色の少年   作:火の車

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クジ引き

 夜まで遊んで、コテージに戻って来た

 

 みんなはそれぞれの部屋に着替えに行って

 

 僕は着替えに時間もかからず、リビングにいる

 

楓(何をしよう。)

 

 これから夜ご飯だけど、僕に用意なんて出来ない

 

 かといって掃除をしようと思っても、必要な場所がない

 

 と、こんな状況で僕は完全に戦力外となってる

 

 貧弱かつ不器用って......

 

楓「......(眠たい。)」

 

 暫くボーっとしてたら、眠たくなってきた

 

 今日は朝から車で、着いたらすぐに遊んだし

 

 やっぱり、気付かないうちに疲労が蓄積してるみたいだ

 

楓「ん......」

 

 これはダメだ、確実に寝てしまう

 

 体力の、問題か......

 

楓(少しだけ、寝よう......)

 

 僕はそう思って目を閉じて

 

 意識を落とそうとすると

 

 電気がパチっと消えるように眠りについた

__________________

 

 ”七深”

 

七深「ふんふ~ん♪」

 

 着替えが終わって、リビングに降りて来た

 

 今日のお夕飯は私達が作って

 

 誰をお嫁さんにしたいか~って流れをするし

 

 一足早く準備でもしようかな~と思ってたけど......

 

七深「あれ?」

楓「すぅ......すぅ......」

七深「......」

 

 なんと、可愛い顔で眠っているかえ君がいるではありませんか

 

 遊び疲れちゃったのかな?

 

 ソファに座ったまま穏やかな寝息を立ててる

 

 その姿はもう正に、可愛い

 

七深(んふふ~///これはこれは///)

 

 私はかえ君の隣に座り、顔を覗き込んだ

 

 近くで見たらなお可愛い

 

 どうしよう......

 

七深(キスとか、してみたいな~......////)

楓「んん......」

 

 そう思って、かえ君に顔を近づけていく

 

 今のかえ君からすれば、私はただの友達

 

 その関係性が嫌なわけじゃない

 

 けど、キスしちゃったら、普通の友達には戻れない

 

七深「普通じゃなくて、いいんだよね......?///かえ君なら、こんな私も、受け入れてくれるよね......?///」

楓「......」

七深「大好きだよ、かえ君__」

つくし「す、ストップー!!」

七深「わぁ!!」

楓「っ!!ど、どうしたの!?って、広町さん!?」

七深「お、おはよ~///」

 

 もう少しだったのに......

 

 やっぱり、降りてきちゃったか~

 

 かえ君も起きちゃったし、残念だな~

 

楓「今、二葉さんの声が聞こえたんだけど、どうしたの?」

つくし「な、なんでもないよ!今からお夕飯の用意だから、ななみちゃんを呼びに来たんだよ!」

楓「あ、そうなんだ。じゃあ、僕も何かお手伝いを__」

つくし「衛宮君は待ってて!美味しいもの食べさせてあげるから!」

楓「え、あの......」

つくし「行くよ、ななみちゃん。」

七深「は、は~い。(つ、つーちゃん、怖い......)」

 

 こんな感じで、私はつーちゃんに連行された

 

 かなり怒ってるから、怖い

 

つくし「ななみちゃん、抜け駆け厳禁だよ。」

七深「ごめんなさい......」

つくし「あと。」

七深「?」

 

 少しの注意の後、雰囲気が変わった

 

 なんだか、つーちゃんの顔が赤くなってる気がする

 

 その様子に私は『え?』ってなった

 

つくし「衛宮君は、私を騙してこんな風にした責任を取ってもらうから///」

七深「え~!?それとこれとは話が違うよ~!」

つくし「衛宮君のお嫁さんは私だもん~♪」

 

楓(何の話してるんだろう?)

 

つくし「ほら、衛宮君に美味しいもの食べさせるよ!ななみちゃん!」

七深「あ~!会話から逃げた~!」

 

 私はそう文句を言いながらキッチンに移動し

 

 それから、降りてきた3人と一緒にお夕飯の用意を始めた

 

 どんなものを作ってもかえ君は嫌な顔しないだろうけど、頑張って作らないとね!

__________________

 

 ”楓”

 

 あれから1時間が経った

 

 僕は皆が用意してくれたお夕飯を食べて

 

 今は洗い物をしてる

 

 これくらいしないと罪悪感で死ぬよ......

 

楓(それにしても、みんな器用だな~。)

 

 5人が協力して夜ご飯を用意してたけど

 

 どれもすごく美味しかった

 

 何故かお嫁さんどうのこうのって話してたけど

 

 全員、すごくいいお嫁さんになるという結論で終った

 

 みんな不満そうだったけど、なんでかな?

