神獄塔メアリスケルター AnotherFinale 作:謎のコーラX
「さて、いろいろと聞きたいことがありますが、まずはそこのお二人さん、何者ですか?」
マリアチャイルドはローザと茨木童子を指さした。どうやらジャバウォックについては知らないらしい
「吾輩は茨木童子、わけあって血式少女についてきている身だイチレンタクショウってやつだ」
「同じく、わたしもよ、ローザというの」
「ふむ、ジャバウォック……ね」
何か含みのある言い方をするな……マリアチャイルドはそれだけ聞くと、無言になった。質問をしたけど聞き耳を持ってくれなかった、都市についたらっていった感じなのだろうか。
それからしばらくしてメルヒェンなどを片付けながら、僕達はたどり着いた。
「こいつは……いったい」
ハルさんが動揺してる、それはわかる気がする、高い建物が見え、人の活気が感じ取れる、巨大な鉄の門に閉ざされていてもそれがわかる、ジェイルではこんなことは無かった、いったい何なのだろうか、この都市は。
「ようこそ、血式少年少女戦線都市、通称血戦都市に、歓迎するよ」
マリアチャイルドはそう言って大きな門を開けた、それも手動で、とてもそんな力が強いとは思えないが、ただハーメルンの例もあるし血式少女とはそういうものなのだろう。
それからこの先に必要のない大人、子供とは別れ、黎明の重要人物とジャバウォックの二人、無理矢理ついてきたくららとともに血戦都市で一番大きな建物、マリアタワーに来た。
「それにしても凄い活気ですね、僕達のいたところとは違いすぎる」
「ねぇ、ここってお菓子とかどんなものがあるのかしら」
グレーテルが少しワクワクした感じでマリアチャイルドに聞いた。そうだね、グレーテルはお菓子が大好きだから、それは聞きたかったと思うよ。
「わたしから聞くより、見たほうが早いとは思うね、とりあえず、わたしの部屋に、そこでいろいろと話そう、それからは自由時間だ」
「それも、そうね、わたしもいろいろと聞きたかったから、この世界について」
グレーテルは何かわかってる様子だ、いや、僕も気づいているのかもしれない、けど、いったいどうしてこんなにも平和なんだ……。
タワーに入ると、そこには大きな鉢を頭に被った僕と同じくらいの背の少女がいた、この人も血式少女だろうか。
「うん、想定通り……だね、わたくし……皆さん……わたくしは……」
「鉢かづき姫だ、転移の魔法が扱えるうちの第2戦線の者だ」
「さき……いっちゃ……め」
魔法、というと親指姫みたいなものだろうか。
「鉢かづき、早いところ転移を」
「うん……わたくし……わかった」
鉢かづき姫が床に両手が触れると、僕達を囲うように魔法陣が現れる。
「いって、らっしゃい」
次の瞬間には、僕達はある一室に転移していた。
「……私とは比べられないほどに長けているわ、あの鉢かづきってやつ」
親指姫もそれなりに扱えるが、確かにヒカリのようなことをあぁも容易にできるのは確かに凄い。
「さて、改めて、わたしこそは血戦の長、マリアチャイルドだよ」
「あぁ、やっぱりそうなんですね」
「反応うっす、こんな自分で言うのもなんですがこんな小さな身体の長がいると思ってたんですか?」
「うん、でもナイトメアを容易に倒せる実力や、他の二人を統率してる感じからそうだと思っていたよ」
「はぁ……わたしさぷらいず向いてないかも」
結構落ち込んでいる、わざとでも驚く仕草しといたほうが良かったかな?。
「……て、そんなことよりも、一番聞きたいことがあったんだったね、まぁとりあえずこの世界についてだね」
マリアチャイルドは窓の先をゆびさす、そこには……。
「な、なんですかあれは」
そこには、ここからでもわかる超巨大な肉の象のようなものが、地面に繋がれた鎖で縛られた状態で存在している、かなり遠いが、あれだけの大きさのモノは見たことがない。
「わたし達でも詳しくはない、ただドロシーがあれを目覚めさせるのが目的としか」
あんなモノが目覚めたら、とても勝てそうにない、そしてやっぱりドロシー、監獄塔で出会ったヒカリに似た髪とピンクの瞳の少女。
「ま、次にわたし達が貴方達のことを既知の理由ですが……これを」
マリアチャイルドが指を弾き、後ろの扉が開いて大人の兵士が何か包帯が巻かれたモノを、担架で運び込まれた、それはどこか人の形をしていた
「一応言っておくけど、覚悟して見てね」
包帯の顔の部分を解いていく、そこには―――。
……かなりの時間、僕達は思考が停止していた。
「な……なによこれ」
赤ずきんは顔から血の気が消え、
「嘘、嘘でしょ、
「姫、大丈夫……マリアチャイルド!、いったいこれはどういうことだ!」
人魚姫は倒れそうになり、それをつうが支える。
「マチにもわからないが、偽物にしては出来過ぎているな」
「あら……ふふふ、不可思議すぎるわね、ドッペルゲンガーっていうのかしら」
そこにあったのは、あるはずのない、いや、あってはいけない
「―――アリス」