”ましろ達”
4月に比べ少し気温が上がった5月
太陽の勢力が増した雲一つない青空の下
とある住宅街に5人が集まっていた
七深「__お~!ここがシロちゃんのお家なんだ~!」
ましろ「えっと、いらっしゃい。」
瑠唯「今日はお世話になるわ。」
透子(あたし、言っといてなんだけど.....)
つくし(とうとう、この日が来ちゃった......)
七深は楽しそうにあたりを見回し
瑠唯はどこかソワソワしている
そんな2人に対して
透子とつくしは憂鬱な表情を浮かべている
瑠唯「衛宮君はいないのかしら?」
ましろ「さっき声は聞こえたけど......」
七深「じゃあいるんだね~!おーい!かえ君~!」
透子、つくし「......」
大声で楓を呼ぶ七深を
透子とつくしはボーっと眺めていた
これから起きる出来事に備え
体力を温存しようとしてるようだ
楓「__あ、もう集まってたんだ。おはよう。」
七深「おはよ~!私服も似合ってるね~!」
楓「ごく普通の服なんだけどね。」
瑠唯「いえ、あなたの容姿を生かすのに効率的な素晴らしい服だわ。」
楓「そ、そうですか(?)」
ましろ(私は何回か見てるもん......っ!)
透子(いつもの。)
つくし(だよね......)
透子とつくしはため息をついた
慣れ親しんだ光景であっても疲れる
そんな空気を身に纏っている
楓「今日は是非バンドの親睦を深めてくださいね。」
瑠唯「えぇ、分かっているわ。」
七深「もっともーっと仲良くなるよ~!」
ましろ「うん、頑張るね......!」
透子(もうこれ衛宮の信者じゃね?)
つくし(まぁ、衛宮君絡みじゃなければまともなんだよね......衛宮君絡みじゃなければ。)
5人に向けた話した後
楓は自分の家の方を向いた
楓「僕は基本的に家にいるので、もしも用があれば言ってください。」
七深「うん~!呼びまくるよ~!」
楓「そんなに僕は必要ないと思うよ?まぁ、いいや。」
楓はそう言って家に入って行き
その後、5人もましろの家に入って行った
つくし「......桐ケ谷さんのせいだからね。」
透子「......マジごめん。」
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”楓”
今日、僕はやることがない
基本的にインドア派で趣味もない
そんな風に生きてるとこんな日もある
楓(ふーむ......)
さっき見たみんなの私服姿
全員、すごく似合ってたなぁとか
ちょっと男子高校生っぽい事を考えてみた
今まで女子とは学校でしか会わなかったし
仲良くなるのがすごく新鮮だ
楓(それにしても、八潮さん、かっこいよかったなぁ。)
とても僕と同い年とは思えない
纏う雰囲気が大人の女性って感じで
凛々しいという日本語が似合う
楓(僕もあんな風になれたら......)
そんな事を考えても
あの雰囲気を纏うことはとてもできない
どうやったらあんなに大人びるんだろう
やっぱり、お家が厳しかったりするのかな
それとも、本人の努力かな
楓「......って、今日は少し暑いな。窓開けよ。」
僕はそう言ってベッドから立ち上がり
近くにある窓を開けた
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”ましろ達”
4人は両親に挨拶を済ませた後
ましろの自室に案内された
今は部屋にある机を5人で囲み
バンドについての話をしていた
瑠唯「__これが現状の課題と言ったところね。」
透子「......頭割れそう。」
話が始まってからは瑠唯の独壇場で
膨大な量の反省点や今後のスケジュールなど
1時間ほぼ休むことなく喋り切った
ましろ、透子、つくしは机に顔を伏せ
七深は鼻歌を歌いながらジュースを飲んでいる
瑠唯「つい話し込んでしまったわ。」
七深「ちょっと暑いね~、窓開けよっか~。」
ましろ「あっ。」
七深は近くにある窓を開け
熱が籠った部屋に涼しい風が入り
瑠唯の表情が少しだけ緩んだ
楓「__あれ、広町さん?」
七深「え?かえ君!?」
透子、つくし「!?」
”楓”
窓を開けると広町さんと目が合った
部屋が暑かったのか少しだけ顔赤く
服は少しだけ着崩して
驚いてるのか僕の方を凝視してる
七深「か、かえ君の部屋ってそこだったの~!?///」
楓「う、うん。て言うか、倉田さんの部屋ってそこだったんだ。」
七深(い、今の私の格好はまずいよ~!///)
広町さんは隠れるようにしゃがみこみ
僕の視界から一瞬で消えた
人間って、あんなに速く動けるんだ
瑠唯「驚いたわ。まさか、衛宮君のお部屋がそんなに近いだなんて。」
楓「僕も驚いてます。今初めて知ったので。」
ましろ「わ、私も驚いたなぁ......(これもバレちゃった......)」
透子「......なぁ、二葉。」
つくし「うん、絶対に倉田さんは知ってたね。」
あんまり女子の部屋を見るのは良くないけど
チラッと見ると桐ケ谷さんと二葉さんの2人が疲れたような顔と色をしてる
どうしたんだろう?
楓「調子はどうですか?皆と仲良くなれそうですか?」
七深「るいるいの独壇場だよ~。」
楓「じゃあ、大丈夫ですね。」
透子(大丈夫じゃないっての!)
瑠唯「中々に有意義な時間を過ごせているわ。」
八潮さんは静かに頷いてる
きっと、練習の反省とか
そう言った話をしてたんだろう
八潮さんは少しだけ汗ばんでいて
ずっと話していたのが分かる
楓「......(綺麗だなぁ。こういう姿もやっぱり普通の人とは比較にならない。)」
七深(むぅ~、るいるいばっかり見てる。)
ましろ(衛宮君、八潮さんばっかり見てる......)
瑠唯「どうかしたの?」
楓「!」
八潮さんに見惚れてると
突然、声をかけられ
僕はかなり驚いた
楓「す、すいません。何でもないです。」
瑠唯「謝らなくてもいいわ。怒ってるわけではないもの。」
七深「かえ君~!」
ましろ「衛宮君!」
楓「は、はい!」
八潮さんと話してると
広町さんと倉田さんに呼ばれた
少しだけ怒ってるように見える
僕、何かしたのかな?
七深「かえ君、るいるいの事見すぎだよ!」
ましろ「そ、そうだよ!」
楓「す、すいません......(なんで2人が?)」
七深(さっき、私の下着見てもノーリアクションだったのに~!!///)
ましろ(八潮さんが綺麗なのはわかるけど、私も少しくらい見て欲しい......)
なんで、2人は怒ってるんだろう
僕には全く分からない
八潮さんの代わりに怒ってるのかな(不正解)
七深「こうなったら......かえ君の部屋に侵入~!」
楓「なんで!?」
ましろ「私も......!(してみたかったし......!)」
楓「倉田さんまで!?」
瑠唯「私も少し興味があるわ。」
楓「っ!?」
3人が窓から僕の部屋に入ってきた
広町さんと八潮さんに関しては
運動能力の高さが見受けられるようだった
この2人、やっぱり規格外だ
七深「さぁ~!かえ君の部屋を散策するぞ~!」
瑠唯「本が多いのね。」
ましろ(お、男の子のお部屋......///)
楓(う、うーん、困ったなぁ......)
透子「あーもう、知ってた。」
つくし「どうせ、こうなると思ったよ。」
3人が僕の部屋に入ってきてから
結局、桐ケ谷さんと二葉さんも来て
6人でババ抜きをしたりして遊んだ
本当は5人の親睦を深めてほしかったけど
まぁ、楽しそうだったしいいかな