オレの周りの女の子達がフルネームを教えてくれない 作:画面の向こうに行きたい
日中の気温差に風邪をひきそうな画面です。
今回は前回登場しなかった鈴谷と響回です。
「センパイってホント、響っちと仲良いよね」
鈴谷とスナバでお茶している。
さっきまで響ちゃんと夕食を作っていた話をしていたのだ。
「まぁ、世間の兄妹よりは仲がいいかもな」
何せ両親が家にいないのだ。霞ちゃんが手伝ってくれるとはいえ、家のことは2人でしなければいけない。
「響っちはブラコンだし、センパイも結構シスコンだよね」
「響ちゃんはちょっとブラコンなところがあるけど、オレはそこまでじゃないぞ?」
霞ちゃんや山田はオレをシスコン扱いするけど、そこまでじゃない
「ウソでしょ?センパイ自覚ないの?」
何言ってんだ?コイツ?みたいな目で鈴谷がオレを見ている。
「ちょっと想像してよセンパイ。ある日、響っちが彼氏を連れて来たら。(まぁ、そんなことないと思うけど)」
「響ちゃんはまだ中学生だろ?彼氏とかはまだ早いんじゃないか?」
「ほら!」
鈴谷がツッコミを入れる。
「やっぱりセンパイはシスコンじゃない!」
「そうか?」
「ホント、センパイは仕方ないんだから」
鈴谷は本当に呆れた様な表情をしている。
「センパイって響っちとケンカとかしなそうだよね」
「そうか?結構、響ちゃんとケンカするぞ?」
「そう言えば、前に響っちとケンカしてたね」
鈴谷は前に、響ちゃんとケンカしてファミレスで謝ったところにいたな。
「あれが1番ケンカした時?」
「いや、1番大喧嘩したのは響ちゃんが小学生の時だな。『そろそろ1人でお風呂に入れ』って言ったら『響のこと、嫌いになったの?』って泣きだして大変だった」
「・・・」
「あの時は『お兄ちゃんと入れないならお風呂入らない』って言い出してさ」
「・・・」
「仕方なくしばらく響ちゃんに添い寝することになったよ」
「響っちって昔からそうなんだ・・・」
鈴谷がさらに呆れたような表情をしている。
「その添い寝をやめる時にもう一悶着あったな」
その頃からかな。響ちゃんがオレのことを『お兄ちゃん』から『兄さん』と呼ぶようになったのは
「センパイ。言っておくけど、兄とお風呂に入りたがったり、布団に潜り込んだりする妹は普通いないからね?それを許しちゃうのも!」
「まぁ、そうだよなあ」
「というわけで、響ちゃんも、もう中学生なんだし、そろそろオレの布団に潜り込むのも卒業しようか?」
家に帰ってからリビングでくつろいでいる響ちゃんに宣言する。
「は?」
響ちゃんはキョトンとした表情だ。
「何言ってるの兄さん?」
「いや、もう中学生だし」
「どの女に唆されたの?」
怖いよ響ちゃん。
「鈴谷に言われたんだよ」
「鈴谷さんは兄さんの周りを出禁ね。それから、兄さんは妹を傷付けたお詫びに、後でお風呂で私の髪を洗うこと」
「それはもう卒業したでしょ響ちゃん?あと、鈴谷がかわいそうだから」
とにかく響ちゃんに頼んで今度の日曜日に一緒に買い物に行く事で勘弁してもらった。
翌日、
スヤー
また響ちゃんがオレの布団に潜り込んでいる。
「・・・兄さん」
「まったく仕方ないなぁ。響ちゃんは」
響ちゃんのキレイな髪を撫でるのだった。
響ちゃんはブラコンですが、主人公もかなりのシスコンです。
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