東方儚夢想   作:ジン・フィリア

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はいどうも!ジンっす!
早速本編へゴーっす!


第三話 異変終結?否。

聖羅「おいおい、いつまでそこで這いつくばっている気だ?立てよ。吸血鬼。この程度か?」

 

地に伏せているレミリアはボロボロだ。吸血鬼特有の高い再生能力で何とか致命傷は避けているが、毎度毎度攻撃のたびにこちらの体を破損させてくるのは正直言って辛い。だんだん再生能力が緩慢になってきて、体を治すのも一苦労だ。

 

レミリア「ぐ....くそ....」

 

レミリアは自分の弱さを憎む。否、この場合自分が弱いのではなく....この化け物が規格外なだけなのだが。

しかし、例え相手が規格外の化け物でも、どれだけ粘れるかがかかってる。

それに、誇り高い吸血鬼である自分が地面に倒れるしかないというのも耐え難い屈辱なのである。

 

聖羅「もう立てないか...ならばここで死ね。」

 

聖羅は剣を具現化させ振り下ろす。

レミリアは次に来るであろう死へといざなう衝撃に備え目をつぶった瞬間凄まじい衝撃とともに聖羅が吹き飛んだ声が聞こえる。

 

聖羅「なに!?グォオオオオッ!!!」

 

??「大丈夫か?レミリア。派手にやられたな。」

 

この声には聞き覚えがある。かなり昔に居なくなってしまった私の兄と姉。父を遥かに上回る実力を持つ兄の声だ。

 

レミリア「お兄....様...?」

 

??「ああ、そうだ。レミリア、よく頑張った。ゆっくり休め...」

 

レミリアはその言葉を聞くと安心したのか気絶する。

??はレミリアを部屋の端に運ぶと聖羅と対峙する。

 

??「よくも俺の可愛い可愛い妹を酷い目に合わせてくれたな......」

 

聖羅「なんだ...お前は...」

 

セリエル「我が名はセリエル・スカーレット。レミリアの兄だ....ッ!!!」

 

セリエルは一気に妖力を開放すると聖羅に肉薄する。

聖羅はそれを察知し右に一歩避けセリエルの攻撃を紙一重で回避する。

 

セリエル「はぁああああ!!!」

 

聖羅「チッ......!!(明らかにレミリアよりもパワー、スピードが比べ物にならないぐらい強い上に速い...)」

 

クソっと毒づきながらも聖羅は応戦する。

一進一退の攻防。明らかに聖羅とセリエルの実力は拮抗しているようにも見える。

キィイイイイインと音を立てながら二人は剣を打ち合う。

 

聖羅「チィッ!!」

セリエル「クソッ...」

 

二人は距離をとる。

 

聖羅「まさか、これほどとはな...」

 

セリエル「貴様もだ。あの父上が負けるのも納得だ。」

 

セリエルは焦っていた。

自分はそんじょそこらの妖怪最上位を上回るほどの実力を持っていて、敵なしと思っていた。だが、目の前にいる男は...実力の底が見えない。手加減されているのだろう。昔一度だけ戦ったあの鬼神母神すら上回る威圧を放っているこの男は、正真正銘、最強なのだと思い知る。

 

聖羅「よく耐える男だ。セリエルといったか?誉めてやろう。俺が本気を出すのはこれで2回目だ。」

 

聖羅が妖力のリミッターを解除して妖力を開放すると圧倒的なまでの力の奔流が生まれる。

 

聖羅「覚悟はいいか、最強の吸血鬼」

 

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八雲紫side

 

ヴワル図書館にてパチュリー・ノレッジとの戦闘を終えたとき、異変が起こる。

 

パチュリー「こ、これは....?」

 

紫「どうやら感じ取ったみたいね...本気を出したのよ彼が。」

 

パチュリー「彼....?まさか!!」

 

紫はパチュリーが青ざめるのを見ると頷く。

 

紫「認めたのでしょうね。自分が本気を出さねばならない相手と。」

 

パチュリー「レミィ.....」

 

どうすることもできない。何故なら、自分は八雲紫に負けてしまったのだから。

 

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聖羅side

 

セリエル「チッ!!」

 

セリエルの焦りは一気に恐怖へと変化する。

勝てるわけがない。圧倒的な妖力。自分の保有する妖力のざっと20倍はくだらないだろう。

次からの攻撃は鬼でも青ざめる程の威力となるだろうと油汗をかく。

 

聖羅「さあ、パーティーの始まりだ。」

 

聖羅が言葉を口にした瞬間その姿が掻き消える。

 

セリエル「ど、どこへ!?」

 

聖羅「横だ。オラァッ!!」

 

セリエルは聖羅を視認できずに回し蹴りをもろに喰らう。

ゴキャッと骨が砕け散る音を聞きながらセリエルは音速に近い勢いで壁へと激突する。

 

セリエル「ゴブッ....ガハッ....」

 

セリエルは何とか骨を修復し立ち上がるが、臓器へのダメージを癒しきれず大量に吐血する。どう打撃を加えられれば吸血鬼が再生できないほどのダメージを内蔵に与えられるのかがまったくもって理解できない。

 

聖羅「くっくくくく...フハハハハハ!!おいおい、話になんねぇな。妹を守るために立ちふさがった割には弱すぎる。期待した俺が馬鹿だったよ。」

 

聖羅はセリエルに歩いて近づき、セリエルの顔を覗き込む。

その瞬間セリエルは聖羅を投げ飛ばそうと服をつかもうとした瞬間体が宙を舞っていた。

 

聖羅「もしかして、触れるとでも思ってたのか?ん?滑稽だなお前ごときが俺に触れられるとでも?」

 

聖羅はセリエルに止めを刺そうと近づいていこうとした瞬間。

目の前に紫がスキマから現れ、気絶していたはずのレミリアがセリエルのそばに駆け寄っていた。

 

紫「聖羅、もう終わりよ。」

 

聖羅「なに....?お前も俺の邪魔を....」

 

紫「相手の指揮官又は幹部系統の人物は殺さない。」

 

聖羅「.....ッ!!そ、そうだ....す、すまない紫...」

 

紫「わかってくれればいいわ。」

 

レミリアが後ろでお兄様お兄様と叫んでいるのが聞こえ、やりすぎたと自覚する。

対して紫は額に冷や汗を浮かべながらほっ、と安堵する。

 

紫「レミリア・スカーレット。明日、貴方達の処分を言い渡すわ。それまで、おとなしくしていなさい。」

 

聖羅を連れて紫はスキマを開いて中に消える。

 

レミリア「お兄様....」

 

気絶しているだけだとセリエルを見て今更ながら気づいたレミリアは急いでパチュリーのもとへ向かうのだった。

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