色の少年   作:火の車

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お泊り会の夜

 かなりの時間が過ぎて日も落ちて

 

 八潮さんたちは倉田さんの家の方に戻って行った

 

 これから夕飯を食べたりお風呂に入ったりするらしく

 

 僕も夕飯を食べたりした

 

 それで今はお風呂を入り終えベッドで寝転んでる

 

楓(__あの5人は大丈夫かな。)

 

 昼はみんな楽しそうに遊んでた

 

 けど、ずっとあの空気が続くかな?

 

 女の人だけだと空気が変わることもあるって母さんが言ってた

 

 ちょっと心配だけど......

 

楓(まぁでも、4人はお嬢様で倉田さんも常識あるし、大丈夫だね。)

 

 僕はそんなことを考えて

 

 ベッドから立ち上がって読んでる途中の本を読むことにした

__________________

 

 ”ましろの部屋”

 

 ましろ達は入浴などを終え

 

 今は部屋で1つのテーブルを囲んでいる

 

透子「__折角だし、はっきりさせときたいことあるんだけど。」

ましろ「どうしたの?」

 

 全員が部屋に集まってすぐ

 

 透子は瑠唯、ましろ、七深の方を見た

 

 3人は首を傾げている

 

 透子はそんな3人に次の事を言った

 

透子「広町は分かるけど、そこの倉田と八潮!」

瑠唯「なによ。」

ましろ「?」

透子「お前ら、衛宮のことどう思ってるわけ?」

瑠唯、ましろ「っ!///」

 

 透子がそう尋ねると2人は一気に顔を紅潮させた

 

 そして、まずはましろが声を上げた

 

ましろ「な、なななんで!?///」

透子「いや、バレてないと思ってたの?」

瑠唯「あ、あなたの判断基準を理解しかねるわ///evidenceを出しなさい///」

透子「じゃあ、その真っ赤な顔は何だよ。ていうか、あの態度はあからさま過ぎだし。」

瑠唯「......っ///」

つくし(や、八潮さんがあの桐ケ谷さんに何も言えなくなってる!?)

 

 これにはつくしも驚嘆した

 

 瑠唯と透子の頭脳の差は歴然

 

 だが、今は透子に黙らされてる

 

 この状況はつくしにとってあまりに衝撃的だった

 

透子「それで、実際の所どーなん?」

ましろ「私は......好きだよ......?///」

つくし(か、かわいい。)

七深(まー、そうだよね~。)

透子「じゃあ、八潮は?」

 

 透子が瑠唯の名前を呼ぶと

 

 他の3人も瑠唯の方を見た

 

 瑠唯は珍しく肩をすぼめて恥ずかしそうにしてる

 

瑠唯「......そうね、私は確かに彼に好意を持ってると言えるわ///」

つくし「お、おぉ......」

透子「倉田と広町は何となくわかるけどさ、八潮は結構意外じゃね?」

 

 透子はそんな疑問を口にした

 

 その疑問はもっともと言える

 

 月ノ森生の瑠唯へのイメージでは

 

 瑠唯が人を好きになるどころか人に興味を持つことすら意外だ

 

透子「八潮は何キッカケで衛宮を?」

瑠唯「あれは、オリエンテーション1日目。私が海で溺れた時のことよ。」

透子(溺れた!?)

瑠唯「その時......」

 

 瑠唯は目を閉じた

 

 その様子を4人はじっと見つめている

 

 一体、何を考えているのか

 

 数秒の静寂の後、瑠唯はゆっくり口を開いた

 

瑠唯「ただ1人、立場も何も関係なく私も助けてくれた。(必死に手をのばしてくれた。)」

つくし「そう言えば誰かが溺れたって聞いたけど、あれ八潮さんだったんだ。」

七深「かえ君、本当になんの見返りも要求しなかったもんね~。」

透子「八潮相手に?そりゃ、何と言うか変だね。」

つくし「八潮家の人の命を救ったってなったら、ものすごい金額のお金とか貰えそうだけど。」

瑠唯「それは、彼自身が拒否したわ。」

透子、つくし「え!?」

 

 瑠唯の言葉に透子とつくしはまた驚きの声を上げた

 

 小さい時から生粋のお嬢様である2人にこの行動は理解できない

 

 そう言った様子で瑠唯の方を見てる

 

瑠唯「お父様とお母様直々にお話に行かれたのだけれど__」

透子「いや、親公認かよ!?」

瑠唯「え?えぇ、この前に会われてたいそう気に入っていたわ。」

つくし(え、衛宮君。自分のこと才能ないって言ってたけど......)

