入学式から一夜明けた
僕は昨日の反省を生かし、
すごく早起きをして、登校した
朝早く行くのは僕にも得が多い
残留してる色も少なくなってるから
頭が痛くなったり、気持ち悪くなったりしない
これはこれでいいのかもしれない
楓(__やっぱり、この校舎綺麗だなぁ。)
綺麗なものを見ると心が落ち着く
誰かこの風景を絵にしてくれないかな
是非とも部屋に飾りたい
瑠唯「あなたは。」
楓「あ、や、八潮さん!」
瑠唯「今日は早いわね。」
僕が校舎を眺めてると、
向こうから八潮さんが歩いてきた
よくよく見てみれば、水色の痕跡が残ってる
早くに来てるんだ
楓「昨日の反省を活かして、早く登校しようかと。」
瑠唯「いい心がけね。それで、何をしていたの?」
楓「校舎を眺めてました。すごく綺麗なので。」
僕がそういうと、
八潮さんが首を傾げた
瑠唯「そうかしら。普通だと思うけれど。」
八潮さんは不思議そうにそう言った
でも、少しだけ色がおかしい
少し疑念を持ってる色をしてる
瑠唯「まぁ、いいわ。早く教室に行く事ね。」
楓「はい。失礼します!」
僕は八潮さんに頭を下げ
自分の教室に歩いて行った
"瑠唯"
昨日の件があったから、
探りを入れるために少し話しかけてみた
それで、思った事がある
瑠唯(やはり、違うのかしら。)
話してみた感じ、
彼は人の下着を盗み見る人ではない
むしろ、見てしまった日には、
凄い勢いで謝ってきそうだ
私にはそういう風に映った
瑠唯(1人のことを考えるのは終わり。図書室に行って本でも読みましょう。)
私はそう考えて、図書室に向かった
この時の私は深く考えていなかった
水色と言う言葉の真意を
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教室に来ると、当たり前だけど誰もいない
1人の早朝の教室って、
いると少しだけ優越感に浸れる
別にそれが好きとかではないけど
楓(この教室の風景もいいなぁ。)
お金持ちな学校って感じで
あえて近代に近づけすぎない感じ
この教室は1人ならすごく落ち着ける
折角だし、この空気を大きく吸ってみよう
そう思い、僕は大きく息を吸った
七深「__何してるのー?」
楓「〜!!!ごほっ!ごほっ!!!」
七深「あ、だ、大丈夫〜?」
楓「お、おはよう、広町さん。」
その瞬間に広町さんに話しかけられ、
僕は途中で息が乱れて
思いっきりむせてしまった
七深「ごきげんよう〜。それで、何してたの〜?」
楓「人が来ないうちにこの空気を吸い込んでおこうと思って。」
七深「?」
広町さんはやっぱり不思議そうな顔をしてる
いや、当たり前のことなんだけど
だって、普通に変なことしてるし
七深「かえ君ってやっぱり面白いね〜!」
楓「あ、あはは、そうかな......」
七深「うん〜、変だよ〜!」
楓「あはは.....」
僕とて高校生男子
美少女に変と言われれば、
少しは心にダメージを受ける
多分、今すごく顔が引きつってると思う
七深「あ、そう言えば、かえ君は知ってるかな〜?」
楓「え?何を?」
七深「1年生のオリエンテーション合宿のこと〜。」
楓「へぇ、そんなのあるんだ。」
流石、お金持ち学校
こんな所にもお金をかけるのか
一般人の感覚じゃ考えられない
楓「ちなみに行先ってどこなの?」
七深「沖縄だよ〜。」
楓「......え?修学旅行?」
七深「オリエンテーションだよ〜?」
顔「う、うん、分かってる。」
だからこそ驚いてるんだよ?
オリエンテーションで沖縄って、
ほとんどそんな学校ないでしょ
修学旅行とかどうなるんだ......
七深「飛行機、隣座ろうね〜。」
楓「あ、うん。僕も広町さんしか友達いないから、それはいいよ。」
七深「私もかえ君しか友達いないよ〜。お揃いだね〜!」
い、嫌なお揃いだな
でも、外部生の僕と違って、
広町さんって小さい時からいたんだよね
なんで、友達がいないんだ?
