神獄塔メアリスケルター AnotherFinale   作:謎のコーラX

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(´・ω・`)割とオリジナル設定、本編で都庁について言われたら……どないしよね、はい、都庁について触れます。


二章
15話 つう編① 過去は常にあなたの側に


……、それは、とても、懐かしいと感じるものだった。

 

「ウゥ……ワタシ、ナンデコンナニモヨワインダロ、エラバレタモノナノニ、ドウシテ?」

 

これは、まだナイトメアだった頃の僕だ、不完全なナイトメアとして生まれ、都庁ジェイルで、廃屋の屋根の下で、僕は泣いていたんだ。

 

「……あらあら、泣くものじゃありませんよ、我が娘」

 

誰かに抱かれた、それは優しさに溢れて、心地良い、誰なんだ。

 

「ギギ……デモ、デモワタシ」

 

「デモじゃないわ、あなたは成長するという固有のモノを持ってるんでしょう、あんなに小さな赤子から、今では人間のように、喋り、感情を露わにしている、ふふ、本当に面白い、私の娘ね」

 

……あぁ、これは、()()()()、けど、何故だろう、この人は織姫だ、僕を子と呼んだ、でも、ちゃんと()()だ、それも血式少女特有の匂いがする、問いただしたい、けど、あちらのナイトメアの僕と、こちらの僕は別だ、不思議な感じだな。

 

「おーい!、織姫!」

 

「あら、お父さんが来たみたいね、さ、我が子よ、帰りましょう」

 

「……ウン」

 

ナイトメアの子と、血式少女の母と血式少年の父、ヘンゼルとグレーテルとは反対の関係なんだな。

 

「……ヒコボシ」

 

「お?、なんだい……えっと、●●?」

 

まるで雑音が入って聞こえない部分がある、僕の名前、なんだろうけど、いや、僕はつうだ、誰がなんと言おうと。

 

本当に?

 

?、なんだ、何処からか声がしたような。

 

「ネェ、ワタシハ、ドウシテイカサレテイルノ、シッテルンダヨ、ワタシハホンライナラ、ホカノドウシュトイッショニ、コロサレルッテ」

 

「――ふっ、他は他、他所は他所だろ?、差別と言われようとも、僕は●●、お前は僕達の自慢の娘だよ」

 

「ムスメ……ウン、オリヒメ、ヒコボシ、ワタシハ」

 

そこで、世界が暗転した、いつの間にか、僕には身体が本来の血式少女の姿になっている。

 

「よし、ちゃんと喋れる、一体何だったんだ、あの映像は」

 

「ソウダネ、アレハトチョウガ、マダホロビテイナカッタトキノコウケイ、ワタシハ、ソコデ、オリヒメト、ヒコボシニヒロワレタ、レイメイノヨウナソシキ、ソノオサガ、アノフタリ」

 

僕の目の前に、先程のナイトメアの僕、同じ背丈になっていて、鋭い視線を僕に向けている。

 

「ツウ、イマ、キミガレイメイデスゴセテ、タノシイ?」

 

「……あぁ、僕は姫、そしてジャックやみんなとすごせて楽しいと思えるよ、それがどうしたんだ」

 

「……ソッカ、ギギ」

 

ナイトメアの僕は、悲しそうに顔を俯かせ、再び目線を、僕に向ける、そこには怒りが感じ取れた。

 

「ドウシテカコヲステタノ、ドウシテ、()()()()ニゲタノ、ドウシテ……()()()()()()()()()()

 

ナイトメアの僕から突如として、大量の触手が伸びた、反応すら出来ずに、僕はそのまま、触手に飲み込まれた。

 

「アナタハドコマデイッテモナイトメア、ソノジジツハギタイカ、デキナイヨ」

 

 

「うわぁぁぁ!!」

 

僕は自室のベッドから飛び起きる、荒く息をして、まわりの様子を見て、あれが夢だと理解する。

 

「変な……夢だった―――!?」

 

今度は頭が割れるような痛みだ、何かが溢れてくる、これは……()()()()()()()()()()()()()()()()そうだ、僕らは脱獄して……、だめだ、うまく記憶を整理できない――数分ほどした辺りで頭の痛みは収まった。

 

「はあはぁ……な、何なんだいったい、でも、わかったことはある、この世界は僕が初めて血式少女となった世界と同じなのかもしれない、何故処刑台少女(ジェノサイド・ピンク)によって荒廃したないかはたぶんマリアチャイルドのおかげかな……とりあえず、ちょっと鏡……を」

 

僕は自分が今どのような状態なのか、立てかけられた鏡を見る、そこには。

 

「……なんで、僕は()()()()()なんだ」

 

絶句した、今の僕の姿は血式少女ではなく、ナイトメアになっている、まだ夢かと顔をつねるが、痛い、やはり夢からは覚めている、いったいどういうことなんだ。

 

「おつうちゃん!、大丈夫!」

 

「!?、姫!、今はだ」

 

姫もまた記憶が呼び起こされたのだろう、急いでドアを開けて、中に入ってきた。

 

「……おつうちゃん、その姿」

 

「……うん、戻っちゃったんだ」

 

姫は嫌悪するでもなく、恐怖するでもない、ただ、いつも通り、優しく僕に微笑んだ。

 

「そっか……とりあえず、その姿はまずいかもね」

 

「うん、他のみんなも記憶が戻ってるんだろうけど、マチとかに見られたら」

 

「おーい!、なんか今日は部屋のあちこちで苦しみの声が聴こえたんだが、そういう時期かなんか……か?」

 

「「あ」」

 

姫がドアを開けっ放しにしていたから、運悪く通っていたマチに、僕の姿を見られた。

 

「つう……その姿」

 

「マチさん!、違うんです!、これは」

 

「――新しいコスプレってやつか」

 

「「は?」」

 

うん、マチはよくわからないところで勘が悪いのか、それとも良いのか……。

 

 

 

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