ましろ(この誰かに認められる才能、十分ズルいと思う。)

七深(む~、これは、私も同じ条件にしないと苦しいかも。)

 

 ”瑠唯”

 

 最初は理解できなかった

 

 もしかしたら、他の目的がある

 

 そんな可能性も少し考えた

 

瑠唯(でも......)

 

 衛宮君は今まで関わった人間とは違う

 

 打算的な考えは一切ない

 

 金銭も名声も欲しない、純粋な正義感

 

 人はそれをお人よしと言うのは間違いない

 

 でも、なぜか私はそれに惹かれてしまう

 

透子「じゃあ、まぁ、そこの3人は衛宮のことが好きってことでいいんだね?」

七深「広町はオッケ~!」

ましろ「わ、私も......!」

瑠唯「私もそれで構わないわ。」

 

 迷いなくこう言える

 

 度々機械みたいと言われた私に人の心が芽生えたのかしら

 

 それとも、彼に人の心を目覚めさせられたのか

 

 どっちにしても、私は変わったわね

 

七深(さぁ、取り合いだね~。)

ましろ(絶対に、これだけは負けない......!)

瑠唯(今は彼といられれば、それで......)

 

 今はそれでいい

 

 彼の事を知りたい

 

 ただただ、そう思ってしまう

 

瑠唯「少し、窓を開けるわ。」

ましろ「あ、そうだね。少しだけ暑いし。」

 

 私はそう言って立ち上がり

 

 空気を入れ替えるために窓を開けた

 

瑠唯(まぁ、彼がいるなんてありえな__)

楓「あれ、八潮さん?」

瑠唯「衛宮、君?」

ましろ、七深「衛宮君(かえ君)!?」

楓「わっ。」

 

 窓を開けてすぐ

 

 後ろから倉田さんと広町さんが近づいて来た

 

 これにはさすがに驚いてる

 

 なんで、こんなタイミングで彼が?

 

瑠唯「なぜ、衛宮君が?」

楓「この時期にエアコンをつけるのももったいないので窓を開けてたんですよ。」

七深「かえ君~!広町のパジャマ姿だよ~!」

楓「うん、似合ってるね。」

ましろ「え、衛宮君......!」

 

 広町さんと倉田さんは嬉しそうにしてる

 

 勿論、私も嬉しく思っている

 

 でも、さっきの話の手前、少し羞恥心もある

 

楓(なんだろ、この色?少しふやけてる?)

透子「ねぇ衛宮ー、さっきあたしらの話聞こえたー?」

楓「え?楽しそうとは思いましたけど、内容までは分からないですね。」

つくし(まぁ、窓も挟んでるしね。)

透子(もういっそ聞こえてたらよかったのに。)

 

 ひとまず、聞こえていなくてよかった

 

 あれが聞こえていたら私はどうにかなるわ

 

 2人も少し安心した様子を見せてる

 

七深「折角かえ君も来たし話そうよ~!」

楓「え?」

透子「ま、そうだね!これからそれぞれの呼び方とか決めようと思ってたし!」

つくし「え、そうなの?」

ましろ「それは今初めて聞いた。」

透子「まぁ、いいからいいから!」

楓(あー、僕も巻き込まれるんだ。別にいいんだけどね。)

 

 それからは衛宮君も巻き込んで

 

 それぞれの呼び方を決めたり

 

 これからの活動方針などの話をした

 

 

 

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