オレの周りの女の子達がフルネームを教えてくれない   作:画面の向こうに行きたい

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三連休の方、いかがお過ごしでしょうか?

前半の連休に間に合わなかった画面です。

リクエストにありました高雄・愛宕回です。

季節外れの水着回なのはそれしか書けなかったので勘弁して下さい。


「「えぇ?高雄(愛宕)も令司くんとプールに行ってたの?」」

今日は珍しく高雄さんからこっそり呼び出された。ウチの部活でも屈指の美人の高雄さんに呼び出されるなんて他の男に妬まれるだろうか。

 

「ごめんなさい。急に呼び出したりして」

 

「いえ。愛宕さんはいないんですね」

 

「あの子には内緒なの」

 

高雄さんが愛宕さんに内緒って珍しい。

 

「実はプールのペアチケットを貰ったのだけど一緒に行ってもらえないかしら?」

 

「愛宕さんと行けばいいんじゃないですか?」

 

「あの子と2人で行くと・・・その、男の人がねぇ」

 

なるほど。ただでさえ美人でスタイル抜群のお2人だ。それが水着姿だと男が寄って来てうるさいだろう。

 

「男性避けにして申し訳ないのだけど、お願い出来るかしら?」

 

「いいですよ」

 

「なら、土曜日の10時に駅前のモニュメントに集合ね。愛宕には内緒よ?仲間はずれにするとスネるから」

 

「わかりました」

 

 

その1時間後に愛宕さんに呼び出された。高雄さんに内緒で。

 

「ゴメンね令司くん。急に呼び出して」

 

「大丈夫ですけど、高雄さんには内緒なんですか?」

 

「うん。実はね」

 

おずおずと愛宕さんが差し出したのは見覚えのある紙。

 

「今度、私とプールに行ってほしいの」

 

「高雄さんと2人だと、男が寄って来るからですね」

 

「すごーい。令司くん、よくわかったね」

 

高雄さんに言われたので。

 

「今度の日曜日でいーい?」

 

「いいですよ」

 

「高雄には秘密ね」

 

 

金曜日の夜

 

「ちょっとクズ。明日お買い物に行きたいから荷物持ちしなさい」

 

霞ちゃんが夕食の片付けをしながら話すが、

 

「明日はちょっと予定があって」

 

「そう。なら日曜日は?」

 

「ゴメン。日曜日もムリかな?」

 

「はぁ?私との買い物より大事な用事って何よ?」

 

「えっと、バイト?」

 

「もう!来週は買い物に付き合ってもらうんだから!」

 

 

土曜日

 

「アルバイトなのにずいぶん気合の入った格好だね。兄さん?」

 

「そ、そうか?普通だろ?もう遅れるから行くから」

 

オレは響ちゃんから逃げるように出かけた。

 

 

高雄さんを待たせるとまたナンパされると申し訳ないので早めに待ち合わせ場所に到着した。

少し待つと、

 

「ごめんなさい令司くん。待たせてしまって」

 

「いえ、オレも来たばかりなんで」

 

 

完全屋内型のリゾートプール。そのプレオープンの招待券みたいだ。

 

プールに着くと、高雄さんが受付のお姉さんに招待券を渡す。

お姉さんは笑顔で説明しながら内心では『スゴい美人に不釣り合いなフツメン』とか思っていそうだった。オレの被害妄想かな?

 

 

高雄さんと更衣室前で別れて、着替えを済ませる。男の着替えなんてあっという間だ。

 

 

「令司くん」

 

派手なパレオを着た高雄さん。

すれ違う男がみんな見ている。

 

「さぁ、楽しみましょう?」

 

流れるプールにレンタルの浮き輪に掴まって流れたり、波のプールで一緒に流されたりした。

 

プールの食事もリゾートプールらしく高級感あるものばかりだった。

 

 

それはオレがちょっとトイレに行っている間に起こった。

 

「なぁ、カノジョー。俺たちと遊ぼうぜ?」

 

「いえ、ツレがいますので」

 

「女の子?一緒に遊ぼうぜ?奢っちゃうよ?」

 

「私の彼氏です」

 

「キミ1人、放ったらかしにしちゃう彼氏なんて、こっちから放っておこうぜ?」

 

コイツら!オレは怒ってナンパ野郎にガツンと言おうと一歩踏み出すと、

 

「き〜み達。何しているのかな?」

 

「ひっ!」

 

筋骨隆々で黒々と日焼けした身体に反比例して小さなブーメランパンツを履いた監視員のお兄さんが、ナンパ野郎を止めていた。

 

