色の少年   作:火の車

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人影

 昨晩は色々と大変だった

 

 5人の女性に順番にハグしていくなんて状況

 

 そんなの、普通に生きていればまずないと思う

 

 けど、僕はそんな事を体験してしまった

 

楓「ふぁ~ぁ......」

 

 そんな時間から一晩明けて

 

 僕は割り当てられた部屋のベッドで目を覚ました

 

 この辺りは人通りがなくて、よく眠れた

 

楓(色が下の階に向かってる。皆、もう起きてるんだ。)

 

 いや、当たり前か

 

 八潮さんと桐ケ谷さんは凄く早起きだし

 

 広町さんと二葉さんも普通に早起き

 

 倉田さんは......日によるかな?

 

七深「__あ、おはよう、かえ君~!」

楓「おはよう、って、もう朝ごはんの準備終っちゃってる?」

透子「うん!皆このために早起きしたしねー1」

つくし「うんうん!さっ、席に着いて!」

楓「あ、うん。」

 

 昨日もお夕飯の用意丸投げだったし、手伝いたかったな

 

 ぎ、ギリギリ、簡単なことは出来るし......

 

瑠唯「今日の朝ごはんはトーストにベーコンエッグ、シーザーサラダ、飲み物は好きなものを選んでいいわよ。」

楓「す、すみません、何から何まで。」

ましろ「気にしないで。皆、したくてしてるから、ね?」

七深「早起きして朝ごはんの準備をするのは、妻の務めだからね~!」

楓「妻?」

つくし「ななみちゃん!!」

 

 へぇ、そんな務めがあるんだ

 

 でも、なんでこの状況でこんな事を?

 

 まさか......

 

透子「え、衛宮?さっきのは気に__」

楓「すごいですね、広町さん!」

七深、ましろ、つくし、透子、瑠唯「え?」

楓「将来の事を考えて、親元を離れたこの状況で備えてるんだね!広町さん、ただでさえ美人なのにそんな事までするなんて......その意識の高さと努力には頭が下がるよ!将来、広町さんの旦那さんになる人が羨ましいね!」

ましろ、透子、つくし(違う、そうじゃない。)

瑠唯(さ、流石ね......)

七深「だ、誰でもいい訳じゃないんだけどな~......?」

 

 結婚とか、僕には縁遠い話だ

 

 多分、する事はないんだろうなぁ

 

 まっ、それは別にいいんだけど

 

透子「あはは、まぁ、取り合えず食べよっか!」

つくし「ちょーっと待って?」

七深「なんでシレっとかえ君の隣、座ろうとしてるのかな~?」

楓「?」

 

 なぜか、皆が不穏な色になった

 

 え、なんで?

 

 今の一瞬で何が起きたの?

 

透子「ちぇー、行けると思ったのになー。」

ましろ「ここは、公平にジャンケン......!」

瑠唯「そうね。それが一番合理的だわ。」

つくし「負けないよ!」

七深「私にジャンケンで勝てると思わない事だよ~?」

 

 昨日のクジ引きもこんな感じだったなぁ

 

 皆、好きなのかな?ジャンケンとかクジ引きとか

 

 そんな事を思いながらボーっと眺めてると

 

 すごい気合いでジャンケンをし始めた

 

 5人だからかなりあいこが続いて

 

 7回ほどでやっと決着がついた

 

透子「__よっしゃ!あたしの勝ちぃ!」

七深「ま、負けた......?(手の動きの先読みを優先しすぎちゃった......)」

ましろ(まぁ、私は昨日勝ったし。)

つくし「2連敗......」

瑠唯(......運がないわね。)

 

 というわけで、桐ケ谷さんが隣になるらしい

 

 なんで勝った人が隣なのかは疑問だけど

 

 まぁ、いっか

 

透子「ほらほら、こっちおいで♪」

楓「はい。(すごく嬉しそうだなぁ。)」

 

 僕は桐ケ谷さんお隣に座った

 

 朝ごはん、美味しそうだなぁ

 

 とか、そんな呑気な事を考えてる

 

楓「いただきます。」

透子「どんどん食べな!おかわりもあるし!」

楓「あはは、そんなに食べられないよ。」

 

 僕はそう言った後、トーストを口に運んだ

 

 それを見て、皆もご飯を食べ始めて

 

 食事の時間が始まった

 

ましろ「今日は、山登りするんだっけ?」

透子「うんうん!景色見ながら、のんびり歩こうって!」

楓「いいですね。ここは、とても綺麗ですし。」

七深「嬉しそうだね~♪」

楓「うん、綺麗な風景がたくさん見れそうだから。」

 

