オレの周りの女の子達がフルネームを教えてくれない 作:画面の向こうに行きたい
本当にすみません。リアル事情により遅くなりました。
新年最初は女子会トークからどうぞ。今回は第三者視点からお送りします。
とある日曜日。某ファミレスにて女子会が行われていた。メンバーは、霞、ゴトランド、榛名、鈴谷、響、綾波である。
各々、スイーツを堪能しながらおしゃべりに興じていた。
「今日はガールズトークデーだよ」
このメンバーが集まると話題は自然と主人公のことになる。
「榛名は最近思ったのです。押してダメなら引いてみようと。先輩へのアプローチをやめて少しつれない態度をすることで先輩の気が引けるのではないでしょうか?」
チーズケーキの刺さったフォークを握りしめて力説する榛名。
「いや、他に女子が1人もいないならともかく、
兄さんはオンナに困ってないから『センパイ、どーしたの?』『榛名センパイが最近冷たい?』『なら鈴谷とカラオケでも行かない?』って他のオンナに寝取られておしまい」
「この泥棒猫!」
「鈴谷何もしてないし!全部響っちのイメージだからね」
「ならしないの?」
目を逸らす鈴谷。
「仕方ありません。今度はもっとわかりやすいアプローチをしてみることにします」
「みんな兄さんの何がいいか知らないけど、彼氏としてはオススメできないよ?気づいたらすぐ新しいオンナを引っ掛けてくるし、許嫁だの結婚の約束をしたオンナだのが湧いてくるし、鈍感で優柔不断だし」
「ゴトはカンヨーだからお妾さんの2人や3人くらい多目にみるわ」
「『おめかけさん』って何?」
「愛人」
「ええっ!」
「そんなのダメに決まっているでしょう!」
「ならレージはゴトが独り占めね」
「フフフ。面白いことを言いますねゴトランド先輩?」
「響ちゃんはいいの?お兄ちゃんが、その、他の人とお付き合いするのは」
「なんで?私は妹だよ?」
響はメロンソーダを一口飲むと、
「大体さ、兄さんは私をブラコン扱いして、可愛い妹から好かれたいのはわかるけど、私は兄さんが思うほど兄さんにべったりじゃないからね」
「響ちゃんはお兄ちゃんにべったりだと思うよ」
「響はあのクズとべったりじゃない」
「ヒビキはレージのこと好き過ぎよ」
「響っちはブラコンだよねー」
「響さんはブラコンです」
「あれ?」
鈴谷がプリンアラモードを突きながら、
「響っちって、センパイが結婚してもついてきそうだよねー」
「?ついていくけど?」
「「「え?」」」
「私と兄さんは兄妹だよ?家族が一緒に住むのは当たり前じゃないか」
「あの、響ちゃん?普通結婚した兄と同居はしないんじゃないかな?」
しかし、響は綾波の言葉を無視するように、
「窓枠に指を走らせて、まだ掃除できてないって言うよ?小姑がいる面倒な物件だよ?」
「はぁ?窓枠の掃除くらいキチンとしてるわよ!」
「小姑にイジメられて榛名はダメかもしれません。でもそこを先輩に慰めてもらうので大丈夫です。」
「榛名センパイはブレないっすね」
「まぁでも、あのクズが彼氏に向かないのはわかるわ」
コーヒーゼリーが載っていた器をテーブルに置きながら話す霞。
「あのクズ、私が起こさないとよく遅刻するし、私が言わないと部屋の掃除しないし、この前なんて響の下着を自分のパーカーと一緒に洗濯しようとしたのよ?デリカシーなさ過ぎでしょ?」
「霞さんはお兄ちゃんの事が大好きなんですね」
「霞はどれだけ兄さんが好きなの?」
「カスミはレージが好き過ぎ」
「霞センパイってセンパイのお嫁さんじゃん」
「霞先輩、今度先輩を起こすの代わって下さい」
「なんでよ!」
「またこの流れ?」
みんながワイワイ騒いでいると、
「アレ?みんな集まって?」
主人公が来ていたのだ。そしてその横には対馬がいた。
「兄さん、今日はアルバイトって言ってなかった?」
「うん。さっきまで交通量調査のバイトだったけど、そこに対馬ちゃんが通りかかったから、バイト終わったらパフェでも一緒に食べようって話になったんだ」
対馬は主人公に抱きついて、
「お兄さんとデートです」
響は呆れた表情で、
「ほらね。油断するとオンナをほいほい引っ掛けてくる」
「このクズ!本当にクズなんだから!」
「センパイ?ここは鈴谷も奢ってくれるんだよね?」
哀れ主人公は全員分のスイーツ代をご馳走する羽目になりましたとさ。
めでたしめでたし。
昨年はご愛読ありがとうございました。
今年も拙作をよろしくお願いします。
最近、作者の周辺でカゼだのインフルだの567だのが流行ってるので皆様お気をつけください。