ポケモンlet's go……イワーク!?(連載版)   作:kaenn

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色々片付いたので、オーバーロード書く前のリハビリとして書いてみた短編
感想などがあれば続けるかも?


ポケモンlet's go……イワーク!?

此処はニビシティ、山に囲まれた辺り一面岩・岩・岩・岩……と、何となく灰色な街……

 

そんな街で、今1人の〇〇が目覚める……

 

 

 

 

 

……やぁ…きみの名前はなんて言うんだい?

 

「……名前?……何だっけ……あれ……名前は……」

 

真っ暗な空間に漂っているような感覚の中で、わたしは誰かの問い掛けに応えようとするが自分の名前が分からない……

 

……きみの名前は……そうか、レーラ…と、言うんだね?

 

「あれ?……そんな名前だっけ?……何か違うような………」

 

……次に……きみの性別を教えてくれるかい?

 

「………え?……わたしは…………」

 

………そうか……きみは女の子なんだね。

 

「えっ?……いや……ちが……」

 

……ようこそ……ポケモン…………へ……さぁ……新たな……冒険……始まり…………

 

 

 

 

「わたしは男だっ!…………って?何処……此処……」

 

不思議な声を聞いたわたしが目覚めると、

其処は見慣れないファンシーなぬいぐるみなどが多数配置された、少女漫画の登場人物の部屋みたいだった。

 

「手……小さい………声高い………髪が長い…え?銀髪!?……ハッ!!…鏡…たしか………ここっ!」

 

記憶があやふやだが確かに成人していたわたし…しかし、目に映るのは明らかに子供…しかも先程からの情報を整理して行くと…………

 

「女の子だ…………それも銀髪碧眼……うわぁ……」

 

鏡を見たわたしは、鏡に写る…銀髪碧眼で腰まである長い髪をした、小学生になるかならないか位の女の子と目を合わせる。

鏡の中の少女は心底嫌そうな顔でこちらを見ている…というか……わたしだ……

 

「何で?……改造人間?……魔法少女?……転生?…………」

 

鏡の中の少女が頭を抱えて狼狽えている、狼狽えている姿も可愛い…………………っ!?違う違う!……あれ?でもレーラとしての記憶が……有る?……

 

「……レーラっ!早く起きなさい、今日はマサラタウンでオーキド博士にポケモン頂く日なんでしょう?」

 

「?!ごめん!お母さん、すぐ支度するから!」

 

急に部屋に入って来たお母さんに驚きながらもレーラとしての記憶がいつもの行動を無意識的に行ってくれる……が……服は白黒のゴスロリ?しかないのは何故なのだろう……しょうがないので、フリフリやヒラヒラが少ないものを選んだ……

 

白黒のゴスロリ服に身を包んだわたしは、朝ごはんを食べる為に平屋のそこそこ広い廊下を歩いて食堂へ向かう。

 

「全く!寝坊助なところは誰に似たのかしら?」

 

「………私じゃないぞ?…」

 

お母さんがフライパンからお皿にハムエッグを載せていき、お父さんを睨みつける。

お父さんは否定するが、おそらくはその通りだろう……レーラの記憶が確かならば、父親は仕事の時以外は常に眠たそうにしている事を知っている。

 

「お父さん、今日は博物館の仕事お休みなの?いつもならもう出てる時間でしょ?」

 

レーラの記憶からニビシティの観光名所で有る化石博物館の研究者である父親に仕事は休みか?…と話題を振る。

すると父親は新聞に落としていた目を少年のように輝かせ、わたしを凝視しながら、

 

「今日はレーラのポケモントレーナーデビューじゃないか!そんな大切な日に仕事なんかやってられないよ、ね?お母さん?」

 

黙っていれば鈍い銀色の髪でカッコいい中年男性が、子供のようにはしゃいでいる。

それを見た母親が、苦笑いしながら優しそうな碧眼をわたしに向けて、

 

「……だと思ったわ…取り敢えず昨日のうちに博物館へ連絡しておいたから、朝ご飯食べたら私のポケモンで飛んで行きましょうか。」

 

