リリカルBASARA StrikerS -The Cross Party Reboot Edition-   作:charley

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【前回までのリリカルBASARA StrikerS】

ラコニアから帰還した宇喜多秀家を介し、古代竜アルハンブラの遺伝子サンプルを回収したジェイル・スカリエッティは、同盟相手である石田三成達に自身の本来の目的『聖王のゆりかご』の存在を打ち明ける。

かつて世界を滅ぼしたとされる程の力を誇るその艦を復活させた暁には、それを“願い”を果たした豊臣に献上すると嘯くスカリエッティに、三成は半信半疑ながらも自らの目的と並行して、スカリエッティの思惑も進める事を同意する。

しかし、それを聞いていたナンバーズ4番 クアットロは、自分達の野望である『聖王のゆりかご』を西軍に横取りされる事に強い嫌悪を抱き、密かにスカリエッティからの叛意を心に決めるのだった……


フェイト「リリカルBASARA StrikerS 第六十八章 はじまります」


第六十八章 ~揺れる竜の心 政宗、決意の告白~

ラコニアで発生した魔竜アルハンブラの騒動から、早くも二日が経過した―――。

 

ミッドチルダ国内の主要なテレビ局や通信社は、街を襲った魔竜災害の全貌を把握し、各メディアは連日その話題で持ちきりだった。

地上本部の公式発表によれば、今回の事件による死者はおよそ400名。負傷者の数も5000人に迫る甚大な被害であった。

 

とりわけ、ラコニア市を拠点に活動していた特殊作戦群『星杖十字団』R7支部隊が壊滅した事実は、ミッドチルダ全土に激震を走らせることとなった。

勿論、R7支部隊が壊滅に至った経緯は、極一部(ごくいちぶ)の者だけが知る機密事項となり、公には『暴れ狂う魔竜を止めようと奮戦するも敢え無く隊舎諸共、斃された』という体になっている。

しかし、それでも地上戦力でも屈指の精鋭とされた『星杖十字団』が、一支部隊丸ごと全滅したことが、大きな衝撃を与える事になった事実に変わりはない。

 

ただ、その“激震”は、全てが嘆きとは限らなかった。

――ある者にとっては深い悲しみと怒りを、そしてまた別の者にとっては、静かなる歓喜すら意味していたのだ。

 

前者は、魔法至上主義を掲げるコアタイル派や、貴族魔導師を中心とする伝統主義者たち。

後者は、そんなコアタイル派をはじめとする魔法至上主義者の横暴をかねてより快く思っていなかった、反魔導師主義を標榜する一部の勢力であった。

 

事件を契機に、両陣営は激しい論争を巻き起こすようになり、現在、各報道番組では「魔法偏重の社会体制は果たして正しいのか?」を巡る激論が続いていた。

 

そんな世間の喧騒とは裏腹に―――

任務を終えた機動六課は、再び日常のリズムを取り戻していた。

 

 

―――機動六課隊舎 食堂

スバル、ティアナ、エリオ、キャロのフォワード陣4人と、同行していた家康、幸村の姿は、久々に穏やかな夕食の席にあった。

そこへ、この2日間、彼らはほとんどの時間を部隊長室と司令室の往復に費やしていたが、ようやくその業務から解放されたはやて、慶次の2人も合流し、一同は事件の舞台裏について話を聞かされていた。

 

「ええぇっ!? 私たちが出動している間に、そんな命令が下されてたんですか!?」

 

スバルは、手にした山盛りのスパゲティ皿を危うく取り落としそうになりながら、大きな声を上げた。

 

彼女たちが耳にしたのは、にわかには信じがたい話だった―――。

事件当日、ラコニアで開かれたなのはとの見合いの席で、同伴した政宗ら奥州伊達軍に完膚なきまでに叩きのめされ、面目を失ったセブン・コアタイル准陸佐。

その父親であるザイン・コアタイル統合事務次官が、「見合いの騒動を不問とする代わりに、魔竜アルハンブラ掃討作戦の主導権を星杖十字団に委譲せよ」という、私情と公権力を混同した命令を下していたというのだ。

 

ティアナ、エリオ、キャロ、そして家康、幸村――

皆は驚愕と同時に、呆れ返った表情を浮かべていた。

 

「それって、あまりに滅茶苦茶じゃない……。見合いの場で、そのセブン准陸佐って人が、政宗さんたちにやられて面目潰したってことと、魔竜の事件に一体何の関係があるのよ。完全な公私混同じゃないの」

 

ティアナは怒りというより、むしろ呆れを通り越したような、疲れた声でそう呟いた。

一方、幸村はというと、目の前の山盛りの丼飯をガツガツと食べながら、ふと問いかける。

 

「されど、はやて殿。そのような命令を無視して我らが事件を解決したとなれば、上から何らかの咎めがあって然るべきと思うのでござるが、なぜ処分を受けずに済んだのでござるか?」

 

