車が出発してから30分ほど経った
八潮さんは眠っているけど
他の4人と雑談したりして盛り上がってる
透子「__この前さー、変な男子に話しかけられたんだよねー。」
七深「へぇ、それって所謂、ナンパってやつ~?」
透子「お茶がどうのこうの言ってたし、そうなんじゃね~?まっ、速攻で断ったけど。」
楓「流石、桐ケ谷さん。色んな人に話しかけられて凄いです。」
つくし「う、うーん、ちょっとズレてる気がするなー?」
楓「え?」
何か違うのかな?
桐ケ谷さんはいつもクラスの中心にいるし
何と言うか、人を引き付ける力がある
カリスマ性って言うのかな?
ましろ「衛宮君だからね。」
つくし「あ、そっか。」
楓(え?何故か納得された......)
透子「衛宮もナンパの1回や2回、したこと無いの?」
楓「え?」
桐ケ谷さんの質問に、僕は首を傾げた
僕みたいなのがする事じゃないと思うけどなぁ
やっぱり、外見とか、そう言うのが大切だそうだし
楓「僕じゃ出来ないですよ。そう言うのは、外見がいい人だからしていい事ですし。」
透子「いやいや、衛宮は別に見た目悪くないよ?男!って感じはしないけど。」
楓「それって男らしくないって事ですよね......あはは......」
まぁ、男らしい見た目じゃないよね
同年代の中では圧倒的に細いし
肌も白すぎるって程に白いし......
七深「かえ君のそういう部分はいざって時にしか出ないからね~。(まぁ、日頃は可愛いから、広町的には最高なんだけど~!)」
つくし「いざって時の衛宮君は最高にかっこいいよ!(誰かのために怒れるところとか......///)」
ましろ「自分の信念を持ってて、すごくかっこいいよ!何でも頑張ってる所とか!」
楓「え、あ、ありがとうございます(?)」
き、急に褒められた?
過大評価な気がしてならないけど
でも、褒められるのは、嬉しいよね
透子「てか、衛宮はナンパされる側じゃね?」
楓「え?」
七深、ましろ、つくし「!!」
楓「い、いや、ないですよ!?桐ケ谷さん何言ってるんですか!?ね?3人とも。」
七深、ましろ、つくし(あ、あり得る......)
楓「......あれ?」
3人の方を見ると、皆、首を縦に振っていた
え、いや、ないですよ?
ましろ「衛宮君、男女関係なくナンパされるかも......」
楓「ないよ!?」
つくし「そういう油断が命取りだよ?」
楓「だから、あの__」
七深「大丈夫大丈夫~。かえ君がナンパされるなんてありえないよ~。」
楓「!」
広町さん、珍しく本当のこと言ってくれた
そうだよ、だって、僕だよ?
平凡を極めたような僕がそんな、ありえないよね
楓「そうだよn__」
七深「かえ君にそんな事するゴミ、広町が未然に消すから~♪」
楓「なんか思ってたのと違う。」
透子、つくし「あっ。」
楓「あの、その手があったかって顔しないで......」
ましろ「誰かが付いてれば、牽制できるかな......」
皆、僕のイメージを間違えてない?
月ノ森に来てから、お兄ちゃん目当ての人以外なら、ほとんど皆以外と喋ってないのに
なんなら、お兄ちゃんがいないと誰にも話しかけられないのに
楓「そもそも、僕はあまり人と話すのも得意じゃないですし......」
透子「余計に危ない!」
楓「えぇ!?」
七深「それ、ナンパ男に言いようにされる女の子の典型だよ!」
楓「あの、男です......」
あれ、性別間違えられた?
広町さんより力が弱いから男認定されてない?
楓「......筋トレ、しようかな......」
透子「あはは、そんなに落ち込むなって!衛宮は衛宮だからさ!」
七深「そうそう~!男らしさなんて人それぞれだから~!」
つくし(ダメージ与えた現況が何か言ってる。)
ましろ(励ましてるけど、この2人の所為なんじゃ......)
それからしばらく
僕は広町さんと桐ケ谷さんにいじられた
神様、どうか僕に力をください
せめて、桐ケ谷さんに腕相撲勝てるくらいの......
