神獄塔メアリスケルター AnotherFinale   作:謎のコーラX

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(´・ω・`)長めだけど中編です


6話 橋立小女郎 中編

まず、前に走り出したのは、シンデレラだった。

そのままの勢いで、蹴りを入れようとするが、軽々と、橋立小女郎は首を横に振って、避ける。

 

「はん!、その程度のアマチュアな蹴りでうちは倒せへんよ!」

 

「あら、ならアマチュアなりに習った戦い方でいきましょうか」

 

「ぬかせ!」

 

橋立小女郎は、突きや蹴りをシンデレラに連続で放つが、それをシンデレラはこちらも楽々と脚や手で受け流したり、止めていく。

 

「なっ!、その戦い方、カーレンの……」

 

「あら、やっぱり知ってるんですわね」

 

一ヶ月前、ある日、シンデレラが精神の特訓を一時終わらせたとき、カーレンが修行場に現れた。

 

「……ね♪、シンデレラだっけ、私と同じ足技が得意の♪」

 

「はぁ……そうですけど、何かわたくしに?」

 

「一つ、私に鍛え上げられたくない?、正直本気の戦いが処刑台少女以来あまりやれなくてね、試しに他の人に教えてどんくらいなのか見てみたいの♪、良いでしょマリアチャイルドちゃん」

 

「ご勝手に、自らの修練も大切にね、踊だけではなく」

 

マリアチャイルドは興味なさげに、座禅を組みながら言った。

 

「じゃ決定ね♪、シンデレラちゃんも良いよね」

 

「……良いですわ、強くなれるなら、何でもやりますわ!」

 

「いい心がけね♪、厳しいわよー♪」

 

それから、精神修行の合間に、何度もカーレンとやり合い、未熟ながら、それなりの力を手に入れた。

 

()()カーレンがねぇ、ふふふ、けど攻撃ができなきゃ」

 

「出来ますわよ?」

 

シンデレラは反撃に転じる、受け流すだけではなく、逆に

受け流した拳で、脚で相手を攻撃していく、そして、右足の蹴りが、橋立小女郎の頬にクリーンヒットして、橋立小女郎はよろめいた。

 

「ぐっ……なめる」

 

攻撃しようとするも、横から赤ずきんの蹴りをくらい、柵に激突する。

 

「二人係っていうこと、忘れてもらっては困るわね」

 

「――なら!、これならどう!」

 

橋立小女郎は印を結び、青い炎の玉をいくつも作り出す。

 

「はぁ!」

 

それらを、一気に打ち出し、赤ずきんとシンデレラに当たり、爆発が起きる。

 

「お、おい!、大丈夫なのか!」

 

メアリーは心配げにマチに聞くが、マチは一切顔色を変えてない。かぐや姫も同様だ。

 

「大丈夫ですよー、あれくらい」

 

「あぁ、あの二人なら、いや、()()()()()()()大丈夫と言ったほうがいいか?」

 

「へ?、それってどういう」

 

「すぐにわかる」

 

「は……はは!、なんだ!、この程度かえ!」

 

橋立小女郎は勝った気でいるが、炎が消えると、そこには赤ずきんとシンデレラの姿は無かった。

 

「あ……れ?」

 

橋立小女郎が確認のために、数歩進んだ辺りで、背後から気配を感じた。

 

「気づくのが遅いわね」

 

「!?、うし」

 

赤ずきんとシンデレラは、今度は拳で同時に殴りつける、橋立小女郎は何度かバウンドして、そのまま動かなくなる。

 

「……勝ったの……かしら?」

 

「二人とも〜、あまり油断されないように〜」

 

かぐや姫は手を橋立小女郎に伸ばすと、竹が床から生え、橋立小女郎を包み込み球体となった。

 

「ほー、バンブーウィーバーか、つうが使う血式能力の」

 

「まぁ似たようなものですね、わらわも竹の能力ですし〜、ま、これで後は血戦ビルに持っていって」

 

「―――ゆる――さ」

 

竹の球体の中から、声が聞こえてくる。

 

「ま、まさか……」

 

メアリーが察したのもつかの間、竹を突き破り、《9本の尾》が現れる。

 

「許しまへんよ!、下等生物がァァ!」

 

