中間テストが終わった
僕は2人のお陰でいい感じで終れて
順位的にも中位くらいにはなれた
本当にあの2人には感謝しかない
七深「__かえ君~。」
楓「あ、広町さん。」
七深「テストの順位の確認かな~?」
楓「うん、なんとか中位くらいになれたよ。本当にありがとう。」
七深「いいんだよ~!いつでも頼ってね!」
広町さんは笑顔を浮かべながらそう言った
其れと同時に気になったことがあった
それは、広町さんの順位だ
楓「広町さんはどのくらいだった?」
七深「え?あ、それは__」
楓「やっぱり、上位にいるの?」
七深「か、かえ君~?私の事なんていいんじゃないかな~?」
楓「気になるし、探してみようよ。」
僕は順位表に目を向けた
それと同時に不思議なことがあった
上位の方に広町さんの名前がない
楓(あれ?)
段々と目線を動かしていき
僕の少し下に広町さんの名前があった
僕は首を傾げた
広町さんがこんな順位なんてありえない
教えてもらってた感じ
1,2に名前があってもおかしくない
楓「体調が悪かったの?」
七深「広町はこんなものだよ~、あはは~。」
楓「でも......」
八潮さんは勿論学年1位
広町さんも同種の色を持ってる
なのにこんな差が出来る......
僕の経験の中ではなかった
七深「さぁ、今日も頑張ろ~!」
楓「え、あ、うん......」
僕は困惑したまま教室に戻った
広町さんは一体、何者なんだろう
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今日は5人のバンド練習だ
放課後、皆とアトリエまで来ると
それぞれ楽器の準備を始めた
僕はその様子を見てる
瑠唯「倉田さん。」
ましろ「ど、どうしたの?」
瑠唯「この歌詞の事なのだけれど。」
楓「?」
八潮さんはバイオリンの準備を終えると
歌詞が書かれた紙を持って
倉田さんに近づいて行った
瑠唯「なぜ、眠りや罪という単語がこんなに多いのかしら?」
つくし「確かに、少し多いね?」
ましろ「な、なんでもないよ。ただ、思いついただけで......」
楓「?」
倉田さん、今こっちを見た?
僕は少しだけ考えて
歌詞を見に集まった5人の方に行った
透子「衛宮はこの歌詞どう思う?」
楓「えっと......」
僕は歌詞に目を通した
確かに眠りとか罪という言葉が多い
でも、何か明確な物語が見えて
読むだけでもすごく面白い
楓「僕はすごく好きだよ。」
ましろ「!///」
楓「倉田さんの歌詞はやっぱり、読んでて倉田さんの物語が見えてくるんだ。やっぱり、すごい。」
透子「おー、べた褒めだねー!」
七深「私もシロちゃんの歌詞、すきだよ~。」
ましろ「あ、ありがとう......(衛宮君に褒められると、罪悪感が......!)」
僕は歌詞を倉田さんに返し
近くにある椅子に腰を下ろした
それと同時に八潮さんが口を開いた
瑠唯「それじゃあ、練習を始めましょうか。」
透子「げっ!出た、八潮のスパルタレッスン!」
瑠唯「何を言っているの?練習はこれからよ?」
つくし「え?」
桐ケ谷さんと二葉さんの表情が凍り付いた
色からも強張ってるのが見て取れる
そんな事を思ってると
桐ケ谷さんがこっちを向いた
透子「た、助けて衛宮!マジで死ぬって!」
楓「え、えっと......頑張って、桐ケ谷さん!」
透子「そのスマイル今はきついって~!!」
瑠唯「始めるわよ、桐ケ谷さん。」
つくし(腕、大丈夫かな......?)
桐ケ谷さんの断末魔からすぐ
練習が始まった
僕はそれからはいつも通り
5人のサポートに回ることにした
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あれから時間が経ち、練習が終わった
練習はこれからというだけあって
今までで一番ハードな練習だった
その結果としては......
透子(チーン)
楓「き、桐ケ谷さん、大丈夫?」
桐ケ谷さんは生気を失った顔をしてる
他にも、倉田さんがダウン
二葉さんが腕が上がらなくなって
広町さんも少し汗ばんでる
透子「もう衛宮が癒しに感じるよ......」
楓「と、取り合えず水分補給しよ?」
透子「さんきゅー......」
桐ケ谷さんは元気のないまま水を飲んだ
僕はそれを確認した後
その場で立ち上がった
瑠唯「まだまだこれからね。完成度が足りてないわ。」
ましろ「ま、まだまだ......」
瑠唯「課題は山積みね。」
八潮さんはこんな時も冷静だ
次の練習の事ももう考えてる
やっぱり、かっこいいなぁ......
