あーでもない、こーでもないと消しては書きを繰り返して早二週間。すみませんでした。
沙綾達が病院を抜け出し、光が丘にて『恥ずかしさ』と格闘しながら深夜のヒッチハイクを試みるその少し前。
時刻は夜の8時頃、無事にお台場の自宅へと帰宅していた太一の元に、『歴史通り』ではあるが、今の彼にとっては更に予想もしていなかった突然の知らせが届けられていた。
「おい……ちょっと待てよテイルモン……おかしいだろ! ヒカリが"八人目"だって……!?」
比較的広い家のベランダ、妹であるヒカリの隣に立つ二匹のデジモンの内一匹に向かい、夜であるにもかかわらず、太一は声を荒げた。
彼が驚くのも無理はない。
ウィザーモンとテイルモン。突如、太一達兄弟の前に現れた二体のデジモンによって知らされたその内容は、『ヒカリが選ばれし八人目の子供である』という事と、『このテイルモンというデジモンが、彼女のパートナーである』という事。この二つなのだから。
その上、本来の歴史とは異なり、太一とテイルモン達はこの場が初対面なのだ。『今までヴァンデモンの元で彼に協力していた』と話すテイルモン自身の告白も加わり、太一の頭は更に混乱している。
「……そんな、バカな……」
「……君のその反応は最もだ……しかし、現にこのデジヴァイスはこの子に反応している」
そんな彼を諭すように、テイルモンの従者であるウィザーモンは、その手に持った八個目のデジヴァイスをそっとヒカリへと近づけて見せる。
すると、やはりそのデジヴァイスの画面が夜の暗がりの中で仄かに輝いた。
「ああ、それに、私もさっき思い出した……私はずっと待ってたんだ……ずっとずっと……何年も、ヒカリの事を……」
「……テイルモン……」
「ヒカリ……お前が私の……パートナーだ」
まるで飼い猫が主人を見つけたかのように、テイルモンはヒカリへと優しくすりより、ヒカリもヒカリで、そんな彼女に暖かな笑顔を向けながら、その頭を軽く撫でていた。
もうお互いが理解しているのだろう。
しかし、
「ちょっと待て!」
そんな二人の様子に、妹思いの兄は待ったをかける。
「そんなの嘘だっ!」
太一、いや、ヒカリ以外の子供達全員の認識として、『選ばれし子供』は既に"八人とも揃っているのだ"。それに加え、あろうことか自分の妹が『実は選ばれていた』など、例え目の前で証拠を見せられてもそう易々と信じられようか。
混乱する頭で、太一は二体のデジモンへと食って掛かる。
「 お前達はヴァンデモンの手下……今更そんな嘘並べたって、俺は騙されないぞ!」
「……今話したばかりだが、それはついさっきまでの話だ……自分のやるべき事が見つかった今、私がヴァンデモンに従う理由はない」
「そんな都合のいい話があるか! 俺達は始めから八人揃ってたんだぞ!あえて番号を付けるってんなら、沙綾こそ八人目の選ばれし子供だ! ヒカリは関係ない!」
"選ばれし子供"というのが常に危険と隣り合わせである事を太一はもう十分に理解している。だからこそ、既に役者が揃っている筈のこの状況で、ヒカリを連れだそうとするこのデジモン達に彼は頑なに噛みつくのだ。
「ふむ……例の"凶竜"のパートナーの事か……残念だが、自分達もそれについてはよく分からない……言い伝えにはない"9人目"なのか……それとも、何か特別な存在なのか……」
「訳分かんない事言いやがって……九人目? 特別な存在? ゲンナイのじいさんはそんな事一言も言ってなかった!」
冷静に話を進めようとするウィザーモンにも、太一は隠すことなく敵意を向ける。しかし、そんな頭に血が昇ったら兄を見かねたのか、ヒカリはテイルモンを撫でる手を一度止め、彼女にしては珍しく声を上げた。
