オレの周りの女の子達がフルネームを教えてくれない 作:画面の向こうに行きたい
今年最初は川内回です。
振袖グラ、イイですよね。
今年もよろしくお願いします
その日、レポートを作成していたので、夜中まで作業していた。響ちゃんはとっくに寝ている。
キリのいいところまで出来たので休憩がてらコンビニに夜食を買いに行った。
コーヒー、肉まん、Nチキ。思ったより買いすぎた。
肉まんを頬張りながらコンビニを出ると、
「おっす!令司!」
声がする方に振り向くと、川内だった。
「おー川内か」
彼女とはよく夜中に会う。
明らかに学校に通ってそうな年齢だが、べつに川内は不良なわけではない。彼女曰く、ただ夜が好きなだけらしい。
「あ、肉まん美味しそう。もーらい!」
川内が食べかけの肉まんに齧り付く
「あ、こら!」
「にしし、まーいーじゃん」
「まったく、仕方がないなあ。こいつは」
肉まんは諦めて、袋からNチキを取り出して食べる。
「あ、Nチキいいな!」
「あげないぞ」
「ちぇー。ケチ」
そのまま、川内の散歩に付き合うことになった。
住宅街の空き地でネコの集会に参加したり、
「おーす!トラ、お前また太ったんじゃないの?」
「タマは3丁目のヒマラヤンにフラれたって、あそこ、めちゃくちゃお金持ちで血統書付じゃん。チャレンジャーだな」
公園の自動販売機でお汁粉を飲んだり、
「「じゃんけんぽん」」
「くっそー!」
「にしし。令司、ごちそうさま」
「なぜ、オレはパーを出さなかった」
お汁粉を飲みながら、
「マジ?令司ってブレステ5持ってんの?」
「あぁ。妹がどうしても欲しいって言うから徹夜で並んだ」
「マジか。よし!これから令司ん家でブレステしよう」
「いや、ムリだ。妹寝てるし」
「えー、いーじゃん。お願い!静かにするから!ね?」
結局、川内に押し切られて家でブレステをすることになった。川内は言ったとおりに大声で騒いだりしなかった。そのまま夜遅くまで2人でゲームに興じてしまった。
・・・
「ん?」
オレは目蓋に突き刺さる朝日で目を覚ました。
ヤバい!あのまま寝落ちしてしまったのか!
川内は?
川内は何故かオレのベッドを占領し、あられもない姿で寝ていた。寒そうな、短いスカートから艶めかしい太ももが露出し、あわよくばパンツまで見えそうである。
そしてその時、
コンコン
「兄さん?起きてる?」
響ちゃんが起こしに来た。マズイ!とりあえず、川内を何処かに隠さないと!
しかし、
ガチャ!
「兄さん。今日も可愛い妹が起こしに来た・・よ?・・?」
響ちゃんにバッチリ目撃されてしまった。
「・・・ねぇ兄さん。昨夜はレポート書くから遅くなるんじゃなかったの?なんで知らないオンナが兄さんのベッドで寝てるの?」
「いや、これにはワケがあって・・・」
その後、響ちゃんの誤解を解くのに結構な時間を費やしてしまった。
その夜
結局、レポートは間に合わず、単位を落としたり、響ちゃんのご機嫌をとるためにお菓子を買ったりと散々な1日であった。
はぁ。少し早いけど、もう寝よ
コンコン ガチャ
ドアの向こうにはパジャマを着て、何故か自分の枕を抱えた響ちゃんがいた
「今日から兄さんがヘンなオンナを連れ込まないようにベッドの中で見張るから」
「オイオイ」
いくら妹でもね、年頃の女の子と添い寝とか、ダメだろう。
その後、響ちゃんの説得にまた時間がかかるのであった。
川内
夜に生き、夜を愛する艦娘。
その外見からしばしば、おまわりさんに補導されそうになるが、実際は夜出歩いても大丈夫な年齢。
今年も「孤島鎮守府の奮闘」共々よろしくお願いします