「それなぁ、ゆっきー…。実は、私らもめっちゃ苦労したんよ。ほんま、地獄やったわ」

 

はやては深いため息を吐きながら、手にしたコンソメスープを啜る。

この二日間、まともな睡眠も食事もとれず、今も脂っこいものを受け付ける気力すらないという。

 

「とにかく、“通信障害で命令が届かなかった”っていう建前で押し通すために、交代部隊との整合性取ったり、管轄部署と折衝したり、各方面からお墨付きもらったり……もう、私も慶ちゃんも、ロングアーチのメンバーもてんやわんやで走り回ってたんよ」

 

「全くだっての。俺なんてもう、二日で一ヶ月分は働いた気分だぜ」

 

栄養補給のスムージーを口に運びながら、慶次も苦笑混じりに応じた。

 

「ま、そういう努力の甲斐あって、最終的には“命令違反には該当しない”って地上本部からも認めてもらえたから、今回はそれでヨシ、ってことや」

 

そう言ってはやては、ようやく肩の荷が下りたように、スープのカップを静かに置いた。

 

「しかし……果たして本当に、コアタイル(向こう)もそれで引き下がるだろうか?」

 

好物のエビフライを箸で持ち上げたまま、家康は唸るように呟いた。その眉間には深い皺が刻まれている。

その一言に、隣のスバルが顔を向ける。

 

「どういうことですか、家康さん?」

 

「あぁ。独眼竜や片倉殿から聞いた話によれば、なのは殿のお見合い相手――セブン・コアタイルなる男は、まさに噂以上の厄介者だったそうだ。己の家柄と地位にあぐらをかき、魔導師という自分の立場に溺れきっている。自分より格下と見なした者や、魔導師ですらない者に対しては塵芥のごとく見下し、挙げ句の果てに、部下や市民にまで暴力を振るう始末…」

 

「そんな奴が地上本部ナンバー2の息子とか、最悪ですね! まったく、バカに権力を与えるとロクなことにならないって、まさにその見本ですよ!」

 

「エリオ君、意外と辛口…」

 

スバルに負けじと皿にスパゲティを山盛りにしながらエリオが憤慨すると、隣で見ていたキャロが思わず吹き出した。

 

「だが、エリオの言う通りだ」

 

家康がうなずく。

 

「ただのバカなら、痛い目を見れば多少は懲りる。だが、彼はバカはバカでも“権力を持ったバカ”だ。そこが何よりも厄介なんだ」

 

「つまり、今回の件がきっかけで、今後も何かと六課(われら)に干渉してくる可能性がある…ということでござるか?」

 

静かに問いかけた幸村に、家康は目を細めて頷いた。

 

「真田。お前も信玄公から教えられて、心得ているだろ? 『分不相応な力を持った者ほど、自制心を失い、見境なく暴走しやすい』……。そしてそういう手合いは得てして、執念深いもの……ましてや、それが“権力”という武器を持っているのなら、尚のこと危険だ」

 

「確かになぁ。しかも、そのバカを庇う父親(オヤジさん)が、よりにもよって地上本部の副将って立場だし…火種としては最高に面倒だよなぁ」

 

慶次がうんざりしたように肩をすくめて言うと、はやても苦笑を浮かべながら頷いた。

 

「まぁ、正直な話やけど…今回のお見合い話が持ち込まれた時点で、こうなる可能性は頭にあったわ。けどまさか、ここまで向こうの逆鱗に触れてまうとは、さすがに想定外やったかもしれへんわ」

 

「部隊長……大丈夫でしょうか?」

 

キャロが不安げな声を漏らすと、はやてはスプーンを回しながら、軽やかに笑って答えた。

 

「心配せんでええよ、キャロ。そもそもこの部隊を立ち上げた時点で、いろんなところから煙たがられるやろうなってことは、最初から織り込み済みやったわけやし…。地上本部()との軋轢かって、既にレジアス中将から目ぇつけられとるしなぁ。せやから、これからも“当たらず障らず”、相手の懐に踏み込みすぎんように付き合っていけば――向こうかて、そう簡単に六課(ウチら)を潰すような真似はでけへんって」

 

「……部隊長、その言い回し……ちょっと“フラグ”っぽいですよ?」

 

ティアナが苦笑しながら指摘すると、卓上に小さな笑いが生まれた。

だがその空気の中に、どこか緊張の糸が混じっているのを、皆が心のどこかで感じ取っていた。

その時だった―――

 

《先日、ミッドチルダ東部ラコニア市で発生した古代竜暴走事件により、地上本部所属・特殊作戦群『星杖十字団』R7支部隊が壊滅。これを受け、本日、地上本部のレジアス・ゲイズ首都防衛長官が定例記者会見にて、R7支部の関係者167名をはじめとする、今回の一連の被害による死者413名への追悼の意を表明しました》

 

