楓「えーっと、あっ、ここだ。」
僕は控室から出て、舞台袖まで来た
皆は控室で待機しておかないといけないし
僕だけでも今後の参考にRoseliaのライブを見ておかないと
なんでRoseliaかって言うと、色の種類が似てるから
友希那「あら、来たのね。」
楓「あ、湊さん。」
そこにはもうすぐ出番を控えたRoseliaの皆さんがいた
黒と紫を基調としたドレスのような衣装で
花と羽を合わせたような髪飾りを着けてる
すごい衣装だ、桐ケ谷さん風の言葉を使うなら、かっこかわいい?かな
リサ「なになに~偵察~?可愛い顔して結構やるじゃん!」
楓「いえ、まだ偵察という段階ではないです。今日はすごいバンドの演奏を見てみたくて。」
友希那(まだ、なのね。)
皆の色はまだRoseliaには及ばない
今は目標として、Roseliaを見る
目指す方向としては一番近いから
友希那「なら、見ていなさい。あまり、驚きすぎないように。」
楓「!」
リサ「あはは~。行こう!みんな!」
紗夜「はい。」
あこ「頑張りましょ~!」
燐子「はい......!」
湊さんがそう言い、今井さんが他の人に声をかけ
Roseliaは光り輝くステージに上がっていった
その表情は自信に満ち溢れていて
皆さんの色が、段々と合わさっていくのを感じた
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“瑠唯”
彼が出て行って、控室の空気が重たくなった
まぁ、それはそうね
私たちの精神的支柱は間違いなく彼だもの
透子「うっわー、Roseliaの次にライブってマジー......?」
つくし「失敗しちゃったら、場の空気白けさせちゃうかも......」
ましろ「ああ、ううう、ああううぅう......」
七深「し、しろちゃん~?ゾンビみたいになってるよ~?」
瑠唯「......」
それにしても、ひどい状況ね
私にはどうしようもないことないのだけれど
早く帰ってきて欲しいけれど
そうも言ってられないわね
瑠唯(彼は今、何かを得に行ってる。)
きっと、彼も学ぼうとしてる
私から見ても、あの人たちは本物だった
学ぶことだって多いはず
私も出来ることなら見に行っておきたいくらいだもの
けれど、彼が行ってくれてよかった
瑠唯(......今、彼はどんな表情をしているのかしら。)
楽しそうなのか、はたまた感動しているのか
それとも......
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“楓”
圧巻だった
ライブ中、湊さんの青薔薇の様になった色がハッキリ見えて
他の人の色がそれを支えるリボンのようになって
さながら、5人で作り上げた青薔薇のブーケの様だった
楓(これが、Roselia。)
分かってたけど、レベルが違う
圧倒的な練習量からくる演奏技術はもちろん
それ以外のところ
例えば、メンバーと一緒に過ごした時間から来る信頼関係
それも色となって現れてるから、更にすごいんだ
楓「......心臓、すごく動いてる。逆に止まっちゃうんじゃないかな。」
これは、圧倒されたとかじゃない
すごく、ワクワクしてるんだ
だって......
楓「......皆もいずれは、あの高みまで。」
きっと、いける
少しだけ、色が想像できたから
皆も、いずれは......
友希那「__どうだったかしら?」
楓「!」
しばらく余韻に浸ってると、Roseliaの皆さんが舞台袖に戻ってきた
喜びの色が強い
すごく、いい色をしてる
楓「すごかったです。あんなすごい色、初めて見ました。」
友希那「そう。ご期待に添えたようでよかったわ。」
リサ(また色って言ってる。なんで友希那、この子と会話成立するんだろ。)
今、皆さんの色を見て、改めて思う
この後に出来たばかりのバンドがライブをするプレッシャーは計り知れない
順番決めた人、誰なんだろ......
友希那「大丈夫なの?この後、あなたのお友達がライブなんでしょう?」
楓「さぁ、どうでしょうか。本当にすごいライブだったので、皆もプレッシャーは感じてると思います。けど......」
友希那「?」
楓「皆の色だって、全部が全部負けてるわけではありませんから。」
友希那「!」
僕がそういうと、湊さんは驚いたような表情を浮かべた
そう、何もかも負けてるわけじゃない
皆の色だって、すごく綺麗だから
楓「見ていてください。」
友希那(意地を張ってるわけではなさそうね。)
透子「衛宮ー!」
七深「かえ君ー!」
楓「あっ、来たね。」
向こうから皆が歩いてきた
まぁ、もうすぐ出番だから当たり前か
つくし「え、ええ衛宮君!?緊張しちゃだめだよ!?私がついてるんだからね!?」
七深「緊張してるのつーちゃんじゃんー。」
瑠唯「何をうろたえているのかしら。」
透子「逆に2人はなんでそんな冷静なわけ!?初めてのライブだよ!?シロを見ろよ!」
ましろ「あばばばばば......!」
透子「......やっぱ、見なくていい。」
き、緊張してるなー
仕方のないことだけど
倉田さんは壊れたラジオみたいだよ?
