神獄塔メアリスケルター AnotherFinale 作:謎のコーラX
「姫、次は何処に行きましょうか?」
「うーん、そうだね、おつうちゃんが行きたい場所って何処かな?」
私はおつうちゃんと一緒に血戦都市の繁華街のいろんなところを回ってる、新しいマイクとかもあったけど、私には今のこれがあっている。
「僕ですか……うーん、そうですね」
おつうちゃんが考えながら一緒に歩いていると、人だかりが出来ているのを見つける。
「気になるますか?」
「う、うん」
「それじゃあ失礼しますね」
「わ、わ!」
おつうちゃんは私を肩車してくれる、ちょっと恥ずかしいけど、これで見えるかな。
「♪〜♪〜」
人だかりの中心には、確か、カーレンって人だったかな、その人は綺麗な踊りをしていて、音楽もないのに、まるであるのかのように魅せてくれる。
数分後に、カーレンさんはお辞儀をすると、人だかりも消えていった。
「どうでしたか?」
「うん!、凄い綺麗な踊りだったよ!音楽が無いのが残念だけど」
「あら、見てくれたみたいね♪、黎明のお二人さん♪」
カーレンさんが、こちらに近づいてくる、その足どりも綺麗で、常に踊っている感じだ。
「きみがカーレンか、僕はつう、こちらは姫」
「人魚姫です、あの、なんで音楽を使わないんですか?」
「うーん、そうだね、私は衝動とか血式リビドーって言うのかな、踊らないといけないって思うんだ♪、まぁ好きでやってる感はあるけどね♪、で、何故音楽を使わないと言うと、単純な話、私に合わないからかな」
「合わないって?私からすればもったいない気がするけど」
「私は音楽に合わせてなんて絶対に嫌なの♪、だってそんなの音楽作った人の操り人形みたいだし、私は私の踊りをしたいの」
「なら自分で歌えばいいんじゃないか?、僕ならそうするけど」
「……聞きたい?」
「え、うん」
おつうちゃんがカーレンさんの謎の圧に気圧されてる、カーレンさん、そんなに嫌なのかな。
「じゃあ……らー♪」
……聞いたのは1分ほどだったけど――酷かった、音程がバラバラで、なんとも言えない歌だった。
「ね?、酷いもんでしょ?、私結構頑張ってるのに一向にこれなの♪、才能がないってやつ♪」
「うん、僕から見ても酷いね……それなら姫と一緒にっててのはどうかな?」
「おつうちゃん!?」
「ふむ……試しに歌ってみて」
「はい、じゃあ……」
私も1分ほど歌った――歌い終わると、カーレンさんは肩を震わさていた。
「あの……駄目でしたか?」
「――良い、良いよ!!人魚姫さん!」
カーレンさんは大きな声をあげて、私の手を両手で掴んだ。
「これだ!、私はこの声を待っていたんだ!、どうか私の踊りを歌ってくれないか!」
「えぇ!?」
「ちょっとカーレンだったけ、僕の姫に何を勝手に」
おつうちゃんは手を離そうとしてるけど、別に強い力で握ってないのに離れない。
「一曲!、一曲だけでいいから!」
「いや、別に私断る気は無いんですけど」
「良いのかい!、やったぁ!!」
カーレンさんは手を離して、背を向けてガッツポーズをしている、本当に嬉しそう。
「じゃあ、広場に行こうか!」
「あの、練習とかは」
「そんなことしてるほど私は我慢強くないよ!、ほら!」
カーレンさんは私を抱えると、全速力で走った、おつうちゃんも追いかけてきてるけど、追いつけそうにない。
広場の中心にやってくると、すぐに人が集まってくる。
『お?、今日も踊ってくれるのかなカーレンちゃん』
『あら、同い年くらいの娘が新しくいるわね、これは楽しみね』
「さて……人魚姫さん、私は踊るから貴女はただそれを見て感じたことを声に出して欲しい、簡単ではないのかもしれないけど、お願いしたい」
「あ、はい……」
「それじゃあ、レッツダンシング!」
カーレンさんはそう言って踊りだした、やっぱり綺麗だ、これに合わせるべきなのは……うん、そうだ、合わせるんじゃない、
「ら〜♪」
「いいねぇ、やっぱり貴女は最高だよ!」
私とカーレンさんは思う存分、歌い、踊った……。
日が沈むかけの頃、私とカーレンさんは終えて、汗だくになりながら、静かにお辞儀をした。それと同時に集まっていた大勢の人達の拍手喝采が耳に響いていてくる。
『良かったぞー!二人とも!』
『えぇ!、こんな良い見せもの、そう見て聞けるものじゃないよ!』
「はぁはぁ……カーレンさん、これで良かったんですよね」
「えぇ、最高だったわよ人魚姫さん……あの、それでなんだけど」
「どうしましたか?」
「これからも……またこうやって歌ってもらえませんか?」
「なんだ、そんなことですか、はい!、私からもお願いします!」
「!、ありがとうございます!」
その後おつうちゃんにカーレンさんが怒られていたけど、こういうのも悪くないかなって思えたな。
まぁ影響無いとは言っても人魚姫とカーレンが仲良くなったという進みはあった。