オレの周りの女の子達がフルネームを教えてくれない   作:画面の向こうに行きたい

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ボヤボヤしてたら3連休に間に合わなかったマヌケ。画面です。

鈴谷は間に合わなかったので、主人公がみんなを口説いてまわります。



「このドクズ!人でなし!」

「ぬぁぁぁぁあああ!」

 

その日、金がなかったので昼メシを奢らせるべく山田と罰ゲームをかけたゲームをしていたのだが、見事に負けてしまったのだ。

 

「にひひ。さ〜て、罰ゲームだけど」

 

「頼む!今、金がなくって!『メシ奢れ』とかは今度にしてください」

 

「ったく。仕方ねーな」

 

すると山田は悪いことを思いついた表情で、

 

「なら、今日会う女性みんなに『可愛い』って言え」

 

 

「それだけでいいのか?」

 

「あぁ。いいぜ」

 

何か知らないが助かった!

 

「令司の知り合いの女性だけでいいぞ」

 

 

その後、しばらく2人でダラダラしていたところに、

 

「ここ暑すぎ」

 

ゴトが部室にやってきた。

山田がニヤニヤしながらこっちを見てくる。

 

「ゴト。そのー、今日も可愛いな」

 

ゴトは一瞬、キョトンとした表情をした後に、

 

「もう!レージったらゴトのこと好き過ぎ!どうしたの?お小遣い欲しい?」

 

「そういうつもりじゃない」

 

ゴトは本当にしかも札束でお小遣いをくれそうなので冗談も言えない。

さて、どのように説明したものか。

 

「あーもう!夏って本当・・・」

 

霞ちゃんもやってきた。山田が目で合図を送ってくる。

 

「ん?何よ?」

 

オレはヤケクソになり、精一杯のキメ顔で、

 

「今日も可愛いな。霞ちゃん」

 

というと、

 

「はぁ?バッカじゃないの!このクズ!クズ!」

 

顔を真っ赤にして後ろを向いてしまった。

 

「レージ!ゴト以外にもそういうことを言うの?」

 

罰ゲームだから仕方ない。

 

「何々?」

 

「何の騒ぎ?」

 

愛宕さんと高雄さんも部室に来た。

オレは仕方なく。本当に仕方なく、

 

「愛宕さん、高雄さん。今日も綺麗ですね」

 

「このクズ!!!」

 

霞ちゃん渾身のリバーブローをお見舞いされた!

 

「ブッ!ギャハハ!」

 

山田が大爆笑している。

 

「そのー」

 

「えーっと」

 

愛宕さんと高雄さんが気まずそうに霞ちゃんを見ている。

ここでオレは事情をみんなに話すことにした。

 

 

「それは・・・」

 

「ちょっと・・・」

 

2人がなんともいえない目でオレを見る。

 

「このクズ!さっさと帰るわよ!これ以上他の女の子にヘンなコト言わないように!」

 

「いや、まだ講義が残っているし」

 

「そーだぞー!サボりは良くないなぁ霞ちゃん」

 

「うるさい!」

 

山田が茶化している。が、そのまま講義をサボって帰ることになった。

 

 

「まったく!本当にクズなんだから!」

 

霞ちゃんに引っ張られながら早々に帰宅する。

その途中、

 

「あれ?センパイ!チース」

 

鈴谷に出会った。

 

「早いな鈴谷」

 

「そーなの!今、丁度テストなんだよねー」

 

山田が見ていないからって約束は守らないといけないな。

 

「鈴谷」

 

せっかくなので、塀に鈴谷を押し付け、壁ドンするみたいに、

 

「今日も可愛いな。鈴谷」

 

「ふぇ?!うにゃ!ふへりぁ?」

 

鈴谷の顔が真っ赤になり、瞳が激しく動いている。アニメなら目がぐるぐるしているだろう。

 

そんなにびっくりしたかな?

 

「へぶりぁ!!!」

 

霞ちゃんから中国拳法みたいな肘打ちをされ、すかさず、ローキックを繰り出される!

 

「このドクズ!人でなし!」

 

とうとう人でなし呼ばわりされた!

 

「痛い!痛い!霞ちゃん」

 

「まったく!あのね鈴谷、このウルトラドクズが実は・・・」

 

霞ちゃんが代わりに事情を説明してくれた。

 

「うわー。センパイ、それはナイよ」

 

鈴谷が引いてた。

 

「センパイは今日はお家に帰って、他の女の子に会わない方がが良いよ?」

 

 

「パパー」

 

「お兄さん」

 

帰る途中、近所の公園で山風ちゃんと対馬ちゃんに会った。

 

「よしよし。2人とも可愛いな」

 

山田からのノルマをこなしつつ、2人の頭を撫でる。

 

「わーい。パパ大好き」

 

「もう。お兄さんはみんなにそんなこと言って。対馬だけに言って欲しいです」

 

霞ちゃんは呆れた表情で首を左右に振っていた。

 

 

「ただいま」

 

「おかえり兄さん」

 

ようやくウチに帰ると響ちゃんはもう帰っていた。

 

「響ちゃん、今日も可愛いな」

 

響ちゃんは一瞬、キョトンとした表情をした後、呆れた様子で、

 

「今度は一体、何をやらかしたのさ?」

 

「うん?」

 

やらかしたも何も山田との罰ゲームで会う女性みんなにこう言わないといけないだけだが?

 

「妹に『可愛い』なんて言うとか、何か怒られるようなことをしたんでしょ?」

 

「実は・・・」

 

響ちゃんに事情を話すと、

 

「うわ〜。兄さんサイテー」

 

響ちゃんがまるで道端の犬の糞を見るような目で見てくる。

 

「女の子をその気にさせてポイとか。クズホストみたいなことしてたの」

 

誰がクズホストだ!

 

 

翌日、部室にて

 

「ぱんぱかぱーん。定例部会を始めまーす」

 

愛宕さん司会で部会が始まった。大体、議題はなくてそのままお開きになるのだが、

 

「今回の議題は『誰にでも可愛いって言うの禁止条例』だよー」

 

「は?」

 

「「「賛成」」」

 

榛名以外の女性陣から賛成の声が

 

「一体何のお話ですか?」

 

昨日いなくて事情を知らない榛名に山田が説明した。

 

「皆さん、榛名がいない間にズルいです!先輩、榛名にも可愛いって言ってください!」

 

「ゴメン。可愛いって言うの禁止になったから」

 

「あぁ!榛名は大丈夫じゃありません!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回こそは鈴谷回を!

暑かったり寒かったりで体調崩しやすいので皆さま、お気をつけ下さい。
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