神獄塔メアリスケルター AnotherFinale 作:謎のコーラX
二人の意識が、戻ってきた最初に感じたのは、殺意だった。頭いっぱいに詰め込まれるその言葉に、二人の自我は失うと、橋立小女郎は思っただろう、しかし。
「わた……くしは、決めたんですよ、守られるだけじゃない、守る力が欲しいと!」
「えぇ、こんなところで、あたし達は、止まっていられない、だから!」
「「こんなもの!、制御して見せる!」」
――瞬間、二人の身体に変化が起きる。
赤ずきんの左手はピンク色のオーラだった獣の手が生物のものに、一体化していた鋏も、一本のピンク色の刃、本体は黒いものに、より鋭利となって、その手に握られ、洋服も現れ、獣耳が生え、瞳は通常のものとなった。
シンデレラの武器の具足も、硝子のような綺麗なものとなり、純白のドレスが身体に現れ、頭にティアラが現れる、まさにお姫様と形容できる姿となった。
「あ、ありえない、ありえない、ありないんだよ!」
橋立小女郎も憤怒の声を上げて、巨大な九尾の狐へと変貌する。
「ドウシテ、コンナ下等生物ゴトキに会得デキタンダァ!」
全方位に、青い炎を撒き散らす橋立小女郎、それを二人は回復し、強化されたその身体で難なく避けていく。
「凄いわね、力が際限なく溢れてくるわ」
「えぇ、これならいけるかもですわ!」
シンデレラは一瞬で、橋立小女郎の顔に距離を詰めて、蹴りを入れる、巨体が浮き上がり、血反吐が吐き出す橋立小女郎、しかし、すぐに反撃に出ようとするが、
「クソが!、ナメンジャ――!」
今度は腹、肩、脚と、連続で、宙に浮いてる間に、何度も何度も、身体に叩き込まれる。
「ガァァァァ!!、ダガ、、その12ダッシュ!、12秒しかもたないはず!、スグニ合間ヲ狙えば!」
「あぁ、そうですわね、ですが、それは
12秒経過しても、その蹴りは終わらず、むしろ慣れてきたのか加速し、更に巨体が浮き上がり、威力が上がっていく
「たぶん、今のわたくしの血式能力、秒から
(な!?、ヤバい、このままこの攻撃が続けば、うちの身体はもたない……なら!)
橋立小女郎の9本の尾の中に身体を隠し、防御姿勢に入った。
「あら、小賢しいですわね、ですが、ここは赤ずきんさんに任せましょう」
「えぇ、任されたわ!」
赤ずきんはその鋏を、振りかぶり、9回、それを振るった、瞬間、橋立小女郎を覆っていた9本の尾は切断される。
「なっ!?、だ、ダガスグニ再生……サレナイ!?」
「やっぱりね、あたしのボディニッパーも強くなったみたい、じゃあ、とどめはシンデレラ、今回はあんたも譲るわ、決めなさい!」
「えぇ!、やってやりますわ!」
シンデレラはその強力な足で、空気を蹴った、蹴った蹴った蹴った、はるか上空まで行くと、逆に地上に向かって蹴る、蹴る、蹴る、ソニックブームが発生するほどの速度で、橋立小女郎に向かっていき、そして。
「これで終わりですわぁ!!」
橋立小女郎の身体をビルへと押し潰し、床を破壊しながら、地面へと到達した。
ビルには大きな穴が空き、橋立小女郎の身体は人間へと戻った。
「がっ――ぐはぁ」
それでも瀕死ながら、橋立小女郎は生きていた。
「まだ生きてらっしゃいますのね、それじゃあとどめを」
「シンデレラ!、伏せろ!」
シンデレラは橋立小女郎にとどめを刺そうとしたとき、マチの声が聞こえ、反射的に伏せる、瞬間、ビルが完全に切り刻まれ、瓦礫が降ってくる。
マチはそれを砕きながら、メアリーを片腕で担ぎながら、シンデレラの元に降りてくる。
ビルは完全に崩れ、かぐや姫やメアリー、シンデレラ、赤ずきんも無事だ。
「な、何だったんですか!」
「……どうやら、橋立小女郎だったか、やつは
「――あら、前座ではありませんよー、母は、ただの回収しにきただけですので、あしからず」
現れたのは、つうの母を名乗る、織姫、橋立小女郎を抱え、宙に、糸を使って立ち、マチらを見下ろしていた。
「ぐっ……こんな、うちがこんなことに」
「小女郎さん、やはり貴方はまだ浅い、それほどの力を
「すみません……織姫――様」
橋立小女郎は眠りについた、そして、織姫はマチを見た。
「……我が子とは違い、貴方は完全な
「さぁ?、こればっかりはマチには皆目検討もつかん、それよりも、織姫に九尾の狐、お前らのその力の源がわかった気がするな」
「……へぇ、母によく聞かせてほしいですね」
織姫は柔和な笑顔でマチの言葉を待っている。
(……ヤバいな、橋立小女郎や影法師なんて雑魚に見えるくらい、えげつない力が感じられるな、マチがブラッドスケルター化すればなんとかなるか?、いや
「……織姫と彦星、中国の
影法師もアンデルセンの童話の中にあるらしいがかなり薄い、とても擬態化できるほどのものではないが、さて、何の伝説を
「……ふふ、賢しいとは思っていましたが、なかなかですね、マチ」
「ついでだ、橋立小女郎を向かわせたのは、目的はハーメルンだろう?、ハーメルンもまた悪い意味で伝説として知られているからな」
「まぁいなかったわけですし、骨折り損ですね……さて、時間稼ぎに付き合ったわけですが」
(バレてたか)
このまま戦うのか?、と、冷や汗をかく一同、しかし、援軍は現れる。
「織姫ぇぇぇぇ!!」
そのような大声が聞こえ、2つの影が、織姫に向かっていき攻撃を仕掛けるが、織姫の糸によって止められた。
「あらあら、懐かしい顔ですね、ふふ、
「お前らは……」
地下にて相まみえ、戦ったジャバウォック、いや、死後、ナイトメアの細胞を埋め込まれ、偽の記憶を与えられた
ジャンプ的展開?、うん、好きなんだバトル物