「お兄ちゃん、ちょっと落ち着いて!」
「……っ」
「……以前、私はヴァンデモンの城でティラノモンとは闘った事がある。 でも、ヤツはお前達のパートナーとは明らかに違う……それだけは確かだ……」
テイルモンにとってはあまり思い出したくはない内容なのだろう。少しだけ目を伏せながら彼女はそう口にした。
「はぁ? 何が違うんだよ……?」
「……分からないのか? ヤツはパートナーの力も借りずに完全体になれる……私は、ヴァンデモンの元で長い間経験を積んで今の姿へと進化した……それこそ、血の滲むような訓練を積んで……」
「……………」
「でも、ヤツはそれすらも軽々と越えてきたんだ……ヤツ個人の力だけで……」
圧倒的な敗北。
テイルモンにとって、まるで今までの自分を否定されるようなものであろう。
ただ、太一達にとっては、それは驚く程のものではない。むしろ、『何を今更』といったところである。
沙綾のアグモンの戦闘力の高さなど、彼は既に承知の上なのだから。そしてそれに対する理由も、以前沙綾はこう語っていた。
「でも、それは前に一度デビモンに乗り移られた影響があるからで……そのデビモンの力が、あいつの力を底上げしてるんだろ?」
「……じゃあ、ヤツは"その時"から自力で完全体になれたのか……?」
「えっ? そ、それは……」
テイルモンのその質問に、太一は口ごもった。
『メタルティラノモンの進化は"ほぼ"自力』、これは彼ら子供達は皆知っている。
だが、初めて沙綾のアグモンがメタルティラノモンに進化した時、確かに彼女のデジヴァイスは光り輝いていた。つまりそれは、多少なりとも沙綾の補助を受けていたという事。言い換えれば、その時点では、彼単独での進化はまだ出来なかったのではないか。
しかし、この前のマンモン戦を振り返っても、遠目ではあるが、進化の際に沙綾のデジヴァイスが輝いていたようには見えなかった。
考えてみれば、暴走していた時もそうである。そもそも沙綾がデジタルワールドにいない以上、彼は太一達がこちらの世界に戻ってきたその時点で、既に完全体の力を自分の物としていた筈である。
『沙綾のアグモンは元々紋章なしで進化出来る』
その知識があるからこそ、皆は彼が"本当"に一人で進化しても、今まで特に何も追究したりはしなかったのだ。
「言っておくけど、私達デジモンはそう簡単には完全体になれない……あの凶竜程の力になると尚更だ……お前のアグモンが、今だお前なしで成熟着にもなれない事を考えれば分かるだろう……」
「テイルモンのいう通りだ。 仮に"デビモンの力"とやらが働いたにしても、ヤツの成長するスピードは明らかに異常だ」
「………………」
「……お兄ちゃん」
まるで今までの威勢が嘘であるかのように、太一は下を向いたまま、唇を噛み締めて黙り込んだ。
何せ筋が通っているのだ。この二匹の意見を覆す事が、今の太一には出来ない。
言われて始めて、太一はもう一匹のアグモンの異質さを自覚した。
それに加え、考えてみれば、パートナーの沙綾にも、些細な事ではあるが、不審な点が今までなかった訳ではない。
(……そう言えば沙綾、"家に居た"っていう割にはずいぶん準備がよかったよな……包帯持ってたりとか……)
今まで気にも止めていなかった事が、露骨に太一の心に引っ掛かる。そして、一つ不審な点に気づいてしまえば、芋弦的に更なる疑問が浮かんでくるものである。
(考えたら、あいつの口から家族とか友達の話なんて聞いた事ないな……いや、そもそも、俺達はあいつの回りの事なんて、何一つ知らないのか……? あれだけ長くに旅してたのに……?)
