妹はやり通す   作:パッパ

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筆が進んだ。ただそれだけぞ。


キャッチボール

 

 

冬の寒い朝、俺は庭で野球ボールを持って妹と対峙している。

 

え?何故バレーボールを持って対峙しているのかって?

それは少し前に遡る。

 

「お兄ちゃん!キャッチボールしよっ!」

 

妹がそんな事を言い出した。

こんな寒い時期にキャッチボール?何故だ?

...はっ!まさか女性によくあるお腹周りがというやつか!

うちの妹もそういうのを気にする様になってきたか...あれ?お前筋トレとかきちんとやってなかったか?何故か毎回俺の部屋で。

そして何故お腹周りなのにキャッチボール?しかも筋トレしてるのに?

ああ!運動不足か!これなら納得がいく。筋トレだけじゃ身体鈍っちまうもんな。

 

「いいぞ」

 

よし、お兄ちゃんも運動するぞー!

確か俺のグローブがこの箱に...あったあった。よしこれで...そういえば

 

「なぁ、お前ってグローブが持ってたか?」

 

俺、グローブ一個しか持ってないんだけど...

 

「ううん、持ってないよ?」

 

「.....グローブ一個しかないからキャッチボール出来ないじゃん」

 

「えっ?私はグローブ無くてもいいよ?」

 

「いやいや、危ないから」

 

うーん、何かいいものは...お?

 

「じゃあこのバレーボールでやろうぜ!」

 

「バレーボール?」

 

「ああ、それだったらドッチボールみたいになって危なく無いだろ?」

 

「うーん...うん!そうだね!じゃあ行こ?」

 

 

と、いうことがあって今に至るというわけなんですが...寒い!

風が強くて手が痛い!手袋をするべきだったな。

そして妹よ、何故そんなにも薄着なんだ?あれか?子供は風の子大人は火の粉ってか?若いってのは羨ましいぜちくしょう!まぁ、俺も若いんだけどね。

さぁ、早く運動してあったまろ。

 

「じゃ、投げるぞ?」

 

「いいよぉ!」

 

ふっ、兄貴の球、受け止められるかな?

ってのは流石に大人気ないんで柔らかく投げますけどね。

 

フワッ

 

大きく弧を描いた俺の球は見事に...

 

ポスッ

 

妹の中心へ。

 

うん、中々よ「お兄ちゃん!本気で投げてよ!やり直し!」ポーイ パスッ

 

いや、本気で投げるとマジで危ないぞ?怪我しちゃうぞ?

...はっ!まさか妹よ、お前...お兄ちゃんの運動不足を解消してくれようとしているのか!?

本気で投げて動けって事か!その心遣いに涙出そう。

でもそんな気持ちを知ってしまったら

『妹よ、実はお兄ちゃん運動不足では無いぞ?』

なんてもう言えないなおい!

昨日バッティングセンター行って来たわ!

 

さて、言われたとうりに本気で投げますか。

 

「いくぞ!ぬぅん!」ビュン

 

綺麗な直線を描いたボールは妹の中心に...「あはっ」

 

バァン!「ん''ぉ''」

 

行かず何故か急に腰を落とした妹の顔面へ...ってえ?

 

「ごめん!だっ、大丈夫か!」

 

「ら、らいじょうびゅ...」

 

これが野球ボールだったら病院だったな。

グローブさん、一個しかなくてありがとう!

そして無理してピースしなくていいんだぞ?しかも両手で。大丈夫なのは分かったから無理すんな。

 

「立てるか?家まで行けるか?

 

「う''ん''」

 

ふぅ、取り敢えず救急箱から消毒液を!?危ないっ!ガシッ

 

「りゃめぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

ふぅ、まさか急に倒れそうになるとは...って安心してる場合じゃない!

 

「どうした!大丈夫か!」

 

「あしぇが...しゅご....い」

 

汗?さっきから心配で冷や汗かきっぱなしだよ!

お前も凄い汗だな!ベトベトしゃねぇか!

あれ?なんで下半身にしか汗かいてないんだ?

と、取り敢えず家に!

 

 

その次の日

 

「お兄ちゃん!サッカーやろ!」

 

「凄い根性!!よしいいぞ!」

 

 

 

 

 

無限ループって怖くね?

 

 




ひどくなーい、ひどくなあーい。
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