ポケットモンスター・アカデミアアイランド 〜バトルジャンキーガールの学園島生活〜 【旧題 ポケットモンスターUNI】 作:可笑し屋ジャック
バトルが凄い難産でした。でも、バトル描写の妄想は楽しかったです。
では、どうぞ
「さぁ、久々のガチバトルだ、存分に暴れな!アブソル!」
「アカデミア最初のバトル!全力で楽しもう!ナマコブシ!」
「ソルッ!」
「コブッシ!」
アキレアが繰り出したのはわざわいポケモンのアブソル、対してメランが繰り出したのはなまこポケモンのナマコブシだった。
「へぇ、ナマコブシか」
「む、あんま舐めない方がいいよ!この子は強いからね!」
「ブシ!」
「いいや、舐めてないさ。舐めてないから、最初から全力でいくよ!」
そう言い、アキレアが懐から何かを取り出し、指に付けた。
「進化の果てまで駆け抜けろ!アブソル!メガ進化!」
「アブ、ソーー!!」
アキレアの指に付けたキーストーンと、アブソルの首に掛けられたブレスレットのアブソルナイトが共鳴し、アブソルがメガアブソルへと進化を果たした。
「おー!!アブソルの姿が変わって更に格好良くなった!!いいなぁ、アタシの手持ちだとメガ進化出来る子いないんだよなぁ」
「ハハッ、褒めてくれてありがとよ。そのお礼ってわけじゃ無いが教えてやるよ。このメガアブソルの特性は《マジックミラー》に変わってる。変えるなら今のうちだよ」
「情けも容赦も不要!うちのナマコブシなら勝てる!」
「ブッシ!」
「ほーう、言うねー。どんな相性差よりも厳しいと思うが、その実力見させてもらうよ!」
「ソル」
メガアブソルとの余りの相性から、ガチバトルをしたいアキレアは交代を推奨したがメランは何かの策があるのかそのまま続投した。
「何であの人はわざわざあんなこと言ったんだ?情報を出して油断させてる様には見えないし」
「ねぇ、それってあたしのこと言ってるの?」
「そう言ってんだよ」
「本気で戦いたいからですよ。確かザロス君でしたっけ」
「えぇ、そうですけど、会ったことありましたか?」
「いえ。ですけど、私は生徒会長として全ての生徒の事を知っていますから。それでアキレアさんが何であんなことを言ったかでしたよね?それにはまずナマコブシというポケモンについて話しましょうか。ザロス君とヒナ君はナマコブシを知っていますか?」
「いや、知らないです。」
「僕は名前と姿だけならテレビか本で見かけた事があります。」
ザロスが情報をバラした事に疑問を持っていると、生徒会長のマルベリーがその理由となるナマコブシとメガアブソルについて話しだした。
「そうですか、ナマコブシというポケモンは技を多少受けてもピンピンとしてる耐久性はありますが、その分機動力は絶望的で技を避けるのは勿論、まともな移動をせず波打ち際に打ち上げられている事がよくあります。」
「うわぁ」
「あいつ、そんなポケモンを出したのか」
「えぇ、でもこれくらいならばまだ戦いようはあります。遅くタフネスなポケモンは普通に強いですからね。しかし、ナマコブシには機動力以上に大きな問題があるのです。」
「「問題?」」
「はい、それは・・・まともな攻撃手段がないということです。」
「「・・・え?」」
「貴方達の地方だとソーナンスが近いですね。攻撃手段はカウンターとミラーコートだけです。はっきり言ってバトルに向いてるとは到底言えないポケモンです。」
「だ、大丈夫かな?メランちゃん?」
「・・・さぁな、だが、俺やお前にバトルの後あんなことを行ってきてたんだ。バトルにはよっぽど自信があるんだろ」
「そ、そうだよね!」
ナマコブシのあまりの生態にヒナは心配になるが、ザロスはメランの自信から何かあると考えていた。それでヒナも安心した。だが!