食堂奥の壁に投影されたホログラムテレビから、事務的で感情の抑揚を感じさせないアナウンサーの声が響き渡った。

その声に引き寄せられるように、家康たちの視線が一斉にテレビへと注がれる。

映し出されたのは、つい先日、療養休暇から復帰したばかりという地上本部の首脳 レジアス・ゲイズ中将。

公の場では滅多に表情を崩すことのないことで知られる男が、仏頂面のまま、どこか皮肉を滲ませた口調で弔辞を読み上げていた。

 

《「此度の事件により命を落としたラコニア市の市民……。そして我が地上部隊における“貴重な人材資源”の一翼を担っていた『星杖十字団』R7支部の隊員たち。彼らの尊い犠牲に対し、ここに深い哀悼の意を捧げる!」》

 

形式通りの哀悼の辞。だが、その後半に漂う薄ら寒い冷笑と、どこか上滑りする言葉の選び方が、彼の内心を如実に語っていた。

彼の背後にある複雑な政治的立場、そして“貴族魔導師”を重用する派閥への反感を知る者にとっては、それが偽らざる「愉悦」であることは明らかだった。

中将の硬直した面持ちは、まるで仮面をかぶっているかのようで――その裏に見え隠れする喜色が、かえって不気味な印象を残す。

 

「……あ~あ。あのレジアスってオッサン、口ではいかにもそれっぽいこと言ってるけどさぁ……。あれ絶対、本心では“ざまあみろ!”って思ってんだろ。もろ顔に出ちゃってるって…」

 

慶次が呆れたようにテレビを指差し、肩をすくめながらぼやく。

その言葉に、はやても苦笑混じりの溜息を返した。

 

「そら、しゃーないわな。表向きは地上本部所属でも『星杖十字団』は実質的にザイン事務次官の私兵みたいなもんやし。その中でも事実上、セブン准陸佐(息子)の取り巻きを務めていた部隊が丸々潰されてしもた……そら、コアタイル派にしてみれば面目丸潰れもいいとこや。対してレジアス中将にとっては、目の上のたんこぶが手痛い目に()ぅたようなもんやし、そら内心では小躍りしてるわな」

 

「けど、これでますます地上本部内の対立が深刻化するのは間違いないですね……」

 

フォワードチームの中でも最も政情に通じているティアナが、険しい表情で呟く。

地上本部は今、真っ二つに割れていた。

 

一方は、レジアス中将が掲げる『魔導師に依存しない戦力の構築』――機械兵装、非魔法戦力の積極導入によって地上戦力を立て直そうとする現実主義的・軍拡主義的思想。

そしてもう一方は、ザイン事務次官を筆頭とする、『魔導師こそが正統』という由緒ある貴族魔導師たちによる魔法至上主義。伝統と格式…そして魔力の有無による序列を重んじる保守派である。

 

そして、より厄介なことに――

この両陣営は、異なる思想でありながらも本局や聖王教会に対しては同様に強い対抗心を抱いていた。

つまり、地上と海の連携はおろか、地上部内ですら足並みは揃わず、組織的な連動など夢のまた夢…

はやてが機動六課を創設した背景には、まさにその“連携のなさ”故の部隊の初動の遅さへの危機感があった。

 

「……あんな調子じゃ、いざという時にまともな初動すら取れへん。私が六課を立ち上げた理由、ほんまに痛感させられるわ」

 

はやては思わず頭を抱えかけ、手を止める。

六課という新たな枠組みが、腐敗と停滞に陥った地上本部の歪みに風穴を開ける希望になるはずだった。

だが、現実はその思惑に冷や水を浴びせるように、両派の対立は悪化の一途を辿っている。

 

そこへきて、今このミッドチルダでは異世界の未知なる脅威『豊臣』という存在が暗躍しつつある…。

それも凶悪な広域指名手配犯 ジェイル・スカリエッティというこれまた大きな脅威と手を結んで…。

 

愚かにも、ゲイズ派、コアタイル派双方共に、この脅威の危険性をまるで理解しておらず、それぞれが勝手な野心の事しか頭にない。

このままでは、いつか本当に取り返しのつかない結果を招く――!

誰もが薄々そう感じていた。

 

家康達の胸中には、言葉にできない重たい焦燥がじわりと広がっていった。

 

 

「あっ……そういえば! 今日は一日、成実の姿を見てないけど、どうしたのかな?」

 

 

沈みかかった空気を察した様にスバルが、話題を大きく変えようと口を開いた。

 

「ああ、成実君なら、本局の武装隊に行っとるよ。今回の一件について報告しに行ったヴィータの付き添いや」

 

はやてが気を取り直す様に笑顔を造りながら、さらりと答える。

 

「成実さんが…? ヴィータ副隊長と一緒に?」

 

「なんだか、ちょっと意外な組み合わせですね」

 

エリオとスバルが揃って首をかしげる。

ふたりの困惑をよそに、はやてはニヤニヤと頬を緩めた。

 