と、言いながらキッチンから朝食?……と、目を疑うような量の、大盛りを超え、特盛り?とにかく座ったレーラの顔の高さまである炒飯をテーブルに置き、何事もない様に…

 

「さ、いただきましょう?いくら飛んでいくって言っても1時間後には家を出るからね?」

 

…………嘘でしょ?コレを1時間って……

わたしは、目の前の大人10人前はありそうな炒飯を前に、絶望感から目の前がまっくらになった。

 

 

 

 

 

……結論から言おう、食べれた……30分かからず食べ終わり、今は持ち物の確認をしている。

 

「この身体の何処にあの量が入るんだろう?不思議…」

 

ゴスロリ服を少しだけ捲り上げ、少しだけ膨らんだお腹を撫でるが……どう考えても先ほどの量が入っているとは思えない…

そして服を元に戻し、肩掛けの小さめのリュックサック背負って必要な物を確認してからわたしの部屋を出る。

 

「やっと来た、私のポケモンが速いからってゆっくりしすぎよ?流石お父さんの子。」

 

「今日も優しそうな碧眼が可愛いね、流石お母さんの子!」

 

家の外に出ると、呆れた様にレーラを見る母親とニコニコしながらレーラに近づき、手櫛で自身と同じ銀髪を撫でる父親が待っていた。

……そう言えば、レーラの記憶でも両親がポケモン出したのを見たことがない…いったいどんなポケモンを使うのだろう?

そして何故……歩いて街を出るのだろう?ポケモンって家の外に出たらその場で乗るんじゃ無いの?

 

「流石に"この子"は街では出せないしね?」

 

街はずれ……と言うより街の外まで歩いた頃、お母さんは腰に付けた黒いモンスターボール…ハイパーボールを1つ手に取り、そう言いながらボールを少し遠くに投げる。

 

「おいで!"サンダー"!」

 

………………1…………2の……ポカン…………ほへ?……マイマザー?あなたいま、何とおっしゃいましたか?

そう心で思ったが、そうか!ニックネームがサンダーか…ピジョット辺りかな?……なんて頭の中で考えているとお母さんが投げたハイパーボールが地面に付き、中から身体中をバチバチ電気が走る音をさせた凶悪そうな大きな鳥ポケモンが現れた。

 

「サンダー!?本物!?」

 

「あら?そう言えばレーラは赤ちゃんの時以来かしら?あんまり頻繁に出せないのよねーこの子…」

 

なんでもなさそうに言うお母さんを尻目に、わたしが驚愕していると対抗意識を燃やしたお父さんが腰に手を当ててボールを取り出そうとするが……

 

「……お父さん?……」

 

碧眼を細め、有無を言わさぬ絶対零度の瞳で、お父さんを睨むお母さん

 

「いや……その……御免なさい………」

 

お父さんは渋々といった様子でボールをしまった。

 

「さぁっ!気を取り直して行くわよ、お父さんがふざけるから少し遅くなっちゃったし…」

 

雰囲気を一変させたお母さんがジト目でお父さんを睨み、わたしとお父さんに手を差し出し、サンダーに乗せると物凄い速さで飛び立った。

 

……どうしよう……流されてるけど…わたしって転生なのか…憑依なのか分からないんだよね…言ったほうがいいのかな?……うーん……

 

「……ら…………よ?…………レーラ、聞いてるの?」

 

「!?あっ、ごめんねお母さん、もう着いたの?」

 

いつの間にか着いていたのか、サンダーはもうお母さんのボールに戻っていて姿は無かった。

 

「レッド君のお母さんとグリーン君のお姉さんに用があるからレーラはオーキド博士のところに行ってらっしゃい。…………そうだ!おこずかいを渡し忘れてたわ。」

 

はいコレ!と、渡されたのは電子マネーのカードで色が黒い……なんて書いてあるのかよく読めない……

 

「いくら限度額が無いって言っても使い過ぎには気をつけてね?駄目よ〜お父さんみたいに調査したいからって山とか買っちゃ♪」

 

わたしにマネーカードを渡しながら、お母さんがお父さんをの方を見て冗談っぽく言う、お父さんは目をそらしてヘタな口笛を吹いているが……ウソだよね?……まさか本当に山買ったわけじゃ無いよね?

