神獄塔メアリスケルター AnotherFinale   作:謎のコーラX

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(´・ω・`)そろそろ話を大きく進めたい


12話 ハーメルン編④ 慎ましやかな平和

『あはは!、待て待てー!』

 

『わーい!、やっぱりお姉ちゃんはやいー』

 

「きゃはは、まだまだ遅いね、レナサ、マナリナ」

 

「………ぬぉぉ」

 

次の日、ハーメルンは、少し意外な状況を目にしていた、堅物だと思っていたアーサーが、子供達と一緒に遊んでいたのだ、今は鬼ごっこをやっている。

 

『あはは!――あっ』

 

レナサと呼ばれた少女が転んだ。

 

「おっと、はしゃぎすぎたね、待ってね」

 

アーサーはレナサの膝の砂を懐に入れていた水で洗い流し、絆創膏を貼った。

 

『ありがとう!、アーサーお姉ちゃん!』

 

「うん、勝手に剥がさないでよ、レナサ、怒るからね」

 

『はーい!』

 

「うん、いい返事、じゃあ今度は何で遊ぼうか」

 

『おままごと!』

 

『せんたいごっこ!』

 

『おてだま!』

 

『おにんぎょうあそび!』

 

「わかったわかった、そうだね、じゃんけんで決めようか」

 

「……」

 

夕暮れになるまで、アーサーと子供達は遊んだ。

 

「……アーサー、おぬし、子供が好きなのだな」

 

「まぁね、純粋で。それが残酷な年頃の子達だね」

 

大きな食事場で、アーサーと、ヘンゼルとグレーテル、ハーメルンに、ケンとシャーロット、そして多数の子供達が席についていた、ハーメルンとアーサーは今日のことについて少し話している。

 

「……ところで、一つ私から見たことを聞きたいんだけど」

 

「言わなくてもいい、大人がいないことでしょ」

 

「――確かに!」

 

ハーメルンはグレーテルの指摘、大人がいないことに初めて気づく。

 

「大人はほとんど血戦都市にいるよ、ここにいる子供達は棄てられたり、親を殺されていたりといった身寄り」

 

「なるほどね、じゃああのジェノサイド・ピンクでしたっけ、あの子達はいないみたいだけど」

 

「あいつらは兵士ね、別の場所で食事をとっているよ、警戒も兼ねて」

 

「ふぅん……」

 

「はーい!、みんな!、食事が出来上がったよー!」

 

『『わーーい!』』

 

イリナが大きな鍋を学校で見る台に置いて、コロで運びながら持ってくる、他に2つ鍋があり、三食揃えられている。

 

「今回はカレーライスよー」

 

更に、子供達が騒ぎ出す、嫌いな子がまずいないポピュラーな料理だからだろう、ヘンゼルとグレーテルは知識では知っており、ハーメルンは初めて見るものだ。

 

「さ、貰いに行くよ」

 

「お、おう」

 

アーサーが目の前に置いてあるお皿3つを台に乗せてイリナのところに向かっていく、ハーメルンも見様見真似で後ろをついていく、続いて子供達も、ヘンゼルとグレーテルも並んでいく。

 

「おぉ……これがカレーライス……」

 

ハーメルンは皿に入れられた茶色の液体、白米を見る。

 

「見てないで、ほら、席に座って食べようか」

 

「おう!」

 

席に座り、両手を合わせるアーサーとイリナ、子供達。

 

「さて、おててを合わせて、せーの」

 

『「いただきます!!」』

 

「いただくわ」

 

「いただき、ます」

 

「い、いただきます!」

 

遅れてヘンゼルとグレーテル、ハーメルンも同じく手を合わせて言う。

 

「……めっちゃ美味かったぞ!」

 

ハーメルンはおかわりもして、お腹いっぱいに、カレーライスを食べた。

 

「ねぇ、デザートは無いのかしら」

 

「ない……と、言いたかったが、こういうのを作っていたわけだが、イリナ」

 

「はーい」

 

イリナは厨房の奥から、冷えた四角い器を持ってくる、中には白いもの、アイスクリームが入っている。

 

「へぇ、意外ね、こういうの作っているのね、いただくわ」

 

「僕も、食べる」

 

「わ、われも!」

 

アイスクリームも食べて、ハーメルンは満足して、今日を終える。

 

「……楽しい、楽しいが……やはり、一人になると、辛いな」

 

ハーメルンは内から湧き出る悪意の声に寝れずにいる。

 

「ぐっ……」

 

狂いそうになる自我を、なんとか保つ、大丈夫だ、昨日も、耐えられたんだ、今日も耐えてみせると、ハーメルンは寝ようとする。

 

「ふふふ、寝れてないみたいね、ハーメルンちゃん」

 

ハーメルンの部屋に、シャーロットの声が聞こえてくる、ドア越しに、シャーロットは話しかけてくる。

 

「入ってもいいかしら」

 

「……良いぞ」

 

シャーロットは扉を開いて、中に入ってくる。

 

「寝れないなら、私が寝かしつけてあげましょうか?」

 

「む、そうだな……いや……」

 

ハーメルンは横になりながら、数分思案する、他の子供のようか扱い、少し恥ずかしい、だがこのまま暴走するのは他の人に、アーサーやグレーテルに困らせてしまう。

 

「よし、お願いしよう」

 

「じゃあ」

 

シャーロットは寝台の横の椅子に座りハーメルンの手を握り、歌を歌う、綺麗で、心が安らぐ、ハーメルンは少しずつ眠気がおぼえていき。

 

「あり……がとうな、シャーロッ――」

 

ハーメルンは眠りにつくと、シャーロットは誰に言うでもなく、

 

「うふふ、思い出すわねこういうの……()()()元気にしているかしら」

 

シャーロットもうつらうつらと瞼が重くなっていき、自らも眠りつく。

 

 

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