「えぇ、そうですね。確かにナマコブシには攻撃手段がほぼ無くても他に技を覚えるので戦えなくはないです。・・・相手がメガアブソルで無ければですが」
「・・・え?」
「あのポケモンに何か問題があるのか?あの人は特性が《マジックミラー》に変わった。とか言ってたが」
「その特性が問題なのです。《マジックミラー》は珍しいですが、《マジックコート》の方は知っているんじゃないですか?ずっとそれが貼られた状態と同じになる特性です。」
「あ、僕知ってます!確か自分にかかる攻撃以外の技を殆ど跳ね返すんだとか」
「てことは」
「はい、メランさんのナマコブシの取れる行動は自身にのみ使う技とカウンターのみです。ミラーコートもアブソルは悪タイプなので効きません。だから、アキレアは交代を促したんですよ。バトルにもならないと思いますからね。」
「「・・・」」
「おい!今すぐ別のポケモンに変えろ!」
「メランちゃん!無謀すぎるよ!」
「だいじょーぶ!我に秘策あり!だよ」
「「無理だ(よ)!」」
「(さて、実際どうするつもりなのかしら?)」
マルベリー会長から告げれたナマコブシとは相性の悪すぎる特性から、2人はメランに交代するよう言ったが、メランは気にせずバトルに入った。
「話は終わったかい?なら、アブソル!《かまいたち》を設置しな!」
「ソル!ソール、ソル!ソル!」
「ナマコブシ!懐まで突っ込め!」
「ブシ!ブッシ、ブッシ、ブッシ!」
アブソルは角を振ることで《かまいたち》を発生させる2つの竜巻を生み出した。一方、ナマコブシは跳ねながらアブソルの方へと向かっていった。その動きはナマコブシとは思えないほど軽やかなものだった。それでも遅くはあるが。
「へぇ、流石に動けず嬲り殺しになるような事にはならなそうだね。それじゃあ、容赦なく行くよ!アブソル!《サイコカッター》!」
「ソールゥ!」
「体捻って回避!」
「ブシ!」
「やるね、だが《かまいたち》もいくよ!」ヒュン、ヒュン
「捻って連続回避!」
「ブシ!ブッシィ!」
「グネグネと変な動きでよく避けるもんだね!」
「まぁね!ナマコブシ、どんどん進めぇ!」
「ブッシ!」
アブソルの放った《サイコカッター》を、ナマコブシは骨の無い柔軟な体を最大限活かして何とか躱した。その後に竜巻から生み出された《かまいたち》も躱しきった。
「(確かに動きは凄いが、よく見ると掠った跡があるから躱しきれてないな。なら、もう一押しあれば当たるな。なら)アブソル!もう1度《サイコカッター》!今度はしっかり当てろよ」
「!ソル、ソールゥ!」ヒュンヒュン
「今度は3つ!掠るのは仕方ないから技の間に潜り込め!」
「ブッシィ!」
「ホントよく避けるね」
「よし!このまま、!、ナマコブシ、後ろ!」
「ブシ!?ブッシィ!!」
アキレアはナマコブシの動きに驚きつつも限界を見抜き指示を出した。ナマコブシは3つの攻撃は避けたが、後ろからブーメランの様に戻って来た《サイコカッター》を受け、吹き飛ばされた。そう、後ろから吹き飛ばされたことでアキレア側へと一気に近づいた。
「(ありゃわざと受けたな。まんまと近づかれたが下手に攻撃するとやられるな。)アブソル!警か、ん?(何だ?ナマコブシの口から青白い光が?)」
「射程圏内!ナマコブシ!《気合パンチ》ィ!」
「・・・は?」
「コブー、シィ!!」
「ソルゥ!?」
アキレアは接近せれたが、出来るのは《カウンター》か本当に技が効かないかの確認だろうとアブソルに警戒だけは促そうとしたが、ナマコブシの口から出ていた青白い光に気づいた。
そうして、ナマコブシから放たれた技はまさかの《気合パンチ》!
あまりにも想定外な技な技に一瞬呆けてしまい、その隙をつかれアブソルに《気合パンチ》が当たってしまう。
「よし!そのまま《アームハンマー》!」
「コブッ、シィ!」
「ッ、避けろアブソル!」
「ソルッ!」
「あー、流石に2発は当たらないか」
「なぁ、メラン。そいつは一体何なんだい?一瞬ゾロアークかとも思ったがそっちでも覚えないしな。そもそも、ゾロアークが見せるのはあくまで幻影、ナマコブシの大きさだと技はもろに当たってるはずだしな」
その後の追撃を何とか躱したアキレアは疑問をメランにぶつけた。それに対してメランは隠すことも出来るが、普通に教えだした。
「この子は正真正銘のナマコブシ!ただ、攻撃技をお爺ちゃんと訓練したら出来るようになっただけ!」
「・・・なるほどねぇ(ユウの婆さんの孫って事は、自動的にレンの爺さんの孫でもあるのか。鍛える環境は整っているって訳か。)」
「そもそも」
「そもそも?」
「名前に拳ってついてるのに攻撃出来ない方が可笑しいでしょ!」
