二葉さんに関する問題が解決してから数日
僕は終業式を終えて、夏休みに突入した
夏休みでもバンドの練習はあって
今日も、皆でアトリエに集まってる
透子「__皆で出かけよ!」
瑠唯「突然、何を言っているのかしら。」
練習が終わって休憩してると
桐ケ谷さんはいきなり大声でそんな事を言った
皆、首を傾げながら桐ケ谷さんの方に注目してる
透子「折角のバンド組んで初めての夏休みだよ!どっかで合宿みたいなことしたいじゃん!」
つくし「まぁ、それは良いと思うけど、ましろちゃんはどう?」
ましろ「え?私も、いいと思うよ......?」
七深「私もさんせ~い。かえ君は~?」
楓「僕もいいと思うよ。皆、最近はたくさん練習してたし、リフレッシュした方がいいかも。」
瑠唯「なるほど。そっちの方が効率が上がりそうね。」
最近、少し疲れが見える事もあった
倉田さんはそれが色に顕著に出てたかな
瑠唯「でも、どこに行くというの?」
透子「え、そうだなぁー......」
つくし「決めてないんだね......」
透子「いやいや、今決めるって!」
楓、ましろ(今考えるんだ......)
桐ケ谷さんはムムムッといった感じで行先を考えてる
今この場で考えるなんて僕には出来そうにない
桐ケ谷さん、頭の回転早いなぁ
透子「そうだ、山だ!コテージ借りて、皆で泊まろうよ!」
七深「おぉ~いいね~。」
透子「もちろん、衛宮も参加ね!」
楓「え?いいの?」
透子「いや、むしろ衛宮が来ないと大変なことになるよ。」
楓「......?」
ましろ、瑠唯、七深、つくし(それは否定できない。)
な、何が大変なんだろう?
男手が必要って意味なら僕はあり得ない
力ならみんな僕よりも強いし
その他にも役立つことなんて無いと思うけど
透子「山では川遊びとかもするし、あたし達の水着が見れるよ!役得じゃん!」
楓「う、うーん、それが目的で行くのは不誠実な気がするんですが......」
透子「いやいや、それくらいの方が良いって!」
七深「うんうん、かえ君は真面目過ぎるんだよ~。」
楓「そうでもないと思うけど......」
確かに、皆の水着はきっと可愛らしいだろうし
僕なんかには過ぎた特権だと思う
けど、皆をそんな目で見るのは申し訳ないと言うか
そうしてると信頼関係が壊れそうで......嫌だな
楓「まぁ、参加していいなら、僕も参加しますよ。折角の機会ですし。」
透子「よし!」
ましろ「楽しみ......!」
つくし(水着......大丈夫かな......い、いや、衛宮君はそんな事気にしないよね。だって、衛宮君だもん!)
山かぁ......
今まで絵でしか見たことないなぁ
実際にはどんな場所なんだろう
瑠唯「日程はどうするの?」
透子「3日後!」
楓、ましろ、つくし「......え?」
七深「急だね~。」
瑠唯「計画性という言葉を知らないようね。」
皆、どこか呆れた様子だ
まぁ確かに、急すぎるね
てゆうか、予約とかとれるのかな?
透子「でも、楽しい事は早くしたいじゃん!」
瑠唯「はぁ、何を言っても無駄の様ね。」
ましろ「準備、早くしないと。」
つくし「全く、透子ちゃんは......」
七深「あはは、広町は別にいいよ~。」
楓「僕も、あまり準備するものもないので。」
透子「よっしゃ来た!」
桐ケ谷さんはそう言って携帯を触りだした
すごい手つきで画面をスワイプしてる
流石に手慣れてるなぁ
そんな事を思いながらしばらく眺めてると
桐ケ谷さんは手を止め、パァっと笑顔になった
透子「2泊3日で、場所はここね!よし、あたし準備するからこれでー!」
つくし「ちょ、透子ちゃん!?」
七深「速いね~。」
桐ケ谷さんは凄い速さでアトリエを出て行った
場所決めから期間決めまで早いなぁ
あの判断力は見守らないと
瑠唯「......私達も、準備をしましょうか。」
ましろ「そ、そうだね。」
つくし「そうだね。」
七深「じゃあ、今日の所は解散で~。」
楓「そうだね。」
それから、僕たちは解散し
それぞれ帰路についた
それにしても、山かぁ......
初めてだし、楽しみだなぁ
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夜、僕は自分の部屋で山に行く準備をしてる
今更だけど女性の中に僕1人いるのっていいのかな?
別に何もやましい事はないけど
やっぱり、僕には分からない事は多いしなぁ
凪沙「__楓ー!って、何してるの?」
楓「桐ケ谷さんたちと山にお泊りに行くから、その準備だよ。」
凪沙「うんうん♪楓が楽しそうで何より♪(そうなんだー。)」
楓「お兄ちゃん、多分だけど、反対になってるよ。」
って、そうじゃなくて
なんでお兄ちゃんは部屋に来たんだろう
いやそれより、ノック位して欲しいな......
凪沙「それにしても、山かー。いいねぇ、楽しそうで。」
楓「初めて行くから、色んな景色を見たいな。」
凪沙「山なら、場所によるけど色も少ないだろうし、良いものが見れるかもね。」
楓「あ、そっか。」
もしかして、桐ケ谷さんって僕に気を遣ってくれたのかな
シレっとそういう事できそうな人だもんね
それとなく聞いて、お礼言わないと
楓「お兄ちゃんは夏休み、どうするの?」
凪沙「いやー、僕はもう教師だからね。休み中も学校に行かないといけないんだよ。」
楓「あ、そうだった。大変そうだね。」
凪沙「楓のイメージのためにもなるし、ちゃんと仕事をしてたら学校にも恩を売れるしね!」
楓(恩?)
まぁ、真面目に仕事してるし、いっか
それにしても、あのお兄ちゃんが仕事かぁ
なんだか、時の流れを感じるなぁ
凪沙「まぁ、そんなことはいいんだ。楽しんできてね、楓!」
楓「うん、ありがとう、お兄ちゃん。」
凪沙「あ、お土産は楓の写真がいい!」
楓「それは、あればね。」
凪沙「あはは!ありがと!」
お兄ちゃんはそう言って部屋から出て行った
帰ってきてから1日一回来てるけど
何と言うか、嵐のように去って行く
まぁ、話すのは楽しいからいいんだけど
楓「っと、準備はこれで良いかな?」
僕は鞄のチャックを閉めた
荷物が少ないと早いね
楽でいいや
楓(さて、後はノルマ分の課題をしよっと。)
その後、僕は少しだけ課題をして
皆と少しメッセージでやり取りをした
人生初めての友達とのお泊り
すごく、楽しみだ