今更になって、太一はそんな些細な事に気づく。
思えば、彼らはあの果ての全く見えない旅の中、不安から何度となくホームシックに陥っていたが、沙綾は一度としてそんな様子を見せなかった。
彼らと同じ年齢の子供がだ 。
異常と言えば、それも異常である。
(沙綾……お前、八人目なんだよな……俺達と同じ、選ばれし子供なんだよな……)
彼のその根本が揺らいでいく。
彼女達が味方である事に疑いはないが、本当に自分達と同じなのか、という疑問が太一の頭を過る。
「……話を戻そう……凶竜のパートナーはさておき、テイルモンがこの子のパートナーである事は確実だ……どうか、これだけは信じてほしい……」
「……………………」
ただ、テイルモン達が此処に来た理由は、沙綾の正体を探るためではない。
ウィザーモンはそこで話を切り上げ、再び、太一を説得しようと彼に向けて頭を下げた。
だが、太一はまるで無反応。下を向き、固まったままである。
答えなど出せる訳がない。ヒカリが選ばれていないという確固たる自信の元が不安定になってしまっているのだから。
僅かな沈黙がベランダを通り抜ける。
やがて、
「やはり、信用はしてもらえないか……」
「……私のしてきた事を考えれば、それも仕方ない……」
「なら……」
太一のその様子を二人は非と受け止めたのか、ウィザーモンは頭を下ろすのをやめ、スタスタと、今度は沈黙する彼の元へと歩いていく。そして、その手を取り、ポンっと、自身が持っていたヒカリのデジヴァイスを太一へと手渡したのだ。
同時に、今までヒカリへと寄り添っていたテイルモンが、彼女の元を離れて、スタッと、ベランダの手刷りへと飛び乗った。
「このデジヴァイスは君に預ける……八人目を見つけるためだけの"偽物"だが、このタグと紋章も渡しておこう……」
「えっ、お、おい……なんのつもりだ!?」
「……信じてもらえないなら後は行動で示すだけだ……ヴァンデモンの持っている"本物"のタグを奪って此処に戻る……ウィザーモン、行くぞ!」
「 ま、待ってテイルモン!」
「……ヒカリ、私はすぐに戻ってくる……だから、心配しないで……」
呼び止めるヒカリを背に、テイルモンは振り返る事なくそう返事し、従者と共にスッとベランダから飛び降り、そのまま、夜の闇に紛れるように消えた。
「テイルモーン!」
ヒカリがベランダから身を乗り出すように虚空へと声を上げる。そんな中、
「……ちくしょう……何が、どうなってんだよ……」
ウィザーモンに渡されたデジヴァイスを握りしめながら、整理が全くつかない頭で、太一はポツリとそう呟いた。
夢
(……あっ……まただ……また、この夢……)
微睡んだ意識の中、気がつけば、アグモンは今いる筈の人間世界の都会とは違う、満天の星が輝く夜の海岸へと腰を下ろしていた。
押し寄せる穏やかな波音が周囲に響き、パチパチと焚き火の炎が揺らめいている。
(今日で、もう4回目かな……)
メタルティラノモンとして、ウイルスの本能による暴走を経験した翌日から、彼は毎日のように同じ夢を見るようになった。
内容は、恐らくファイル島だろうか。何処か見たことのある風景を旅する自分と、もう一人の"誰か"との、他愛のない日常のほんの一場面である
普通の夢と同じく、目覚めればあまり夢の事は覚えてはいないのだが、不思議と、眠っている間はとても鮮明に思い出せる、そんな奇妙な"夢"。
「……おい……」
(やっぱり……今日も体が勝手に動くみたい……)
そしてこの中では、アグモンはアグモンでありながら、体の自由はない。その目を通して、進んでいく物語を眺めているのみである。
「聞きたいことがある……」
「うん? どうしたのアグモン?」
夢の中の"自分"が、パチパチと燃える火を見つめたまま、隣にいる"誰か"へとおもむろに問いかけた。
「……お前は、何故オレのために動く……? オレは別に、お前に何かしてやった覚えなどないが……」
「だ、か、ら、お前じゃなくてお母さんでしょ!」
(うーん、いつも思うけど……この声、なんとなくだけど……マァマと似てる……)
その問に対し、"誰か"は高い声でため息混じりにそう返す。その声色は、どことなくアグモンのパートナーに似ているのだが、夢の中の自分は、いつもその少女と視線を会わせようとせず、したがって、視界を共有しているアグモンにも、今だその顔は分からない。
ただ!声のトーンや、服装、真っ白な素肌から、沙綾と同じく少女であることには間違いないだろう。
「もう……せめて名前で呼んでくれてもいいじゃない……」
「………」
(全く、夢の中のボクは……。 目ぐらい合わせればいいのに……)
少しでも顔を覗きたいアグモンとは裏腹に、夢の彼は、今の少女の答えに不満なのか、ほんの僅かに苛立ちを含んだような声で口を開いた。
「……そんな事はどうでもいい……オレが聞きたいのは、"何故見返りも求めずに付いてくるのか"という事だ……この世界はお前のような普通の人間がいつまでも生きていける世界ではない……このままでは……いずれ命を捨てる事になるぞ……」
(……でも、最初の頃よりは、まだ喋るようにはなったのかな?)
