神獄塔メアリスケルター AnotherFinale   作:謎のコーラX

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14話 ハーメルン編⑥ 一人ぼっちだった王様達

われは孤独であった。

いや、メルヒェンどもはいたのだ、だが、まともに会話というモノはしたことがなく、本を読んだりや、メルヒェンを気まぐれに殺すことなどして孤独を紛らわせていた、われはそんなとき、勇者と魔王を知った、勇者は仲間と共に、魔王を打ち倒す存在、魔王は配下と共に、勇者を倒さんとする存在、われは魔王を選び、メルヒェンという配下と共に、ニンゲンを待っていた、現れたマモルら、そこでわれはマモルに言われた。

 

「お前には、仲間がいないから分からねぇんだ」

 

仲間、マモルらのあれが、仲間というモノなのだろうと、そう思った、それからジャックらと会い、共に助けあい、共に戦うというモノを知っていった。

 

これは、()()われは存じぬことだ、だが、心に残っていたから、われは、マチらと行こうと決めれたのだ、そして、今のわれは、()()()のわれが知らぬ記憶、知らぬ仲間、知らぬ敵、知らぬ世界、全てが違う、だが、われは変わらない、われは仲間を傷つけたくはない、仲間を失いたくは無いのだ、グレーテル、そなたを失うことにはなりたくはない、なりかけたあの時(本来の世界での地上)なってしまったあの時(つうが血式少女の世界)、われは、われは強い、だが、この世界でのわれは弱い部類、だからこそ、われよ、その血液の一滴さえも、仲間のために――。

 

 

「……アーサー」

 

われは、襲撃のあった翌日、起きてすぐに、アーサーのもとに向かった、眠っていたときに何か、考えていたような気がするが、一つの答えはちゃんと覚えておる、それを、今、答えようとしておる。

 

「なんだ、手短に頼むよ」

 

アーサーは朝のコーヒーを飲みながら、紙を見ながら、われの言葉に耳に傾けておる。

 

「……正直に言おう、われは弱い、魔王と自称してはいるが、ここのメルヒェンにも苦戦する始末だ」

 

「魔王、ね」

 

その言葉にアーサーが反応した、コーヒーを飲みのをやめて、われの言葉をわれの目を見ながら待っておる。

 

「そう、魔王、われは前にジェイル……地下ではメルヒェン、あの怪物どもと共に暮らしておった」

 

「へぇ、汚染動物を支配できるのか、それは凄い」

 

「ま、ここに来るまで、ここのメルヒェンどもにはわれの笛の音は効かぬようだったけどな、話が逸れたな、単刀直入と言うのだったこういうのは、アーサー、われを強くしてくれ」

 

「……理由は魔王であるためか?」

 

アーサーは少し目を細めた、そうだな、昔のわれなら、魔王は強くあらねばならぬとか、そんな理由で言っておったかもな。

 

「違うぞ、われは、ただ、グレーテルを、ヘンゼルを、いや、共に戦い、笑いあったジャック アリス 赤ずきん、シンデレラ」

 

われは血式少女の皆、黎明の皆の名前を言っていった、皆、われの大切な仲間だ。

 

「……われは、いつこの謎の衝動に負けるかわからぬ、今も苦しい、あのわれと同じようなやつを取り込むということもわからぬ、だが、今のままでは何もできないことはわかるのだ、われは!、強くありたい、そのためなら、われは」

 

われは膝を床につけ、土下座の姿勢をとろうとする。

 

「ハーメルン、もういい」

 

アーサーは立ち上がり、それを静止する。

 

「アーサー?」

 

「がはは!、アーサー!、こいつお前に似てねぇか?、昔の勇者勇者と持て囃されたときと!、がっははは!」

 

エクスカリバーとやらがめっちゃわれを笑った、そういえば喋れおったなこいつ。

 

「あぁ、汚染動物と似て相互理解をしないやつらと一緒にいたというのは似てるな」

 

「勇者?、そなたがか?」

 

「……まぁね、今はむしろ騎士かな……ハーメルン、お前の決意はわかった、正直言ってお前のことは完全に信用しきれてなかった、度々村の大人を殺していると聞く、あのハーメルンと似た容姿と名前のやつだからな、だが、お前は違うと今なら言える」

 

アーサーはわれの肩を叩き、笑顔で言った。

 

「良いだろう、そこらのナイトメア程度なら退けられるくらいには、鍛えてやる、子供達と遊ぶ時間が減るのは悲しいがな」

 

「アーサー……感謝するぞ」

 

「なに、どうってことない、ところで、ヘンゼル、グレーテル、ドアに耳を傾けているのはわかってるから入れ」

 

「なぬ!?」

 

われはドアのほうに振り向く、ドアが開き、ヘンゼルとグレーテルが入ってきた。

 

「あら、わかっていたのね、血式能力でとんできたから足音は無かったのにね」

 

「たぶん、気配だと、思うよ、勘、鋭いとも、言うね」

 

「なるほどね、ヘンゼル兄さんも同じような感じで私を察知したことあるしね」

 

「御託はいい、用もなくくるような頭の作りはしてないだろ、グレーテル」

 

「そうね、でも、わかっているでしょう、私が来た理由くらいは」

 

グレーテルが来た理由?、おやつの時間のことか?。

 

「……良いぞ、お前らも鍛えてやる」

 

あ、そっちか。

 

「あら、ハーメルンとは違って意外とすぐなのね」

 

「このハーメルンが守りたいやつなんだ、悪いやつではないことくらいわかってるし、ハーメルンのためでもあるんだろう?」

 

「……かもね」

 

グレーテル……どこか恥ずかしそうにしてるように見えるのはわれの見間違いか?。

 

「……さ、善は急げだ、今日から鍛えてやる、耐えて見せてね」

 

「おー!」

 

「良いわよ」

 

われとヘンゼルとグレーテルの修行が始まった、それは、二ヶ月ほど続く、かなり濃いな。

 

 

そして、われもまた、血戦におるジャックらと同じ変化が起きようとしていた。

 

 

 

 

 

 

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