 

楓(ま、まさか、もっと詳しく分析した意見を言うべきだったのかな!?僕、感覚だけで答えちゃったし、気を悪くしちゃったのかな!?)

ましろ「......衛宮君、今考えてること、多分間違えてるよ。」

楓「え、そうなの?」

ましろ「うん、絶対に違うって分かる。」

 

 違うのか~......

 

 じゃあ、なんだったんだろうか

 

 女の人の心って、難しい

 

ましろ「洗い物、手伝うよ?」

楓「いや、いいよ。皆はご飯作ってくれたし、これくらい。」

ましろ「じゃ、じゃあ、食器拭くだけでも。」

楓「(すごく食い下がってくる。)うーん、倉田さんが良いなら。」

ましろ「うん!」

 

 倉田さんはそう返事すると

 

 僕の横に並んで食器を拭き始めた

 

 やっぱり、僕1人じゃ頼りなかったのかな

 

 洗い物位ならちゃんと出来るはずなんだけど

 

ましろ(な、なんだか夫婦みたい......///)

楓(僕、やっぱり信用されてないのかな......)

 

 それからは手早く洗い物を終わらせた

 

 やっぱり、倉田さんの方が手際がいい

 

 だって、ここまで結構時間がかかってたのに、すぐに終わったんだもん

 

 敵わないな......

 

透子「__衛宮、シロー、洗い物終わったー?」

楓「あ、終わりましたよ!」

ましろ「どうしたの?」

透子「今から肝試し行くよ!肝試し!」

ましろ「っ!?」

楓「あぁ、あの漫画でもあったのですか。」

 

 あの漫画では学校行事の中でしてたっけ

 

 主人公のお友達が驚かしたりしてた気がする

 

 なぜか男女のペアが多かったけど

 

 それは漫画の趣旨的に仕方ないのかな

 

透子「2人もこっち来て!ペア決めるから!」

楓「うん、分かった。」

ましろ「うん。」

 

 僕達はリビングの方に移動した

 

 そこでは広町さんがくじを用意していて

 

 ......何故か、重い空気が流れていた

 

楓(こ、この空気、なんだろ。)

 

 空気だけじゃない、色も尖ってる

 

 な、何があったんだ?

 

七深「......勝負の時だね。」

つくし「悪いけど、これだけは負けられない。」

瑠唯「......確率よ。」

 

透子「こいつら、さっきからこの調子なんだよね~。」

楓「えぇ......(ほ、本当に何が?)」

ましろ(衛宮君のペアになりたいんだろうなぁ......)

 

 どうしよう

 

 全く持って状況が掴めない

 

 何がどうなってるんだろう

 

透子「お前らー、くじ引きするよー!」

楓「2人で1ペアだよね?楽しみ!」

ましろ、七深、瑠唯、透子、つくし(可愛い......!)

楓「?」

 

 なぜか皆、目元を抑えてる

 

 顔も赤いし、色もふやけてる感じがする

 

 本当に何が起きてるんだろう?

 

楓(今まで肝試しなんてしたことないし、楽しみだなぁ。)

透子「よし、クジ引こっか!」

七深「当てるよ~!」

瑠唯(確率は5分の1程度......でも、悲観するほどの確率でもないわ。)

 

 流石に色が見れても、クジの番号は分からない

 

 だから、誰となるかは完全なランダム

 

 でも、誰となっても絶対に楽しいだろうし

 

 ハズレがないクジって感じかな

 

透子「一斉に行くぞ!せーの!」

 

 桐ケ谷さんの掛け声と共にみんな一斉にクジを引いた

 

 皆、引いたクジを確認してる

 

 僕は誰が来ても困らないし、いい意味で誰でもいい

 

楓「僕は、3番だ。」

ましろ「!///(や、やった......!///)」

透子「あちゃー、外れたかー。」

七深「確率操作は、出来ないよ......」

つくし「私のペア......るいさん?」

瑠唯「えぇ、そうね。(所詮確率、所詮確率。)」

楓「?」

 

 倉田さんは異様に喜んでるな

 

 でも、他の4人はちょっと落ち込んでる?

 

 何でかはわからないけど

 

透子「あー!!こうなったら、肝試し楽しむぞ!!」

七深「お~!!」

つくし(やけになってる!)

瑠唯(......やけ、と言うのも悪くないわね。)

ましろ「よ、よろしくね、衛宮君!///」

楓「うん、こちらこそ。(うーん、前々から思ってたけど、この色の状態は何なんだろう?)」

 

 僕はそんな疑問を抱きつつ、皆と外に出た

 

 さて、肝試しか~

 

 本物のおばけとか、出てこないかな?

 

 それを考えると、少し楽しみだ

 

 

 

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