色の少年   作:火の車

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新生生徒会

 生徒会での最初のお仕事

 

 それは、体育祭の企画だ

 

 新しい生徒会のメンバーで話し合う

 

 そんな経験、もちろん僕にはないので、すごく楽しい

 

楓「それでは、第4回目の会議を始めます!前回の会議では前年のデータを基にして、改良案を出すというところまで進みましたので、今回はどの案を採用していくかを話し合えればと思います!」

凪沙「よっ!」

 

 僕の言葉に最初に反応するのはお兄ちゃんだ

 

 なんでここにいるのかって言うと

 

 校長先生にお願いして、生徒会の顧問になったらしい

 

 やっぱり、特別扱いされてるんだなぁ

 

瑠唯「衛宮君、前回の会議で出た案をまとめておいたわ。」

楓「ありがとうございます!」

?「私は過去のデータを分析したものをご用意いたしました!」

??「一応、予算の改良案も考えてきましたが、お役に立てば。」

楓「すごいですね!助かります!」

 

 ちなみに、新生徒会の皆はすごく優秀です

 

 八潮さんはもちろん

 

 2年生の工藤一樹さんと中村真樹さんもすごい

 

 そして......

 

穂希「生徒会長。それらのデータは私がまとめますので、さっさと寄越してくださいまし。」

楓「はい!ありがとうございます!」

穂希「......早くしてください。」

 

 新生徒会のもう1人の書記、白鳥穂希さん

 

 最初こそ、周りには驚かれた

 

 けど、僕は白鳥さんの色を見て、良いなと思ったし

 

 この人がいると、雰囲気が締まるというか

 

 自分にも他人にも厳しい人だから、いて欲しいと思った

 

穂希「本当にあなたは......もっと生徒会長のとしての自覚を持ちなさいな。生徒会の会議とはもっと粛々と進めるべきで、その雰囲気を作るのはトップである生徒会長なのですよ?」

楓「あはは、すみません。」

 

 こんな感じでよくお説教されます

 

 まぁ、僕が悪いのは間違いなんだけどね!

 

 そういう雰囲気づくりは僕に向いてないから......

 

穂希「全くあなたは......それで生徒会長なんてやっていけるのですか?」

楓「が、頑張ります。」

穂希「あなたは雰囲気が緩すぎるんですよ。そもそも__」

 

 白鳥さんはお説教をしながらもホワイトボートに前回出た案を書いていってる

 

 やっぱり、この人はすごいなぁ

 

 僕にはこんな風にできない

 

穂希(まぁ、この雰囲気を作れるからこそ、あれだけ人望があるのでしょうね。)

楓「白鳥さん?」

穂希「あなたはさっさと会議を進めなさい!」

楓「は、はい!」

凪沙(うんうん!中々いいコンビじゃないか!)

 

 と言うわけで、僕は会議を進めることにした

 

 取り合えず、最初は去年の分を確認して

 

 今日中に決められるところまでは決めたいな

 

楓「えっとですね、白鳥さんが書いてくれたこの中から絞っていきましょう。」

 

 去年の予算のデータを見てみる

 

 まぁ、月の森だしかなり余裕がある

 

 これなら、色々と出来そう

 

一樹「そうですね。まず、去年は来賓する保護者様への待遇を改善しましたわね。」

真樹「生徒側も現状は不満などは少ないですし、案は出しましたが、特に必要は感じませんわね。」

楓「あ、ちょっと待ってください。」

 

 僕はそう言って、あるデータを出した

 

 これは、僕個人が保健室で貰って来たもので

 

 一番、気になってたものだ

 

瑠唯「これは?」

楓「過去5年分の体育祭中で体調が悪くなった人のデータです。」

凪沙「ほう?」

 

 全員、テーブルに置いたデータを見てる

 

 僕が言いたいことはここからなんだけど

 

楓「ここを見るとですね、後日に熱中症の症状があったり、体調を崩してる人が意外と多いんです。」

真珠「確かに、多いですわね。」

楓「はい。なので、そこの改善をしたいなと思いまして。」

一樹「いいじゃないですか!」

真珠「言われてみれば、おもてなしの心が先行し、視野が狭まっていたかもしれません。」

 

 なるほど、見に来てくれる人達を優先してたんだ

 

 確かに、月の森はお金持ちな人が多い学校

 

