「あ、今年のツリーの場所どうする?」
「私が決める!」
俺は妹とクリスマスパーティの準備している。
親は共働きで帰ってくるのが遅く、毎年クリスマスなどは二人で準備をしている。
妹よ、寂しい思いをさせてごめんな。
お兄ちゃんが出来るだけ寂しくならないように頑張るからな。
「ここにしよ!」
お?決まったみたいだな。ふむ、部屋の隅か...まぁ、去年はど真ん中に置いて邪魔だったしたな。
「わかったー!じゃ、ツリーを設置しよっか!」
「ううん、今年は違うツリーにしない?」
「ん?違うツリー?」
あれ?別のツリーなんかあったか?
「うん!変わったツリーでお母さん達をビックリさせちゃお?」
なるほど、サプライズか...いいねそれ!
「よし、採用!して?内容は?」
提案するという事は面白い案があるんだろう妹よ!
「私がツリーになるんだよ!」
「ごめんちょっと何言ってるかわからない」
「だーかーらー、私がツリーになるって言ってるの!」
ふむ、妹がツリーに?想像がつかないぞ?
「つまり、どういう事?」
「まず、私がここに立ちます!」
と言って部屋の隅へ。
「そして私にお兄ちゃんがライトを巻きつけて下さい」
「いや、なんでだよ」
なんでライトを巻きつけなきゃいけないんだよ。
「私がツリーだからだよ!」
「お、おお?」
「お兄ちゃんが採用って言ったんだからね!きちんとやって!」
いや、でも...
「ライトを巻きつけるって危なく無いか?ほら、首とかに…」
「お兄ちゃん、やるの」
「でも「やるの!」アッ、ハイ」
全く、出たよ頑固病が。
ここまでくると言う事聞かないんだよなぁ。
ま、仕方ねぇ。やるって言ったんだ!やってやろうじゃねぇか!
俺は段ボールを妹の立つ前に起き、その中からライトを取り出して巻きつけ始めた。
「お兄ちゃん!」
「うおっ、ビビった...なんだ?」
「ん」
そう言って首を指差した。
え?巻き付けろと?
いや、流石に危ないって!
「それは流石に「ん」危ないって「ん!」...はぁ、わかったよ「ん〜♡」全くこいつは...」
俺は優しく首に巻きつけてやる。
「お兄ちゃん!もっとキツく!」
えっ、何故に?どこにキツくしなければいけない要素があった?
「取れちゃうでしょ!」
ああ、そういう事か。
「大丈夫、そう簡単に落ちないって」
「念の為!」
あっ、頑固モードだ。
これはきっとやるまで行ってくるんだろうな。
まぁ、妹のやりたいようにやらせてやろう。
いっぱい楽しんで満足して貰わないといけないからな。
よし、やってやるぞ俺は!妹の為だ!
「ん...ぎゅ...ん''っ...」
「こんなもんでいいか?」
「お''っ...げい''...」
よし、お気に召してくれたようだ。
苦しそうだけど本当に大丈夫か?
でも、喜んでいるようにも見えるな。
ふむ、どっちだろうか...わからん。
続いて身体にグルグルと巻きまして。
「お''に''ぃ''...じゃ...ん''ん''」
「なんだ?どした?」
「も''っど...ち''ゅよく''っ...」
更に身体に強く巻けってか?
あ''あ''!今日はとことんやってやんよ!
「むぎゅっ...ガッ...お''お''っ」
更に強く巻き、飾りをライトの紐に括り付ける。
そしててっぺんに星を乗せて、完成だ!
おっきな鏡を持ってきて、妹に姿を見せる。
「どうだ?」
「ん''ん''っ...し''ゅご...はじゅがぢ....ぎぼぢ...い''い''っ」
どうやら満足いただけたようだ。
ドサッ
ん?なんだ?
俺が背後を振り返るとそこには買ってきたチキンの袋を落とした母親の姿が。
「な、何を...やっているの?」
「あ、母さんおかえり。早かったね」
「イヤァァァァァァァァァ!!!息子が変態にぃぃぃぃぃ!!」
「うわっ!うるさっ!?ってか誤解だよぉぉぉぉ!!」
確かにハタから見たら危ない現場だけどさぁぁぁ!!
「イ"グッ...お"っ...ほ"ぉ...」
その後事情を説明、無事に誤解が解けました。
うーむ、酷い