色の少年   作:火の車

14 / 86
予定

 中間テストが終わった

 

 僕は2人のお陰でいい感じで終れて

 

 順位的にも中位くらいにはなれた

 

 本当にあの2人には感謝しかない

 

七深「__かえ君~。」

楓「あ、広町さん。」

七深「テストの順位の確認かな~?」

楓「うん、なんとか中位くらいになれたよ。本当にありがとう。」

七深「いいんだよ~!いつでも頼ってね!」

 

 広町さんは笑顔を浮かべながらそう言った

 

 其れと同時に気になったことがあった

 

 それは、広町さんの順位だ

 

楓「広町さんはどのくらいだった?」

七深「え?あ、それは__」

楓「やっぱり、上位にいるの?」

七深「か、かえ君~?私の事なんていいんじゃないかな~?」

楓「気になるし、探してみようよ。」

 

 僕は順位表に目を向けた

 

 それと同時に不思議なことがあった

 

 上位の方に広町さんの名前がない

 

楓(あれ?)

 

 段々と目線を動かしていき

 

 僕の少し下に広町さんの名前があった

 

 僕は首を傾げた

 

 広町さんがこんな順位なんてありえない

 

 教えてもらってた感じ

 

 1,2に名前があってもおかしくない

 

楓「体調が悪かったの?」

七深「広町はこんなものだよ~、あはは~。」

楓「でも......」

 

 八潮さんは勿論学年1位

 

 広町さんも同種の色を持ってる

 

 なのにこんな差が出来る......

 

 僕の経験の中ではなかった

 

七深「さぁ、今日も頑張ろ~!」

楓「え、あ、うん......」

 

 僕は困惑したまま教室に戻った

 

 広町さんは一体、何者なんだろう

__________________

 

 今日は5人のバンド練習だ

 

 放課後、皆とアトリエまで来ると

 

 それぞれ楽器の準備を始めた

 

 僕はその様子を見てる

 

瑠唯「倉田さん。」

ましろ「ど、どうしたの?」

瑠唯「この歌詞の事なのだけれど。」

楓「?」

 

 八潮さんはバイオリンの準備を終えると

 

 歌詞が書かれた紙を持って

 

 倉田さんに近づいて行った

 

瑠唯「なぜ、眠りや罪という単語がこんなに多いのかしら?」

つくし「確かに、少し多いね?」

ましろ「な、なんでもないよ。ただ、思いついただけで......」

楓「?」

 

 倉田さん、今こっちを見た?

 

 僕は少しだけ考えて

 

 歌詞を見に集まった5人の方に行った

 

透子「衛宮はこの歌詞どう思う?」

楓「えっと......」

 

 僕は歌詞に目を通した

 

 確かに眠りとか罪という言葉が多い

 

 でも、何か明確な物語が見えて

 

 読むだけでもすごく面白い

 

楓「僕はすごく好きだよ。」

ましろ「!///」

楓「倉田さんの歌詞はやっぱり、読んでて倉田さんの物語が見えてくるんだ。やっぱり、すごい。」

透子「おー、べた褒めだねー!」

七深「私もシロちゃんの歌詞、すきだよ~。」

ましろ「あ、ありがとう......(衛宮君に褒められると、罪悪感が......!)」

 

 僕は歌詞を倉田さんに返し

 

 近くにある椅子に腰を下ろした

 

 それと同時に八潮さんが口を開いた

 

瑠唯「それじゃあ、練習を始めましょうか。」

透子「げっ!出た、八潮のスパルタレッスン!」

瑠唯「何を言っているの?練習はこれからよ?」

つくし「え?」

 

 桐ケ谷さんと二葉さんの表情が凍り付いた

 

 色からも強張ってるのが見て取れる

 

 そんな事を思ってると

 

 桐ケ谷さんがこっちを向いた

 

透子「た、助けて衛宮!マジで死ぬって!」

楓「え、えっと......頑張って、桐ケ谷さん!」

透子「そのスマイル今はきついって~!!」

瑠唯「始めるわよ、桐ケ谷さん。」

つくし(腕、大丈夫かな......?)

 

 桐ケ谷さんの断末魔からすぐ

 

 練習が始まった

 

 僕はそれからはいつも通り

 

 5人のサポートに回ることにした

__________________

 

 あれから時間が経ち、練習が終わった

 

 練習はこれからというだけあって

 

 今までで一番ハードな練習だった

 

 その結果としては......

 

透子(チーン)

楓「き、桐ケ谷さん、大丈夫?」

 

 桐ケ谷さんは生気を失った顔をしてる

 

 他にも、倉田さんがダウン

 

 二葉さんが腕が上がらなくなって

 

 広町さんも少し汗ばんでる

 

透子「もう衛宮が癒しに感じるよ......」

楓「と、取り合えず水分補給しよ?」

透子「さんきゅー......」

 

 桐ケ谷さんは元気のないまま水を飲んだ

 

 僕はそれを確認した後

 

 その場で立ち上がった

 

瑠唯「まだまだこれからね。完成度が足りてないわ。」

ましろ「ま、まだまだ......」

瑠唯「課題は山積みね。」

 

 八潮さんはこんな時も冷静だ

 

 次の練習の事ももう考えてる

 

 やっぱり、かっこいいなぁ......

