神獄塔メアリスケルター AnotherFinale   作:謎のコーラX

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ついにここまで来てしまった……後キャラ数多くて処理ががが……まぁ、なんとかするしかないが


幕間⑩ 王子様

「姫、次は何処に行きましょうか」

 

「うーん、そうだね、おつうちゃんは何処行きたい?」

 

「僕ですか?、僕は……この血式少女隊の服以外の物を買いたい、ですかね」

 

ジェイル脱出から一ヶ月、僕は姫と一緒にこの血戦都市を見回っていた、それだけなら何時ものことだが。

 

「ねね♪!、もしかしてジェイルではまともに服とか無かったのかな♪、それなら私オススメのとこがあるんだけど♪」

 

「カーレンちゃんのオススメ!、行く行く!、おつうちゃんも良いでしょ!」

 

そう、カーレンも一緒なんだ、あれから二人は趣味が合うのか、歌と踊りというリビドーが合うのか、今では親しい友人になっていた、正直嫉妬しないと言われるとウソになるけど、近い趣味を持つ少女はジェイルにいなかったし、ここまで仲良くなれたのはカーレンが初めてだろう。

 

「おつうちゃん?」

 

「つっちゃんどしたの?」

 

「あー、うん、行くよ僕も、後つっちゃんって何さ」

 

「かわいいでしょ?」

 

「そういう問題ではなくて……ん?」

 

『キャーー!』

 

これは、悲鳴?、いや歓声か、それが服屋の近くできこえる、カーレンのときのような人だかりができていて、見た感じ老若様々な年齢の女の人が集まっている。

 

「なんだろう?、カーレンちゃんは知ってる?」

 

「あー、これはあの人かな♪、はいはい退いて退いて♪」

 

カーレンが近くに来ると、人だかりがカーレンが進む道にだけ無くなる、僕と姫もそれに続いていく。

 

「あぁ、やっぱりあなたか、サンソン」

 

人だかりの真ん中には、見た感じは容姿が整った、金髪黒目、中性的な見た目の、僕から見ても王子様のような人がそこにはいた。

 

「おや、カーレンか、僕になんかようですかな、今僕は新しい服を買って、お姫様達に僕の姿を見せていたところだけど」

 

「ははは、邪魔なんだよ、なんで私オススメの服屋に集まらせていたんだ」

 

「おや、これはすまない、お姫様達が今すぐ撮りたいと言うものだから、これは詫びです」

 

サンソンと呼ばれる人はカーレンの手を取り、手の甲にキスをした、カーレンは身震いをしたあと、思いっきりサンソンに腹に蹴りを入れようとした。

 

「やめろって前から言ってるよね!」

 

「――あはは、困ったお姫様だ」

 

僕では視認できなかった蹴りを、サンソンは腰につけていた鞘から抜いた剣で受け止めた――そしてその剣から、微かながら血の匂いを感じた、それもメルヒェンのような甘い匂いではなく、鉄臭い、()()()()()()()が。

 

「お、おつうちゃん、サンソンって言うの剣から……」

 

姫も感じたのか、その匂いに立ちくらみをした。

 

「姫!」

 

「おや、やはり人前で剣を見せるものではないね、大丈夫かな、お姫様」

 

僕はすぐに支えようとしたとき、それなりに離れていたのに、サンソンが姫を支えた。

 

「だ、大丈夫です、ですけど……その剣からなんで人間の血の匂いが?」

 

そうだ、血式少女ならメルヒェンの血の匂いがするはず、人間の血の匂いがするなら、それは人を殺しているジェノサイド・ピンクだ。僕はすぐに腰の剣を。

 

「待て、そいつは大丈夫だ」

 

抜こうとしたとき、カーレンが静止した。僕は少しムッとしながら、カーレンの言葉を待つ。

 

「ここで話すことではないかな、サンソン、お前も気軽にその剣を抜くな、血式少女にはその匂いは洗ってもわかるものだ」

 

「ふふ、すまないねカーレン、華奢なお姫様も、男装をしているお姫様も、ゆっくり話せる場所に招待しよう」

 

 

僕達は、地下にある、静かなレストランに来た、あまり人はおらず、疎らで、僕らはその端のほうの席に座った。

 

「さて、とりあえず少しハメを外すけど、良いかなカーレン」

 

