オレの周りの女の子達がフルネームを教えてくれない 作:画面の向こうに行きたい
最近、夏?と勘違いしそうな画面です
お待たせしました!高雄と愛宕も出てくる野球回です。
野球回のあるアニメは名作なので、アニメ化した時に備えて(作者の願望)野球回を用意してみました!
よく晴れた日曜日。オレ達は川沿いのグラウンドに集合している。
ストレッチをする者。バットで素振りする者。キャッチボールをする者。
そう、今日は野球の試合なのだ!
どうしてこうなったかといえば・・・
「今度の日曜日、商店街同士の草野球の試合に出てくれないか?」
イチローから急に連絡があったのだ。
「いいけど、おれ、野球なんてちゃんとやったことないぞ?」
「とりあえず、頭数になればいい。試合になれば負けても構わないからな」
「なら、いいけど」
「ついでに日曜日ヒマなヤツ集めてくれないか?後7人ほど」
「全員じゃねーか!」
「会長が慰安旅行の予定を忘れて試合入れちゃったんだよ!その店の常連のオレが何故か試合を任されちゃって」
本町商店街の会長は確か『伊藤ブックス』の伊藤さんだったはず。イチロー曰く、『店長が店番の時はエロ本買っても黙って買わせてくれる店』らしい。オレは買いに行ったことないけど。
そして試合当日。オレが集めたメンバーは、
「兄さん、バットって右手が上?左手が上?」
響ちゃん
「まったく、日曜日の朝からなんでこんなことに。本当、クズなんだから」
霞ちゃん
「センパイ、おはよー」
鈴谷
「愛宕はちゃんとやってるかしら?」
高雄さん
「私が力になってあげるわ」
愛宕さん
「榛名、全力で参ります!」
榛名
「レージ♪ゴトを呼んだよね?」
ゴトランド
オレとイチローの即席チームだ。
「なんで女の子ばっかりなんだよ!」
「誰でもいいって言っただろ!」
「このスケコマシ野郎め!いつか爆発しろ」
たまたま今日ヒマだったのがこのメンバーだっただけだ!
後、試合は出来ないが、お弁当を作って応援に来てくれた鳳翔の女将さんと、見学に来た対馬ちゃんもいる。
「ただいまより、『本町ネイビーズ』と『中町レンジャーズ』の試合を開始します。礼!」
「「「よろしくお願いします」」」
「プレイボール!」
高校時代野球部だったイチローとほか唯一の男のオレがバッテリーを組む。他の娘の守備位置は適当だ。
「オレがノーヒットに抑えるから大丈夫」
とのこと
実際、イチローは9回までノーヒットに抑えていた。
だが、
カキーン!
平凡なセンターフライ
しかし野球に慣れない女の子にフライを上手くキャッチ出来るわけもなく、転がったボールを追いかけるうちに打者がホームベースを踏んでしまった。
ランニングホームランだ。
その後はなんとか1失点に抑えたが、この1回で最悪1点取らないと負けてしまう。
「ストライク!バッターアウト!」
榛名に続いて霞ちゃんも三振だった。
最終バッターは愛宕さん。お世辞にも運動神経がいいとはいえない。
その時、奇跡が起こった!
カツン!!!
かろうじてバットに当たったものの、中心からズレたのかヘンな音と共に転がるボール。
普通ならキャッチャーが掴んで一塁に送り、そこでゲームは終了するはずだった。
されど、キャッチャーはおろか、その場にいた者が誰一人として動くことが出来なかった!
「ふぅふぅ」
女の子走りでお世辞にも速いとは言えないスピードで一塁に向かう愛宕さん。
バルンバルン!
その豊かすぎる双子山が走る度に大暴れしているのだ!商店街のおじさん達が見惚れても仕方ない。
オレだって響ちゃんに足を踏まれ、霞ちゃんに頬をつねられ、鈴谷と榛名とゴトから冷たい目で見られていなければ一日中見ていたい!
そのまま一塁ベースを踏む愛宕さん。
「わーい!やりました!」
続いてバッター高雄さん。
それを見た相手ピッチャーはキャッチャーにサインを送りそして・・・
「敬遠?」
明らかに打てない所にボールを投げ始めた。
四球で一塁に走る高雄さんと押し出すかたちで二塁に走る愛宕さん。走る度に揺れる胸。
女性陣から相手チームの評価が世界恐慌並みに大暴落した。
次のバッターは響ちゃんなのだが、
「代打、対馬」
本来なら応援に来ただけで選手じゃない対馬ちゃんを代打に起用した。
対馬ちゃんはバッターボックスに入るなりしゃがんでしまった。
ただでさえ幼く小柄な対馬ちゃんがしゃがんでしまうとそのストライクゾーンにボールを投げるのはプロでも至難の業だろう。
「ボール」
フォアボールになり、対馬ちゃんの代わりに響ちゃんが一塁へ。これで2アウト満塁。まるで野球漫画だ。
その期待の主人公は・・・オレだ!
マジで勘弁してほしい。
「かっ飛ばせ〜!センパイ!」
「レージ!ホームランよ」
バシュ!
「ストライク」
バシュ!
「ストライクツー」
絶体絶命のピンチ!
ピッチャーが投げたボールに対して全力でバットを振る。
カキーン!
バットに確かな手ごたえを感じ、急いで一塁へと走る!
水中をもがくようなもどかしさを抜けて一塁ベースに辿り着くと、ファーストの選手はボールを持っていなかった。
「やった。これで同点」
しかし
「ごめーん令司君」
ホームベースにたどり着く前にキャッチャーにタッチされている愛宕さんの姿だった。
「アウト!ゲームセット!」
結果は1一0で負けてしまった。
お互いに礼をして片付けた後、みんなで女将さんのお弁当をいただいた。
「最後は残念でしたけど、でも、カッコよかったですよ?」
女将さんがオレを慰めながらビールを注いでくれる。
「どうでしょう?この後、お店に来ませんか?サービスしますよ?」
女将さんがサービスしてくれるなら行こうかな?
「もう、レージってば!よその人妻じゃなくて自分の奥さんを構ってよ」
ゴトランドがオレの頬を突きながら拗ねる。誰が奥さんやねん。
「わ、私は人妻じゃありません!」
「「「え”?」」」
マジで?女将さん独身なの?こんな美人で大和撫子なのに?
女将さんの意外な秘密を知った日曜日だった。
鳳翔さんは独身です
画面は野球に詳しくないので間違っていたらごめんなさい。
これからも月1ペースを守れるよう頑張ります!