「いや、それがなぁ。ラコニアでの騒ぎのあとから、妙にあの二人、息ぴったりっちゅうか……なんやろ、前よりもずっと、ええ感じの“凸凹コンビ”になっててな。見てて面白いんよ」

 

「そうそう。なんか“世話の焼ける弟”に“振り回されてる姉ちゃん”って感じがしてさあ」

 

慶次が笑いながら頷いた。語るその表情は、どこか微笑ましいものを見るような、温かな色を帯びている。

 

「ヴィータもヴィータで、成実君にはいつも以上につっけんどんな態度とっとるわりに、結構世話焼いたりしとるし、なんやかんや言うて、可愛がっとるみたいやねん」

 

 はやてがそう言うと、ティアナが驚いたように目を丸くした。

 

「へぇ〜……あのヴィータ副隊長が、そんな一面を見せるなんてねぇ」

 

そのときだった。

 

もう金輪際、お前みたいなバカを付き添いにするなんて、まっぴらゴメンだかんな!

 

そんな殺生なこと言わないでくれよぉ~! 姉御ぉ~!

 

噂をすれば影とはよく言ったもの。ちょうど食堂の入り口から、今まさに話題に出ていた“凸凹コンビ”――ヴィータと伊達成実が、騒がしく登場してきた。

 

「おかえり、ヴィータ。帰ってきたばっかりで、何ふたりして漫才やっとるんや~?」

 

はやてがからかうように声をかけると、ヴィータはげんなりとした顔でズカズカとテーブルへ歩み寄ってきた。

 

「聞いてくれよ、はやてぇ〜! こいつのせいで、本局でアタシ、とんだ赤っ恥かかされたんだからなっ!」

 

「えぇ〜? 俺ぁちゃんと姉御の言いつけ守ってたじゃんかよぉ~。お偉いさんの前じゃ背筋ピンッと伸ばして、大人しくしてたし…」

 

「どこがだよ!!」

 

ヴィータがバンッとテーブルを叩いた瞬間、怒涛のツッコミが火を噴く。

 

「アタシが真面目に報告してる最中に、後ろであくびはするわ、屁はこくわ、挙げ句の果てには『腹減った〜』とかぬかして、懐から干からびたヤモリみたいなもん取り出してバリバリ食いやがって! しかもあれ、くっせぇのなんのって、あの場にいたお偉いさん方、顔面蒼白で倒れそうになってたからな!」

 

「いや、姉御。あれヤモリじゃなくて、イモリ!」 

 

どっちでもいぃわ!!!

 

ヴィータがピシャリとツッコむのも束の間、続けざまに愚痴が噴き出す。

 

「しかもコイツ、帰り際にアタシがちょっとトイレ行ってる間に、勝手に売店でホットドッグ50本も注文して食い散らかしてたんだよ! しかも金持ってなかったから、アタシが代金全部立て替える羽目になったし!」

 

「だからさ~、ちゃんと姉御の分も取っといたろ? 仲良く分けようと思ってさぁ~」

 

誰が食えるかぁぁ! あんなイチゴジャムだの海苔の佃煮だの、マヨネーズに練乳だの、わけわかんねぇもん片っ端からぶっかけたような“魔改造ホットドッグ”なんざ! この悪食バカ!! 言っとくけど、今日の立て替え分は来月のお前の給料から差っ引くからな!

 

「ええ〜!? んなこと言ったって、俺の財布、小十郎の兄貴に管理されちまってんだけど」

 

だったら小十郎から取り立ててやるぅぅ!!

 

「ウガーーッ!!」と咆哮を上げて頭を抱えるヴィータに対し、当の成実は飄々とした顔で、どこ吹く風といった様子。

 

とにかく! もうお前なんか、二度と付き添いにはしねぇからな!!

 

「なんでそんな怒ってんだよ姉御ぉ~? あっ! もしかして腹でも減ってんの? だったら、イモリの黒焼き、まだもう一匹あるけど食べる~?」

 

そう言って、成実は懐から得意げに、真っ黒に干からびたイモリの干物を取り出した。

 

げええええぇっ!? まだ持ってたのかよ!? 誰が食うかそんなモン!! つーか近づけんな! それくっせぇから!!

 

怒鳴りながら逃げ出すヴィータ。その背後を、干物片手に純朴な笑顔で追いかける成実。

 

んなこと言わないでさぁ、姉御ぉ~。試しに一口~♪

 

ついてくんなああぁぁぁ!!

 

まるで子ども同士の追いかけっこ。その騒々しいやり取りを引き連れたまま、ふたりは食堂をドタバタと走り去っていった。

 

唖然とした空気が、一瞬食堂を支配する――が。

 

「……ぷっ! アハハハハハッ!