メランは名前に拳とついているのだから、鍛えたら攻撃出来るようになるはずという理由だけでナマコブシを鍛えたら本当に出来るようになったという。
「クッ、フッフフ、なるほどねぇ。確かにセクロの旦那も今判明してる取得可能技はあくまで野生で覚えられる可能性があるものであり、訓練次第では本来出来ない事も出来る可能性はあるとは言ってたが限度がある。筈なんだがな、全くとんでもないやつだよ」
アキレア自身も本来使えないとされていた技を持っているポケモンを知っているし、学校でも判明していることだったが、メランが異常なのは本来攻撃技を覚えないポケモンに攻撃技を覚えさせた事である。そのことの異常差をメランが理解しているのかは知らないが、アキレア今年の学園はメランを中心に荒れるだろうと思った。
「えへへ!そんなに褒めても手加減しないよ!ナマコブシ!《アームハンマー》!」
「コブッ、シィ!」
「ならこっちも訓練の成果を見せるかね!アブソル!躱して《サイクロンスラッシュ》!」
「ソルッ!ソールゥ、ソルゥ!」
「コブッシィー!?」
「ナマコブシ!」
メランが褒められた事に感謝しながらアームハンマーを使わせる。それに対してアキレアは《サイクロンスラッシュ》と名付けた角に《かまいたち》を纏わせながら《つじぎり》をすることで威力を跳ね上げさせる技を使い、ナマコブシを隣のプールのある水タイプ用のフィールドまで吹き飛ばした。
「凄い!何今の技!?あんなの見たことないよ!」
「あれは合体技さ」
「合体技!?何それ格好いい!!どうやるの?!」
「おいおい、落ち着けよ(レンの爺さん教えてなかったのか?まぁ、いいか)合体技ってのは名前の通り技と技を合体させるやつさ。これは半端な訓練じゃ出来ないんだが、まぁナマコブシに攻撃技を覚えさせたお前さんなら何とかなるだろ。訓練の仕方は私よりもお前さんならレンの爺さんに聞いたほうがいいだろうから、今はバトルに集中しな。」
「分かった!」
メランは合体技に興味津々だったが、アキレアはこのバトルに集中したかったので詳しい説明はせずメランの祖父である「レン」に丸投げした。
「明日からも楽しみだなぁ!でも、まずはこのバトルを楽しまなくちゃ!で、水辺に落ちたならあれするか。ナマコブシ!《あまごい》!」
「ブッ、シィーー!」
「またとんでもないのが来るな。アブソル!《つるぎのまい》で迎撃準備!」
「ソル、ソー、ルゥ!」
メランは今の戦いを優先するよう考え、あることの補助の為に《あまごい》を使った。それはアキレアにも分かりその策を打ち破る為に《つるぎのまい》で力を高めた。
「さぁ、これがアタシの
「コブッ、シィー!」
メランの指示によりナマコブシはプールの水全て、いや、それ以上の水量の大波を作り出しアキレアとアブソルの方に押し寄せた。
「な、なんつー大波だ!?」
「・・・ねぇ、まさかとは思うけど、あの大きさだと僕達の方まで波が来る。なんて事無いよね?」
「・・・やりやがったあの馬鹿?!」
「や、やっぱり来るんだ!?ねぇ、どうするの?!」
「大丈夫ですよ、あれくらいならアキレアがどうにかしてくれますから」
「そーだそーだ!姐さんにかかればあんなの楽勝よ!」
「あぁ、あのクソガキの初見殺しは食らったが、姐御に勝とうなんて百年早いんだよ」
ヒナとザロスは波が来ることを危惧して動揺したが、マルベリー会長とリアとタンデムは波はアキレアがどうにかすると信じていた。
「確かになみのりは予想外だったが、雨込みでこれだと想定以上では無いな!アブソル!《サイコスラッシャー》!」
「ソール、ソルッ!」
アキレアは《なみのり》が来るとは思ってなかったがその規模と勢いから余裕を持って対応出来ると考えた。だが、メランの場合何があるか分からないため全力で波を壊すことにした。アブソルに《サイコスラッシャー》と名付けた《つじぎり》の力で赤黒く染まり、より強く、より鋭くなった《サイコカッター》で波を壊させようとした。
「波を壊そうとするのは想定内だよ!ナマコブシ!落ちて《カウンター》!」
「ブッシ!」
「何?」
「ブ、ブ、ブ、ブ!ブッシいぃぃぃぃ」ザボン
「チッ、避けろアブソル!」
「ソルッ!」
だが、波をどうにか出来るとメランも信じていた。だから、波を守るべく《カウンター》で《サイコスラッシャー》を弾き返した。弾くのが限界で、ナマコブシは弾き飛ばされて波に呑まれ、弾き返した《サイコスラッシャー》も簡単に避けられた。だが、波は守りきりもう1度同じ方法で波を壊すには間に合わない距離になった。
「しゃあない、アブソル、《まもる》だ。」
「ソル」
