オレの周りの女の子達がフルネームを教えてくれない 作:画面の向こうに行きたい
今年も拙作をよろしくお願いします。
年明けは他者視点からの主人公視点へと進みます。
Another side
すっかりお馴染みとなったファミレスでの女子会。やはりトークテーマは主人公のことになる。
「ねぇ、響っち。あくまでも世間話としてなんだけど、センパイの好きなタイプとか知ってる?」
ざわ
「それって世間話じゃなくて鈴谷さんが知りたいだけだよね?」
「世間話!あくまでも世間話だから」
「まぁいいけど。兄さんの好きなタイプは・・・」
ゴクリ
「年下で・・・」
「うん」
「髪が長くて・・・」
「うんうん!」
「銀髪で、中学生くらいの女の子かな。あ、3年後には高校生くらいになってるかもね」
ガクッ!
「それって響っちじゃん」
「兄さんはどうしようもないシスコンだからね。妹が好みのタイプなんだよ」
「それは響さんの願望です」
「まったく響ったら」
「鈴谷、やっぱりJKくらいでお料理できる子っていいと思うな」
「黒髪ロングで清楚な後輩が王道です」
「あのクズの好みとか知らないけど、男って家庭的な子が好きなんじゃないの?ご飯作ってくれるとか掃除してくれるとか」
「なんでよ。レージはゴトのことが好きよ」
「ゴトランドさんはもうタイプとかの話じゃないですよね」
「じゃあさ」
カオスになっていた場を響の一言でまとめた。
「探してみる?兄さんのタイプ」
主人公side
お正月の神社の臨時駐車場の警備バイト。確かに時給は良かったけど、寒いし大変だったからもう二度としたくない。
響ちゃんは霞ちゃん達と女子会って言ってたからまだ帰ってないかな?
と思ったら玄関が開いてる。ってすごい数の靴!もしかしてウチで二次会してるのか?リビングには人がおらず二階から声が聞こえる。響ちゃんの部屋で遊んでいるのか?
階段を上がると響ちゃんの部屋ではなく、オレの部屋から声がする。
「おい何してるんだ?」
「いや、これは違うんです」
「おかえりレージ」
「ねぇ兄さん。パソコンのパスワードって何」
「いくら家族でもプライバシーってあるんだよ響ちゃん」
「ちょっと、何よコレ!女の人の水着が表紙じゃない」
「それは漫画雑誌なので、好きなマンガが掲載されていたら表紙関係ないと思います」
「ベッドの下には何もないよ響っち」
「あ、このマンガ、新刊出てたんだ。読むわねレージ」
「ゴトランドさん。ここ、自分の家じゃないんですけど」
「それで、結局何してるんだ榛名?」
ゴトとか響ちゃんに聞いても埒があかないので榛名に聞いてみる。
「先輩の好みの女性について探そうという話になったのです。もちろん、黒髪ロングの年下一択だとは思いますけど」
「それがどうしてオレの部屋を家探しすることになるんだよ?」
「殿方の好みは夜のオカズでわかりますから」
「夕食のおかずとレージの好みに何の関係があるのよ?」
「ゴトセンパイはそのままでいてくださいね」
「?」
「なんでそうなったのかわからないけど、そういうことなら家探し禁止!」
女友達にオカズの中身を見られてたまるか!
こうして彼女達を部屋から追い出してリビングで適当に遊ばせて帰した。
「まったく、今日は一体なんだったんだ」
「まぁ兄さんが全部悪いんだけどね?」
響ちゃんは反抗期なのかな?
「それで、兄さんのパソコンのパスワードは?」
「教えないからね?」
響ちゃんにはまだ早いからね?
「妹には兄の全てを知ることができる天下御免のパスポートがあるんだよ」
ドラマチックにロマンチックに大冒険したいのかな?
「とにかく教えないからね」
「仕方ない。自分で探すよ」
「本当に止めてね」
後で霞ちゃんからも言ってもらおうと思った。
年末年始も仕事の画面ですが、なるべく更新を続けて参りますので、ご愛読のほど、よろしくお願いします。