昨日の出来事があって
僕は八潮さんに勉強を教わることになり
今は図書館に向かってる
七深「かえ君~!」
楓「広町さん?どうしたの?」
七深「私も一緒にお勉強しようと思って~。」
楓「そうなの?」
そんな話は聞いてなかったけど
あの後、急に決まったのかな?
楓「じゃあ、一緒に行こっか。」
七深「うん!」
広町さんがそう返事した後
僕たちは図書館に移動した
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八潮さんに呼ばれた図書館は凄い
外国の宮殿みたいな内装で
今日は人も少なくて色も少ない
なんだか空気が澄んでる気がする
楓「お待たせしました、八潮さん。」
瑠唯「時間通りね__広町さん?」
七深「やっほ~。」
楓「......?(なんだろ?)」
八潮さんの色がおかしくなった
いや、色を見るまでもなく怒ってる?
ちょっとだけ眉間にしわが寄ってるし
広町さんの方をジッと見てる
瑠唯「......なんで、広町さんがいるのかしら?」
楓「え?一緒にお勉強するんじゃ?」
七深「そうだよ~、約束したよね~?」
瑠唯「......そういうこと。」
楓「?」
今、何が起きてるんだろう
八潮さんは何かを理解した感じだし
広町さんはいつも通りニコニコしてる
ましろ「__あ、え、衛宮君......!」
瑠唯、七深「!」
楓「あれ、倉田さん?あと、桐ケ谷さんと二葉さんも?」
透子「どもー。」
つくし「こんな所でお勉強会するんだね?」
2人の様子を伺ってると倉田さんたちが現れた
色が残留してない事から、この建物に入ったのは僕達より後だと分かる
3人は僕たちの方に歩み寄ってきた
ましろ「ぐ、偶然だね。」
楓「そうだね。倉田さんたちもお勉強?」
ましろ「うん、あ、折角だし私達も一緒にしていいかな?」
楓「僕は良いけど。」
七深「広町も大歓迎~。」
瑠唯「......勝手にしたらいいわ。」
2人も了承してくれて
僕たちはそれぞれ席に着いた
だけど......
瑠唯「始めるわよ。」
楓「あの、近くないですか?広町さんも。」
七深「そんなことないよ~。」
瑠唯「教えるのに適切な距離よ。」
ましろ(うぅ、出遅れちゃった......)
楓(教えるのに適切な距離って何だろう?)
僕は少しの疑問を抱えながら
中間テストの勉強を開始した
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”つくし”
勉強会が始まって1時間ほど
流れはもう想像通り
八潮さんは衛宮君に構いっぱなし
広町さんもほぼ同じ
倉田さんはさっきから衛宮君ばかり見てる
瑠唯「ここの計算はこの公式を使うのよ。」
楓「こうですか?」
七深「こっちを使ってもいいと思うよ~。」
瑠唯「......」
楓「あ、ほんとだ。」
ましろ(衛宮君......)
つくし、透子(なんだこれ。)
折角、衛宮君を追いかけて来たのに倉田さんは見てるだけ
教えるなんてあの2人で充分だし
正直、入る余地がない
透子「ちょ、なんでこの状況で衛宮は平然としてるの?」
つくし「ま、真面目な子だから勉強に集中してるんだよ。いや、それにしても異常だけど。」
と言うか、衛宮君って色見えるんだし
それの変化で分かったりしないのかな?
なんでこんなに鈍感なの?
楓(難しいけど、2人のお陰で分かってきた。1人でするよりずっと良い!)
つくし(なんで嬉しそうにしてるの!?)
