鉄道擬人化   作:月島柊

4 / 4
東京総合車両センターに来る車両たち、三鷹車両センターの車両たちなど、いろいろな場所の車両が出演します。


クリスマス

      東京総合車両センター

 

 私は山手線E235系のトウ3編成。今日はクリスマスで、恋人とかカップルが乗ってきたりもしたけど、今日の運用はもう終わり。終電の運用だった。

 

「おう、トウ3戻ったか」

「トウ24かぁ。なんかちょっとビックリした」

 

隣の線路にいたのはトウ24。東京総合車両センターじゃあ有名なイケメン車。他の車両センターからも愛されてて、なんかムカつく。犬猿の仲だ

 

「私もいるよ、トウ3ちゃん」

「あ、トウ13ちゃん。お疲れ」

 

トウ13ちゃんがもう片方か。

 

「トウ3、俺のこと忘れてないよな」

 

話しかけてきたのはトウ2。私の大好きな編成。イケメン車とは呼ばれてないけど、東京都内の車両センターだと隠れたイケメン車。

 

「忘れてないよぉ、トウ2くん」

「仲よさそうだな」

 

1番京浜東北線寄りの線路にいたのはトウ4。

 

「仲良いよ!ね、トウ2くん」

「あぁ。トウ3とは1番仲良いかも」

 

嬉しい!1番仲良いなんて!

 

「俺も彼女車作りたいなぁ」

 

トウ24が言った。

 

「F1とかで良いんじゃない?」

 

そう言ったのはトウ35ちゃん。

 

「路線外じゃねぇか!」

「どうせ好きな車両も他の線区なんでしょ?」

「うぐっ…」

 

図星かよ、トウ24。どうせトウ24だったら京浜東北のサイ150ちゃんとかだろうなぁ。

 

「サイ150ちゃんとかじゃないの」

「違うわ!他の線区なのは認めるけど、サイ150じゃない!」

 

なんかかわいそう。いや、サイ150ちゃんには付き合ってほしくないのはトウ24だけだ。

 

      さいたま車両センター

 

 「はくちゅ!」

 

1編成がくしゃみをした。サイ150だ。俺はサイ122。

 

「どうかしたか、サイ150」

「なんか呼ばれた気がした」

「気のせいだろ。最終も終わってるし」

 

俺とサイ150は密かに付き合っている。1番の親友であるトウ30にも言ってないし、さいたま車両センターの中でも知ってる車両はいない。

 

「じゃあ気のせいかな」

「あぁ。そうだろ」

「俺も呼んでないからな」

 

サイ110。いつも一編成でいるんだから呼ぶわけない。

 

「だから気のせいだろ」

「そうなのかなー」

 

サイ150は俺の隣で電気を消した(眠った)

 

「今日はサイ135は蒲田か?」

「サイ170といちゃつくんだろ」

「あいつら絶対付き合ってるだろ」

 

サイ170とサイ135は明らかに付き合ってる。付き合ってないって言ってるけど、いつも隣だし。まぁ俺とサイ150もそうだけど。

 

「じゃあ俺たちも電気消す(寝る)か」

「そうだな、おやすみ」

 

俺とサイ110は電気を消した(眠った)

 

       三鷹車両センター

 

 私はA502。元トウ502だ。今は総武線に転属して新しい線区で生活している。

 

「A502ちゃん、ただいま」

「おかえり、A525ちゃん」

 

ここの中にいるのは私たち二編成だけ。

 

「ホワイトクリスマスにはならなかったね」

 

東京のクリスマスに雪が降るはずない。降ったらいいんだけどね。

 

「まだ数年はならないだろうね」

「私たちがいる間にはなるかな」

「どうだろう。なってほしいね」

 

ホワイトクリスマスはさすがに憧れるし。ああ、楽しみだなぁ、ホワイトクリスマス。

 

       小山車両センター

 

 俺は雪が降らないのにすごく寒い小山車両センターにいた。今日はU622と一緒だった。俺はU218。

 

「今日は雪見れなかったな」

「え?あ、そうか。付属だから籠原で別れたもんな」

「見たのか?高崎で」

「雪自体はね。211系のA60先輩が水上からの雪乗せてた」

 

A60先輩がか。そういえば上越線入ってるから雪とか運んでくるのか。

 

「俺たちで雪被りやすいところってどこだ?」

「前橋とか」

「俺が行けないじゃん」

 

10両しか行かないから俺は行けない。

 

「黒磯は」

「あそこ、確かに寒いけど雪降らなくね?」

「じゃあないだろ」

「俺たちには雪を被れることはないのかな」

 

雪、見てみたいなぁ。けど、降ったら降ったで空転とかするから嫌だけど。

 

「よし、寝るか」

「分かった。おやすみ」

 

俺とU622は眠った。

 

      東京総合車両センター

 

 ホワイトクリスマスも憧れるんだけどなぁ。

 

「トウ3、クリスマスで楽しみなことないのか」

「ホワイトクリスマスは憧れるよ」

「その時は俺と見ような、二編成きりで」

 

え、プロポーズ!?トウ2も少し顔赤いし。私は自信をもって言った。

 

「うん!」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。