DO☆GE☆ZA
皆のアイドル綾ちゃんだよ~
今日はここIS学園の取調べ室からお送りするよ~
「…はぁ」
手足を椅子に縛られ、拘束された状態で私は今日1日の出来事を振り返りため息をついていた。
転生少女あやちゃん!本日の3つの出来事!
1、神に殺されて転生
2、開幕原作イベントのど真ん中へ
3、世界最強に絡まれる
「厄日だな…」
今日だけで私の精神ポイントはガリガリ削れてしまった、あとおでこも
ガチャ
「待たせたな」
部屋の扉が開かれ2回目の人生の初日から私の心に深い傷を負わせた織斑千冬が入ってくる。
「早速だがお前の要求は全て受け入れる事になった」
「本当ですか、結構ふっかけたつもりだったんですけど」
「揉めに揉めたさ、今回の戦闘データとお前の提出したスペックデータを出したら黙ったがな」
「さいですか」
私がゲザった後計画通りにカバースートリーを伝えたところトントン拍子に話が進みIS学園に保護され入学する事が決まった
その際に私はIS委員会やら色んな所のお偉いさんにいくつかの要求をした。
1、私はどこの国家、企業にも所属しない
2、IS【黒翼】の所有権は私個人の物とすること
3、私を襲ってきた者が所有していたISコアは如何なる理由があろうとも私の所有物とし返却には応じない
大きな物はこんな感じである、理由としては
1、しがらみがめんどい 強すぎる力がどこか一つに加担するとか絶対碌な事にならない
2、大体1と同じ理由、万が一の時いつでも対応できるよう
3、ISコア自体に興味は無い、自衛目的、狙ってくるのは勝手だけどリスクは背負えよという事
私は政には疎いのでこれがどれだけ無茶を言っているのかよく分からないがこんなもん認められるかと鼻で笑っていた連中にスペックデータ(リミッター付)と『認めてくれなきゃツインバスターライフルで主要都市撃っちゃうぞ☆ミ』という私の茶目っ気あふれるメッセージを送ったところ私の天使を超え大天使すら凌駕するかわいさに心打たれたのか一斉に認めてくれたらしい、私のかわいさが世界に認められた瞬間である
因みに学園や委員会に伝えたカバーストーリーの内容は私は違法研究所で生まれた試験官ベイビーであり、ISが発表された後に「最強のISとそのパイロット」というコンセプトの元、強化措置を施された後、黒翼の最終テストの際にシステムにのまれ暴走、気がついたら外の世界にいて当てが無いのでIS学園に来た。というものである
「残念ながらお前の提出したデータだけではその研究所とやらは見つけられんらしい」
「そうですか、まぁ元から期待していなかったのでかまいません」
(元から存在してないから当たり前なんだけど)
「それにしてもこの強化措置とやら考えるだけでなく実際にやるとはな、同じ人間のやる事とは思えん」
「そうですね…」
(元ネタ考えたのは人間だけどやったのは神ですし)
ちなみに強化措置のデータはそのまんまAC4系列の強化人間の物をヴェーダででっち上げ提出している流石にイノベイターの方は誤魔化したが
「……」
千冬は強化措置の詳細が書かれた書類と私を見比べながら震えていた
(え、なにおこなの?なにかボロだしてた私?)
前回の土下座のトラウマが発症しそうになり私の目には無意識の内に涙が出ていた
(今度こそ殺られる・・・)
手足は拘束されており脱出不可能、目の前にはブリュンヒルデ
(終わった)
私はすべてを諦め目を閉じ一日にすら満たない今生の走馬灯を済ませる
しかし次の瞬間予想外の出来事が起きる
「今まで辛かっただろう」
「っふぇ!!」
後ろから優しく抱きしめられたのである
「今日からはこのIS学園がお前の居場所だ」
(予想以上にカバーストーリーに食いついてらっしゃる…)
正直ここまで親身にされると後ろめたくなってしまうのだが
前回の土下座の恨み(逆恨み)を晴らさせていただこう
「お姉ちゃん…」
「ぐぼあ!!」
私は立ち上がり正面から抱きつこうとするのだが手足が椅子に固定されていた事を思い出す
「あっ」
「一体誰がこんな事を…!お姉ちゃんが今すぐ外して上げるからな!!」
気絶してたから分からないけど多分やったのあなたですよね、てかもうお姉ちゃん確定なんだ
手足の拘束が外されたので正面から千冬に抱きつく
ぽすっ
「たかが妹一人くらい織斑千冬が受け止めてやる!!ブリュンヒルデは伊達じゃない!!!」
「お姉ちゃん…暖かい…」
「大きな星が点いたり消えたりしている。アハハ、大きい…彗星かな、イヤ、違う、違うな彗星はもっとバーって動くもんな」
「堕ちたな(確信)」
ブリュンヒルデに完全勝利した綾ちゃんUC
ガッツポーズしてるから誰かBGM早くかけろ、あくしろよ
「すまない、少し取り乱してしまった」(鼻血だばー)
「今も大分大丈夫じゃないように見えるけど」
「大丈夫だ、これは私のお前に対する愛の証明とでも思ってくれればいい」
「そ、そう…ありがとね」
信じられるか、今私の目の前で真顔で鼻血垂らしながら変態発言してる人間が教師なんだぜ…
「真面目な話をしよう」
千冬は鼻血を止め、私の前に一枚の写真を見せてくる
「そいつは私の愚弟だ」
知っていますとも、というよりこの世界でこの顔を見た事がない人間はもはや居ないのではないのだろうか?