 

七深「ねぇ~、かえ君~。」

楓「どうしたの?」

七深「もうすぐゴールデンウィークだけど、何か予定ある~?」

楓「特にないけど......どうしたの?」

瑠唯、ましろ「!」

 

 僕は首をかしげながらそう答えた

 

 て言うか、完全に忘れてた

 

 休日なんて気にしてる余裕なかったし

 

七深「じゃあ遊びに行こうよ~。」

楓「遊びに?」

ましろ「わ、私も遊びたい......!」

瑠唯「私も、時間はあるわ。」

楓「え?」

 

 何故か、すごく遊びに誘われてる

 

 今まであんまりそういう事がなかったから

 

 僕は少しだけ戸惑ってる

 

瑠唯「絵画展でもどうかしら?」

ましろ「私は......あんまり良い所には行けないけど......」

七深「私はかえ君の行きたい所どこでも行くよ~。」

楓「え、えっと......」

つくし(また始まった。)

透子(仕方ない、助け舟出してやるかー。)

 

 すごく困った

 

 今まで友達少なかったし

 

 こういう時にどうすればいいか分からない

 

透子「ちょーっと待ったー!」

瑠唯「うるさいわよ。」

ましろ「び、びっくりした......」

透子「ゴールデンウィークはさ、折角バンド結成したんだし何かしたい!」

七深「何か~?」

つくし「何をするの?」

 

 皆、首をかしげてる

 

 バンドを結成してしたい事ってなんだろ?

 

 ライブとかかな?

 

透子「折角の休みだし、メンバーのきずな深めるって事で、お泊り会しようよ!」

楓「お泊り会?」

透子「そうそう!」

 

 桐ケ谷さんは元気に頷いた

 

 確かにチームの結束を高めるのにいいかも

 

 まだまだ距離を測りかねてる所があるし

 

 今後を考えれば、する価値はある

 

七深「なんか普通っぽいし、私はいいよ~。」

つくし「私も大丈夫だけど......」

ましろ「や、八潮さんはどう......?」

瑠唯「......」

 

 みんな、八潮さんの顔色を窺ってる

 

 なんでだろう?

 

 合理性を考えるなら悪くない考えだし

 八潮さんも断ることはないだろうけど

 

瑠唯「衛宮君はどう思うかしら?」

透子(いや、ここでも衛宮か!)

楓「僕としては今後を考えればいい提案だと思います。メンバーの事を知れる機会になりますし、時間をかけて技術的な話もする時間も設けられますし。」

つくし(真面目!?)

瑠唯「......そう。」

 

 八潮さんは少し考え

 

 桐ケ谷さんの方を向いた

 

 桐ケ谷さんの表情が少し強張る

 

瑠唯「あなたの案に賛同するわ。」

透子「う、うん(え、衛宮やば。)」

瑠唯「ただ、場所はどうするの?」

透子「......あっ。」

 

 桐ケ谷さんがハッとした顔をした

 

 考えてなかったんだ......

 

 いや、確かに前もって計画した感じではなかったけど

 

透子「アトリエもいいけど、折角だし誰かの家とか集まりたいよねー。」

瑠唯「言っておくけれど、家は無理よ。」

つくし「私も妹たちがいるから......」

透子「家はおばあさまが......ということは。」

ましろ「......え、私?」

 

 倉田さんがそう言うと

 

 桐ケ谷さんはすぐに頷いた

 

透子「シロも無理系?」

ましろ「い、いや、そんな事はないけど......」

透子「じゃあ、決定!」

ましろ「えぇ!?」

七深「シロちゃんのお家か~、楽しみだな~!」

つくし「私も行ってみたかったし!」

瑠唯「異論はないわ。」

 

 話が勝手に進んで行く

 

 倉田さん、目がグルグルしてる

 

 でも、倉田さんの家なら面白そうだ

 

透子「じゃあ、お泊り会はシロの家で決定!」

楓「倉田さんがいいならいいと思うよ。僕、家が隣だから何かあったら相談してね。」

ましろ「!!」

七深、瑠唯、透子、つくし「え?」

楓「?」

 

 僕は喋った後、4人は首を傾げた

 

 何かおかしなこと言ったかな?

 

 別に普通の事しか言ってないと思うけど

 

瑠唯「......お泊りの日程は?」

七深「シロちゃんの家が大丈夫な日だね。」

ましろ「......うん。(衛宮君、何で言っちゃうの......)」

透子(......あたし、もしかして地雷踏んだ?)

つくし(あー、またこれかー。)

楓「??」

 

 何か変な空気が流れてる

 

 僕はそれを不思議に思いつつ

 

 それからはすぐに家に帰った

 

 

 今年のゴールデンウィーク......

 

 今までで一番楽しく過ごせそうだ

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。