オレの周りの女の子達がフルネームを教えてくれない   作:画面の向こうに行きたい

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「雨はいつか止むさ」

時雨は好きだけど梅雨は嫌いな画面です。

前話にて日刊ランキング4位、UA8万超えとなりました。
これも皆様の応援のおかげです!
本当にありがとうございます!

今日は父の日ですね。

世の提督の娘、山風回です!


「・・・パパ」

とある日曜日、響ちゃんと霞ちゃんに連れられてショッピングモールに買い物に来ていた。

響ちゃんと霞ちゃんの夏物やオレの細かい買い物とかだ。響ちゃんが真顔でオレをランジェリーショップに引きずりこもうとした時は焦ったが、霞ちゃんが止めてくれたおかげで助かった。

 

さて、フードコートでお昼を食べようかというタイミングで突然誰かに抱きつかれた!

 

「・・・パパ」

 

緑の髪に小柄な体格。知らない子だった。

 

「お姉ちゃん、他の人と間違えてないかな?」

 

しかし、その子は、『パパ。パパ』とオレの腹に顔をグリグリと押し付けてくる。

 

「ちょっと。この、クズ!私に黙っていつの間に結婚なんかしたのよ!」

 

「落ち着いて霞ちゃん。どう考えてもオレにこの年の子供がいるわけないだろう」

 

いくら幼い子供でも、赤ん坊じゃないんだ。それこそオレがこの子くらいの子供ってことになる。

 

「まったく、びっくりさせないでよね。そうよね。アンタが(私以外と)結婚できるワケないわよね」

 

霞ちゃん、いくらオレがモテないからって一生結婚できないのは酷いと思う。

 

「そういう慢心が幼なじみを負けヒロインにするんだよ」

 

「何か言ったかしら響?」

 

「別に」

 

「それよりも、早くこの子を迷子センターに連れて行かないと」

 

「や」

 

彼女はより強くオレに抱きつく。

 

「お姉ちゃん、お母さん見つけてもらいに行こうか」

 

「や!」

 

彼女は意地でも離れないとばかりに強く抱きつく。この子、背は小さいのに下手したら響ちゃんより胸があるんじゃないか?

 

「はぁ。この子がイヤならムリに連れて行ってもよくないよね。よしよし。いい、お姉ちゃん。この人がパパなら私のことはママって呼ぶんだよ」

 

彼女の頭を撫でながら響ちゃんが言うと、

 

「なんで響がママなのよ。それなら私でもいいじゃない!」

 

「うるさい霞オバさんは放っておいて、アイスでも食べる?」

 

「誰がオバさんよ!大体、このクズがパパなら響の方が叔母さんじゃない!」

 

「おいおい、小さい子の前でケンカするなよ」

 

この2人をどうやって仲良くさせろというのか。しかしそこで、

 

「そこにいたの!」

 

若い女性が駆け寄ってくる。

 

「あ、お母さん」

 

「もう、1人で勝手に動いたらダメでしょう。ごめんなさいね。この子がご迷惑をおかけして」

 

どうやらこの子のお母さんらしい。

無事にお母さんに手を引かれていった。

 

「ねぇお母さん。私、大きくなったらパパのお嫁さんになる」

 

「あら、いつも『お父さん』なのに急に『パパ』なんてどうしたの?」

 

そんな会話をしながら去っていく親子。

 

 

ひょっとして『パパ』ってあの子の父親じゃなくて・・・

 

響ちゃんがジト目で、

 

「兄さん、シスコンはいいけどロリコンはダメだよ」

 

「シスコンもダメでしょう!幼なじみにしておきなさい!」

 

ギャーギャー!

 

 

あぁ、娘って可愛いなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




山風

まだ幼く、自分が艦娘であることを理解できていない。

なぜ主人公に対して「パパ」と呼んだのか自分でも分かっていない。


ええ、山風が本当は「パパ」と呼んでくれないことも、ロリ巨乳なのもウス異本の幻想であることは分かっています。でも、やっぱり山風はこうじゃないと!
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