写真にはキリッとしたイケメンスマイルな我等が原作主人公織斑一夏が写っていた
「今日アリーナであったわね」
「こいつが迷惑を掛けたらしいな」
「いや、あれは私の言い方が悪かったわ。それで一夏君がどうしたの?」
「お前にこいつの護衛を頼みたい」
この展開は予想してなかった。
確かに専用ISという力を持ちながらもどこの国家、企業にも属していない私なら唯一の男性IS操縦者の護衛として適任であろう
「……それはどこからの依頼かしら」
「私個人のだ、日本政府も委員会も関係ない」
「篠ノ之束には?」
「…伝えていない」
本当に織斑千冬という個人の立場での依頼なのであろう、篠ノ之束にも伝えていないという事は場合によっては篠ノ之束からの織斑一夏への干渉を防ぐ事も依頼の範囲に入るという事だ、原作に関わらないつもりが随分とハードな依頼を持ってこられたものだ
「どうしてそこまで信用してくれるのかしら」
「これでも人を見る目くらいはあると思っている、導く事にはどうやら向いていないらしいがな」
「教師としては問題な発言ね」
「聞かなかった事にしてくれ」
「いいわ、その依頼受けるわ」
「頼んだ立場で言うのも変だが、本当にいいのか」
事と次第によっては天災すらも敵に回すような依頼をしているのだ、断られて当然だと千冬は思っていたらしい
「他の誰でもないお姉ちゃんからのお願いだもの聞くに決まってるじゃない」
「私は本当にいい妹を持った、一夏?そんな愚弟はポイーで」
さりげなく最低な事を言ってるぞこの人
「それに一夏君の事は気に入ってるしね」
「意外だな、嫌っているかと思っていたぞ」
「あら?真っ直ぐで純粋でいい子じゃない」
「惚れたか?」
「まさか、でもあのまま真っ直ぐで純粋なまま強くなっていったらいい男になるかもね」
「あれでも、大切な弟なんだあまりからかってやるな」
「さっきお姉ちゃん一夏君の事愚弟とかポイーとかいってなかったっけ?」
「知らんな…」
「諸君、おはよう」
「「「「おはようございまーす!」」」」
不明IS2機が乱入したクラスリーグマッチから一夜明けたが事件による怪我人が一人も出なかった(スタイリッシュ自殺未遂を起こした箒含め)事が幸いし学生達はさほど混乱しておらず普段通りのSHRが行われようとしていたが今日は少しだけ違っていた
「最初に今日から転入することになった転校生を紹介する」
「転校生!!」
「誰か知ってた?」
あまりにも唐突な転校生の登場にざわめく教室
「転校生…か、男が来るわけでもないし俺には関係ないな」
一夏にとって転校生などそれこそ第二の男性IS操縦士でもなければ興味は無い
しかしその転校生との出会いが一夏にとってかけがえの無いものになる
「黒羽根、入って来い」
千冬の言葉に従い教室のドアが開けられ転校生が入ってくる
教室の学生は騒ぐ事も無くそれをただ見つめていた
「今日からこのクラスで一緒に勉強させてもらうことになった、黒羽根綾よ。諸事情あってこんな時期に転入することになったけど仲良くしてくれると嬉しいわ。これからよろしくね。」
軽い口調で自己紹介を済ませ一礼する
ルームメイトたちは未だに声を上げずそれを見ていた
ほとんどが女子であるこのクラスに転校生などというイベントが起きれば間違いなく騒ぎになるのだが今回に限ってはそうはならなかった
なぜならその転校生は先日のクラスリーグマッチに乱入してきて専用IS持ち3人を苦戦させた不明ISを瞬殺した後、千冬に大して盛大な土下座をしたもう一機の黒い翼を持つ不明ISの操縦者だったからである
「黒羽根、昨日の事について説明しておけ」
「分かりました、織斑先生」
「本当は普通に入学する予定だったんだけど私の専用機、黒翼って言うんだけどシステム面がうまくいってなくてね、完成したのがちょうど昨日だったのよ。それで学園に手続きするためにきたらあの騒ぎでとりあえず突っ込んだって感じね。皆驚かしちゃってごめんね!」
「黒羽根についてはそういうことだ、席は織斑の隣だとっとと座れ」
「はーい」
「よろしくね織斑君、それと昨日はごめんね私IS展開してるとどうしてかあんな口調になっちゃうのよねー」
「あぁ気にするなよ、俺の事気遣ってくれてたんだろ?冷静になってみたらあの時俺が残ってても何も出来なかったからな、確かに言い方は少しきつかったけど… こちらこそよろしくな黒羽根さん、織斑じゃどっちか分かり辛いから一夏でいいぞ」
「こっちも綾でいいわよ一夏」
(先に相手に名前を呼ばせる事によって自分も名前で呼びやすくする、なんて有効な手なんだ流石だ!ワンサマー!!)
綾は一夏と握手をしながら原作にてハーレムを作り出しこの世界でも順調にラヴァーズを落としている一夏の手腕に舌を巻いていた
(それにしても…これくらいで嫉妬するなんてちょっとやばいんじゃないかしら)
綾の元には殺気とまではいかないものの明らかな敵意を持った視線が2つぶつけられていた
視線を向けていた2人とはいうまでも無く箒とセシリアであり、恐らく先日のアリーナの件とは関係なく単純に一夏と仲良さげに話しているのが気に食わないのだろう
護衛対象として一夏と友好関係を築いていかなければならない綾にとっては迷惑極まりない話である
(胃薬買おうかな)
予定としては福音事件まで少しシリアスやって後はギャグ&イチャコラ
亡国企業?奴らはここよりももっとシリアスな小説で頑張っているさ
もしかしたら出てくるかもしれないけど