神獄塔メアリスケルター AnotherFinale 作:謎のコーラX
「
「おかげさまでいろいろと思い出したぞ!」
ローザは腕を獣にして。茨木童子はその元からある剛腕で糸を引き裂いた。
「あら、やっぱり舐めすぎましたか、母は今回はこの娘を取りに来ただけなので……流石に全員相手するのと、こらから来るあの娘達は骨が折れるため、さようならです」
織姫は足場の糸を思いっきり踏むと、とてつもない勢いで、空高くまで飛んでいった。
「ちぃ!、逃したか」
「……とりあえず話を聞こうか、お二人さん」
○
マチらとローザと茨木童子は、寮に戻り、地下の血式少女達を集めて、話を始めた。
「あれ?、ハーメルンさんがいらっしゃらないようですがー、おトイレでしょうか」
「いないよー、マチはなにかしってる?」
かぐや姫とラプンツェルは、ハーメルンがいないことに不安がっている、今まで会おうと思う機会が無いほどに、この都市が楽しかったために。
「……あぁ、ハーメルン、それとヘンゼルとグレーテルは、別行動をしているんだ、なに、また会えるさ」
「……ふむ、あのナイトメアガールの件といい、何かあるんでしょうかね、この地上は」
「むぅ、ハーメルンがぶじだといいなぁ」
「そうですねー……ところで、その人は何者ですか?」
かぐや姫はメアリーを見やる、それに続いて他の血式少女達もメアリーを視認した。
「お、お、俺……あぁいやあたしは」
「別に取って食おうとは思ってないわよ、なんかマチに似てるけど、もしかしてマチの妹だったり?」
赤ずきんの質問に、メアリーはしどろもどろで、答えられる状態ではない様子だ、それを見てマチがそれに答える。
「あぁ、そうだな、
「?、なんか小さな声で言ったような気がするけど……やっぱり妹なのね、でも水くさいわね、あたしにも教えてくれないなんてさ」
「マチもさっき知ったからな……つう」
「ん?、なんだい?」
マチはつうの近くまで行き、小さな声で耳元で囁いた。
「後で話がある、たぶんお前が話していた事象に似てるからな」
「!、わかった、屋上でいいか?」
「よし!、とりあえずメアリーについてはこの辺にして……マリアチャイルド、こっちは襲われたわけだ、話してくれてもいいんじゃないか?、
マチは、壁にもたれかかっていたマリアチャイルドに目線を向ける。
「まぁ、そうすることにするわね、私も詳しいことは知らないけど、一つ確かな情報を……平和な暮らしをしているわけだよね血戦都市では」
「まぁ、そうだね」
「あぁ、ただ
「「!?」」
つまり、この都市、そしてまわりだけが人類が生存できる世界ということを、マリアチャイルドは言ったのだ。
「それはヤバいな、だがとても橋立小女郎も影法師とかいうのもそんなことできるとは思えないが」
「新参者だからね、壊滅させたメンバーは四人、ドロシー、いやオズと呼んだほうが良いのかな、後は織姫……そして
「なっ!?、なんでそこでハーメルンが出てくるんだ!」
ジャックが声を上げる、他の地下の血式少女達も同じ反応を示している。
「もちろん
「……確かにこちらのハーメルンは女だった、本来童話?はハーメルンの笛吹男……こちらのほうがおかしいと見るべきなのか?」
「そ、むしろそちらに女のハーメルンがいたことに少なからず驚いたよ、で、最後にヤオ、正直言って情報が少なすぎる、氷を扱うっていうことしかわからない、ただ強いというのは私の身で知っている」
マリアチャイルドは袖をめくり、腕についた傷を見せた。
「ほう、あのマリアチャイルドに傷をつけたのか」
マチはマリアチャイルドの強さは知ってるため、あのヤオがそれほど強いのかと、恐れ、そして興味を持った。
「本当に強い、あの子柄から考えられないとんでもない強さだった、で、新人として影法師と裏切った橋立小女郎、この6人だな」
「ん?、マチがヤオっていうのから聞いた話だと7人だと言っていたが」
「――ほう、7人か、流石にその7人目の情報は知らないな……まぁいい、後で調べよう、とりあえず私が知る
「待て、何故一ヶ月後なんだ?」
マリアチャイルドが去ろうとするのを、マチが止める。
「……なに、時期がくれば来ることになるさ、私からは今は何も」
マリアチャイルドは、再び歩みだし、寮から去った。
○
その夜、長の部屋にいる、マリアチャイルドのもとに、ローザと茨木童子が訪れた。
「何かな、お二人さん」
二人が来ても、マリアチャイルドは書類を見ている。
「マリアチャイルド、何故
「そうよ、あれがあるからわたし達は汚染地帯の核を破壊して回っているというのに」
「時期ではないからね、それと、血戦に再び来るかな」
「お断りだね、吾輩はジャックとイチレンタクショウのつもりだ」
「わたしは黎明についていくと決めたので」
「そうかい」
マリアチャイルドは少し悲しそうに、二人を見ると、再び書類に目をやった。
「話はそれだけかな、なら、去ってくれるかな」
「……行くぞ、ローザ」
「えぇ、それじゃあまた、マリアチャイルド」
二人が去った後に、マリアチャイルドはカップのコーヒーを口につける。
「……すまなかったね、ローザ、茨木」
マリアチャイルドの夜は、まだ終わらない