夜まで遊んで、コテージに戻って来た
みんなはそれぞれの部屋に着替えに行って
僕は着替えに時間もかからず、リビングにいる
楓(何をしよう。)
これから夜ご飯だけど、僕に用意なんて出来ない
かといって掃除をしようと思っても、必要な場所がない
と、こんな状況で僕は完全に戦力外となってる
貧弱かつ不器用って......
楓「......(眠たい。)」
暫くボーっとしてたら、眠たくなってきた
今日は朝から車で、着いたらすぐに遊んだし
やっぱり、気付かないうちに疲労が蓄積してるみたいだ
楓「ん......」
これはダメだ、確実に寝てしまう
体力の、問題か......
楓(少しだけ、寝よう......)
僕はそう思って目を閉じて
意識を落とそうとすると
電気がパチっと消えるように眠りについた
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”七深”
七深「ふんふ~ん♪」
着替えが終わって、リビングに降りて来た
今日のお夕飯は私達が作って
誰をお嫁さんにしたいか~って流れをするし
一足早く準備でもしようかな~と思ってたけど......
七深「あれ?」
楓「すぅ......すぅ......」
七深「......」
なんと、可愛い顔で眠っているかえ君がいるではありませんか
遊び疲れちゃったのかな?
ソファに座ったまま穏やかな寝息を立ててる
その姿はもう正に、可愛い
七深(んふふ~///これはこれは///)
私はかえ君の隣に座り、顔を覗き込んだ
近くで見たらなお可愛い
どうしよう......
七深(キスとか、してみたいな~......////)
楓「んん......」
そう思って、かえ君に顔を近づけていく
今のかえ君からすれば、私はただの友達
その関係性が嫌なわけじゃない
けど、キスしちゃったら、普通の友達には戻れない
七深「普通じゃなくて、いいんだよね......?///かえ君なら、こんな私も、受け入れてくれるよね......?///」
楓「......」
七深「大好きだよ、かえ君__」
つくし「す、ストップー!!」
七深「わぁ!!」
楓「っ!!ど、どうしたの!?って、広町さん!?」
七深「お、おはよ~///」
もう少しだったのに......
やっぱり、降りてきちゃったか~
かえ君も起きちゃったし、残念だな~
楓「今、二葉さんの声が聞こえたんだけど、どうしたの?」
つくし「な、なんでもないよ!今からお夕飯の用意だから、ななみちゃんを呼びに来たんだよ!」
楓「あ、そうなんだ。じゃあ、僕も何かお手伝いを__」
つくし「衛宮君は待ってて!美味しいもの食べさせてあげるから!」
楓「え、あの......」
つくし「行くよ、ななみちゃん。」
七深「は、は~い。(つ、つーちゃん、怖い......)」
こんな感じで、私はつーちゃんに連行された
かなり怒ってるから、怖い
つくし「ななみちゃん、抜け駆け厳禁だよ。」
七深「ごめんなさい......」
つくし「あと。」
七深「?」
少しの注意の後、雰囲気が変わった
なんだか、つーちゃんの顔が赤くなってる気がする
その様子に私は『え?』ってなった
つくし「衛宮君は、私を騙してこんな風にした責任を取ってもらうから///」
七深「え~!?それとこれとは話が違うよ~!」
つくし「衛宮君のお嫁さんは私だもん~♪」
楓(何の話してるんだろう?)
つくし「ほら、衛宮君に美味しいもの食べさせるよ!ななみちゃん!」
七深「あ~!会話から逃げた~!」
私はそう文句を言いながらキッチンに移動し
それから、降りてきた3人と一緒にお夕飯の用意を始めた
どんなものを作ってもかえ君は嫌な顔しないだろうけど、頑張って作らないとね!
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”楓”
あれから1時間が経った
僕は皆が用意してくれたお夕飯を食べて
今は洗い物をしてる
これくらいしないと罪悪感で死ぬよ......
楓(それにしても、みんな器用だな~。)
5人が協力して夜ご飯を用意してたけど
どれもすごく美味しかった
何故かお嫁さんどうのこうのって話してたけど
全員、すごくいいお嫁さんになるという結論で終った
みんな不満そうだったけど、なんでかな?
