色の少年   作:火の車

15 / 86
お泊り会、開始

 ”ましろ達”

 

 4月に比べ少し気温が上がった5月

 

 太陽の勢力が増した雲一つない青空の下

 

 とある住宅街に5人が集まっていた

 

七深「__お~!ここがシロちゃんのお家なんだ~!」

ましろ「えっと、いらっしゃい。」

瑠唯「今日はお世話になるわ。」

透子(あたし、言っといてなんだけど.....)

つくし(とうとう、この日が来ちゃった......)

 

 七深は楽しそうにあたりを見回し

 

 瑠唯はどこかソワソワしている

 

 そんな2人に対して

 

 透子とつくしは憂鬱な表情を浮かべている

 

瑠唯「衛宮君はいないのかしら?」

ましろ「さっき声は聞こえたけど......」

七深「じゃあいるんだね~!おーい!かえ君~!」

透子、つくし「......」

 

 大声で楓を呼ぶ七深を

 

 透子とつくしはボーっと眺めていた

 

 これから起きる出来事に備え

 

 体力を温存しようとしてるようだ

 

楓「__あ、もう集まってたんだ。おはよう。」

七深「おはよ~!私服も似合ってるね~!」

楓「ごく普通の服なんだけどね。」

瑠唯「いえ、あなたの容姿を生かすのに効率的な素晴らしい服だわ。」

楓「そ、そうですか(?)」

ましろ(私は何回か見てるもん......っ!)

透子(いつもの。)

つくし(だよね......)

 

 透子とつくしはため息をついた

 

 慣れ親しんだ光景であっても疲れる

 

 そんな空気を身に纏っている

 

楓「今日は是非バンドの親睦を深めてくださいね。」

瑠唯「えぇ、分かっているわ。」

七深「もっともーっと仲良くなるよ~!」

ましろ「うん、頑張るね......!」

透子(もうこれ衛宮の信者じゃね?)

つくし(まぁ、衛宮君絡みじゃなければまともなんだよね......衛宮君絡みじゃなければ。)

 

 5人に向けた話した後

 

 楓は自分の家の方を向いた

 

楓「僕は基本的に家にいるので、もしも用があれば言ってください。」

七深「うん~!呼びまくるよ~!」

楓「そんなに僕は必要ないと思うよ?まぁ、いいや。」

 

 楓はそう言って家に入って行き

 

 その後、5人もましろの家に入って行った

 

つくし「......桐ケ谷さんのせいだからね。」

透子「......マジごめん。」

__________________

 

 ”楓”

 

 今日、僕はやることがない

 

 基本的にインドア派で趣味もない

 

 そんな風に生きてるとこんな日もある

 

楓(ふーむ......)

 

 さっき見たみんなの私服姿

 

 全員、すごく似合ってたなぁとか

 

 ちょっと男子高校生っぽい事を考えてみた

 

 今まで女子とは学校でしか会わなかったし

 

 仲良くなるのがすごく新鮮だ

 

楓(それにしても、八潮さん、かっこいよかったなぁ。)

 

 とても僕と同い年とは思えない

 

 纏う雰囲気が大人の女性って感じで

 

 凛々しいという日本語が似合う

 

楓(僕もあんな風になれたら......)

 

 そんな事を考えても

 

 あの雰囲気を纏うことはとてもできない

 

 どうやったらあんなに大人びるんだろう

 

 やっぱり、お家が厳しかったりするのかな

 

 それとも、本人の努力かな

 

楓「......って、今日は少し暑いな。窓開けよ。」

 

 僕はそう言ってベッドから立ち上がり

 

 近くにある窓を開けた

__________________

 

 ”ましろ達”

 

 4人は両親に挨拶を済ませた後

 

 ましろの自室に案内された

 

 今は部屋にある机を5人で囲み

 

 バンドについての話をしていた

 

瑠唯「__これが現状の課題と言ったところね。」

透子「......頭割れそう。」

 

 話が始まってからは瑠唯の独壇場で

 

 膨大な量の反省点や今後のスケジュールなど

 

 1時間ほぼ休むことなく喋り切った

 

 ましろ、透子、つくしは机に顔を伏せ

 

 七深は鼻歌を歌いながらジュースを飲んでいる

 