 

耐えきれずに吹き出したキャロを皮切りに、場は一気に笑いの渦に包まれたのだった。

 

「いやぁ~。ヴィータってば、すっかり成実くんに懐かれちゃっとるなぁ~」

 

はやてが楽しそうに笑いながら言うと、家康も頷きつつ、目を細めた。

 

「まったく。あの二人は見事なほどにいい絆を築いているようだ。これから、ますます賑やかになりそうだな」

 

「ていうか、ヴィータ副隊長ってあんな砕けた感じにもなるんですね」

 

ティアナがやや呆れたように苦笑すれば、スバルも大きく頷く。

 

「うん。今までずっと“厳しくて怖い”ってイメージだったけど……意外と、可愛いところもあるのかも?」

 

「うんうん。あれがヴィータの可愛いところやねん。あの子、不器用やけど情には厚いしなぁ」

 

はやてがにこやかに言葉を添える。

一通りの笑いが落ち着いた頃、慶次が何か思い出したように手を打った。

 

「そうそう、絆といえばさぁ――今回の騒動で、“あっち”の二人も、随分と仲が深まったって噂、聞いた?」

 

「あっちって……どの?」

 

家康が眉をひそめて尋ねると、慶次はやたらとニヤニヤしながら意味ありげに答える。

 

「ほら、政宗(独眼竜)となのはちゃんだよ。ロングアーチの皆の間でちょっとした話題になっててさ…、実はお見合いと魔竜騒動(今回の一件)が片付いた後から、やけに2人が前にも増して親しげになってるって、ちらほら耳にしてるんだよねぇ」

 

「政宗殿と…なのは殿が……!?」

 

幸村が、思わず目を見開いて呟く。

その言葉に反応したはやても、何か思い当たる節があったのか、ニヤリと笑みを浮かべた。

 

「ははぁ~ん……なるほどなぁ。それでなのはちゃん、急に休暇申請なんか出してきよったんかいなぁ。それも、政ちゃんと“二人分”……」

 

「え? どういうことですか、部隊長?」

 

と、エリオが首を傾げて尋ねる。

 

「昨日な、なのはちゃんが“自分と政ちゃんの二人分”の休暇を申請してきたんよ。ちょうど事件も落ち着いて、仕事も一段落やったしな。ええで~って許可出したら……どうやら今朝から、2人で“海鳴市”に行ったみたいやねん」

 

「海鳴市……?」

 

初めて耳にする地名に、家康が少し戸惑いながら訊ねる。

はやては、懐かしさを込めた笑顔で答えた。

 

「第97番管理世界“地球”の日本――よぅは“私達側”の日ノ本やけど…そこにある“海鳴市”っちゅう街が、私やなのはちゃんの故郷(ふるさと)なんよ」

 

「なるほど。しかし…なのは殿はともかく、何故、政宗殿までも同伴されたのでござろうか…?」

 

幸村が感慨深げに呟く。その眼差しには、好敵手(ライバル)の思いがけない展開に対する驚きと、どこか戸惑いの色が混じっていた。

はやてはそんな様子を見て、ふふんとからかうような笑みを浮かべる。

 

「さぁ~てなぁ……けどな、フェイトちゃんがぽろっと言うとったんよ。なのはちゃん、どうやら海鳴市の“温泉旅館”のパンフレット、持ち歩いとったらしいわ~」

 

「お、温泉!?」

 

スバルが食いつくように声を上げる。

 

「ど、どういうことなんですか、それ……?」

 

ティアナも思わず身を乗り出すようにして問いかける。

そんなふたりの反応を楽しむように、はやてはいたずらっぽく目を細めた。

 

「ほんま、鈍いなぁ~。スバルもティアナも。要するにな、あの“お見合い騒動”でなのはちゃんは政ちゃんと恋人っちゅう“演技”をする筈やったけど……」

 

言葉を一拍置き、はやては唇に笑みを浮かべながら、決定的な一言を放つ。

 

「……気がついたら、ほんまに“好き”になってしもたんやないかってことや♪」

 

「「「「「えっ……!?」」」」」

 

はやての言葉に、その場にいたスバル、ティアナ、エリオ、キャロ、家康、そして幸村までもが一斉に固まった。

一瞬、時間が止まったかのような静寂が流れる。

そして―――

 

 

 

 

 

「「「「「えええええええぇぇぇぇっっっ!!?!?」」」」」

 

 

 

 

 

驚愕の声が爆発する。まるで小さな爆弾でも炸裂したかのように、隊舎の空気が一変した。

その叫びは、ミッドチルダの夜の静けさを突き破り、遠くの空にも響き渡るかのようだった――。

 

 

 

 

その頃、第97管理外世界『地球』―――

日本・海鳴市郊外、『海鳴温泉』。

 

なのはたちが育ったこの街――海鳴市は、海辺に広がる都市でありながら、山や丘といった自然にも恵まれており、少し足を伸ばせば、温泉街までも楽しめるという贅沢な地形を持っていた。都会の利便性と自然の穏やかさが絶妙に調和したこの街は、まさに「帰って来たくなる場所」の典型だった。