「…… あれ、もしかして、心配してくれてるの……?」
「…………違う……オレはただ……お前のその行動が、理解出来ないだけだ……」
隣に座る誰かが、彼の顔を覗き込むように顔を近付けてくるが、彼はやはりその顔は見ず、逆にくるりとそっぽを向く。
しかし、言葉や態度は誉められたものではないが、それはどこか照れを隠すような仕草でもある。口調も、何処と無く躊躇いがあるようにきこえなくもない。
(はぁ……どうして夢の中のボクは、こう意地っ張りなんだろ?)
二人の会話が一度そこで止まる。
そうなると、最早聞こえてくるのは静かな海の音のみ。
しばらくして、
「真面目に答えろ……何故……お前はオレに付いてくる……?」
再び話を切り出したのは、やはりアグモンの方であった。
そっぽを向いていながらも、口調は元通り、感情のこもっていない粗暴な物だ。
だが、
「……はぁ……そんなの決まってるじゃない……」
少女は、そんな彼の質問にため息を一つ吐いた後、
「私が……貴方のお母さんになるって言ったでしょ! ママは、子供のためなら何処にだってついてくんだから!」
一切の躊躇いも怖れも見せず、キッパリとした口調でそう言い切ったのだ。それが確固たる理由なのだと。
視界を共有しているその目が、ハッキリと開くのをアグモンは感じとる。
(ホントに、マァマみたいな人なんだなぁ……)
最も、アグモン自身は、その少女の答えにそれほどの驚きはない。何せ、生まれた時から自らの隣に同じ事をいうだろうパートナーがいるのだから。
しかし、夢の彼は違う。
「……バカな……本当に、たったそれだけの理由で……お前は……自分の命を掛けるのか……?」
そんな感情を理解する"心"を『まだ』持っていない彼には、彼女が語る意味がまるで理解出来ないのだ。
「掛けるよ……だって、貴方は私の子供で……それから……」
そこで少女はいったん言葉を区切る。それと同時に、
(……あっ……)
いつもと同じく、アグモンの視界に映る景色がゆっくりと歪み始めた。静かな波の音もだんだんと遠くなっていく。
それは、夢の終わりの合図。
(今日は、ここまでなのかな……)
徐々に意識が"夢の自分"から引き離され、元の世界へと戻っていく。現実の自分が目を覚まそうとしているのだ。この先の二人のやり取りが気になるアグモンではあるが、これに抗うすべはない。
始めは気持ち悪かったこの感覚も、4回目ともなればそれなりには慣れてきたのか、ぐにゃぐにゃと崩れていく夢に、アグモンは取り乱すこともせず、現実へと帰る流れに身を任せた。
目を覚ませば夢の内容など彼はほとんど覚えてはいない。
そんな中、
「……私の、初めての……"友達"だから……」
崩壊する夢の最後、少女のそんなか細い声が、遠くなっていく彼の意識へと微かに聞こえたのだった。
東京都、お台場。
「アグモン!もう、 何時まで寝てるの! 早く起きて! ねえってばっ!」
「う、うぅん……」
まだ日が昇って間もない午前6時。
お台場の人目の付かない日陰の細い裏路地で、沙綾は道端にグテっと寝転がるパートナーをゆさゆさと揺すり起こす。
昨日の深夜、恥ずかしさから顔を真っ赤にしながらも、彼女はどうにか、お台場へと帰宅途中の車を止める事に成功した。