瑠唯「つい話し込んでしまったわ。」

七深「ちょっと暑いね~、窓開けよっか~。」

ましろ「あっ。」

 

 七深は近くにある窓を開け

 

 熱が籠った部屋に涼しい風が入り

 

 瑠唯の表情が少しだけ緩んだ

 

楓「__あれ、広町さん?」

七深「え?かえ君!?」

透子、つくし「!?」

 

 ”楓”

 

 窓を開けると広町さんと目が合った

 

 部屋が暑かったのか少しだけ顔赤く

 

 服は少しだけ着崩して

 

 驚いてるのか僕の方を凝視してる

 

七深「か、かえ君の部屋ってそこだったの~!?///」

楓「う、うん。て言うか、倉田さんの部屋ってそこだったんだ。」

七深(い、今の私の格好はまずいよ~!///)

 

 広町さんは隠れるようにしゃがみこみ

 

 僕の視界から一瞬で消えた

 

 人間って、あんなに速く動けるんだ

 

瑠唯「驚いたわ。まさか、衛宮君のお部屋がそんなに近いだなんて。」

楓「僕も驚いてます。今初めて知ったので。」

ましろ「わ、私も驚いたなぁ......(これもバレちゃった......)」

 

透子「......なぁ、二葉。」

つくし「うん、絶対に倉田さんは知ってたね。」

 

 あんまり女子の部屋を見るのは良くないけど

 

 チラッと見ると桐ケ谷さんと二葉さんの2人が疲れたような顔と色をしてる

 

 どうしたんだろう?

 

楓「調子はどうですか?皆と仲良くなれそうですか?」

七深「るいるいの独壇場だよ~。」

楓「じゃあ、大丈夫ですね。」

透子(大丈夫じゃないっての!)

瑠唯「中々に有意義な時間を過ごせているわ。」

 

 八潮さんは静かに頷いてる

 

 きっと、練習の反省とか

 

 そう言った話をしてたんだろう

 

 八潮さんは少しだけ汗ばんでいて

 

 ずっと話していたのが分かる

 

楓「......(綺麗だなぁ。こういう姿もやっぱり普通の人とは比較にならない。)」

七深(むぅ~、るいるいばっかり見てる。)

ましろ(衛宮君、八潮さんばっかり見てる......)

瑠唯「どうかしたの?」

楓「!」

 

 八潮さんに見惚れてると

 

 突然、声をかけられ

 

 僕はかなり驚いた

 

楓「す、すいません。何でもないです。」

瑠唯「謝らなくてもいいわ。怒ってるわけではないもの。」

七深「かえ君~!」

ましろ「衛宮君!」

楓「は、はい!」

 

 八潮さんと話してると

 

 広町さんと倉田さんに呼ばれた

 

 少しだけ怒ってるように見える

 

 僕、何かしたのかな?

 

七深「かえ君、るいるいの事見すぎだよ!」

ましろ「そ、そうだよ!」

楓「す、すいません......(なんで2人が?)」

七深(さっき、私の下着見てもノーリアクションだったのに~!!///)

ましろ(八潮さんが綺麗なのはわかるけど、私も少しくらい見て欲しい......)

 

 なんで、2人は怒ってるんだろう

 

 僕には全く分からない

 

 八潮さんの代わりに怒ってるのかな(不正解)

 

七深「こうなったら......かえ君の部屋に侵入~!」

楓「なんで!?」

ましろ「私も......!(してみたかったし......!)」

楓「倉田さんまで!?」

瑠唯「私も少し興味があるわ。」

楓「っ!?」

 

 3人が窓から僕の部屋に入ってきた

 

 広町さんと八潮さんに関しては

 

 運動能力の高さが見受けられるようだった

 

 この2人、やっぱり規格外だ

 

七深「さぁ~!かえ君の部屋を散策するぞ~!」

瑠唯「本が多いのね。」

ましろ(お、男の子のお部屋......///)

楓(う、うーん、困ったなぁ......)

 

透子「あーもう、知ってた。」

つくし「どうせ、こうなると思ったよ。」

 

 3人が僕の部屋に入ってきてから

 

 結局、桐ケ谷さんと二葉さんも来て

 

 6人でババ抜きをしたりして遊んだ

 

 本当は5人の親睦を深めてほしかったけど

 

 まぁ、楽しそうだったしいいかな

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。