オレの周りの女の子達がフルネームを教えてくれない   作:画面の向こうに行きたい

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ヘーイ!メリークリスマス!

一年で1番景気の良い日、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

画面はもちろん仕事です。

本日は対馬回です。




「お兄さん、今おヒマですか?ヒマなら対馬とお医者さんごっこしましょう?」

かつて、オレの爺さんは提督だったらしい。艦娘と共に戦い、人類の勝利に貢献したようだ。

その後、1人の艦娘と結ばれて、親父が生まれた。もっとも、オレが生まれる前に亡くなっているらしい。

 

 

「チース。センパイ!」

 

近所のスーパーの前で、そのスーパーの袋を両手で抱えた鈴谷に会った。

 

「鈴谷か。夕飯の買い物か?」

 

「そーなの。ねぇセンパイ、重たいからちょっと持ってー」

 

「仕方ないなぁ」

 

鈴谷の荷物を持ってやる。

 

「ふー。この時期は手が痛くなるのよねー」

 

手に息を吹きかける鈴谷

やがて、鈴谷はこちらに近づいて両手をオレの頬に当てる。

鈴谷の美しいかんばせに見惚れるよりも、冷たい感触が先に来た!

 

「何するんだ!」

 

「ニシシ。暴れちゃダメだよセ〜ンパイ。中に卵が入っているから」

 

「謀ったな!鈴谷」

 

「センパイだからさ」

 

その後、満足したのか手を離した

 

 

「まったく、ひどい目にあった」

 

「そーいえばセンパイ。こんなところで何してるの?」

 

「今日は妹が課外で遅くなるらしくてな。お弁当でも買って帰ろうと思ってな」

 

鈴谷は嬉しそうな顔で、

 

「じ、じゃあさ、鈴谷がセンパイのご飯作ってあげようか?」

 

「え?」

 

「ほら、センパイはいつもスナバ奢ってくれるし。それに、こー見えて鈴谷、お料理得意なんだから」

 

「なら、折角だし、お言葉に甘えようかな」

 

そうと決まったら響ちゃんに連絡しないと!

 

「あ、もしもし。響ちゃん?今日の夕飯だけど、オレ、友達と食べるから響ちゃんも適当に済ませておいてー」

 

「友達って山田さん?」

 

「いや、違うけど」

 

「ふーん」

 

「じゃあそういうことで。あまり遅くならないようにな」

 

通話を切ると鈴谷に、

 

「てゆうか、鈴谷って何が作れるんだ?」

 

「そーだね。今日はジャガイモが安かったから肉じゃがでどうかな?センパイは肉じゃが好き?」

 

「いいな。好きだぞ(肉じゃが)」

 

寒さのせいか顔を真っ赤にしながら鈴谷は

 

「なら決まりだねー」

 

 

スーパーの袋を手に持ったまま鈴谷と歩く。

 

「なんか、こうしてスーパーから二人で歩いていると新婚さんみたいだね〜」

 

「そうだな。鈴谷はきっといいお嫁さんになるよ」

 

二人で冗談を言い合いながら帰宅した。

 

 

 

あれ?家の鍵が開いてる?

 

ドアを開けると響ちゃんが仁王立ちしていた。

 

「おかえり兄さん。ふーん今度はその女を引っ掛けてきたんだ。」

 

なんつー人聞きの悪い。鈴谷がすごいショックを受けた表情してるぞ!

 

「気をつけなよ。兄さんはオンナを取っ替え引っ換えするから」

 

「したことないわ!」

 

そんなうらやまけしからんこと!

 

「幼なじみに、小料理屋の女将に、大学の清楚な振りして腹黒い後輩とか」

 

全部濡衣だー!

 

 

「せ、センパイはそんな人じゃないし!」

 

響ちゃんは呆れた表情のまま、

 

「はぁ。兄さん、NAXコーヒーが飲みたい」

 

「あの〜響ちゃん。NAXコーヒーって自転車で片道30分くらいかかるスーパーにしか売ってないんだけど・・・」

 

「兄さんNAXコーヒー」

 

「・・・でも響ちゃん」

 

「NAXコーヒー」

 

「よっしゃ任せろ!!」

 

 

「え??」

 

「すまんが鈴谷、今からちょっと買い物行ってくるから先に調理を始めておいてくれ。キッチンにあるモノは何使ってもいいから。場所は響ちゃんに聞いて」

 

「え〜!?」

 

 

そんなわけで、オレは全力でNAXコーヒーを買いに行くことになった

 

 

 

NAXコーヒーを買うべく公園の前を自転車で走っていたら、

 

「あ、お兄さん」

 

聞き覚えのある声にブレーキをかけると、この公園でよく見かける女の子がいた。

 

「やぁ対馬ちゃんじゃないか」

 

「はい。お兄さんの、つ・し・まです」

 

顎に人差し指を当てて、小首を傾げながら挨拶する対馬ちゃん。ちょっとおマセな子だ。

以前、この公園で自動販売機の上のジュースのボタンを代わりに押してあげて以来懐かれている

 

「お兄さん、今おヒマですか?ヒマなら対馬とお医者さんごっこしましょう?」

 

あー。女医さんのドラマとかあったからな。

 

「ゴメンな。お兄さん今から買い物に行かなきゃいけないんだ。また今度遊んであげるから」

 

対馬ちゃんは少し落ち込んだようで、

 

「なら、仕方ありません。また今度、対馬にお注射してくださいね」

 

おや?オレが医者役なのか?

 

「また、対馬と遊んでくださいね」

 

 

無事にNAXコーヒーを買って帰ると響ちゃんと鈴谷が一緒に料理をしていた。

2人の間でどんな話し合いがあったかオレは知らない。

 




対馬

外見幼女。
実年齢不明

主人公にエルとオー的な雑誌みたいなことをさせようと日々努力しているが、未だに実現していない。

対馬は個人的に好きなのでまた登場すると思います。


前座の鈴谷が全部持って行ったとか言わないの
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