爽と登場した山田先生はなぜかそのままシャルにむかい墜落、あわや大惨事かと思われたが、なんとラウラがシャルの前に立ちふさがり、山田先生のラファールを空中で制止させていた。この来てます来てますな超能力やらハンドパワーっぽい奴がAICか、なるほど使いこなせれば強力無比だろう。

シャルは顔を真っ赤にさせ、ラウラも「気にするな」といいながら少し顔が赤くなっていた。なんだこいつらかわいいぞ。

お姉ちゃんもラウラのこの行動は予想外だったらしくしばらく目が点になっていた。勤務時間中のお姉ちゃんがキャラ崩壊するなんて…記念写真を撮っておこう

 

模擬戦は大方の予想を裏切り山田先生の勝利に終わった。

セシリアと鈴ちゃんはこの一週間ほどの訓練で実力を伸ばしており、実戦はまだやっていないもののタッグ戦を想定した座学もやっていたので私も流石に2人が勝つだろうと予想していた。

試合内容としては最初は2人のコンビネーションプレイが機能し山田先生を徐々に追い詰めるという形だったのだが、それは山田先生が意図的に作り出した状況で山田先生を追い詰め油断した瞬間にハンドグレネードで2人一遍に動きを止められ、その隙にBTのビット4機を全て打ち落とされた上にセシリアはグレネードでスターライトmkⅢを破損してしまい完全に無力化されてしまった。鈴も前半の戦いで龍砲の特性を見切られてしまいその後はワンサイドゲームで終了した。

 

途中お姉ちゃんがシャルに山田先生の使用しているIS、ラファールについて説明させていたが。

自分の家であるデュノア社が開発したラファールについて語るシャルの顔は誰が見ても誇らしげであった事から家族仲も良好なようだ。シャルに関しては原作知識は無いものと考えたほうがいいだろう。

 

「お見事でしたわ山田先生、射撃速度、制度わたくしとは比べ物にならないものでしたわ」

「うぅ~強くなったと思ったのに~ 先は長いわね。」

「い、いえっ!お二人とも少し前よりかなり強くなってる上、息があってて私もぎりぎりでしたよ!」

 

山田先生の実力は予想を大きく上回っていた、戦場を冷静に広く見れているし、ビットを打ち落とした際の射撃は訓練機である事を考えると圧巻の一言である、それに鈴ちゃんの視線という癖がなくなった龍砲を完全に見切ってかわしていたことから、観察眼、勝負勘、操縦技術も相応のものであると考えられる。

 

「うむ、確かに二人共よくこの短期間であそこまで練り上げたものだ」

「「教官がよかったですから」」

「ぶっちゃけ綾はもう教師でいいんじゃないかと思うんだが、山田先生、今度理事長に直訴してみないか?私達の仕事が減るぞ」

 

止めて下さい、私はまだ学生で居たいです。

 

「まぁ、これで諸君にもIS学園教員の実力は理解できただろう。以後は敬意を持って接するように。」

 

 

 

 

 

その後は訓練機を借り専用機持ち達が教えるという形で実習が始まった。

班分けは自由だったのだが、高い実力を持っていた山田先生相手に健闘したセシリア、鈴ちゃん。

その二人に勝ち越しており、男である一夏。

その三人に指導をし、その指導力をお姉ちゃんに認められた私。

ラウラは先程シャルを助けた事からイメージが多少良くなったものの、この四人に比べると避けられてしまうのは火を見るより明らかだったので私の提案で、男の転校生であるシャルとセット売りする事になった。

その結果班分けはスムーズに終わり実習も滞りなく終わった。

ラウラもシャルの目の前だったからか、原作ほどIS学園の生徒を見下していないからかは分からないが普通に生徒達に教えていた。

私はAMS搭載型しか乗った事がないので教本通りの指導しか出来ない、軍人であり隊長という立場のラウラ、ISを開発している会社社長の御曹司であるシャルが指導しているあの班が一番の当たりだったのではないのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

「織斑先生、黒羽根班、実習を終了しました」

「黒羽根か、流石に早いな」

 

予定されていた実習内容をこなした私はお姉ちゃんに報告を済ませた。

 

「ラウラの事、気を使わせてすまないな」

「いえ、私は何もしていませんよ。御礼ならシャル君にしてあげて下さい、私よりシャル君が一緒に居るほうがラウラちゃんのためになると思います」

「そうか、人を導く事に関しても、男女の仲についても綾のほうが詳しいからな、綾がそういうのならそれがいいのだろう」

 

お姉ちゃんは勤務中にも関わらず、私を下の名前で呼ぶ、相当参っているのだろう。

 

「情け無いものだな、小娘一人も満足に育てられんとは」

「教師は優しく見守るのが仕事だよ、お姉ちゃん。子供は子供同士で勝手にやって勝手に成長するものなの。一夏もそうだったでしょ。」

「そうだな、すまない綾。少し弱気になっていたようだ」

 

一夏を引き合いに出した事で納得したお姉ちゃんはすぐに気持ちを切り替えていた。

 

「黒羽根班は残り時間は自由にしてかまわない、ただし訓練機の扱いはお前の責任でやれ」

「了解です、織斑先生」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くろくろみてみて~、いぐにっしょんぶ~すと~」

 

のほほんさんがISに乗るとスピード狂になる事が判明した。




やりたい事やったのでシャル、ラウラ転入まで巻き
箒、セシリアと和解
シャルTS、ラウラとフラグ建てへ

やりたい放題である
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