オレの周りの女の子達がフルネームを教えてくれない 作:画面の向こうに行きたい
前回投稿が、日刊ランキング6位までいき、嬉しさよりも驚きました。
これも応援してくれるみなさんのおかげです!
これからも頑張りますので、よろしくお願いします!
その日、山田に麻雀に誘われたがメンツが集まらず、解散になった。
「まったく山田のヤツ、麻雀誘うならメンツ集めてから誘えよな」
麻雀するから響ちゃんには夕飯はいらないと言ったが、何も食べてないので、家に帰ったらカップラーメンでも食べよう。
「ただいま」
家に帰ると、響ちゃんの靴とは別に女性物の靴があった。響ちゃんの友達かな?
リビングのドアを開けると、
「え?兄さん?帰ったの?」
「あ、あの。お邪魔してます」
響ちゃんと同じ歳くらいのサイドテールの純朴そうな子がいた。
「あぁ。いらっしゃい」
「兄さん、山田さんと麻雀は?」
「メンツが集まらなかったよ」
「そっかー。・・・綾波?」
彼女は何故かボーとしていた。
「あの。お願いがあるんですけど」
「何かな?」
「『お兄ちゃん』って呼んでもいいですか?」
その瞬間、響ちゃんが鬼のような表情で
「どういうつもり?いくら綾波でも、兄さんを盗るつもりなら戦争だよ?」
「ううん。違うの。別に響ちゃんからお兄ちゃんを奪うつもりはなくて。ただ私、お兄ちゃんがいないから憧れがあってそれで」
「はぁ。言っておくけど、兄さんは私の兄さんだからね」
「ありがとう。響ちゃん!」
本人の同意がないままお兄ちゃん契約が2人の間に交わされたようだ。
「あの?綾波ちゃん?」
「綾波って呼んでください。そのほうがお兄ちゃんっぽいので!」
「・・・綾波」
「はい!お兄ちゃん!」
「はぁ。だからウチで遊びたくなかったんだよ」
オレって、友達に会わせたくない兄なのか響ちゃん?
「ゴメンね。響ちゃん。ウチがアレだから」
「知ってる」
綾波が説明してくれた。
「私の父はささやかな事業をしてまして。家が事務所を兼ねているんです」
あー。家がお店してる子って中々遊びに行きづらいよな。
「でも、どうしても響ちゃんが自分の家で遊びたくないみたいで」
「兄さんと綾波を会わせたくなかったの。今日は兄さんがいないと思ったから誘ったのに」
「え?カッコよくて、いいお兄ちゃんだよ?」
「だからだよ」
???
その後、響ちゃんと綾波と3人でゲームをして遊んだ。夕方になり、綾波が帰るので近くまで送ることにした。
帰り道、綾波が楽しそうに学校での響ちゃんの様子を話している。
道の反対側からヤ○ザかチンピラみたいな強面の男がやって来る。何かあるとは思わないが、一応綾波を自分がガードするような位置に移動する。しかし、当の綾波は、
「あ、鈴木?」
「あん?お、お嬢!!」
え?
チンピラは慌ててこちらに走ってきて、大股で頭を下げた。
「この人は父の会社の従業員で鈴木さんです」
「お嬢、コイツ・・・この方は?」
「響ちゃんのお兄ちゃんです。失礼なことしたらダメですよ!」
「へぇ。お嬢のご学友のお兄さんとは知らずに失礼を!」
綾波の家って・・・
「鈴木と帰るのでここまでで大丈夫です。また、遊んでね。お兄ちゃん」
「あ、あぁ」
そうして、綾波は鈴木さん?と一緒に帰っていった。
その後、鈴木さんを始めとする強面の人達に『兄貴!』と呼ばれるようになってしまうのはまた別のお話。
綾波
某組の組長の娘
普段は大人しいが、時には母親譲りの激情もみせる
響のクラスメイト
次回はGWかな?