「ご自由に、ここの人達は寛容だから」

 

「では」

 

そう言うとサンソンの見た目が変わっていく、頭から角もが生え、目も青くなり、肌も灰色で、心の底から恐怖を覚える………いや、これは、()()()()

 

「――処刑台少女」

 

僕の口から知らないはずの言葉が出てきた。

 

「おや、カーレン、もしかして教えたのかな」

 

「いや、一言も発してない、つまり、()()()()()()()()、姫ちゃんも同じかな」

 

「は、はい、何か知ってるんですか」

 

「ふむ、その口ぶりだと思い出したのは名前だけ、か、サンソン、この際、自己紹介ついでに話してみては?」

 

サンソンは少し考える動作をしたあと、口を開いた。

 

「……僕はサンソン、正式名称は処刑人の剣、処刑道具の概念が擬態化したジェノサイド・ピンク、処刑台少女だよ、あぁジェノサイド・ピンクというのはわかりやすく言うと野良の血式少女とだけ覚えておくと良い、血戦都市に属しているから、僕も一応血式少女の枠に入るかな」

 

……何か大事な部分を言ってないような気がするけど、とりあえず味方って言うことでいいのかな……ん?、()()?。

 

「えっと……もしかしてサンソンって女の子なのか?」

 

「ん?、なんだ、僕のこと男と思っていたのかな、男装のお姫様」

 

む、男装のお姫様……僕はそれにかんさわった。

 

「僕は王子様だ、姫のね」

 

「――へぇ、王子様、君もなのか、それにしてはお胸が大きいけど、大きいけど」

 

(何故2回?)「別にこんなモノ望んでなったわけじゃない、さらし巻く必要あって苦しい」

 

「――」

 

「――つっちゃん」

 

「おつうちゃん……」

 

あれ?、なんか姫含め、3人の視線が痛いな、何かいけないこと言ったかな。

 

「と、とりあえず、サンソンって何の役割をしてるんだ?」

 

「そう、だね、僕は第0戦線、役割は……罪人の()()処刑、かな」

 

処刑……名前の処刑人の剣だから薄々わかってはいたけど、この都市そんなものまであるのか。

 

「第一処刑ってことは、第二もあるんですか?」

 

「お姫様、正解、僕の第一処刑は安楽の処刑、痛みも無く、安らかに、血を流さずに、罪人の首を落とす……その域までいくのにそれなりの時間は要したけどね、そして僕の処刑を拒み、逃げた者は第2の我が妹達による苦痛の処刑、まぁあえて言わなくてもわかるね?」

 

「な、なるほどです……」

 

「……ま、話はこのくらいにして、レストランに来たんだし、飯を食べよう、オーダー!、牛乳パフェ一つ!」

 

「あ、私も♪!」

 

「私もお願いします」

 

皆牛乳好きだなぁ。

 

 

僕はハンバーグを食べて、皆は牛乳パフェを食べてレストランを出た。

 

「今日はありがとうございました」

 

姫は元の姿になったサンソンにお辞儀をする、僕も一緒にお辞儀をすると、サンソンが僕の耳元で囁いた。

 

「今度王子様について語り合おう」

 

「え、あ、うん」

 

少し困惑しつつ、僕は了承した。

 

「そっか、じゃあ人魚姫さん、つう、また会おう」

 

サンソンは、それだけ言うと、走り去った。

 

「何だったんだ」

 

「……姫ちゃん、つっちゃん」

 

「だからつっちゃん呼び――」

 

訂正しようとしたが、あまりにもカーレンが神妙な面持ちだったため、言葉が詰まった。

 

「栓が抜けたんだ、もし、流れてきても、取り乱さないこと」

 

「な、なんの話だ」

 

「カーレンちゃん、それってどういう」

 

「……」

 

カーレンは黙って返答を待っている、流れてくるって、いったい、それに栓って。

 

「「わかったよ」」

 

とりあえず僕と姫は了承した、それを聞くとカーレンは笑みを浮かべた。

 

「そ、じゃあお二人さん、今日はこのへんで、しーゆー♪」

 

カーレンはそう言って、走って去っていった……何だったんだろう、さっきの言葉。

 

 

――その答えは、一ヶ月後に理解することになった。

 

 

 

 

 

 

 

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