衛宮君は笑みを浮かべてる
ちょっとは私達の疲れを察しって欲しい
鈍感にもほどがある
瑠唯「呑み込みが早いわね。」
楓「え?そうですか?」
瑠唯「えぇ、教えるほうも気持ちがいいわ。」
透子(いつものだね。)
七深「いっつも真面目に授業受けてるもんね~。」
もうこの2人のこれは慣れた
衛宮君にだけは異常に甘いんだよ
いや、気持ちは分からない事もない
衛宮君は末っ子みたいな雰囲気があるし
妹がいる身としては甘やかす気持ちもわかる
いや、分かってもあれなんだけど
”ましろ”
全く衛宮君と話せない
勉強会だし、話すのが本題じゃないけど
でも、話せないのは寂しい......
ましろ(あの2人がライバルなんて......)
美人で、生粋の月ノ森生
神様は不公平だよ
この2人が持ってるものを1つくらい私にくれてもいいのに......
私は地味で可愛くないし、頭も良くない
ましろ(どうせ、私なんて......)
楓「あ、倉田さん、この問題で来たんだ。」
ましろ「え?」
楓「この問題、何故かできないんだよ。良ければ教えてくれないかな?」
ましろ「え、あ、えっと、これはね。」
私は内心驚きながら
衛宮君に言われた部分を教えた
衛宮君、私より賢いのに
なんだか、不思議な感覚になってきた
楓「なるほど、そうすればよかったんだ。」
ましろ「う、うん。」
楓「ありがとう、倉田さん。助かったよ。」
ましろ「!///」
衛宮君が私に笑顔を向けてくれた
嬉しい、可愛い、胸がドキドキする
つくし(倉田さんが復活した!もう、何と言うか、よかったね!)
ましろ「そ、そんな、私なんて......///」
楓「倉田さんは凄いよ。」
七深(む~、これはしろちゃんも強敵だな~。)
瑠唯(......伏兵ね。)
それからは何だか流れに乗って
私は衛宮君とかなり話せた
とても楽しい時間を過ごせた
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”楓”
勉強会は3時間ほどで終わり
僕たちはそろって図書館の外に出た
もう夕方で日が傾いて来てる
透子「じゃあ、あたしこっちだからー、」
つくし「私もここでお別れかな?」
瑠唯「私はこっちね。」
七深「私も~。」
楓「じゃあ、ここまでだね。」
ましろ「また明日。」
倉田さん以外の4人は別々の方向に歩いて行った
僕と同じ方向なのは倉田さんだけみたいで
僕たちは2人で帰ることになった
ましろ「そう言えば、衛宮君も外部生だったね?」
楓「うん、ごく一般的な家庭だよ。」
ましろ「じゃあ、私と一緒だね。」
楓「あはは、そうだね。」
倉田さんとは分かち合える部分が多い
月ノ森内で似たような立ち位置だからか
共感できることが本当に多い
ましろ「衛宮君のお家ってどのあたり?」
楓「えーっと、もう少し行けば着くよ?」
ましろ「え?(私ももう少しなんだけど?」
話をしながら歩いてる内に
向こうで僕の家が見えて来た
僕は倉田さんの方を見た
楓「__ここが僕の家だよ。」
ましろ「え?」
楓「どうかした?」
ましろ「い、いや、その......」
倉田さんは困惑した表情のまま
ゆっくりと歩を進め
数歩歩いて隣の家の前に足を止めた
ましろ「ここ、私の家......」
楓「え!?」
ましろ「え、衛宮君、ここに住んでたの!?」
楓「う、うん、倉田さんこそそこに住んでたの!?」
かなり驚いた
なんで今の今まで気づかなかったんだろう
楓(家を出る時間が全く違ったし、僕は外出が少ないから気付かなかったのかな?)
ましろ(すごい偶然///)
楓「えーっと、倉田さん?」
ましろ「ど、どうしたの?///」
何を言えばいいか分からないけど
取り合えず僕は倉田さんの方を見て
次の言葉を口にした
楓「えっと、お隣としてもよろしくお願いします。」
ましろ「あ、こ、こちらこそ。」
楓、ましろ(あれ?)
僕たちはそんな不思議な会話をし
お互いに首を傾げ
各々自分の家に入って行った