月ノ森はやっぱり普通とは違う
中学の時は僕もそこそこ勉強は出来る方だった
けど、ここでは平凡そのもの
やっぱり、レベルが違い過ぎる
楓(__つ、ついて行くのがやっとか......)
たいして運動神経がいいわけでもない
なのに、勉強までこれ......
僕はこれからどうなるんだ
七深「難しい顔してるね~。」
楓「あ、広町さん。」
七深「どうかしたの~?」
楓「周りとの能力の差に打ちのめされてる......」
七深「あ~......」
いかに月ノ森と言っても、
同じ人間でここまで能力差があるなんて
色が目立たない人ですらあのレベル
八潮さんはどんなレベルだって言うんだ
七深「で、でも、今週が終われば合宿だよ~!そこでなら、悩みもパーッと晴れるよ~!」
楓「そ、そうかな?」
七深「沖縄の海はきれいだよ~!」
楓「......綺麗、か。」
七深「?」
楓「あ、なんでもないよ。」
僕は笑いながら軽く手を振った
広町さんは首をかしげている
そして、色も疑念を表してる
楓「それにしてもさ......」
七深「?」
楓「すごいお弁当だね。」
七深「そうかな~?」
広町さんのお弁当は、
おおよそ一般人じゃ分からないものが入ってる
こういう部分でも、生粋の月ノ森生との違いを感じた
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あれから数日が経ち
沖縄に旅立つ日になった
飛行機なんて、乗るのは久しぶりだ
まぁ、こんなに高い飛行機に乗るのは、
勿論、人生初なんだけど
楓(__飛ぶ前から酔いそう。)
七深「すごい顔してるね~。」
楓「まぁ、こんな大きい飛行機に乗るのは初めてだからね。」
月ノ森のスケールの大きさを感じる
いやぁ、すごいなぁ......(遠い目)
七深「あ、そろそろ出発だね~。」
楓「うん、言うのが遅いね。もう、飛び始めてるよ。」
七深「あれ~?」
広町さんは偶に変なことを言う
凡人には分からないだけかもしれないけど
七深「いや~、飛行機は楽しいね~!」
楓「まぁ、そうだね。」
空は綺麗だし、座り心地はいいし
なんだか、ワンランク上の人になった気分だ
実際にそんな事はあり得ないんだけど
でも、そう言う風に錯覚する
楓(少し、眠たいな。)
座り心地が良すぎて眠たくなってきた
どうしよう
七深「ね~、かえ君~?」
楓「ん?どうしたの?__!?」
七深「あっ。」
広町さんの方を見ると、
彼女の顔が近くにあった
僕は驚いて窓に頭をぶつけてしまった
七深「ご、ごめん~。」
楓「だ、大丈夫。それで、どうしたの?」
七深「眠たそうにしてたから、寝たいのかな~って。」
楓「気付いてたんだ。」
七深「分かりやすいからね~。」
広町さんは少し笑いながらそう言った
よく人の事見てるんだな
七深「まだまだ時間あるし、寝てた方がいいよ~。」
楓「うん、じゃあ、そうするよ。」
七深「おやすみ~。」
楓「うん、おやすみ......」
僕はゆっくり目を閉じた
それからは早くて、
すぐに眠りについた
”七深”
七深(早かったね~。)
かえ君が眠ってから20分くらい経った
余程眠たかったのか、本当にすぐに寝た
かえ君の寝顔は輪にかけて子供っぽい
すごく和むな~
楓「......んっ。」
七深「!」
しばらくかえ君を見てると、
こっちにもたれかかってきた
少しだけ驚いたけど、
なんだか可愛く思った
七深「ふふっ♪」
こんな風に出来る友達も久し振りだな~
かえ君って、女の子みたいだし
付き合いやすいお友達だね~
楓「綺麗......だ......」
七深「え?」
楓「......zzz」
今、一瞬だけ目が開いてた
でも、起きた気配もなかった
寝たまま目が空いたみたい
どうなってるんだろう?
七深(そう言えば、かえ君って私の事を綺麗なオレンジ色って言うよね?)
色を見えるっていう発言もあるし
やっぱり、かえ君は普通じゃないのかも
世界が他の人とは違うように見えてる、とか
七深(もしかして、かえ君ってすごいんじゃ?)
ちょっとだけ気になってきた
かえ君にはどんな風に世界が写ってるのか
綺麗なのか、それとも......
私は沖縄に着くまでそんな事を考えていた
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”楓”
僕が目を覚ますと、沖縄についてた
起きた時に広町さんに寄りかかってて、
かなり驚いてまた頭をぶつけた
広町さんは別にいいよって言ってくれた
優しいんだなぁって思った
七深「かえ君~、移動するよ~。」
楓「あ、うん。今行くよ。」
確か、1日目はホテルに行ってから海に行くんだっけ
それからは自由時間、と
七深「さ~、海だよ、海~!」
楓「楽しそうだね。」
七深「海には中々行かないからね~!」
そ、そうだったんだ
結構な頻度で海とか言ってるイメージだった
七深「かえ君は海はよく来るの~?」
楓「一回しかないよ。来る機会もなかったし。」
七深「そうなんだ~。」
まぁ、母さんと父さんが避けてくれてたんだけど
僕があんまり海が好きじゃないから
七深「まぁ、行こっか~。」
楓「そうだね。他の生徒も移動していってるし。」
僕と広町さんは宿泊するホテルに向かった
さて、このオリエンテーション
僕はどんな風に過ごすんだろうか