 軽くそう答えてから、僕は食事を進めた

 

 ベーコンエッグにサラダ、と

 

 どれをとっても超絶品だ

 

七深「そう言えば~、昨日の夜、ファーストキスの話になったんだけど~。」

楓「~っ!!?ゲホッ!!ゴホッ!!」

透子「衛宮!?大丈夫!?」

 

 広町さんからふと出た一言

 

 それに反応して、飲み物が変な所に入ってむせてしまった

 

 図星を突かれたときって、人ってこうなるんだ

 

七深「話の続きだけど、かえ君は経験ある~?」

楓「な、ないよ!?そんなのあるわけないよ~!!だって、僕だよ!?」

透子(嘘下手!?)

瑠唯「落ち着きなさい。(面白いわね。)」

つくし(こんな嘘下手な人初めて見た。)

ましろ(......ど、どうしよう、昨日の子と思い出しちゃった///)

 

 僕が恥ずかしいだけならいいんだけど

 

 倉田さんが恥ずかしいだろうし

 

 ここは上手く隠さないと(手遅れ)

 

瑠唯(『倉田さんのためにも隠さないと。』という声が聞こえてくるわ。)

ましろ(え、衛宮君......///)

七深「あはは~、そうだよね~。(可愛い。)」

透子「分かってるって~(抱きしめたい。)」

つくし「天使。」

楓「二葉さん?」

 

 何言ってるんだろう?

 

 いや、バレてないみたいだしいいや

 

 上手く行ったみたいだ(行ってない)

 

透子「はいはーい、さっさと食べて行こーねー。」

楓「そうだね。」

七深「もうむせちゃダメだよ~。」

楓「わ、分かってるよ」

 

 そう返事した後、僕は残ってる料理を食べて

 

 その後、洗い物だけでもさせてもらう事にし

 

 みんな位は準備をしに部屋に戻ってもらった

__________________

 

 洗い物を進めて行き

 

 大体、9割くらいが終わった

 

 白いお皿を綺麗にするのは楽しいなぁ

 

楓「ふんふ~ん♪って、あ。」

 

 お皿を洗い終えて

 

 次は食器だ

 

 これは皆が口に入れたものなわけで

 

 変な触り方をすると、皆の気分を害するかもしれない

 

 慎重にしないと

 

楓(小学生の時とかに多様な話聞こえたな~。)

 

 あの時はリコーダーだったかな?

 

 男の子の誰かが女の子のを間違えて使って

 

 それで女の子が大泣きしてたような気がする

 

 僕は図書室でその話を聞いてたっけ

 

楓(まっ、あの男の子の気持ちは分からなかったなぁ。)

 

 あの男の子は女の子が好きだったのか

 

 それとも、嫌がらせだったのか

 

 それともただ欲求を満たしたかったのか

 

 ......うん、やっぱりわからないや

 

楓「っと、終わりかな?後は、ここにならべt__」

???『__!』

楓「!?(な、なにあれ!?)」

 

 洗い物が終わって

 

 食器を並べようとした瞬間

 

 キッチンにある裏口のドアのガラスに、人影が写った

 

 けど、何だか変だ、おかしい

 

楓「だ、誰ですか!って、あれ......?」

 

 慌てて外に出てみると

 

 そこには誰もいなかった

 

 走って行った様子もないの消えた

 

 いや、それだけだったらまだいい

 

 だって、どうにか説明できるから

 

 けど......

 

七深「__かえ君~?外に出てどうしたの~?」

楓「!!」

七深「?」

 

 外に出てすぐ、広町さんが扉から顔を出した

 

 僕が少しびっくりして振り向くと

 

 広町さんは不思議そうに首を傾げた

 

楓「いや、なんでもないよ。」

七深「そう?なら、洗い物も終わってるみたいだし、かえ君も準備してきなよ~!」

楓「う、うん。」

 

 僕は軽く頷き、コテージの中に入った

 

 けど、あの謎の人物が引っ掛かる

 

 いや、あれは人間なの?

 

 そんな疑問で頭がいっぱいになる

 

 だって......

 

楓(色が、のこってない。それに、透き通ってないとはいえ、ガラス越しでも色が見えなかった?)

七深(どうしたんだろう?)

 

 僕はあの謎の人物?について考えながら自分の部屋に行き、山登りの準備を始めた

 

 今まで色が見えてるのが当たり前だったから

 

 なんだか、すごく不安と言うか、嫌な感じがする

 

 本当に、あれはいったい何だったんだろう......?

 

 

 

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