中から出てきた橋立小女郎は、爪が鋭くなり、目の白いところが黒くなっている。

 

「ふーん、お前も目が黒くなるのか、それに9本の尾か……()()()()()といい、影法師のことと言い……共通点が見えてきた気がするな」

 

「死ねぇぇ!!」

 

橋立小女郎は、9本のうち、5尾を伸ばし、赤ずきんに向かっていく。

 

「赤ずきんさん!」

 

シンデレラは赤ずきんを突き飛ばし、自らに尾を向けた、なんとか避けていくが、柵にぶつかり、尾に絡め取られ、四肢と首を拘束される。

 

「うぐっ……」

 

「はぁ!」

 

橋立小女郎は、尾を燃やして、シンデレラを確実に焼却しようとする。

 

「やめろぉぉ!!」

 

赤ずきんは、咄嗟に、鋏、いや、血式能力のボディニッパーにより、切断する。

 

「た、助かりました」

 

赤ずきんはシンデレラに駆け寄る、腕や足が青くなり、折れているようだった。

 

「くっ……うおぉぉ!」

 

赤ずきんは、一人、橋立小女郎に向かっていく、5本の尾は既に再生している。

 

「はぁぁあ!」

 

赤ずきんは今度はボディニッパーを橋立小女郎自身に向けるが、切断はできたが、煙のように、消える。

 

「陽炎やで」

 

今度は赤ずきんが橋立小女郎に背後をとられ、振り向いた瞬間、その鋭い爪によって、赤ずきんは切り裂かれた。

 

「うぁ――」

 

赤ずきんは膝をつく、多量の血液が、屋上の床を濡らす。

このままでは失血で気絶、あるいは……。

 

「ははは、うちが本気にかかればこの通りや、うちらはあのマリアチャイルドら血戦と渡り合う集団なんや!、生ぬるい地下で生きてきたあんたらとは格が違うんや!」

 

「ぐっ……」

 

「わた……くしは」

 

赤ずきんとシンデレラは、マチを見た。

 

「……代わっても良いかな」

 

マチの言葉に従おうと、そう思った……が、それでは今までと同じだ、自分らが何のために、マリアチャイルドに精神修行をしてもらっているのか、思い出す、マチを守れるほどに強く、たくましくなるためだ。

 

「……駄目ですわ、まだ、やれますわよ」

 

「えぇ……このくらい、まだまだ……」

 

二人はなんとか立ち上がる、しかし、このままでは殺されるだろう……二人は懐に入れていた、小瓶を取り出す、メルヒェンの血液、それをどす黒くした、そんな液体が入っている。

 

「……賭けるなら今ね」

 

「……えぇ、やってやりましょうとも!」

 

赤ずきんとシンデレラは、蓋を開け、それを飲み干す、瞬間、二人から強烈なピンク色のオーラが溢れ出し、橋立小女郎を吹き飛ばした。

 

「「ガァァァァァ!!」」

 

「なっ!、なんですかいったい!、いや、これは……ブラッドスケルター化!?」

 

「「ギギギ……グガァァ!!」」

 

二人の服が消え、代わりにピンク色の模様と、禍々しい武器が身体と一体化して現れ、目がギラギラとピンク色に輝く。

 

「ば、バカめ!、そんなことをして自爆のつもりですか!、メルヘン・スケルター化を狙ったんやろうけど、血戦でも限られた人しかなれないというのに!」

 

 

――二人の意識は奥深くまで眠っていく、殺意と憎悪の波に飲まれて。

 

「………ここは」

 

赤ずきんが目にしたのは、黎明、だが、そこは荒れ果て、地面には博士、ハル、視子が死体となっていた。

 

「――これって」

 

そして、場面が変わり、元駅構内に変わる、そこには、赤ずきんがいた、長髪だったり、青と白の少女隊だったりと、違うがあるが、赤ずきんがそこに立っていた。

 

『……博士を失った、視子も、ハルも、黎明の皆を失った……あたしは、こんなにも……無力だ』

 

その瞳はメルヒェンの血液がついていないのにピンク色に輝き、赤ずきんのほうに近づいてくる。

 

「あんたは……いったい」

 

 

 

 

 

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