__________________
雑談が始まって1時間ほど
かなりのペースで話してたからか、話すペースがゆっくりになってきた
桐ケ谷さん、すごく楽しそうだったから
いつも以上に話題が尽きるの、早かったのかな
透子「__じゃ、場も温まって来たしあれ、行こっか。」
楓「え?」
そう思ってたんだけど、まだあるみたいだ
す、すごいな
僕は桐ケ谷さんの半分も喋れないのに
透子「恋バナしようよ!恋バナ!」
七深「おぉ~、いいね~」
楓「恋バナと言うと、広町さんが借りた漫画では修学旅行の夜にしてたのですね。」
つくし「いや、どんな漫画借りてるの!?」
楓「ちなみに、その漫画では、ヒロインが友達と同じ主人公が好きで、重たい空気になってましたね。」
透子「いや、マジでどんな漫画貸してんだよ!?」
初めて読んだけど、普通に面白かった
なんであの漫画を貸してくれたのかは分からないけどね
七深「かえ君にお勉強してもらおうと思って~。夏休み中にまだ計画してるのもあるし~。」
楓「あれは教科書なんですか?」
七深「人生の教科書だよ~。」
つくし「いや、シレっと嘘ついてるし。」
ましろ「衛宮君になに教えてるの......」
あれって教科書だったんだ
だったら、もっと読み込んでおくんだった
今後、何かの役に立つかもしれないんだし
透子「まぁ、もうそれは良いや。恋バナだよ、恋バナ!」
楓「と言っても、そういう話、ありますか?僕はもちろん、桐ケ谷さんたちにもそういう話があるイメージがないんですが。」
七深(さ、流石かえ君。)
ましろ「鈍感......」
つくし(これって、もはや才能なんじゃないの?)
好きな人とか、考えたことないなぁ
恋愛なんて無縁な人生だしね
透子「そうは言うけど、衛宮は気になる女の子とかいないのー?」
楓「気になる、ですか?」
透子「そうそう!この子は可愛いな~とか好みだな~とか!」
楓「うーん......」
可愛い、好み......
そう言われると、なんでだろうか
自分の太ももに頭を乗せてる八潮さんに目が行く
七深(あ、あれ~?なんでるいるいをガン見してるの~?)
楓「かっこよくて、可愛い人かな。」
透子「あ、そ、そっか。(ルイの事だよね、これ。)」
ましろ(だ、大丈夫。まだチャンスはあるから。好きな人と好みの人は違うって言うし。)
つくし(るいさんだったら、私の真逆......いや、衛宮君だし、何となくで言ったんだ!だって、衛宮君だもん!)
まぁ、何となくなんだけど
これが一番しっくり来た気がする
楓「でも、結局はこの人じゃないといけないって思う人が1番だから。」
ましろ「それは、衛宮君らしいね。」
七深「その人にはきっと出会ってると思うよ~!灯台下暗しって言うし~!」
楓「灯台下暗し?」
七深「そうそう!身近な人とか、案外目が行かないものだよ~!」
身近な人かぁ
そう言われても、家族かバンドの皆しかいないし
うーん、広町さんの勘違いじゃないkな
楓「うーん、心当たりがない、かな。」
ましろ、つくし、七深、透子(ガーン!)
楓「そもそも、みんなは凄く可愛いと思うし、僕なんかがそう思うなんておこがましいよ。」
ましろ、つくし、七深、透子「っ!///」
全く、広町さんは僕をからかいすぎだよね
最近は流石に慣れて来たけど
慣れてないと本当に変な勘違いするよ
ましろ(え、衛宮君が可愛いって......///)
つくし(ほ、褒められちゃった......///)
七深(ふ、不意打ちはズルいよ~///)
透子(こ、この天然タラシ......///)
なんだか、皆の色がおかしいな?
今の一瞬で何があったんだろうか
まぁ、悪い感じでもないし、大丈夫だろうけど
透子「な、なんか別の話しよっか!///」
楓「え?」
七深「そ、そうだね!それがいいよ~!///」
ましろ「う、うん......!///」
つくし「趣味の話とか、学校の話とかもあるし!///ね!?衛宮君!?///」
楓「そ、そうだね?」
ましろ、つくし、七深、透子(これ以上不意打ち来たら耐えられない......///)
皆、なんでこんなに慌ててるんだろう
そう疑問に思ったけど
特に追求せず、別の話をしたり、ゲームをしたりしてるうちに車はかなりの距離を走ってて
いつの間にか、外は全く知らない景色になっていた