 

その海鳴市の温泉街の一角にある温泉宿に、なのはは政宗を連れて訪れていた。

 

急遽予約を入れたその宿は、先日、ラコニアで立ち寄ったカマサ=ワギ温泉のホッポ屋と比べて、こぢんまりとした造りではあったが、質素ながらも行き届いた設えが心地よい。温泉の広さや設備も同等程度だが、特筆すべきはその眺望だった。宿は温泉街の中でも特に見晴らしの良い高台に建っており、すべての客室が海に面している。

部屋のどこからでも、水平線まで見渡せる大海原と、空に浮かぶ月の光を独占できるという贅沢な設計だ。

 

眺望は旅の醍醐味。とくにそれが、男女二人きりの旅であればなおさらである――。

 

「Hu~。次元は違えども、久しぶりだな。こうしてひとつだけの月を拝むってのは……」

 

宿の庭先に備えられた展望デッキの手すりに寄りかかりながら、政宗がそう呟く。

眼前に広がるのは、美しい海鳴市の街の夜景と静かな波が寄せる夜の海…そして、その海面に銀の道を描くように浮かぶ満月の光。

政宗は今やミッドチルダの二つの月に見慣れてしまっていたが、本来「月」はひとつ。

彼にとって、この単一の月こそが、自分が親しんでいる「月」であった……。

 

「しかしまぁ、どういう風の吹き回しだ? お前の里帰りに俺を付き添わせるなんて。しかも、わざわざこんな宿まで確保してくれてよ」

 

白地に蒼の縦縞が入った浴衣に袖を通した政宗が、隣に立つなのはの方へと視線を向ける。

一方、彼女はその色違いとなるピンクのラインが入った浴衣を着ていたが、どこか落ち着かない様子で、手すりの前に立ったまま黙り込んでいた。

 

ミッドチルダから転送ポートで地球に戻り、宿にチェックインし、湯に浸かり、夕食を取る――

そこまでは、なのはも普段通り、自然な会話を交わしていた。

だが、食後に「少し外の風に当たりに行かない?」と誘い、この展望デッキに出てからというもの、彼女は一言も発さなくなっていた。

視線は時折政宗に向けられるものの、すぐに逸らされ、どこか落ち着かない。

まるで、言葉にすべきことは心の中で固まっているのに、それを実際に口にすることだけができずにいる…そんな、もどかしさを滲ませていた。

 

「え……えっと、ね。その……政宗さんに……あ、改めてお礼がしたかったの……」

 

政宗の問いかけを受けて、ついに意を決したように、なのはが重い口を開いた。

 

「お礼?」

 

「う、うん。色々大変なことが続いちゃったけど……なんとか、お見合い自体はちゃんと断ることができたし。政宗さんには、その……本当にたくさん助けてもらったから……改めて、ちゃんと……お礼を言いたいなって……」

 

頬を染めながら、どこか不器用に、けれど真摯に言葉を紡ぐなのはに、政宗は一瞬、目を瞬かせた。

だがすぐに、照れ隠しにも似た柔らかな笑みを浮かべる。

 

「なんだよ。礼ならもう散々言ってくれたじゃねぇか。何もそんな改まって言うことじゃねぇよ。それに……礼を言わないといけないのは寧ろ俺の方だ」

 

「えっ……!?」

 

政宗の意外な言葉に、なのはの目が見開かれる。

 

「フェイトから聞いたぜ? お前……俺を庇って宇喜多のBoyとやり合った時、使い慣れてもねぇフォームで挑むっつぅAll-or-nothingな賭けに出たんだってな? まさかお前がそんなfearlessなことをしてまで、俺を助太刀してくれようとしてたとはな……」

 

「あ……えっと……」

 

言い返そうとするも、言葉が詰まる。

視線が揺れ、手が浴衣の裾をぎゅっと握る。

それでも、政宗は落ち着いた様子で手すりに凭れながら、続けた。

 

「それだけじゃねぇ。あの後で、セブン・コアタイル(Seven lights野郎)星杖十字団(子飼い連中)が難癖つけて、無茶苦茶な理由でこの俺を拘束しようとしてきた時だって、お前、一人で連中に啖呵切って俺を庇ってやがったじゃねぇか」

 

「………ッ!!」

 

その瞬間、なのはの顔が一気に真っ赤に染まり、肩をすぼめるようにして縮こまる。

 

政宗はそんな彼女の様子を見やり、満足そうに、そしてどこか照れくさそうに笑って言った。

 

「Thanks なのは。色々と世話ぁかけちまったな」

 

「政宗さん……」

 

なのはの胸の奥に、じんわりと温かな灯がともる。

 

それは言葉にはしがたい安堵であり、深く静かな信頼。そして――お見合い騒動、魔竜災害、宇喜多秀家との一連の戦いを経て、心の内に確かに芽吹いた、ある“想い”の輪郭でもあった。