ましろ「え、衛宮君......」
楓「あ、うん。約束だね?」
ましろ「う、うん......///」
楓「いくよ?」
ましろ「ん......///」
透子、七深、つくし、瑠唯「!?」
Roselia「え?」
僕は倉田さんの頭に手を乗せ
そのまま、ゆっくり撫でた
サラサラしてて、触り心地がいい
結構好きなタイプの触り心地かも
楓「どう?緊張、解れてきた?」
ましろ「うん、気持ちい......///」
透子「ちょっと!?」
つくし「何してるの!?」
楓「えっと、ライブ前に頭を撫でてと頼まれたので、それを......」
七深「ずるい!」
つくし「私もしてほしい!!」
透子「あたしも!」
楓「え?」
もしかして、頭撫でられるの流行ってる?(見当違い)
まぁ、僕は別にいいんだけど
時間は大丈夫かな?
楓「じゃあ、二葉さんから。」
つくし「あぅ......///」
二葉さんも触り心地言いなぁ
やっぱり、女の人って手入れとかしっかりしてるんだなぁ
楓「頑張ってくださいね。リーダーとして、皆を引っ張ってあげてください。」
つくし「うん......///」
楓「えっと、桐ケ谷さん。」
透子「お、おう!かかってこ__はぅ///」
桐ケ谷さんの髪は柔らかい
モフモフしてて、なんだろう
愛玩動物を撫でてる気分になる
......失礼かな?ごめんなさい
楓「桐ケ谷さんのギター、かっこいいですよ。」
透子「そ、そう......?///」
楓「はい。桐ケ谷さんはかっこいいです。」
透子「......あたし乗せるの、上手くなってんじゃん///」
楓「あはは......じゃあ、次は広町さん。」
七深「ふっふっふ~///かえ君に撫でられるのはあの日の夜以来だね~///」
あれ、そうだったっけ?
そう思いながら、広町さんの頭を撫でた
広町さんは、毛並みの言い猫みたいだ
なんだか口元も猫っぽくなってるし
楓「広町さんがライブすると思うと、すごくドキドキする。」
七深「っ!?///そ、それってもしかして__」
楓「人生で初めてのお友達で、親友だから。そんな人があのステージに上がってライブすると思ったら、すごくドキドキする。」
七深「......あー、うん。かえ君はそうだよね~。」
楓「?」
あれ?何か間違えたかな?
僕の素直な気持ちなんだけど
七深「かえ君お期待に答えられるように頑張るよ~!ちゃんと見ててね!」
楓「うん。見てるよ。」
透子「じゃあ後は......」
瑠唯「......」
透子「ルイな!」
楓「え?」
透子「ん?」
や、八潮さんも?
いや、絶対に嫌がるでしょ?
僕なんかに撫でられるなんて......
瑠唯「......///」
ましろ(プルプル震えてる......)
つくし(撫でてほしいんだね!わかるよ、その気持ち!)
楓「えっと、しますか?」
瑠唯「......お願いしても、いいかしら?///」
楓「っ!」
今、心臓が飛び跳ねた......?
あと、八潮さんから目が離せない
なんだ、これは......?
楓「じ、じゃあ、撫でますね?」
瑠唯「......えぇ///」
楓(わっ、サラサラだ。)
瑠唯「......ふっ、ん///」
リサ「ねぇ、あれなにヤってんの?」
紗夜「さ、さぁ?」
燐子「驚きすぎて、茫然としちゃいました......」
可愛いと思ってしまう
八潮さんはかっこいい人なのに
僕なんかがそう思ってはいけない人なのに
楓「え、えっと、頑張ってください、八潮さん。」
瑠唯「も、もちろんよ////あなたとの練習の日々を証明して見せるわ///」
楓「は、はい。」
僕はそう頷いて、手を離した
すごく緊張した......
心臓止まっちゃいそうだ......
「ツキノモリ(仮)さーん!準備お願いしまーす!」
つくし「は、はい!今行きます!」
透子「というわけで、行ってくる!」
七深「終わったらまた撫でてね~!」
ましろ「わ、私も......///」
瑠唯「......行ってくるわ///」
そういって、皆はステージのほうに歩いて行った
すごく、いい表情をしてる
よかった......緊張はもう大丈夫そうだ
友希那「ねぇ、あなたたち、いつもあんな感じなの?」
楓「え?うーん、八潮さん以外はこんな感じです。僕なんかに撫でられたいなんて、不思議ですよね。」
リサ「えぇ......?(困惑)」
楓「頭撫でられるのって流行ってるんですかね?」
紗夜、燐子、あこ「えぇ......?(困惑)」
リサ(マジで言ってんの!?あんなに好き好きオーラ全開なのに!?)
友希那(......すごい子なのかしら?)
楓「?(あっ、もう始まる。)」
それから、僕は皆のライブを見るため
ステージの近くに行った
そこから見える皆の姿はいつも以上に凛々しくて
蛹から羽化するような気配を感じた