道中、沙綾を乗せた運転手に『少女がこんな時間に……』などときつく叱られはしたものの、アグモンの手が必要になるような事態は起こらず、二人は無事、深夜の内に、この"見慣れない地元"へと帰ってくる事が出来たのだ。
しかし、沙綾はヒッチハイクの気疲れ、アグモンは『ぬいぐるみ』として動かない時間が長く続いた事で、耐え難い眠気から、二人共車から降りるなり人気のない裏路地へと歩を進め、そのまま、建物の壁に寄り添うようにして朝を迎える。
ただ、寝相のあまり良くないアグモンは、沙綾が起きた時には既に、このようにグテっと地べたに倒れ込んでいたのだが。
「………ふあぁ………あっ……マァマ……おはよう………」
「もう、呑気に欠伸してる場合じゃないよ!」
目を擦りながら、まだ眠そうにムクリと体を起こすアグモンだが、それとは対照的に、まともな睡眠が取れていないにも関わらず、沙綾はもう頭が覚醒しているようである、
それもそうだろう。何故なら、
『キャーー! バケモノォォ!!』
『く、くるなぁぁ!!』
「!! えっ! な、何!?」
突如として表通りの方角から上がる無数の人々の悲鳴に、アグモンの目が一気に冴え渡る。
思えば、まだ早朝であるにも関わらず、街が随分と騒がしい。
「聴こえたでしょ! さっきからあちこちでこんな悲鳴が上がってる」
「えっ、そ、それって……」
「うん……ヴァンデモンが動き出したみたい……」
そう、全ては歴史通り、ヴァンデモンが自身を裏切ったテイルモンを昨晩捕らえ、"八人目を炙り出すために、今日、"お台場中の人間を全て一ヵ所に集めるよう指示を出したのだろう。
事態が起こったのならば、もう、二人に時間は残されていない。
「さあ、私達も此処からが本番だよ! とにかく、今は早くみんなと合流しよう。 そうすれば、自然と決着のタイミングに居合わせられる筈だから」
「……でも、今出ていったら、ボク達も見つかっちゃうよ……どうする? 戦うの?」
「ううん……勿論逃げるよ。 下手に歴史を変えちゃいけないから……まあ、私は今こんな状態だから、アグモンには、進化して私をおぶってほしいんだけど……出来る?」
結局、今の沙綾達に出来る事はそう多くはない。
戦闘で敵の数を減らす事も出来ず、土地勘もないため、太一達の正確な居場所さえ分からない。沙綾に至っては走る事すらままならないのだ。
故に、かなり目立つ事になるが、ティラノモンに乗って町中を逃げ回れば、逆に皆が自分を見付けてくれると、彼女は考えたのだろう。
「うん!」
そして、逃げる事こそこのアグモンにとっては正に十八番。 彼は沙綾のその要望に、胸をポンっと叩きながら自信満々に答えた。
「 ボクに任せてよ!」
「ふふ、ありがとう、じゃあ……行こっか」
作戦会議は終わり、沙綾はパートナーの頭を優しく撫でる。
此処からが、彼女達にとっての正念場。
究極体のデータ、その習得の為の第一歩を、彼女達は踏み出したのだった。
太一の疑問と、アグモンの夢、そして動き始めるヴァンデモン。
もう毎回の事ですが、基本沙綾の知らない所で物語が動いています。
太一は沙綾の正体に気づくのか?
アグモンは何故こんな夢を見始めたのか?夢の意味は……