 つまり、見に来るのは、社会的地位が高い人ばかり

 

 だから、保護者と言うより、お客様っていう認識なんだ

 

楓「やっぱり、体育祭の主役は競技をする皆さんです。だから、よりよい環境で、いい思い出を作ってほしいなと。」

一樹「良い考えだと思います。」

真珠「では、その方向で進めましょう。」

 

 先輩2人はニコッと笑って、そう言ってくれた

 

 よかった、変なことは言ってなかったみたいだ

 

凪沙「だったら、予算の割り方はもっと工夫できるね。」

楓「?」

凪沙「まず、ここをこうして......」

 

 お兄ちゃんは手早くペンを走らせ

 

 書類そのままの予算の図を描いて

 

 そこに全く違う風に予算を割り振っていく

 

凪沙「ほら、こうすれば効率が良くなるし、楓のやりたいことも出来ると思うよ?」

楓「すごい!こんな風にできるんだ!」

凪沙「大したことないよ!あっはっは!(楓可愛い。)」

 

 流石はお兄ちゃんだ

 

 これは、来年以降も役立つだろうし

 

 僕じゃこんな風には出来ないや

 

真珠「すごいですわね。今の一瞬でこんなのを思いつくなんて。」

穂希(やはり天才ですわね。衛宮凪沙。)

一樹「完璧も完璧。これ以上改良の余地はないとすら思えますね。」

 

 皆さんも羨望の眼差しを向けてる

 

 まぁ、誰でもそうなるよね

 

 当たり前の反応だと思う

 

瑠唯「じゃあ、これを基にして考えていきましょう。まず、今出てる案の中で衛宮君の意向に沿うものはこんな感じね。」

楓「ありがとうございます!」

瑠唯「この中から絞っていきましょう。」

楓「はい!」

 

 やっぱり、多いのは熱中症だ

 

 そこの対策をした方がいいんだけど

 

 無難なのは......

 

楓「皆に飲み物を配るとかに、なるんですかね。」

瑠唯「それが無難ね。」

楓「他には、出来るなら塩飴とかも配りたいです。よく持ち歩くので。」

真珠「熱中症対策に慣れてますのね。」

楓「あまり体が強い方ではないので、出来る限りの対策はしてるんですよ。」

 

 一度熱中症になったことがあるけど

 

 あの時は流石に死んだと思った

 

 なんか、変な声が聞こえてきたし

 

一樹「確かに、生徒会長はかなり華奢ですよね。」

真珠「一体、どんな生活をなさっているのかと思っていましたが、そういうことだったのですね。」

楓「あはは......」

 

 まぁ、誰が見てもそう思うよね

 

 食生活は普通なはずなんだけど

 

 脂っこいものをあんまり食べないくらいだけで

 

凪沙「楓?取り合えず、この方向で進めていく?」

楓「うん、この辺りは確定でいいんじゃないかな。」

穂希「予算も余裕で収まりますし、問題ないと思われます。」

 

 お兄ちゃんがいると進むのが早いなぁ

 

 こんなに頼ってていいのかなってなる

 

楓「取り合えず、方向性は決まりましたね!」

穂希「まだ終わりじゃありませんことよ?まだまだ決めることがあります。会場設営、当日の生徒会、各委員会での役割分担、当日の挨拶、体育祭に向けての活動などなど、問題は山住です、わ!」

楓「お、おー。」

 

 白鳥さんはドンッ!と書類を机に置いた

 

 すごい量だ

 

 一体、何枚あるんだろう

 

穂希「全て、あなたが確認するものです。」

楓「あ、はは、ですよねぇ。」

 

 うんまぁ、分かってたよ?

 

 けど、大変そうだなぁ

 

 いや、責任があるから頑張るけど

 

瑠唯「手伝うわよ、衛宮君。」

楓「あ、ありがとうございます。」

瑠唯「大丈夫よ。あなたを支えるのが、私の役目だもの。」

真珠「私たちも頑張ってまいりましょう。」

一樹「そうですね。」

穂希(頼りない生徒会長ですわね......)

 

 それから、僕達はそれぞれの業務に取り掛かった

 

 大量の書類の確認は思った以上で大変で

 

 八潮さんの力を借りても、半分は明日へ持ち越しになった

 

 僕は、こんな調子で大丈夫なんだろうか......?

 

 

 




楓君の声、黒子君でイメージしたら書きやすいです
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