ポケモンlet's go……イワーク!?(連載版)   作:kaenn

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お仕事休業になったのでまた書いてみました

暇つぶしにでもなれば幸いです
m(_ _)m


レーラのがまん

そそくさと、トンネルを後にしたわたしとお母さんは家に向かって歩く

 

「そうだレーラ、せっかくポケモン捕まえたんだからちょっとだけ…先輩ポケモントレーナーとして手ほどきをしたあげるわ♪」

 

道中、ぽんっ!と手を叩いたお母さんがにこやかにそう言うと、わたしの腰についているイワークのボールがガタガタと動いた気がした。

 

……気のせいじゃない…

 

…すっごい動いてる…

 

……もうハンドマッサージ器の最大威力みたいな震え方…………

 

……そうか、野生の本能でお母さんの危険性を察したか……

 

……だが、大丈夫……何故なら……

 

「……安心して……死にはしないから…………たぶん……。」

 

……パートナーなんだから……道連れダヨ?

わたしは、未だにすごい振動を繰り返すイワークのボールを、

両手で強制的に押さえ込み、動かないようにした後…お母さんと同じような、にっこり笑顔でイワークに話しかけた。

 

……イワークは目の前が真っ暗になった……

 

 

 

 

 

「やって来ました!シロガネ山!!久しぶり!我がホーム!!」

 

元気いっぱい……というか…本性丸出し!最初の優しそうなお母さん何処いった!?

茶色のロングストレートをポニーテールで縛り、何処から取り出したのか白い…特攻服?に着替えたお母さんは両手を天に突き上げて吠える。

 

「……お母さん……オーキド博士からここに来ちゃ駄目って言われてなかったっけ?」

 

わたしは「おっしゃ!気合い入れてくぞ!!」と、盛り上がっているお母さんを刺激しないように疑問を投げ掛けると、

 

「ジジイはシロガネ山で捕まえるなって意味で言ってたんだろ?第一、レーラのイワークは、ここ以外じゃジムリーダークラスじゃないと強すぎて相手になんないのよ?アタシのサンダーの"ドリルくちばし"何度も何度もくらって立ち上がるとか異常だからね?」

 

…………そんな危険個体と生身で相対させて…尚且つ、そのサンダーの雷を気付けがわりに連発した相手は貴女の実の娘ですよー…

 

声に出さず、非難の目をお母さんの綺麗な碧眼へ向けるが、どこ吹く風と気にした様子はない。

そう言えば…お父さんとフィールドワークした時に…

 

「レーラ、もし…もしもお母さんがポケモントレーナーとしてレーラの前に現れたら……全力で逃げるんだ…いいね?絶対に、絶対に相手になっては駄目だ!レーラは良い子だから約束してくれるよね?」

 

いつもおっとりしたお父さんが真剣な眼差しでこんな事を言っていた事を思い出し、その時からお父さんはわたしにサバイバル術を色々と伝授されたのだ。

 

……今がその時!イワークがいれば死にはしないだろう………お母さんがわたしから目を離した時……いまだっ!……

 

……レーラはヤンママのレミアから逃げ出した。

 

「……っ!ふんっ!…………あらァ?レーラァ?何処ニ行こうとしテルのカナァ?」

 

……しかし、回り込まれてしまった。

魔王からは逃げられない……

 

レーラとイワークは目の前がまっくらになった…………

 

 

 

夕方、薄暗くなってきた空に雷光が走る…

 

「……サンダー……"電磁砲"♪」

 

イヤーーツ!

 

「サンダー…"10まんボルト"♪」

 

キャーー!!

 

「サンダー……"か・み・な・り"♪」

 

……た、たすけ……

 

 

 

……プスプスと黒焦げになった木や地面が煙を上げている。

その片隅で…横たわる煤だらけのレーラ、所々欠けた黒いイワーク

 

「あらあら…だらしないわねー、効果はばつぐんじゃないでしょう?」

 

空からサンダーが降りて来た、片脚に捕まったレミアが呆れたように目を細めてため息を吐く

 

……そんな声が耳に届くが指一本動かせない…

 

…横にいるイワークと目線が合うが、如何やら彼方もピクリとも動かない…

唯一目線があった事から死んではいないだろうが……

 

「…げ……限界…だ……」

 

レーラはほんとうに目のまえがまっくらになった。

 

 

 

 

「レーラ!無事かい?良かった、レミアの実家から暴れてるって聞いた時は心臓が止まるかと思ったよ。」

 

レーラは自分の部屋のベッドに横にされていて、お父さんが心配そうに手を握っており、目を覚ました直後、捲し立ててきた。

 

「レーラ、お母さんがポケモントレーナーとして現れたら逃げる様に言ったはずだけど…」

 

落ち着いたアキラが過去に言った言葉を言ってきたが、レーラは疲れ果てた表情で一言

 

「お父さん……魔王からは逃げられなかったよ……」

 

「……あぁ……そうだね…確かに…」

 

お父さんの返事には妙に実感がこもっていた。

 

「2人とも〜、ご飯できたわよ〜。」

 

部屋のドアの向こうから魔王の声が聞こえてきて、机に置かれたイワークのモンスターボールが振動で落下した。

 




イワークの色違いを取る為、300れんぞくしていたが、ヒトカゲの色違いが出てきた為諦めた作者です。

そうです、やって無ければもっと書けたかもしれませんが…

ではまた次回に。
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