神獄塔メアリスケルター AnotherFinale 作:謎のコーラX
『あたしは赤ずきん……あんたとは、また違った道を歩いた赤ずきんよ』
知らない、今まで赤ずきんは様々な夢を見てきたが、これは初めてのものだった。
「そのあんたが何であたしの中にいるのよ」
『さぁね、あたしにもわからない……けど、今のあたしと、こちらのあたしも、変わらない、お姉さんと言っても守れなかった、いや、守ることができないあたしなんだよ』
「……違うわ」
『何が……何が違うって言うんだ!』
もう一人の赤ずきんは、ブラッドスケルター化して、赤ずきんに襲いかかる。
『あたしは何時だってあの子達を守れない!、
赤ずきんはいつの間にか持っていた鋏で、もう一人の赤ずきんの攻撃を防いでいく、これで、目の前の赤ずきんを殺せと、頭に響く、怨念のような自らの考えなのか、だが、それでも。
「……地下にいた頃なら、あたしは目の前のことを受け入れずに、ただ殺していたのかもしれないね、けど」
赤ずきんはもう一人の赤ずきんを抱きしめる。
『なっ!、何なの!、こんなことしてもあたしはあんたを殺すわよ!』
「あんたはあたしなんだろうね、守れなかったあたし、復讐に囚われたあたし……あんたの言うとおり、この先、もしかしたら妹達を、マチを失うのかもしれない、けど!、あたしは諦めない!、そんな未来が待っているなら、あたしはこの手が届く距離に、妹達がいるなら、あたしは命をかけて、あの子達を守り抜くと誓うわ!」
『な、なんで、何で………何で今のあたしはそんなにも
もう一人の赤ずきんのブラッドスケルター化が解け、涙が溢れる。
赤ずきんはもう一人の赤ずきんを抱くのをやめて、離れた。
「何でも何も、あたしはマチがあの時、一人で向かっていったときから、そんな強さが芽吹いていたのかもね、あたしね、猪突猛進って言うやつなの、何事も考える前に動いてしまうの」
『知ってるわ、あたしなんだもの、それは悪いことだとは思ってるわ』
「いいや、今のあたしはそれが良いことだと思うわ」
『えぇ!?』
もう一人の赤ずきんは驚いた、それが原因で、失ったものがあるからだ。
「あたしは、考えてる時間より、今救える仲間があるなら、すぐに行動できる、この個性があたしは好きよ」
『―――あぁ、全ておいて、あたしは……負けたわ』
もう一人の赤ずきんの身体が光の粒子となって消えていく。
「あんた、それ……」
『時間みたいね、おめでとうあたし、あんたは乗り越えたのよ、悪夢の過去を……まだ
「もう一つ?、何よそれって」
『時期がくれば思い出すわ……それじゃあ……さようなら、あたし、どうかあんたのその想いが、変わらないことを願っているわ』
完全に光の粒子のなると、映る世界も光となって、赤ずきんの身体に入ってくる、その感覚は、気持ち悪さはなく、何処かスッキリとしている……その際、様々なことがわかった、
「……そう……たぶんもう一つの過去にも……いないわけね、マチは」
そして、赤ずきんの意識は、現実へと帰っていく。