オレの周りの女の子達がフルネームを教えてくれない 作:画面の向こうに行きたい
今年も画面をよろしくお願いします。
「もう頼むから、いい加減お前は彼女を作ってくれ」
「は?」
空きコマの時間。たまたま山田と2人になった部室で山田が唐突に言い出した。
「お前は何を言い出すんだ?」
作れと言われて彼女が出来たら苦労しない。
「毎日毎日色んな女の子とイチャイチャしやがって!いい加減1人に絞って、それ以外の子をオレに紹介しやがれ!」
「???」
「やっぱり、本命は霞ちゃんか?ちょっと口が悪いけど、お互いをよく知っているし、なんだかんだとお前の世話してくれるもんな!」
「霞ちゃんはなんというか妹みたいなものだからなぁ。」
もっとも、霞ちゃんはオレのことをきっと出来の悪い弟とか思っているだろうけど。
「じゃあ、榛名ちゃんか?お前に懐いているし」
「仲の良い後輩に告白したら、断られて1番気まずくなるヤツじゃね?」
「なら、鈴谷ちゃんか?よくスナバ行くんだろう?」
「向こうはオレのことメッシー君くらいにしか思ってないだろ」
「・・・だったらゴトランドか?」
「ゴトはいいところのお嬢さんだし、その辺うるさそうだよな」
「それとも、高雄さんか愛宕さんか?いくらお前でもそれは高望み過ぎだぞ?」
「それこそ向こうはオレのことを弟くらいにしか思ってないだろ?勘違いしたら痛い目を見るやつじゃないか」
「鳳翔の女将さんか?未亡人好き?」
「女将さんはオレが子供の頃からの知り合いで、向こうも大きくなった知り合いの子としか思っていない」
「まさか、綾波ちゃんか対馬ちゃんか?それはちょっとマズいだろ?」
「綾波は兄貴が欲しいだけだし、対馬ちゃんは犯罪だ」
誰がロリコンだ!
「大穴、響ちゃんか?」
「響ちゃんは妹だ!」
「オレの知らない女の子でも囲っているのか?許嫁とか?そこら辺でナンパした女の子とか?」
「許嫁らしき人は一応いたが、母親の一言でナシになったし、ナンパっていうか、山風ちゃんは対馬ちゃんの友達だしな」
「・・・お前、まさか男が好きなのか?身の危険を感じるー」
「オレはノーマルだ!」
コイツは何を言い出すんだ!
「とにかく、誰でもいいからお前はさっさと彼女を作れ!そして、余った子を紹介しろ!」
「みんな山田のこと知ってるじゃないか」
そもそも、彼女くらい自分で作れ!
「ということがあってな」
その夜、夕食時に響ちゃんに今日の話をした。
「とりあえず、兄さんは色んな女の子に気を持たせて、とっかえひっかえしたいジゴロなのはわかったよ」
「そうじゃない」
どうしてそうなる?
「本当に刺されないようにしてね兄さん」
美少女ゲームで、共通ルートにある、主人公とヒロインがいかに仲が良いかを友人に教えられるシーン。好きなんですよね。
年始から色々と大変ですが、これからも頑張ります。