七深「沖縄の海開きは3月末だし、海も入れるよ〜!楽しみだね〜!」
楓「あ、そ、そうなんだ。」
七深「うん〜?」
楓「ひ、広町さんは泳ぎは得意?」
七深「え?普通かな〜?」
正直、海はあんまり好きじゃない
その理由はほぼ一つだけど
その一つが致命的だったりする
まぁ、今は考えないでおこうかな
楓「さてと、そろそろ他の生徒が来る時間だね。」
七深「あ、そうだね〜。じゃあ、席で話そっか〜。この前見たホラー映画の話とか〜!」
楓「へぇ、広町さんそういうの好きなんだ。」
それから、僕と広町さんは、
席で雑談をしたりした
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今日は1日目と言うこともあって、
午前中で学校が終わる
何をするかと言うと、
外部生の自己紹介だ
教師「衛宮さん、お願いします。」
楓「は、はい!」
僕の番が来た
僕は朝から立ち上がり、
全員の方に体を向けた
楓「衛宮楓です!好きな物は風景画で、それで......」
七深「かえ君?」
楓(は、話すことがない......!)
僕について話すことなんてないに等しい
何か話せることってあるかな
あ、特技(?)でいいや
楓「えっと、色を見るのが得意です?」
七深(色?)
教師「はい、ありがとうございました。座ってもいいですよ。」
楓「あ、はい。」
僕はそう言われ席につき
緊張から解き放たれて、
すごいだけ息を吐いた
七深(色を見る、か〜。少しだけ引っかかる言い方をしてたような〜?)
そもそも、色を見るって意味わからないな
確実に変な人だって思われてる......
もう少し言い方あったなぁ......
七深「ね〜、かえ君〜?」
楓「どうしたの?」
七深「私って何色〜?」
楓「え?オレンジだよ?すごく綺麗な。」
七深「なるほど〜。」
楓「?」
僕には多少だけど分かってる
広町さんは只者じゃないって
色の感じで、その人の凄さも分かる
広町さんは八潮さんみたいに、
すごく綺麗な色をしてる
七深「やっぱり、かえ君は面白いね〜。」
楓「え?」
七深「あ、ううん。なんでもないよ〜?」
楓「?」
僕は広町さんの態度を見て、
少しだけ疑問があった
けど、詮索も良くないし
その場は押し黙ることにした
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あれから色々な作業をして、
一年生は放課後になった
と言っても、
僕は部活動に入るわけではないし
後は帰るだけなんだけだけど
七深「かーえ君。」
楓「あ、広町さん。」
七深「一緒に帰ろ〜!」
楓「うん、いいよ。」
僕と広町さんは下駄箱が近いらしい
僕たちは靴を履き替えて、校舎を出た
楓「あっ。」
七深「どうしたの〜?って、なるほど〜。」
楓(八潮さんだ。)
校舎を出ると、八潮さんが前を歩いてた
やっぱり、綺麗な歩き方をしてる
遠くから見ても気品が伝わってくる
やっぱり、すごいなぁ......
七深「本当に、八潮さんが好きだね〜。」
楓「え?そう?」
七深「すごく見てたよ〜?」
楓「うーん、好きって言うか、憧れなんだ。」
七深「憧れ?」
僕がそう言うと、
広町さんは首を傾げた
僕は続けて話した
楓「うん。なんと言うか、すごく綺麗でカッコよくて。僕もあんな風になりたいなーって。」
七深「じゃあ、恋愛的に好きとかではないんだ〜?」
楓「え!?いやいや、とんでもないよ!おこがましいよ!」
七深「う、うん〜。そっか〜。」
全く、何を言い出すんだろう
僕なんかに思われても八潮さんは迷惑だ
あくまでただの憧れ、目標
それだけだ
七深(かえ君、拗らせてるな〜。)
楓(僕もあんなふうになれるように頑張ろう!)
僕はそう心の中で意気込んだ
横では広町さんがやれやれと言った顔をしてた
何を考えていたんだろう?