オレの周りの女の子達がフルネームを教えてくれない 作:画面の向こうに行きたい
ラウワンに行きすぎて店員に顔を覚えられたかもしれない画面です。
今回は飲み会です!
都内某所、大衆居酒屋チェーン店にて、
『お祈りされた愛宕さんを励ます会』と称したサークル飲み会が開催されていた。
最初は和やかに行われていた飲み会も、時間とともにカオスになっていく。
「Zzz・・・」
始まってすぐにゴトと榛名によって酔い潰されてしまった山田。
「えへへ。レージ」
左手にゴト。
「先輩、唐揚げ食べますか?榛名があーんします」
右手に榛名。
「ちょっと!何デレデレしてるのよ!このクズ!」
膝の上にはなぜか霞ちゃんが座っていた。
「いいぞー、もっとやれー」
「バカめといってさしあげますわ」
向かいの席では高雄さんと愛宕さんが、3人を止めるどころか煽ってくる。
「ビールなんてピスと同じよ?男ならコレでしょ?」
あなたはどこのトゥーハンドですか?後、ラム酒じゃなくてテキーラ差し出すのやめてほしい。
やっぱり、寒い国の人はお酒強いんだろうか?
「ちょっと、聞いてるのこのクズ!」
「はいはい。聞いてるよ霞ちゃん」
霞ちゃんってお酒に弱いのに、今日はペースが速かったからなぁ。
「先輩、榛名とプッチーゲームしましょう」
「しません」
見た目は清楚系な大和撫子なのに、酒癖悪かったんだなぁ榛名。
あっという間に時間となって、解散の流れとなった。
高雄さんと愛宕さんはしっかりとした足どりで駅まで歩いていったし、ゴトは迎えの車に乗せた。
「やーべ。飲み過ぎたわ。寝カフェ行ってくる」
山田はネットカフェで夜を明かすみたいだ。
問題は・・・
「ちょっとこのクズ!本当にクズなんだから」
「先輩、霞先輩をタクシーに乗せて、榛名をお持ち帰りしましょう」
霞ちゃんと榛名をどうしようか?
榛名はオレの腕に抱きついて、
「先輩、榛名は酔ってしまったかもしれません。どこか休める所に連れて行ってください」
オレは仕方なく榛名をタクシーに乗せた。
「は?なんで女の子からOKのサイン出しているのに無視して榛名をタクシーに?まさか!霞先輩をお持ち帰りする気では?そんなの榛名は大丈夫ではありません!」
酔っ払いの戯言をスルーして、タクシーの運転手に、以前聞いた榛名の住んでいるマンションの住所を告げる。
「○○町の××マンションまで」
そのまま走り去っていくタクシー。
「ちょっと!先輩には『自主規制』付いているんですか!」
うーむ。今度から榛名にはあまりお酒を飲ませない方がいいかもしれない。
「ほら、帰るよ霞ちゃん」
「ん〜?」
次のタクシーに2人で乗り込んだ。
「○○町の・・・」
「×丁目まで」
「ちょっと」
そっちは霞ちゃんの家ではなく、オレん家だ。
「今日は響の家に泊まるの!」
それはマズくない?
「泊まるったら泊まるの!」
「わかったよ霞ちゃん」
仕方ない。響ちゃんはもう寝てるだろうし、リビングに来客用の布団敷いて寝てもらおう。
ウチに到着して、タクシー代を払うと、家の鍵をあける。
「おかえり兄さん」
「あれ?響ちゃん、まだ起きてたの?」
もう遅い時間だから響ちゃんはもう寝ていると思ったのだが。
響ちゃんは肩に担いだ霞ちゃんを見て、
「それで、酔った霞をお持ち帰りして、ナニする気なのさ?」
「何もしないよ!」
「まぁいいけど。さてと。私はもう寝るから、大声あげても気づかないかもね」
「夜中に大騒ぎするわけないだろ?」
自分の部屋に戻った響ちゃん。
霞ちゃんを一旦、リビングのソファーに寝かせて、来客用の布団を用意しよう。
来客用の布団を持ってくると、リビングに霞ちゃんはいなかった。
探すとなぜかオレの部屋のベッドで寝ている。起こすのも可愛そうだし、そのまま寝かせておくか。
翌朝、
ドタン!バタン!
2階からの大きな物音で飛び起きた。
「ちょっと!このクズ!」
霞ちゃんがリビングに怒鳴り込んできた。
「私に何したのよ!このクズ!」
霞ちゃんは、髪は解けて、シャツのボタンが開いており、スカートが脱げていた。
「霞ちゃんが暑くて脱いだんだろ?」
「なんでアンタのベッドで寝てたのよ!」
「霞ちゃんが勝手にオレの部屋に入ったんだろ?」
そんな言い合いをしていると、
「朝からうるさいなぁ」
響ちゃんが起きてきた。
「響ちゃん。霞ちゃんにオレが何もしてないって言ってくれよ」
しかし、響ちゃんは、
「さぁ?響、寝てたからわかんない」
「ちょっ!」
「このクズ!本当にクズなんだから!・・・こういうコトはきちんと結婚してから・・・」
後半がよく聞こえないのだが、霞ちゃんが怒っているのは間違いない。
その後、誤解が解けるまで、霞ちゃんに叩かれ続けるのだった。
お持ち帰りされちゃった霞ちゃん!
皆さまお酒はほどほどに。
そろそろ鈴谷とかゴトにも活躍して欲しいですね。