オレの周りの女の子達がフルネームを教えてくれない 作:画面の向こうに行きたい
前回はふざけすぎたので今回は真面目にヒロインとイチャイチャします!
とある日曜日
「さっさと起きなさいこのクズ!」
目を覚ますと霞ちゃんがいた。
「今日は私の買い物に付き合ってくれるんでしょう?さっさと支度しなさいこのクズ!」
まだ朝の7時だった。
「まだ7時じゃないか」
店が開くのは10時くらいだろうか?
「私が起こさないとそのまま寝坊していたでしょう?」
約束を忘れていたワケではなく、8時には目覚ましをかけていた。
「朝ごはん作ってくるからさっさと支度しなさい」
「はーい」
リビングに降りると響ちゃんはもう起きていてニチアサを見ていた。
「おはよう兄さん」
「おはよう響ちゃん」
霞ちゃんはお味噌汁を作りながら卵焼きを焼いていた。
「ほら、朝ごはん出来たから早くテーブルに着きなさい」
「「はーい」」
「やっぱり霞ちゃんの味噌汁は美味いな」
「スーパーのお豆腐と乾燥ワカメよ。お味噌もダシも特別な物は使っていないわ」
「それでも霞ちゃんの味噌汁が一番美味いよ」
「兄さん、霞に一生お味噌汁作ってもらうつもりなの?」
「うーん。霞ちゃんの味噌汁が飲めなくなるのは残念だな」
「ばばば、ばっかじゃないのこのクズ!」
なぜか霞ちゃんに怒られてしまった。
朝食を食べ終わると後片付け。オレが洗って霞ちゃんが拭く。響ちゃんはニチアサの続きを鑑賞中。
「食器洗いも大分上手になったじゃない」
「そうか?」
食器洗いに上手いも下手もないと思うけど。
「いつまで夫婦漫才しているのさ」
響ちゃんがキッチンを覗いていた。
「うるさい。まだ結婚してないわよ!」
洗い物が終わったが、まだ時間があるからと、霞ちゃんがリビングの掃除をしている。
「そのくらい俺たちでするから霞ちゃんも座ったら?」
「アンタ達に任せると所々雑なのよ」
結局、出かける前まで掃除をしてくれた。
その後、霞ちゃんとバスに乗ってこの辺りで一番大きなショッピングモールに出かけた。
「そうだ響の靴下買わないと。あと、アンタのワイシャツ、また1枚無くなってたわよ」
「今日は霞ちゃんの冬服を買いに来たんじゃなかったっけ?」
ショッピングモールに着くなり、目当ての品ではなく、ウチの買い物をしようとする霞ちゃん。
「アンタ達の買い物のためにもう一度ココに来るのは手間でしょう?」
結局、冬物の服は見ただけで買わないままオレと響ちゃんの買い物だけしてお昼を食べにフードコートに寄った。
霞ちゃんはクリームパスタ。オレはラーメンとチャーハンと唐揚げのセットにした。
「またそんなものばかり食べて!」
霞ちゃんはオレのランチが気に食わないみたいだ。だけど、男はみんなこんなメニューが好きなのだ。
食後、店内を散策して、食料品を買って帰ることにした。
「今日の夕飯は何にしようかしら」
「ハンバーグ」
「この前もハンバーグだったじゃない」
「なら、すき焼き」
「予算を考えなさいよ。でもそうね、お鍋にしようかしら。水炊きでいいでしょう?」
「うん」
霞ちゃんと白菜や鶏肉、きのこなどを買っていく。
「あれ?ポン酢ってあったっけ?」
「戸棚に買い置きがあるわよ」
何で家主より把握してるんだ?
袋詰めして帰る前、エコバッグを担いで、
「買い忘れはない?」
「大丈夫よ」
帰りのバスに乗り込んだ。
帰りのバスはとても混んでいて、座れないどころか、立っているのもやっとのすし詰めだった。
「むぎゅ」
「霞ちゃん。こっち」
小柄な霞ちゃんを庇うような位置に移動した。
こうしてみると、霞ちゃんって本当に小柄だよな。小学生くらいの頃は同じくらいの身長だったのに。
「今、なんか失礼なこと考えたでしょう?」
「そんなことはないよ」
「このクズ」
ウチに帰ると霞ちゃんは早速、夕食の準備を始めた。
「何手伝ったらいい?」
「材料切るだけだし、1人で大丈夫よ。テレビでも見てなさい」
「なら風呂掃除でもしてくる」
「そう?ならお願い」
風呂掃除を終わらせて戻ると、
「ほら、ご飯できたわよ」
ガスコンロと土鍋をテーブルの中心に霞ちゃんと響ちゃんと3人で囲む。
「もう夫婦の日常じゃん」
今日あったことを話していると響ちゃんに言われた。
「ただ、買い物に行ってきただけだぞ」
「大体、兄さんは霞がいないと生きていけないダメ人間なのに」
「そんなことないぞ?」
霞ちゃんが来ない日は自分達で家事をしている。
「ポン酢の買い置きもわからないのに?」
「他所の家の買い置きを覚えている方がおかしいよ」
「もう霞のキッチンだからね」
「誰が奥様よ!」
「誰もそんなこと言ってないよ」
「でも、ウチのキッチンを誰よりも理解しているのは霞」
それは事実だ。
「霞がいないと我が家の管理もままならないからね。このまま霞にしてもらわないと」
「そんなことはないぞ。それに霞ちゃんも迷惑だろう?」
「このクズ!」
「はぁ」
響ちゃんが呆れたように鶏肉を口に放り込んだ。
今年も拙作をご愛読ありがとうございます。
来年もよろしくお願いします。
よいお年を!