「これはこっちで対応しないといけませんね。出てきてイオルブ、《光の壁》」
「イオッ!イーオー、ルブッ!」
「あ、ありがとうございます。マルベリー会長」
「いえ、お気になさらず。アキレアがどうにかすると油断していたのは私ですから」
「これで俺達も無事だが、結局アブソルにも防がれちまったな」
「(そう、防がれてしまった。ただ、これまでのメランさんのバトルを見て、その可能性に気づけないとは考えにくい。あんな無茶してまで波を守ったのは何故?いや、待てよ?もしかしてそういうことか?)」
波を壊すことは無理になったが、波をくらわない事は出来る。アキレアはアブソルに《まもる》を使わせ《なみのり》を凌いだ。審判と観客、そして寮はマルベリー会長の出したイオルブの《光の壁》により守られた。そして、アキレアは《まもる》によって防がれ勢いの落ちた足元の水を踏みながら考えていた。
「(靴越しとはいえ、痺れや吐き気が無い。あの波に《どくどく》とかで何か混ぜてるのかと考えてたがそうじゃなさそうだな。なら、何でダメージを受けてまであの波を守ったんだ?・・・ん?そういや)」
『波を壊そうとするのは想定内だよ!ナマコブシ!落ちて《カウンター》!』
『ブッシ!』
『何?』
『ブ、ブ、ブ、ブ!ブッシいぃぃぃぃ』【ザボン】
「ハッ、あいつ!波に呑まれた後どこに行きやがった!?」
「ソル!?ソルッ!?」
アキレアはメランの波を守った意図を考えていた時に、ナマコブシが波に呑まれた後姿を現していない事に気づいた。その事に気づいたアキレアとアブソルはフィールドを見回した。
「クソッ、何処だ!?」
「ソル!ソッ、ソル?」
「・・・ブシ」
「ソル!?」
波が引いていきフィールドが見やすくなると、アブソルは足元に何かがある事に気づく。それは口を青白く光らせているナマコブシだった。《まもる》の障壁で防いでいた波に隠れていたからか、はたまた足元という灯台下暗しな場所にいたからだろうか、波が引くその瞬間まで気づく事が出来なかった。
「気づいてももう遅い!ナマコブシ!《気合パンチ》!」
「ブッ、シィー!!」
「ソ、ソルゥ!」
ナマコブシの《気合パンチ》は《まもる》の障壁とぶつかった。少しの拮抗はしたが、既に《なみのり》を防いでいた《まもる》では耐えきることが出来ず、《気合パンチ》に破られた。
パリーン「ソルゥ!?」
「(くっ、もうこうするしか無いか)この結果は嫌だったんだがな!アブソル!《カウンター》!」
「ならナマコブシ!こっちも《カウンター》!」
《気合パンチ》を食らってしまい、これ以上戦うとこちらが先にやられる可能性が高いと考えたアキレアは《カウンター》を指示し、それに対してメランも《カウンター》を指示した。
「ウゥ、ソルゥ!!」
「ブ!?ブ、シャアー!!」
「ソルゥ!?」
アブソルの《カウンター》のタックルがナマコブシにぶつかり、本来はこれで倒して終わりだが、ナマコブシの特性《とびでるなかみ》に《カウンター》を乗せた一撃がアブソルにも突き刺さった。
「ブッシィ」
「ソルゥ」
「アブソル、ナマコブシ、両者共に戦闘不能!」
互いの一撃により相打ちとなり、両者の戦闘不能がマルベリーにより告げられた。勝負は互いに次の一匹に託された。
どうも、可笑しなお菓子屋のジャックです。
はい、次もバトルです。1週間以内に投稿できたらいいなって考えています。もうちょいあっさり終わらせたら早くかけるんですけど、こんぐらいしっかり書いた方が楽しいし、妄想も捗るので気長に待ってて下さい。
さぁ、今回のオリ設定は合体技!はまた別の機会にします。
話すのはメランのナマコブシです。このナマコブシは話にもあったように訓練により攻撃技が使えるようになったナマコブシです。と言っても限度はあって理由も無くかえんほうしゃが出来たりはしません。出来るのは自分のタイプである水タイプの技と、拳や体を使ったかくとう、ノーマルタイプの技くらいですね。
ゲームではそういうポケモンだからと使えませんが、キャタピーみたいな芋虫系ですら出来る体当たりすら出来ないのは違和感がありますからね。
まぁ、気合パンチやアームハンマーまで使えるようになってるのはメランの育成能力とその祖父のレンの考えた理に適ってるが厳しい訓練の賜物ですけどね。普通は出来ないと考えてもらっていいです。
では、次はアキレアとメランの2体目のポケモン!そしてバトルの決着!(になるといいなぁ)
それでは、次回をお楽しみに
頂との出会いを必要そうな部分に纏めたダイジェストにしても大丈夫か?
-
大丈夫だ問題ない(ダイジェストOK)
-
一番いいのを頼む(ダイジェストNG)
-
ちくわ大明神(誰だ今の)