 

「あはは、レーラすごい顔してるよ?可愛い顔が台無しだ、笑顔笑顔!」

 

お母さんの視線から流れる様にレーラに近づいたお父さんは頭をひと撫でして、

 

「じゃあ私はちょっと用事があるから別行動するね?トキワのジムリーダーに用事があってね?今日は遅くなるから先に帰ってて。」

 

と、言ってお父さんは、足早に草むらを駆け抜けて行った。

 

 

 

 

「おぉっレーラ、遅かったな?他の者はもうポケモンを選んでしまったぞ?」

 

オーキド博士の研究所に着くと研究員さんに案内され、3人の少年少女とオーキド博士のいる部屋に案内された。

 

「あいかわらず遅かったな!オレたちもう選んじゃったぜ!」

 

「何か事故にでもあったんじゃないかと心配してたんだよ?」

 

「…いつもの事。」

 

元気そうなツンツンした、いがぐりみたいな髪型で黒髪の男の子、くま

 

何処か自信のなさそうな雰囲気で年齢に不相応な双丘を持ち、長いストレートの金髪を腰の辺りまで伸ばした美少女、アリス

 

半袖半ズボンで、口数が少なく何を考えているのかよく分からない青いショートヘアで"わたしより"まな板を持つ女の子、しのぶ

 

「オレなんかちょー強そーなポケモン貰ったもんねー!そいじゃオーキド博士!オレもう行ってくるぜ!」

 

「あっ、待ってくまちゃん、私も行くよ。……………ごめんね……またね、レーラ。」

 

「……待つ……レーラ、ポケモン何?」

 

くまがボールに入ったポケモンをレーラにこれ見よがしに見せつけながら研究所を出て行く、それをアリスが必死に追いかける。

…………何だあのリア充…幼馴染みの女の子に追い掛けられるとか……○ねばいいのに……

 

「コホン!…………よく来たなレーラ、さぁポケモンを選ぶんだ……と、言いたかったのだが………………すまん!実は今回は手違いで手配したポケモンが3匹しか居なかったのじゃ…………申し訳ないが……明日……いや……明後日まで待ってくれればポケモンを準備出来るんじゃが……」

 

如何やらくまは、本来なら来週にポケモンを貰うはずだったのだが、幼馴染みのアリスが貰うのにオレの方が後なのはおかしい!と、わがままを言い半ば強引にポケモンを持って行ってしまったのだと言う。

アリスのごめんね、はこういうことか……

 

「……相棒……コレ……」

 

しのぶがボールから出したのは……さかな?……何かのポケモン?見た事ない……何というか……弱そう……

 

「そのポケモンは最近発見されたヒンバスというポケモンじゃな、本当は今回研究対象として譲ってもらったのじゃが、しのぶがどうしてもこいつが良いと言うのでな?」

 

……ん?と言う事はもう1匹いるんじゃないかなー?と辺りを見渡すがポケモンらしきモノは何処にも見えない。

 

「……ヒンバスをもう1匹貰う為に用意していたイーブイを彼方に転送したので本当に居ないんじゃ……すまん!」

 

レーラの視線を察したオーキド博士からジャンピング土下座をされ、2日後に来るときには必ずポケモンを用意してもらう事を約束してオーキド研究所を出た。

 

「……どんまい……」

 

一緒に外に出たしのぶに肩を叩かれて慰められる。

しのぶのせいではないが釈然としないわたしは一言文句を言おうとするが…………

 

「……居ない……」

 

先程まで背後に居たはずの友人は"ハナダシティで待つ!"と、達筆な墨汁で書かれた1枚の紙を残して消えていた。

 

 

 

「アッハッハ!じゃあなに?ポケモン貰えなかったの?ぶふっ!ひぃー、ひぃー…あーおかしい!」

 

「レミアさん、そんなに笑ったらレーラちゃんかわいそうですよ…ね?レーラちゃん、うちのおじいちゃんがごめんなさいね?」

 

仕方ないので、とぼとぼと歩いてグリーンさんの家に行くとナナミさんが家に入れてくれたのでお母さんに事情を話すと急に爆笑された。

何だこの人…自分の娘がそこまで面白いか?