その想いは、なのはがこの場所へ政宗を伴ってきた理由そのものであり、さきほどから言い出せずにいた問いの背中を、そっと押してくれるものだった。

 

そう――あの夜。魔竜騒動が起きる直前、政宗に向けて打ち明けた、自分の“告白”――

その答えを、あらためて彼の口から、聞きたかったのだ。

 

「……あ、あのね、政宗さん」

 

「ん?」

 

「そ、その……聞いても、いいかな?」

 

「Ah? 何をだ」

 

政宗の視線が向けられる。

なのはは一度、大きく深呼吸をし、わずかに震える唇を引き結んだ。

そして、覚悟を決めたように、まっすぐ政宗の瞳を見つめて口を開く。

 

「……覚えてる、かな? このあいだ…カマサ=ワギ温泉で、政宗さんに私が話したこと……」

 

「……あっ――」

 

政宗の表情に、わずかに動揺の色が走った。

その刹那、脳裏をよぎるのは、あの夜――。

炎上するR7支部隊の隊舎から始まった宇喜多秀家との戦い……

その直前。月光に照らされたホテルの庭。ラコニアの夜景を背にして、唐突に紡がれた彼女の言葉――

 

 

 

―――私……政宗さんのことが……好きです……!―――

 

 

 

 

記憶の奥に焼きついたその声が、まるで今再び耳元に囁かれたかのように、鮮明に蘇る。

 

「………あれか…」

 

ぽつりと、政宗が呟いた。どこか落ち着かない様子で、視線をそらす。

 

「そういえば、あの時もこんな感じで月がキレイな景色の良い Mood のある場所で話してたよな? あん時は向かいの山にあったR7支部隊の隊舎が吹っ飛んで邪魔されちまったけど…。まさか、今回は目の前の海から竜が出てきたりしてな! Hahaha!」

 

冗談めかして言葉を継ぐ政宗の横顔には、柄にもない照れが浮かんでいた。

だが、彼の笑い声とは裏腹に、なのはの瞳は真っ直ぐに政宗を射抜くように見つめていた。

その真剣な眼差しに、政宗は自然と口を噤む。

――この話題は、冗談めかしたり、はぐらかして済む類のものではない。

それが、よく分かった。

 

そして政宗は、ゆっくりと口を開いた。

 

「……Ah~…OK。だが、なのは。先にこれだけは聞いてくれ…」

 

「……なんですか?」

 

なのはがわずかに不安げな表情で問い返す。

 

「知っての通り、俺はたったひとつしかねぇ“天下”という椅子をめぐって争う、群雄割拠の世……お前達の言う“戦国時代”を駆ける一人の warrior だ。そして“奥州筆頭”として、背負うべきものを抱えている一匹の“竜”でもある。それは、わかってるよな…?」

 

「……はい」

 

彼女の声は、小さくも迷いがなかった。

 

「この“竜”と同じ道を行くということは……お前がこれまで生きてきた人生とは、まるで異なる Hard な旅路を意味する。時に、息を詰まらせるような重圧や、悲しみ、血に染まるような苦しみが降りかかるかもしれねぇ……」

 

淡く照らす海辺の光景。夜風が静かに髪を揺らす中、政宗の声は、まるで誓いのように深く低く響いていた。

 

「それに、小十郎(何かと口やかましい右目)成実(胃袋も頭もバカ丸出しな義兄弟)を筆頭に、俺の周りにいるのはどいつもこいつもクセの強ぇ野郎ばっかだぞ?」

 

政宗の言葉に、只々小さく頷いていくなのは。

 

「それでも……。お前はこの“独眼竜”の隣にいたいと思うのか……?」

 

沈黙のなかで、なのははまっすぐ彼を見つめ――

そして、静かに、確かに、頷いた。

 

「…………はい」

 

その言葉は、夜の海にも似た深さを持って、政宗の胸に届いた。

なのはの頷きを受けて、政宗は静かに息をついた。

その顔から冗談めいた軽口はすっかり消え、代わりに浮かんだのは、研ぎ澄まされた真剣な表情―――まるで、武将が戦の決断を下す時のような眼差しだった。

 

 

「OK……なら、俺の答えはこうだ」

 

 

淡々とした口調。しかし、その一語一句の裏には、覚悟があった。

好きだと返してくれるのか。それとも……優しさで遠ざけられるのか。

告白の返事を待つなのはの胸は張り裂けそうだった。

まるで、裁きを待つ罪人のように、ただ政宗の口元を凝視していることしかできなかった。

 

政宗はふと視線を逸らし、夜空を見上げる。

蒼穹に浮かぶ月は、まるで薄氷のように静謐な輝きを放っていた。

そしてその月を見つめながら、彼は呟いた。

 

 

 

The moon is beautiful, isn't it…

 

 

 

その言葉は、英語だった。

唐突すぎる一言に、なのはは思わず目を見開いた。

 

「えっ…!?」

 

心臓が跳ねる。返答を待っていたはずなのに、予想の斜め上を行く展開に、頭が真っ白になる。

英語……英語? え、なに? どういう意味?