「話なら、私が聞こうか?あ?」

 

「す、すみませんでした〜」

 

ナンパ野郎は逃げて行った。

 

 

「すみません。ありがとうございます」

 

「はっはっは!プールの平和を守るのは私の仕事だからね!」

 

 

夕方、キリのいいところで帰ることにした。

 

「今日はありがとうね。令司くん」

 

「いえ、こちらこそありがとうございます」

 

「ねぇ、令司くん。この後・・・ううん。なんでもないの。また来週、学校で」

 

そう言って、高雄さんは帰宅ラッシュの人混みに消えていった。

 

 

翌日

 

響ちゃんに何か言われる前に家を出た。

 

「ゴメ〜ン。令司くん、お待たせ〜」

 

ポヨンポヨンと双子山を揺らしながら小走りで近づく愛宕さん。

ごちそうさまです。

 

 

受付は昨日と同じお姉さんだった。

笑顔で説明をしているが、『なんで昨日と違う美人と来てるんだよこのフツメン!』とか思っていそう。

 

昨日は案内板を見ながらだったが、今日は慣れたものだ。

 

「令司くん、更衣室の場所知っているの?」

 

ヤバ!

 

「案内板に書いてましたよ?」

 

「???。そう?」

 

昨日、高雄さんと来たのは愛宕さんには内緒だった。気をつけないと

 

 

着替えて愛宕さんと合流する。高雄さんとお揃いのパレオ。

 

「さぁ、遊びましょう」

 

流れるプール。波のプール。と一通り遊んだところで、

 

「ねぇ令司くん。アレ行こうよ」

 

愛宕さんが指差した先にはウォータースライダーがあった。

 

並んで、程なくして順番がくると、

 

「カップルさんは一緒に滑りますか?」

 

1人づつの方がいいよな?そう伝えようとする前に、

 

「はい。そうします」

 

ちょっと!愛宕さん?

 

「はーい。それじゃあ、彼氏さんが前。彼女さんが後ろね。彼女さんは彼氏さんにしっかりと掴まって」

 

ぷりん

 

愛宕さんの二つのやわらかが背中に当たる!

 

「では、いってらっしゃい!」

 

 

「わー!きゃー!!」

 

後ろ愛宕さんは楽しそうにはしゃいでいるが、オレはそれどころじゃなかった。

 

ポヨンポヨン

 

背中の愛宕山が大暴れして、自分の愚息が山にならないように必死なのだ!

やがて、天国のような時間が終わり、

 

 

ザバーン!

 

無事に着水した。

 

「ぷはっ」

 

ルールとしてプールから早く出ようとすると、愛宕さんが背中にしがみついてきた。

 

「あの、愛宕さん。滑り終わったので早くプールから出ないと」

 

「うん。そうなんだけど、ヒモが解けちゃって。結ぶまでこうしてていい?」

 

むにょん

 

天国延長戦!

 

 

やがて結び終わると、

 

「さぁ!もう一回滑ろう?令司くん?」

 

「また解けたらどうするんですか?」

 

「大丈夫!今度はしっかりと結んだから」

 

そして上目遣いで、

 

「それでも解けたら、また私のこと、守ってくれる?」

 

その表情は反則です。

 

 

こうして愛宕さんが満足するまでウォータースライダーを滑って、俺たちはプールを後にした。

 

 

 

月曜日

 

土日の疲れが残る中、霞ちゃんと大学へ行き、なんとか午前中を終わらせて部室へ。

 

「来たか令司」

 

様子がおかしい山田が近づいてくる

 

「おうおう。ネタは上がってるんだぜ令司さんよ?ー」

 

「???」

 

「この土日、ドコにいたんだよ?」

 

それか!

 

「見ちまったんだぜ。高雄さんと愛宕さんとプールに行っただろう?それも別々に」

 

「「えぇ?高雄(愛宕)も令司くんとプールに行ってたの?」」

 

「ちょっと!アンタ、私とのデートを断って高雄さん達とデートしてたの?」

 

「あぁ。先輩が榛名以外とプールデートだなんて榛名は大丈夫ではありません」

 

「そんなにプールに行きたいならゴトと一緒に行く?レージ」

 

山田の一言で部室内はカオスになった。

 

「へへっ。ざまぁ見ろ!このモテモテ野郎」

 

そんなんじゃないのに!

 




作者の精一杯ポヨンポヨンしました。

今年って秋なかったですよね?
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