ポケモンlet's go……イワーク!?(連載版) 作:kaenn
感想やコメントでPPが回復するのでそうすると続きが?
まぁ、どうぞ?
…………朝だ……もう起きなきゃ……
レーラは目を覚ますと、寝ぼけながらふらふらとベッドから起き上がり、くしゃくしゃの銀の長い髪のまま目を擦りながら部屋を出る。
……トントントントン……
包丁の音が聴こえる、どうやら魔王様はもう御起床のようだ…
などとぼんやり考えながらレーラの記憶を頼りに洗面所に向かい顔を洗う。
「………ぷはっ!…………やっぱり夢じゃ…ないよね?」
顔を洗って覚醒したレーラが鏡を覗き込むと、銀髪碧眼の美少女が覗き返してくる…………これは自分の顔だ。
昨日は疲れ果てていた為ほぼ無意識で風呂にも入ったが、冷静になって考えるとこんな美少女の身体で生活することは大丈夫なのだろうか……
と、考えていると早速試練が……
「………やばい…トイレ行きたい……」
…………結論から言おう。
……いろいろなかった……
……そして…なんか吹っ切れた。
「あら?レーラおはよう、悪いけどお父さん起こしてきて?今日は博物館に出勤させないと館長さんに怒られちゃうわ。」
トイレからダイニングに向かうと、魔王……もとい、お母さんからの指令を受ける…白い特攻服も着ていないし、禍々しく無い優しいオーラが滲み出している…お父さんの言う通りポケモンが絡まなければ優しいお母さんの様だ。
「……あら?どうしたの?……あっ♪朝からポケモンの練習がしたいのカシラ?」
ぼんやりと優しいお母さんを見ていると、急に碧眼を細め…魔王モードに豹変する。
「⁉️お父さん起こして来る!」
驚いたレーラは、いちもくさんに逃げ出した。
「……オーラがパステルグリーンから禍々しい紫色ってうちのお母さんまじ魔王…」
魔王から逃げ出したレーラが、先ほどの光景を思い出しながらお父さんの部屋に向かう途中でぼやく、お父さんの部屋に着いたレーラは一応ドアをノックするが、返事がない。
「……うーーん、やっぱりダメか?しょうがない…」
ガチャッ、とドアを開ける。
部屋にはコレでもか!と、言うくらいポケモンの資料が散乱している。
レーラはその資料を踏まないように気をつけて、机の上に突っ伏しているお父さんに近づいて行く
「……レミアさん……殺さないで……レーラ……逃げるんだ……此処は……俺が……」
お父さんは机の上で寝ながらそんな寝言を言っていた。
どうやら昨日の続きを夢の中でしているみたいだ、なかなか頼もしい父親だ。
「……くっ……俺のプテラが…………ならば………………ラードン!!……はっ!……あれ?……あれ?」
少なくともお父さんのポケモンにプテラがいる事が判明したが、魔王様にやられてしまったようだ。
そして満を辞してお父さんがサイドン?を出そうとしたところで、自分の声で起きた。
起きたお父さんは周りをキョロキョロして確認するとわたしを見つけて安堵したように大きく息を吐き現状を理解する。
「おはようレーラ、昨日はよく眠れたかい?」
お父さんは、わたしと同じ銀髪をくしゃくしゃにしたまま優しげな笑みでわたしの頭を撫でてそう言った。
「そうだ、私今日用事が出来たからちょっと出かけてくるわね?……夕方には帰れると思うんだけど。」
ご飯が終わり片付けているとお母さんが急にそう宣言する。
「それじゃレーラ、今日は久しぶりに博物館に来ないかい?館長達もレーラに会いたいって言ってたし!」
その言葉にお父さんは嬉しそうにしながら言う、レーラも興味はあったので着いていくことを了承すると、
「……残念♪…………団のアジト……連れてこうと思っタノニ♪」
お母さんは残念そうにしながら何かを小声で呟いてから、いってらっしゃい…とわたしとお父さんを見送った。
「……レーラ、お父さんちょっとだけ館長とお話があるから……3時間位時間を潰して来てもらっていいかな?そしたら新しく見つかった化石を含めてお父さんがレーラの案内をしてあげるよ。」
家を出て少し歩くと、お父さんがそう提案してきた、特に否定する理由もないレーラは了承してお父さんと一時的に別れる。
