オレの周りの女の子達がフルネームを教えてくれない 作:画面の向こうに行きたい
ここ数年、母の日に何もしてあげられない画面です。
というわけで、みんなの霞ママのお話です!
今回は霞ちゃん視点でお送りします。
某年吉日
都内のとある結婚式場で、私は今、幸せの絶頂にいた。
「えー。新郎、令司さんと新婦、霞さんとの結婚式を・・・」
あのクズとの結婚式の真っ最中だからだ。
正直、結婚までの障害はほとんどなかった。
あのクズは大学卒業後、夜景のキレイなレストランで『これからもオレと一緒にいて欲しい』とちゃんとプロポーズしてくれたし、アイツのおじさんとおばさんは私達が大学を卒業したら結婚するものだと思っていたみたいで歓迎された。
唯一、響は少しだけ文句を言っていたが、最後には『トーヘンボクな兄さんと結婚できるのは霞ぐらいだよね』と認めてくれた。
憧れだった純白のウェディングドレスを身につけて、コイツも真っ白なタキシードを着ている。うん、やっぱりカッコいいじゃない。
このクズは、昔から色んなオンナノコにモテて、そばにいてヤキモキしたけれども、やっぱり最後は私のところじゃないと!
今、新郎の友人代表挨拶として、山田がスピーチをしている。最初に二人で結婚の報告をした時には、『チクショー!やっぱり令司は霞ちゃんと結婚するのか!オレには彼女すらいないんだぞ!』とものすごく荒れていたが、そんな彼も、
「えー、令司君と霞さんは学生時代から『この2人、さっさと結婚してしまえ!』と思うくらいにラブラブで、お似合いのカップルでした」
なんてスピーチしている。何よ!山田のヤツ、そんなコト思ってたの。
その後の新婦友人代表挨拶は榛名にお願いしていた。榛名はこのクズに懐いていたから少しだけ心配していたが、
「霞先輩なら榛名は大丈夫です!」
なんて涙ながらにスピーチするものだから、こっちも少しもらい泣きしそうになった。
式は滞りなく終了し、明日から新婚旅行!ハワイと迷ったけど、オーストラリアにすることにしたわ。コアラやカンガルーなんかと触れ合えるところにも行く予定なので楽しみだ!
でも、その前に・・・
夜景の綺麗なホテルの一室。大きな天蓋付きベッドにウェディングドレスのままで優しく寝かされる。
「綺麗だよ。霞ちゃん」
何よ!クズの顔がいつもより素敵に見えるじゃない!
「幸せにしなさいよね!」
そのまま優しく押し倒されて・・・
ガバッ!!!
気づいたらそこはホテルの一室でも結婚式場でもなくて見慣れた自分の部屋の自分のベッドだった
「・・・夢?」
頭が冴えてくると、
「な!な!な!」
夢の中で自分が言ったこと、考えたことを思い出して猛烈に恥ずかしくなった。
大声で叫びたくなったが、時間を考えて必死に抑えて代わりに枕を抱きしめて広くないベッドを転がる!
「ハァ、ハァ」
どのくらいベッドを転がっていただろうか。ようやく落ち着いて寝直そうと思ったが、目が冴えてしまい眠れない。
翌朝
寝不足でボーとしたまま学校へ行く。
今日は朝からコイツと同じ講義だ。
いつもなら嬉しいが今日は気恥ずかしい。
「おはよう霞ちゃん」
「ん」
「あれ?霞ちゃん、調子悪い?」
コイツはよりにもよって、私のおでこに手を当てて熱を測り出した。昨夜の夢がフラッシュバックする。
「何するのよ、このクズ!」
私は思わず後退り、コイツと距離を取る。
「やっぱり体調悪いから今日は帰るわ」
これ以上コイツと一緒にいられなくなってウソをついて早退した。
後でコイツにヘンな子って思われないかしら?
霞ママのお話というか、乙女霞ちゃんのお話。
乙女霞ちゃんの妄想が大爆発!
霞ちゃんの乙女チックパラダイス!
次回は父の日かな?