神獄塔メアリスケルター AnotherFinale 作:謎のコーラX
その場には、地下組の血式少女達と一部の黎明関係者やヒカリ、それにメアリーを加えた面々が集められていた。地上の血式少女達は今日はおらず、皆寮で一番広々としているリビングにいる。
「……どういうこっちゃこれ」
マチはかなり困惑している。メアリーの件でも驚きはそこまでだったが、ジャックだけが見えるリッパーなる少女、半異形となったつう、一つでも結構なことだがいっぺんにくると流石に反応に困る。
「僕にもなんとも、リッパーは敵意は無いとは言ってるんですけど」
「ジャックはまぁ、最低でも疲れているで済ませられるけど」
「それは酷くないです!?」という声を無視し、マチはつうを改めて見る、人型ではあるが、左半分がナイトメアやメルヒェンに近いものとなっている、最初こそコスプレと思ったが、他の血式少女達は見覚えのある姿だという、なんでもこれがつうの本来の姿だとか。マチが知らないことだ、メアリーも知ってると言うが本人は知らんと言う。
「私はジャックのことは信じてるわ、おかしな夢を見たのでしょう?」
アリスはそうは言うが半信半疑と言った少し困った表情だ、ジャックもリッパーの存在が疲れなのか本当に自身の精神に住み着いているのかわからない。
「夢……というには少し変なモノだったな、リッパーが言うには精神世界に近いモノだとか、ははは、グレーテルが飛びつきそうな話だよね」
「……んで、これはお前ら」
マチはメアリーを除いた皆に目線を送る。
「マチだけが知らないんだ、知ってること洗いざらいはけ誰でもいいから」
そこは怒りはなく、単純な疑問だ、心の準備はできている、それがどんなことでも受け入れる、というよりほぼ自分の中で答えは出ているのだ。
「それはあたしから言うわ」
赤ずきんが一歩前に出る、そこにおどけた感じはなく、真剣な表情だった。
「……覚悟はできてるかな」
「話せ、マチだけ仲間外れは嫌だからな、覚えている記憶によっては他の者を頼るがいいかな」
「えぇ、それじゃあまず――」
赤ずきんは1から話し出す、その内容は一言で言うなら、メタ的に言うなら神獄塔メアリスケルターの全てだ、その内容にはマチの影はなく、地下にはメアリーがおり、シャルロットというメアリーの姉のような存在、博士の野望から、地上の本来の荒廃ぶり、
「……つまり、やはり、マチはそこにはいないんだな」
「いや、あたしとしては知らないところでいたのかなって、ほら、メアリーやジュウのようなことがあったし」
「メアリーから生まれたという線もあるが、メアリー、お前のマッチってここまで人間が作り出せるのか?」
「え?、いやそれは……簡単な物なら核に放り込めばいけるけど、それができるとしたら」
「ウィッチクラフトか、まぁ人間一人くらいは創造可能か、ま、マチがいないこととかはどうでもいいとして」
「あんた、本当に精神がヤバいくらいカチカチね、達観してるって感じ、まぁそんなところがあたしは好きなんだけど」
赤ずきんは話を終えるといつものおちゃらけた表情を見せる。
その表情にマチ含め、皆安心を覚える、過去のこともあるが、それが正常で、皆がよく知ってる赤ずきんだからだろう。
「ありがと、じゃ、一番の問題から話そうか……」
注意 この先の話には、メアリスケルターFinaleの終盤からエピローグのネタバレがあります。