「それじゃ、記憶にある施設でも回ってようかな?」
レーラはポケモンの世界ではじめてのお店巡りを開始した。
前世はなんとなく量販店の店員だったような気がするレーラは、フレンドリィショップにやって来た。
ゲームだとコンビニの様な佇まいだったが、これは……
「ショッピングモール…だよね?……大きい……」
フレンドリィショップにたどり着いたレーラが見たのは、巨大なショッピングモール……呆然と見上げていると、背後から肩を叩かれる。
「やぁ、レーラちゃん、こんな所で何やってるの?」
背後に居たのは糸目の重力に反した髪型のレーラより少し年上の男性
「後でお父さんに相談があるんだけど、今日は博物館かな?」
お父さんに用事があるらしいこの男性は……
ニビシティジムリーダーの"タケシ"だ。
「そうなんだ、それじゃもし良かったら俺が案内してあげようか?これでも一応ポケモントレーナーの先輩だからね!」
なんだかんだと聞かれたら、答えてあげるが世の情け……
いかんいかん…謎の電波が……
昨日初めてポケモントレーナーデビューした事を伝えると、タケシは嬉しそうにしながら案内を申し出てくれた。
…いやいや、先輩どころかあなたジムのリーダーさんじゃないですか?
恐縮しながらも、案内してくれると言うので、レーラはお願いする事にした。
「コレがモンスターボール…ポケモンを捕まえる時に投げるボールで……こっちは、むしよけスプレー…よわいポケモンが出にくくなるスプレー缶だよ。」
タケシに案内され、フレンドリィショップにやって来たレーラは、はじめて見るポケモン世界の道具に、おもちゃを初めて買ってもらう子供の様にキラキラした目を向けてタケシのチュートリアルを聞いていた。
「タケシさん!コレは?……こっちは?………これ!何に使うんですか?」
用途の全くわからないアイテムの説明を聞きながら、あれもこれもとタケシに聞いていると…タケシが急に鼻の下を伸ばしてデレッとした。
「あなた達ちょっといいかしら?…………って……タケシ君とレーラちゃんじゃない?なんだ、事案じゃなかったか……」
タケシの視線の先にはジュンサーさんが居て、不穏な言葉を言いながらいくつか質問される。
曰く、ゴスロリ少女が糸目の変態に連れまわされている!……という通報を受けたらしい…なんてはた迷惑な……
誤解の解けたわたしとタケシはフレンドリィショップを一通り見物して、いくつかのアイテムを購入した……その際。
「……589円になります、お会計はいかが致しますか?」
店員さんに支払いを求められた際、自分が現金を持っていないことに気がつき焦る、しかし昨日お母さんに渡されたカードの事を思い出して店員さんに渡す、すると店員さんは「ヒッ…」と、短い悲鳴を上げながら黒いカードとわたしの顔へ視線を何度も行き来させる。
「……あ、あぁありが、ががが、とござました!!」
店員さんは震えながら会計を済ませると、こうそくいどうのような速さで裏へ走って行った。
「……あの店員さん…どうしたんだろう?急に顔色が悪くなった気がするんですけど?」
時間も経ったので、タケシと共に博物館へ向かう途中、疑問を口にするとタケシが苦笑いをしながら答えてくれる。
「…あのカードを持ってる人…と言うか家族は特別でね?たぶんそのカードを見せれば大体どんな所でも入れると思うよ?」
……コレクレジットカードじゃなくて、副将軍様の印籠なの?何そのフリーパス…怖い…と言うか……
「……特別?……どういう意味ですか?」
「うーーん、こればっかりは俺の一存じゃ言えないな、お父さんかお母さんが教えてくれるまでは聞かないほうがいいと思うよ?」
と、はぐらかされてしまった。
まぁいい、とりあえずは博物館へ行こう。
あふたーすとーりー
「せ、先輩!わ、私今日ブラックカード!見ました!」
「マジで?どんな人?」
「銀髪碧眼で黒いゴスロリ服の美少女でした!」
「はいはい…そんな属性盛り盛りの生物が居るなら会ってみたいなー……」
「嘘じゃなくて!」
「女帝がそんな美少女の訳ないじゃん?だって成人してる女性のはずだし〜」
とあるフレンドリィショップの店員さんの会話より