ポケモンlet's go……イワーク!?(連載版)   作:kaenn

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感想2件も頂いたので書いてみました。
スマホ打ちで書いているのですが調子が悪く、修理見てもらったらタッチパネルの不具合?がありました……道理で打ちミス増えた訳だ……

では、暇潰しにどうぞ(°▽°)!


レーラはかいふくのくすりを使った

色違いのイワーク……黄色…というか金色?の個体だったはずだけど、わたしの前に現れたのは"黒い"イワーク…むしろここまで巨大じゃなければゲンガーに見える…

 

「……真っ黒……えっ?虫除けスプレーって色違い出やすいとかあったっけ?」

 

「何言ってんの?そんな訳ないじゃない、だって"アレ"ヤマブキの本社からかっぱ…とと、貰った試作品だもの…雑魚はおとといきやがれスプレー?だったかな?説明書には確かそう書いてあった気がする。」

 

……おい、マイマザー、貴女さっき虫除けスプレーって言ったよね?しかも凄い良い笑顔で誤魔化したけど…完全に悪人の発言だよ?朝見た、綺麗で優しいお母さんを返してくれないかな?

綺麗な茶色の髪をかき上げながらわたしと同じ透き通るような碧眼を細めて誤魔化す母親は、言動を聞いていなければただ凄い綺麗なお母さんではあるが、言動を聞いてしまった私としては…

 

…………ー武闘派レディース清楚な若奥様風味ー…………

 

にしか見えなかった。

 

「今は楽よね〜、昔は戦って弱らせなきゃ捕まえられなかったのよ?いまときたらエサを与えてボールを投げて……でしょう?」

 

ボコボコにして屈服させてからが始まりなのに……と、如何聞いても武闘派レディースのヤンママの様な発言……貴女は何処の世紀末からいらしたのでしょうか?

 

わたしの背後で指の関節ををバキボキ鳴らすお母さんを後目に、黒いイワークを捕まえるべくボールを構えると、黒いイワークは洞窟の天井に届きそうな程身体を伸ばしてわたしとお母さんを威嚇する。

 

「……いや、お母さん?この子普通のイワークの2倍くらいあるんだけど?」

 

XL個体は見た事はないが、お父さんに連れられてイワークなら何度か見ている為、目の前の黒いイワークの大きさに驚きお母さんのほうを向く……すると、わたしの身体スレスレに物凄い轟音と突風が起きた。

ビクッとして正面を確認すると、黒いイワークは居らず……音がした方を向くと、いつの間にかわたしの右横の壁際に叩きつけられていた。

 

「もう、油断しちゃだめよ?このイワーク、レーラの最初のポケモンじゃ無かったらボロ雑巾にしてお父さんにプレゼントしたい位なんだからね?」

 

にっこりという言葉がぴったりの表情で言動はブレないお母さんが、サンダーを頭上に待機させて、いつでもイワークを仕留められる状態でそう言ってきた。

 

……それからは大変だった……動くたびに地震が起こる黒いイワークが何度もボールを当てられて捕まえきれず逃げる………

 

…上から閃光が走り黒いイワークが地面に叩きつけられる…………

 

……唖然としながらもボールを投げる…………

 

……逃げる……

 

……叩きつけられる……

 

……投げる……

 

……逃げる……

 

……叩きつけられる……

 

……投げる……投げる……投げる……な…………げ………………る…………

 

 

 

何百投しただろうか……何度か目の前が真っ暗になったが、その度に"空から"閃光が迸り、わたしを貫き正気に戻す。

黒いイワークも何度も何度も地面に叩きつけられており、どう見ても瀕死の状態だ…身体も心なしか欠けている様に見える。

 

お母さんがサンダーでやっているのだろう……

 

双方息も絶え絶えの状態だったが、ふと…お父さんに連れられて行った、

とある山の山中で見つけた"かいふくのくすり"をリュックサックから取り出してじーっと見つめると、黒いイワークに差し出す。

 

 

イワークの眼とわたしの碧眼が交わると、イワークはずりずりと…ゆっくりと…這い寄ってくる。

会った時の興奮した様子は最早無く、心なしか怯えている様に見える。

……そうか、私の背後に居る圧倒的な暴力に怯えているんだ…

……わたしと同じように……

そう、心の中で呟いていると黒いイワークがわたしの目の前で止まり、わたしが持つ、かいふくのくすりとボールを交互に見る。

 

「ん?ごめんね、わたしのせいでこんなことに巻き込んで……コレで回復できるから回復して巣へお戻り?」

 

その言葉が通じたのか黒いイワークはわたしが持つ、かいふくのくすりに触れるとその身体が光に包まれる……如何やら無事に回復できたみたいだ。

回復したイワークはすぐに離れるだろうと思っていたレーラだったが目の前のイワークは、レーラの碧眼を覗き込んだまま一向に動こうとしない。

 

「……?如何したの?もうお母さんには手出しさせないから帰って良いよ?」

 

と、言うが動かない……すると、イワークが首を動かしてレーラの持つボールの開閉スイッチを口先でコツンッ、と叩き……

 

ゴロ……ゴロ……ゴロ……ポーン!

 

……捕まった………………へ?……

 

「やったねレーラ♪さすが私の子!あんな大きいイワーク捕まえられるなんて、普通は出来ないわ〜♪」

 

今まで何事もなかったかのような態度で喜んでいるお母さん、捕まえたのは嬉しかったけど……貴女、実の娘を何度も雷で撃ち貫きましたよね?

いつか絶対に倍返ししてやる…………

念願の初ポケモンはゲットしたが、色々と後味の悪い1日だった

 

オツキミ山を出る直前、ニビシティ側で人だかりが出来ていた。

何だろう?と耳を傾けていると……

 

「巨大な氷の壁が現れてハナダシティに行けないんだって?」

 

「えっ?洞窟の壁から火が吹き出したんじゃないの?」

 

「いやいや、とてつも無い電力を持つポケモンによる雷が鳴り響いてるって聞いたけど……」

 

「……それより地震が収まった今のうちに一度外に出ようぜ?崩れるかもしんねぇしな……」

 

地震と電気は……分かる……わたしのお母さんとイワークだ……

……しかし、氷の壁と噴き出す火?それって……

 

「あら?随分と危ないみたいね…目的も達成したし、私達は帰りましょうか。」

 

……明らかに話題を逸らしながら、さも自分は無関係な人間ですよ〜、という空気を漂わせたお母さんが、わたしの手を引いて足早に人混みを避け、外に出る

 

……お母さん……貴女はいったい何処の主人公ですか?

……娘なんて岩蛇を1匹捕まえただけで瀕死、目の前が真っ暗になったが……何度か貴女のサンダーより雷撃を受けて目が覚めました。

 

…氷……炎…そして雷……

 

…ポケットモンスターを知るわたしが断言しよう、お母さん……貴女は"他の2匹"も持っていますね?

 




続きが読みたければしおりを増やすのじゃー……

という事は無いので安心してください。

息抜きに書いているので滞る事はあまり無いかと?思います。

では、これからよろしくお願いします
m(_ _)m

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