楓(ま、まさか、もっと詳しく分析した意見を言うべきだったのかな!?僕、感覚だけで答えちゃったし、気を悪くしちゃったのかな!?)
ましろ「......衛宮君、今考えてること、多分間違えてるよ。」
楓「え、そうなの?」
ましろ「うん、絶対に違うって分かる。」
違うのか~......
じゃあ、なんだったんだろうか
女の人の心って、難しい
ましろ「洗い物、手伝うよ?」
楓「いや、いいよ。皆はご飯作ってくれたし、これくらい。」
ましろ「じゃ、じゃあ、食器拭くだけでも。」
楓「(すごく食い下がってくる。)うーん、倉田さんが良いなら。」
ましろ「うん!」
倉田さんはそう返事すると
僕の横に並んで食器を拭き始めた
やっぱり、僕1人じゃ頼りなかったのかな
洗い物位ならちゃんと出来るはずなんだけど
ましろ(な、なんだか夫婦みたい......///)
楓(僕、やっぱり信用されてないのかな......)
それからは手早く洗い物を終わらせた
やっぱり、倉田さんの方が手際がいい
だって、ここまで結構時間がかかってたのに、すぐに終わったんだもん
敵わないな......
透子「__衛宮、シロー、洗い物終わったー?」
楓「あ、終わりましたよ!」
ましろ「どうしたの?」
透子「今から肝試し行くよ!肝試し!」
ましろ「っ!?」
楓「あぁ、あの漫画でもあったのですか。」
あの漫画では学校行事の中でしてたっけ
主人公のお友達が驚かしたりしてた気がする
なぜか男女のペアが多かったけど
それは漫画の趣旨的に仕方ないのかな
透子「2人もこっち来て!ペア決めるから!」
楓「うん、分かった。」
ましろ「うん。」
僕達はリビングの方に移動した
そこでは広町さんがくじを用意していて
......何故か、重い空気が流れていた
楓(こ、この空気、なんだろ。)
空気だけじゃない、色も尖ってる
な、何があったんだ?
七深「......勝負の時だね。」
つくし「悪いけど、これだけは負けられない。」
瑠唯「......確率よ。」
透子「こいつら、さっきからこの調子なんだよね~。」
楓「えぇ......(ほ、本当に何が?)」
ましろ(衛宮君のペアになりたいんだろうなぁ......)
どうしよう
全く持って状況が掴めない
何がどうなってるんだろう
透子「お前らー、くじ引きするよー!」
楓「2人で1ペアだよね?楽しみ!」
ましろ、七深、瑠唯、透子、つくし(可愛い......!)
楓「?」
なぜか皆、目元を抑えてる
顔も赤いし、色もふやけてる感じがする
本当に何が起きてるんだろう?
楓(今まで肝試しなんてしたことないし、楽しみだなぁ。)
透子「よし、クジ引こっか!」
七深「当てるよ~!」
瑠唯(確率は5分の1程度......でも、悲観するほどの確率でもないわ。)
流石に色が見れても、クジの番号は分からない
だから、誰となるかは完全なランダム
でも、誰となっても絶対に楽しいだろうし
ハズレがないクジって感じかな
透子「一斉に行くぞ!せーの!」
桐ケ谷さんの掛け声と共にみんな一斉にクジを引いた
皆、引いたクジを確認してる
僕は誰が来ても困らないし、いい意味で誰でもいい
楓「僕は、3番だ。」
ましろ「!///(や、やった......!///)」
透子「あちゃー、外れたかー。」
七深「確率操作は、出来ないよ......」
つくし「私のペア......るいさん?」
瑠唯「えぇ、そうね。(所詮確率、所詮確率。)」
楓「?」
倉田さんは異様に喜んでるな
でも、他の4人はちょっと落ち込んでる?
何でかはわからないけど
透子「あー!!こうなったら、肝試し楽しむぞ!!」
七深「お~!!」
つくし(やけになってる!)
瑠唯(......やけ、と言うのも悪くないわね。)
ましろ「よ、よろしくね、衛宮君!///」
楓「うん、こちらこそ。(うーん、前々から思ってたけど、この色の状態は何なんだろう?)」
僕はそんな疑問を抱きつつ、皆と外に出た
さて、肝試しか~
本物のおばけとか、出てこないかな?
それを考えると、少し楽しみだ