七深「ねぇ~、かえ君~。」
楓「どうしたの?」
七深「もうすぐゴールデンウィークだけど、何か予定ある~?」
楓「特にないけど......どうしたの?」
瑠唯、ましろ「!」
僕は首をかしげながらそう答えた
て言うか、完全に忘れてた
休日なんて気にしてる余裕なかったし
七深「じゃあ遊びに行こうよ~。」
楓「遊びに?」
ましろ「わ、私も遊びたい......!」
瑠唯「私も、時間はあるわ。」
楓「え?」
何故か、すごく遊びに誘われてる
今まであんまりそういう事がなかったから
僕は少しだけ戸惑ってる
瑠唯「絵画展でもどうかしら?」
ましろ「私は......あんまり良い所には行けないけど......」
七深「私はかえ君の行きたい所どこでも行くよ~。」
楓「え、えっと......」
つくし(また始まった。)
透子(仕方ない、助け舟出してやるかー。)
すごく困った
今まで友達少なかったし
こういう時にどうすればいいか分からない
透子「ちょーっと待ったー!」
瑠唯「うるさいわよ。」
ましろ「び、びっくりした......」
透子「ゴールデンウィークはさ、折角バンド結成したんだし何かしたい!」
七深「何か~?」
つくし「何をするの?」
皆、首をかしげてる
バンドを結成してしたい事ってなんだろ?
ライブとかかな?
透子「折角の休みだし、メンバーのきずな深めるって事で、お泊り会しようよ!」
楓「お泊り会?」
透子「そうそう!」
桐ケ谷さんは元気に頷いた
確かにチームの結束を高めるのにいいかも
まだまだ距離を測りかねてる所があるし
今後を考えれば、する価値はある
七深「なんか普通っぽいし、私はいいよ~。」
つくし「私も大丈夫だけど......」
ましろ「や、八潮さんはどう......?」
瑠唯「......」
みんな、八潮さんの顔色を窺ってる
なんでだろう?
合理性を考えるなら悪くない考えだし
八潮さんも断ることはないだろうけど
瑠唯「衛宮君はどう思うかしら?」
透子(いや、ここでも衛宮か!)
楓「僕としては今後を考えればいい提案だと思います。メンバーの事を知れる機会になりますし、時間をかけて技術的な話もする時間も設けられますし。」
つくし(真面目!?)
瑠唯「......そう。」
八潮さんは少し考え
桐ケ谷さんの方を向いた
桐ケ谷さんの表情が少し強張る
瑠唯「あなたの案に賛同するわ。」
透子「う、うん(え、衛宮やば。)」
瑠唯「ただ、場所はどうするの?」
透子「......あっ。」
桐ケ谷さんがハッとした顔をした
考えてなかったんだ......
いや、確かに前もって計画した感じではなかったけど
透子「アトリエもいいけど、折角だし誰かの家とか集まりたいよねー。」
瑠唯「言っておくけれど、家は無理よ。」
つくし「私も妹たちがいるから......」
透子「家はおばあさまが......ということは。」
ましろ「......え、私?」
倉田さんがそう言うと
桐ケ谷さんはすぐに頷いた
透子「シロも無理系?」
ましろ「い、いや、そんな事はないけど......」
透子「じゃあ、決定!」
ましろ「えぇ!?」
七深「シロちゃんのお家か~、楽しみだな~!」
つくし「私も行ってみたかったし!」
瑠唯「異論はないわ。」
話が勝手に進んで行く
倉田さん、目がグルグルしてる
でも、倉田さんの家なら面白そうだ
透子「じゃあ、お泊り会はシロの家で決定!」
楓「倉田さんがいいならいいと思うよ。僕、家が隣だから何かあったら相談してね。」
ましろ「!!」
七深、瑠唯、透子、つくし「え?」
楓「?」
僕は喋った後、4人は首を傾げた
何かおかしなこと言ったかな?
別に普通の事しか言ってないと思うけど
瑠唯「......お泊りの日程は?」
七深「シロちゃんの家が大丈夫な日だね。」
ましろ「......うん。(衛宮君、何で言っちゃうの......)」
透子(......あたし、もしかして地雷踏んだ?)
つくし(あー、またこれかー。)
楓「??」
何か変な空気が流れてる
僕はそれを不思議に思いつつ
それからはすぐに家に帰った
今年のゴールデンウィーク......
今までで一番楽しく過ごせそうだ