必死に思考を巡らせる。だが、普段から文系は少し苦手な上に、こんな緊張の極致では思考がまるで働かない。

意味は分からない。ただ、彼の声が、目が、月を見るその横顔が、真剣だった。それだけは確かに伝わってくる。

 

その様子を見て、政宗はほんの少し口元を緩め、今度はゆっくりと、静かに語り出す。

 

「……“月が綺麗だな”―――前にはやての奴が話してやがったんだ。この世界だと、こうやって自分の想いを告げるもんだってな…」

 

「月が……綺麗……?」

 

その一言が、沈んでいたなのはの心に灯をともす。

耳にしたことがある。どこかで、確かに聞いたことがある―――

文学の講義か、誰かの雑談だったか…。

『月が綺麗ですね』という言葉は、ある想いを、遠回しに、しかし確かに伝えるための表現だと。

夜空に浮かぶ月の美しさを借りて、真心をさりげなく告げる―――それは、ある一言の意訳。

 

そして、それが意味する言葉とは―――

 

 

 

――――『I love you』――――

 

 

 

ッ!!?

 

 

なのはの目が見開かれる。

理解が、感情が、すべてが一気に胸の奥で爆ぜた。頬が熱を持ち、視界がわずかに滲む。

まるで夢を見ているかのように、目の前の隻眼の男を見つめる―――その瞳には、彼女だけを映していた。

 

つまり……政宗の答えは――

 

 

この上なく、真っ直ぐで、静かに心を撃ち抜く「愛している」だった。

 

 

「政宗……さん……」

 

なのはの瞳から、一筋の涙が静かにこぼれ落ちた。

それは、こらえていた感情があふれ出した証。

喜びと安堵、そして胸いっぱいの想いが溶け合って、透明な滴となって頬を伝う。

 

その様子を見て、政宗はふっと小さく息を漏らすように笑った。

どこか照れくさそうで、それでもどこまでも優しい笑みだった。

 

「……Sorry。ちょいと、言い回しが周りくどかったか?」

 

「ううん。私……嬉しい……!」

 

その言葉と同時に、なのはは衝動のまま政宗の胸に飛び込んだ。

細身の体が、迷いなく彼の懐に飛び込んでくる――

一瞬、政宗の身体がよろめく。だが、彼は足を踏みとどまり、しっかりとその華奢な身体を抱きとめた。

なのはの後頭部に添えた手は、まるで宝物を扱うように優しかった。

 

静寂の中、ふたりの鼓動だけが確かに響いていた。

 

「Get back to……お前の返答は?」

 

月光に照らされた横顔のまま、政宗が囁くように問いかけた。

 

なのはは彼の胸元に顔をうずめたまま、しばらく黙っていたが――

やがて、ゆっくりと顔を上げる。

その瞳はまだ潤んでいたが、はっきりとした意志の光が宿っていた。

 

こう返すのが、あの言葉への正しい答え。

きっと、はやてが言っていたのだろう。政宗がそれを覚えていたように、自分もまた、胸の中で大切にしていた。

 

そして、彼女はそっと口を開く。

 

 

 

「『死んでもいいわ』」

 

 

 

月明かりの下、その言葉はまるで誓いのように静かに響いた。

ありきたりな愛の言葉ではない。

だが、誰よりも深く、命を懸けるほどの想いがそこには込められていた。

 

政宗はその返答を聞いた瞬間、わずかに目を見開き、次いで肩の力を抜いたように息を吐いた。

それは、長い戦の末にようやく辿り着いた安らぎの吐息。

 

「OK。だったらもう、言葉はいらねぇな……」

 

その声は、低く、そして限りなく優しい。

強さの中にある温もり。彼にしか出せない音色だった。

そして、二人の影がゆっくりと重なり合う。

夜風が静かに吹き抜ける海鳴市の街に、月明かりが優しく降り注ぎ、ふたりを柔らかく包み込んでいた。

 

やがて、そのまま静寂に溶けるように、二人の世界は一つになってゆく――

 

 

こうして、見合いを断る為の方便のために“偽装”の恋人関係を演じることになったはずの二人…“奥州筆頭伊達政宗と、“エース・オブ・エース高町なのは――――

 

 

 

彼らはこの夜、紛れもない“本物”の恋人となったのだった―――

 

 




やりやがった!!マジかよあの野郎ッ やりやがったッ!…はい。ちょっと古いですね。(苦笑)

というわけでとうとう我らが筆頭 政宗も、なのはへの想いを認め、二人は幸せなキスをして、終了(終わりません!)…ってこれも古いかw

そんな感じで、約3年もの休載期間を挟みながらも、『なのは見合い編』ようやくこれで完結です。
っといってもあと数回はその後日談的なエピソードになるかもしれませんが…
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