神獄塔メアリスケルター AnotherFinale   作:謎のコーラX

19 / 36
(´・ω・`)初の3つ同時投稿やでぇ


最奥① 赤ずきん

『あたしは赤ずきん……あんたとは、また違った道を歩いた赤ずきんよ』

 

知らない、今まで赤ずきんは様々な夢を見てきたが、これは初めてのものだった。

 

「そのあんたが何であたしの中にいるのよ」

 

『さぁね、あたしにもわからない……けど、今のあたしと、こちらのあたしも、変わらない、お姉さんと言っても守れなかった、いや、守ることができないあたしなんだよ』

 

「……違うわ」

 

『何が……何が違うって言うんだ!』

 

もう一人の赤ずきんは、ブラッドスケルター化して、赤ずきんに襲いかかる。

 

『あたしは何時だってあの子達を守れない!、()()無数ナイトメアとの戦いの時だって、あたしはただの時間稼ぎにしかなれなかった!、何時だってあたしは……奪われる側なんだ!』

 

赤ずきんはいつの間にか持っていた鋏で、もう一人の赤ずきんの攻撃を防いでいく、これで、目の前の赤ずきんを殺せと、頭に響く、怨念のような自らの考えなのか、だが、それでも。

 

「……地下にいた頃なら、あたしは目の前のことを受け入れずに、ただ殺していたのかもしれないね、けど」

 

赤ずきんはもう一人の赤ずきんを抱きしめる。

 

『なっ!、何なの!、こんなことしてもあたしはあんたを殺すわよ!』

 

「あんたはあたしなんだろうね、守れなかったあたし、復讐に囚われたあたし……あんたの言うとおり、この先、もしかしたら妹達を、マチを失うのかもしれない、けど!、あたしは諦めない!、そんな未来が待っているなら、あたしはこの手が届く距離に、妹達がいるなら、あたしは命をかけて、あの子達を守り抜くと誓うわ!」

 

『な、なんで、何で………何で今のあたしはそんなにも()()()()

 

もう一人の赤ずきんのブラッドスケルター化が解け、涙が溢れる。

赤ずきんはもう一人の赤ずきんを抱くのをやめて、離れた。

 

「何でも何も、あたしはマチがあの時、一人で向かっていったときから、そんな強さが芽吹いていたのかもね、あたしね、猪突猛進って言うやつなの、何事も考える前に動いてしまうの」

 

『知ってるわ、あたしなんだもの、それは悪いことだとは思ってるわ』

 

「いいや、今のあたしはそれが良いことだと思うわ」

 

『えぇ!?』

 

もう一人の赤ずきんは驚いた、それが原因で、失ったものがあるからだ。

 

「あたしは、考えてる時間より、今救える仲間があるなら、すぐに行動できる、この個性があたしは好きよ」

 

『―――あぁ、全ておいて、あたしは……負けたわ』

 

もう一人の赤ずきんの身体が光の粒子となって消えていく。

 

「あんた、それ……」

 

『時間みたいね、おめでとうあたし、あんたは乗り越えたのよ、悪夢の過去を……まだ()()()()残されているけどね』

 

「もう一つ?、何よそれって」

 

『時期がくれば思い出すわ……それじゃあ……さようなら、あたし、どうかあんたのその想いが、変わらないことを願っているわ』

 

完全に光の粒子のなると、映る世界も光となって、赤ずきんの身体に入ってくる、その感覚は、気持ち悪さはなく、何処かスッキリとしている……その際、様々なことがわかった、()()()()()()()

 

「……そう……たぶんもう一つの過去にも……いないわけね、マチは」

 

そして、赤ずきんの意識は、現実へと帰っていく。

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。