心配してくれたナナミさんは綺麗な茶色の髪も相まって素敵…天使か?

 

「……あー、おかしイ…………おかしイナァ……オーキド博士……ボケチャッタノかしら?」

 

「あ…あの……レミア…さん…?」

 

「ン?如何したノカシラナナミちゃん?あっちょっとワタシ用事を思い出シタワ…………」

 

……ゾクッ……あれ?お母さんの雰囲気と口調が変わった?……うわっ!?瞳孔が完全に開いてる!?

ナナミさんが必死な形相で羽交い締めにしているが、徐々に引き剥がされている。

 

「お願いします!レミアさん!少し!少しで良いから落ち着いて!!」

 

「やだナァ、ちょっとヨ?ちょっとダケ……研究所ブッ壊してクルダケヨ?」

 

……マイマザー……それだと明後日ポケモン貰えないんですが……

とりあえず、ナナミさんと一緒にわたしも引き留めた。

 

「もう!オーキド博士もしょうがないわね……あっ!レーラ?明後日気に入らなかったら何回でもチェンジ要求して良いからね?お母さん"しっかりと言い聞かせておく"から♪」

 

落ち着いたお母さんの前でぐったりとソファーに横たわるわたしとナナミさん、その正面でお母さんは尚も話し続ける。

 

「まぁ正直?私とアキラ君がポケモン用意するって言ったらオーキド博士に邪魔されたのよね……チャンピオンロードとかシロガネ山からレーラの好きそうなポケモン連れてこようかと思ったのに全否定よ?信じられる?」

 

「お母さんがこんなにも愛情たっぷりで頑張ろうとしたのに……あのじじいめ……」

 

おや?マイマザーがヤンママに進化……退化?してないか?口調が物凄く変わってるんだが……

 

「しょうがない!帰ってオツキミ山行くよ!とりあえずそこで1匹だったら文句ないでしょ!」

 

お母さんが部屋の扉の外に向かって大声を出すと、そのドアが開いてオーキド博士が入って来た。

 

「なんじゃ、やはり気付いておったか、まぁ……オツキミ山なら初心者でも大丈夫じゃろう…レーラが知らんからと言ってシロガネ山とかに連れて行くんじゃないぞ?」

 

「私ももう立派な母親ですから、その辺は弁えてます………………………………それでは明後日"楽しみ"にしてますね?」

 

そう言ってお母さんはわたしの手を引いて、来た時と同じ様にサンダーに乗り家に帰った。

 

 

 

 

「ほらレーラ、オツキミ山行くよ。」

 

ウチに帰ると、お母さんが何かスプレーをかけてきた、なんのスプレーだろう…と疑問に思っていると、虫除けスプレーだと答えてくれた。

……薄々気がついていましたが……マイマザー……弱い奴はいらん!な武闘派ですか?

 

 

 

家を出てからオツキミ山の入り口に着くとお母さんが一言

 

「私もポケモン最初から貰えなかったのよ……その後に自棄になってトキワの森の祠で鳥ポケモンの雛を見つけて運命を感じて捕獲して今があるの……だから、レーラも一番最初に会ったポケモンを捕まえて大事に育てて欲しいな?」

 

……初見でサンダーの雛拾うとか、マイマザー幸運値カンストしてるんじゃないか?わたしも一緒に居るからもしかしたら……わたしの容姿に合いそうな、ラッキーとかピッピとかピクシーが捕まえられるんじゃないか?…………そう思っていた時期も一瞬だけありました。

 

「凄いじゃない!色違いの個体なんてすっごいレアなんだから!!」

 

「……うん……岩系とか地面系とかお父さんの影響で結構好きだよ?……でもさぁ…………」

 

「凄いじゃない!サイズと重さがXLで色違いの"イワーク"なんて♪」

 

そう……わたしの相棒は……

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター……let's go…………イワーク……

 

とぅびぃこんてにゅー




オーバーロードの続きを書くための練習作
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